時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ああ お酒ください。

2022年06月03日 | 時のつれづれ・水無月

多摩爺の「時のつれづれ(水無月の23)」
ああ お酒ください。

6月3日、15時過ぎ、故郷への長旅から帰宅し、車から荷物を下ろして一息ついた当りから、
空を黒い雲が覆いだすと、雷鳴がとどろき始め、あっという間に豪雨となったかと思うと、
10分ぐらいで、なにもなかったかのように、雨は上がっているんだから、
ホントに、ホントに・・・ 自然ってやつは問答無用で、どこやらの国とパターンが良く似ている。

天気予報を気にかけながら運転していたので、計算どおりといえばそれまでだが、
お昼過ぎの豪雨と、夕方からの豪雨の間に帰宅し、
田舎から持って帰った30キロもある重たい米袋を、台車を取りに行って
濡らさず乗せて、駐車場からマンション内まで運び入れるのには、20~30分程度の時間が必要で、
雨雲レーダーと、空模様を見ながらの作業は・・・ 疲れをかなり増幅させることになった。

閑話休題・・・ もう1週間が経ってしまったが、
昨年3月に亡くなった父と、6月に亡くなった義母と、9月に亡くなった義父の一回忌に、
兄弟(私の場合は私と妹、女房のところは女房と妹、弟)と、それぞれの配偶者が故郷に戻り、
それぞれの実家に集って、なんとか無事に執り行ってきた。

私の実家には、母が一人で住んでいるが、女房の実家は空き家のままで、
月に2~3回程度、近所に住んでいらっしゃる同年代のご夫婦にお願いして、
戸を開けて風を通してもらうようにしてもらっているが、
ありがたいことに・・・ その都度、掃除までしていただいていたようで、本当に頭が下がる。

そんなことから、法事が一段落した翌日、そのご夫婦を招いて、
漁港近くの魚屋さんで購入した白身魚(西日本ではマグロよりもハマチやタイが一般的)のお刺身と、
焼き肉で・・・ ささやかな慰労会をひらくことになったんだが、
そこで、ちょっとした騒動が起こったので記しておこうと思う。

男性陣は、私の他には、ご近所の方と、義妹の旦那(私と同い年)、義弟の4名だったが、
アルコールは、360ミリの缶ビール6本ケースが3箱(18本)、
お酒は地元の銘酒(獺祭や東洋美人など)の4合瓶が4本、焼酎の4合瓶が1本を
義弟が気を遣って準備してくれていた。

ビールは女性陣も飲むので、18本の総てを男性陣が飲むわけではないし、
日本酒は一人4合だと、ちょっと多いかもしれないが、気にかけるほどでもない。

とはいえ・・・ 義弟はビール党で、日本酒と焼酎をあまり嗜まないし、
ご近所の方は焼酎党で、日本酒党は私と義妹の旦那の2人だけだから、
改めて、1人当りにしてみると・・・ 大変なお酒の量だったことになる。

ご近所の方は、女性陣や私たちに進められるままに、焼酎を全部飲んじゃったもんだから、
お開きになったとき立つことができず、私と義弟が肩を貸して自宅まで運ぶはめになり、
帰宅すると、今度は義妹の旦那も足腰が立たず、
女房と義妹が肩を貸して、トイレに連れて行こうとしていた。

直ぐに私と義弟が交代したので、大事には至らなかったが、
「あんたら、えぇ加減にしいよ!」
「いったい、どれだけ飲んだら気が済むん?」と、義妹からキツい一発

ここで、私と義弟が素直に謝れば良かったところ、
「みんなが帰ったら、また留守になるんだから、全部カラにしなきゃいけないじゃん。」と、
私が言ったもんだから・・・ 火に油を注いでしまった。

今度は女房が「お酒は、栓を開けなきゃ大丈夫です。」と、厳しい目つきで責めてくる。
私の感覚からしたら、一升瓶を1人で飲んだのなら問題だけど、
義妹の旦那と私は、コップ酒で4合瓶を3本空けていたので、
計算上では、1人当り6合しか飲んでなく・・・ ちょっと飲み過ぎたかな程度だった。

私は、それぐらいの感覚だったので、ちょっと酔ったかな程度だったが、
強い男の代名詞でもある、警察官を退職した義妹の旦那は、
テクニカルノックアウトに近い状態のまま、フラフラしてトイレから戻ると、
無理やり着替えさせられて布団に押し込まれ・・・ 数分後には鼾を掻いていた。

自慢するわけじゃないが・・・ 酒量で警察官に勝った私は、
コップに半分残っていた酒を飲みながら、鯨の刺身を摘まんでいると、
「まだ飲むん?」という女房に、「勿体ないから。」と返すと、
「ふぅ・・・ん 。」と呆れた顔をされてしまった。

酒に卑しいタイプじゃなく、家ではあまり飲まないし、
現役時代も飲みには良く行ったが、帰りの電車の揺れで、酒の酔いが回ったことはあったが、
座って飲んでて酔っ払ったことは・・・ ほとんど記憶ないんだから、
女房がそのことを知らなかっただけで、私的には普通の出来事だったとしておくしかないだろう。

再び閑話休題
古い奴で申し訳ないが・・・ 私は演歌(艶歌かな?)が好きだ。

なかでも、香西かおりさんのヒット曲「流恋草(はぐれそう)」で、
サビの手前に「♪ ああ お酒ください」と歌うところが堪らなく好きで、
お酒が一杯入って、脳みそが潤ってくると・・・ つい、この歌詞に感情移入してしまうことがある。

分るかな?
分んないだろうな?
呑兵衛だけにしか・・・ きっと分らないと思う。

追伸
ちょっと汚い話になって申し訳ないが、
長距離の運転をしていると、お腹を壊さないように軟らかい麺類を食べることが多くて、
お通じの方は、そう頻繁にもよおすことはないが、
痛飲した翌日からは・・・ 極めて快腸で、快便なのだ。

多分、米麹によって、腸活が促されたお陰だと思うが、
女房にこのことを話すと「バカなことを言うんじゃない。」と・・・ ケンもホロロ

ちょっとふざけて、面白いこと言ってるのに、
真面目に受けとめるんだから・・・ やれやれだが、
まっ、それが女房の良いところだから、我慢するしかないだろう。

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