時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

羅臼昆布と浅利のつけそば

2022年08月17日 | こりゃ美味い

多摩爺の「こりゃ美味い(その34)」
羅臼昆布と浅利のつけそば 七麺鳥・夏季限定メニュー(東京都台東区)

いやぁぁぁ・・・ 美味かった。
ホントに美味かった。
ちょっと前に、お気に入りのラーメン屋さん「七麺鳥」で、夏季限定の逸品を食ったんだが、
これがマジで驚くほどに・・・ 美味かったので紹介したい。

こんなスタイルのラーメンは、いままで食ったことがないので、
分類的には、創作麺になるのだろうが、
つけ麺と冷麺の双方のスタイルを満たした・・・ 冷たくて、暖かな「つけそば」で、
さらに、麺も、スープも、具も、驚くほど絶品だから、いやぁぁ・・・ まいった。

麺は、平打ちで硬めの太麺だが、出汁との相性が抜群によく、
これでもかと思うほど・・・ 喉ちんこを、心地よくくすぐりながら、
出汁の旨みをたっぷり含んで、胃袋にストンと落ちてゆく。

出汁(スープ)は、和食の出汁に使われる、羅臼昆布を使った冷たいスープと、
浅利の塩味から、旨みを巧みに引き出した暖かいスープの、
ちょっと贅沢な・・・ ダブルスープだ。

具のチャーシューにいたっては・・・ まさにアッパレ、
パッと見だけでも、手間と工夫が見て取れるんだから素晴らしい。

細くカットされた長芋を大葉で包み、崩れないように軽く鶏のムネ肉で巻いたものが二つあって、
これはもぉ・・・ 美味しいチャーシューの領域を、遙かに超えている。

さらに驚くのは、練りワサビと練り梅が、大葉のなかに隠し味として添えられ、
ピリリとした和の辛味感と、サッパリした酸味感が・・・ 口の中から鼻孔を通って、
鼻の穴から、フワッと抜けて行くんだから、美味すぎて「まいった。」の言葉しか見つからない。

また、口直しというか、アクセントというか、
麺の上にパラパラと置かれた枝豆がまた・・・ オシャレすぎて驚く。

美味しい食べ方が、テーブル席の横に置いてあって、その通りに食べたんだが、
一つだけ残念だったのは、歳を取ると食が細くなるので、
店主が勧める「〆のお茶漬け飯」を食べるだけ、お腹に余裕がなかったことだろう。

麺を茹でて、スープに浸して、具を乗せた、一般的なラーメンとはちょっと違って、
ビジュアルにも手抜きすることなく、味でも・・・ 期待を裏切らないんだから、
これはもぉ・・・ アッパレもアッパレ、大アッパレ
和の創作麺というジャンルでは、トップクラスだと思うが、如何なものだろうか?

テーブル席に置いてあった「羅臼昆布と浅利のつけそば(1,000円)」の、
美味しい食べ方を記しておきたい。

1.まずは昆布水に浸かった麺を、そのまま召し上がってください。
  全粒粉の麺とあっさり出汁の旨みが味わえます。
  (これだけで食っても・・・ 十分に美味い冷麺である。)

2.次に、浅利の入った出汁スープに、面を浸けてお召し上がりください。
  羅臼昆布と浅利の出汁が融合し、さらに濃く美味しくいただけます。
  (浅利がこんなに良い仕事するなんて・・・ チョー驚き。)

3.おなかに余裕があれば、別売り「〆のお茶漬け飯」を昆布水等に入れて、
  梅干しと昆布水で、お茶漬けのようにお楽しみください。
  (これは食べてないので・・・ 次回のお楽しみとする。)


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2 コメント

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Unknown (1948219suisen)
2022-08-17 18:44:13
作家になれるような文章力だと思いました。

私も、わざわざ上京してでも食べに行きたくなりました。
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Unknown (多摩爺)
2022-08-17 19:27:12
水仙さん・・・ 恐縮です。

食レポは得意じゃありませんが、美味しさが伝わったのであれば嬉しい限りです。
食事には好き嫌いがあったり、味の好みなんかもあるので、けっこう気を遣って書いています。
あくまでも私の味覚なんで、そこんとこだけは割り引いていただけると幸甚です。
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