時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

黄昏のビギン 角島大橋

2022年06月05日 | 旅のつれづれ

多摩爺の「旅のつれづれ(その13)」
黄昏のビギン 角島大橋(山口県下関市)

角島大橋がライトアップされてるって聞いたので、
角島灯台の前にある「グランビスタ角島」というレストランか、
角島大橋から一番近い道の駅「北浦街道」のレストランで晩メシでも食おうってことになり、
出かけたんだが・・・ なんと、なんと、なんと、両店ともに17時で閉店であった。

道の駅「北浦街道」は、致し方ないと思うものの、
「グランビスタ角島」は、18時(日没)まではやってるはずなんだが、
天候により変更ありとの記載もあって、当日は雲一つない晴天でも・・・ 風が強くて、
波が高かく、観光客もほとんど居なかったことから、閉店を早めたようだ。

残念だが、こればっかりは・・・ しょうがないだろう。
日没までには、まだ2時間近くあるようだし、風に吹かれてここで待っても仕方ないので、
角島大橋のライトアップ見物は、1年後ということになり、
大急ぎで長門市まで戻って・・・ 食事することになってしまった。

因みに「グランビスタ角島」のテラス席から見える日本海の光景は、
もう15年ぐらい前だったと思うが、木村拓哉さん主演の「HERO」のロケ地なのである。
初めて訪れた女房や義妹、義弟の嫁は舞い上がってしまい、
ロケ地と書かれた看板の前で、記念写真を撮っていたが・・・ その後の3人の喋ってた内容に驚く。

「キムタクって、あの頃から同じような役ばかりなんで、最近どうでも良いのよ。」
「そうそう、相手役の女優さんは、取っ替え引っ替えで若い人を使ってるけど、
 どう見たって・・・ 役柄と、実年齢と、相手役の世代が噛み合ってない気がして、
 なんか違和感があるんで、最近はキムタク主演のドラマを見たいと思わなくなったのよ。」

「ふぅ・・・ん、そうなんだ。」と思い、聞き流していたが、
言わんとしてることは分からんでもない。

私は俳優さんを揶揄することは好まないので、どうでも良いことだが、
オバさんたちの思いに、他意はないものの、
自分たちを取り巻く環境は、ここ10年20年でかなり変わり、自分も随分歳を取ったのに、
変わらない役柄のキムタクに・・・ 少しだけ、ひがみがあるのかもしれない。

そんなこともあって、いつも格好いいキムタクには、ちょっと厳しめで、
いつまでも格好いい役を演じるだけじゃなくて、
俳優としての経験値を感じさせてくれる、
年齢相応の役を期待してると・・・ 言いたかったのかもしれない。

とはいえ、オバさんたちが、なんとなく気になるような話しをしてたもんだから、
地元出身の私としても、ここでなんらかの話題を提供しようと思って、
ロケ地の海岸から、西の方の海を指さして・・・ 能書きを一発、垂れてみた。

自分が小中学校から高校のころは、ハングルや漢字が記されたゴミが流れ着いたり、
反社会的勢力に属する人たちの水死体が打ち上げられたり、
麻薬や、拳銃、金塊などが、海中から引き上げられたこともあったけど、
角島大橋が出来て、イメージが一変したことを話すと・・・ 皆は驚きを隠せなかった。

もう半世紀以上も昔のことで、振り返る必要すらないと思うが、
昭和40年代は、けっこうダーティな海だったことを知る人は、すっかり少なくなり、
知ってる人の頭のなかからも、遠い昔の薄れた記憶となったのかもしれない。

つい数時間前には「ここは沖縄かよ。」と思わせるような、
エメラルドグリーンというか、ターコイズブルーというか・・・ 良く分らないが、
それはそれは、美しすぎる海が眼前にあったはずだが、
夕日を受けた漆黒の海をキャンパスに、1本の太い光りの筋が引かれようとしていた。

それこそ、まさに・・・ 黄昏のビギン
観光雑誌や、ホームページに載ってる角島大橋は、文句なしに美しいが、
こういった光景もまた・・・ 趣があって良いんじゃなかろうか?

「グランビスタ角島での夕食は、空振りに終わったけど、
 この景色を見られただけで、今日は100点だね。」と、女房がボソッと言った。

実は私も・・・ そう思っていた。
この時間帯に、ここを訪れることは、そんなにないので、
今日は、とっても良いものを見たんだと思う。


角島大橋を正面から全景を見ることができるビュースポットから、
夕焼け一歩手前の太陽と、陽を受けて光る海を借景に・・・ 角島と角島大橋をパチリ

角島大橋を渡って5分程度走るともう行き止まりだが、
その場所は、木村拓哉さん主演の人気ドラマが撮影されたロケ地だった。

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4 コメント

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おはようございます! (fuji3386)
2022-06-05 08:57:46
一昨年、ホテル西長門リゾートへ1泊しました。キムタクのロケ地でお茶もしました。懐かしいです!確かに日本海なのにまるで南の海のようで「奇跡の海」って感じでした。本当に美しい所でした。
話変わりますが、最近のキムタクは良いですよ。年相応の役者になってると思います。綺麗、可愛いからの変わり目は辛かったと思います(勝手な目線です)私達(私と友人1名)は腐ってもキムタクと称賛しております。
ことり
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Unknown (多摩爺)
2022-06-05 09:54:48
ことりさん、おはようございます。
山陰本線の特牛(こっとい)駅と阿川駅の間は、ホントになにもないところでしたが、
西長門リゾートができたり、角島大橋ができたりして、たくさん人が訪れるようになって、嬉しい限りです。
キムタクさんは、別に他意があるわけじゃなく、オバさんたちの世間話で、文句は言っても、好きで見てるんですから、
私は全く気に留めていません。
もっともっと活躍してほしいと思っています。
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Unknown (kuu06172020)
2022-07-03 07:49:57
おはようございます♪

えー、!(◎_◎;)
昭和40年代は、けっこうダーティな海だったこと、、、
し、知らんかった😰😱
そう、角島大橋なんてなかったしー💦
でも、7年くらい前に夏甥っ子に車で連れて行ってもらい、あまりの綺麗さに歓声が上がり、一日中余韻に浸ってました!
それから萩に向かいましたが、あの一帯だけエメラルドグリーンなんですね😲💦
びっくり!
青海島遊覧船と赤い鳥居⛩なんだっけ?
この2つはまだ行ってないので、いつか行きたい!
行けるかなー🤔💦
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Unknown (多摩爺)
2022-07-03 08:17:54
kuu06172020さん、コメントを頂戴しありがとうございました。

昭和の30年代から40年代の下関から北浦方面にかけては、人口も増え活気のある町でしたが、
一方では北九州で起こった反社勢力の抗争に巻き込まれたり、在日の人々との揉め事があったりで、
いまは穏やかな港町ですが、いろんなことがありました。
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