時のつれづれ(北多摩の爺さん)

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団結と言うなら銃規制をすべき。

2024年07月17日 | 時のつれづれ・文月 

多摩爺の「時のつれづれ(文月の51)」
団結と言うなら銃規制をすべき。


日曜日朝に入ったショッキングな速報は、あっという間に世界を駆け巡った。
アメリカの大統領選挙の有力候補(前大統領)が、
支持者たちを集めた集会で、あろうことか・・・ 狙撃されたのである。

幸いにも銃弾は、候補者を顔をかすめたものの、命に別状はなかったが、
会場にいた支援者が流れ弾に当たって、命を落とすという惨事になってしまった。

昨日から4日間の日程で、狙われた前大統領が所属する政党は、
今秋行われる予定の、大統領選挙で戦う候補者を正式に決定する大会を開催しており、
すでに内定している前職は「この歴史的瞬間を生かし、国を一つにまとめたい。」との声明を出して、
対立や報復ではなく、団結を呼びかける予定だとの情報が漏れ聞こえてきた。

「ちょっと待ってくれ!」と申し上げたい。
これまでに、幾度となく嫌みな挑発と暴言を繰り返して、
アメリカを、世界を、分断へ誘引してきた責任は・・・ あなたにあったはずである。
さらにあなたは、多くの裁判を抱え、すでに有罪判決も受けている犯罪者である。

いくら銃社会であろうと・・・ 銃で人を狙うなんてことは、
絶対にあってはならないし、許されることではないが、
あなた自身の、これまでの言動や行動を振り返って、SNSや集会をとおして発し続けてきた、
著しく品格に欠けた挑発や暴言に、今回の引鉄を引いた原因はなったと言えるのだろうか?

そもそも主義主張が違うし、現実の世界を俯瞰する視点も違うんだから、
首をかしげるような政策であったとしても、
それが政策ならば・・・ 堂々と議論し、有権者に信を問えば良い。
しかし、罵詈雑言で人格を攻撃する者が、国のトップに立つことが良いとは思わない。

人格に?が付くような方が、突然良い人になったかのようなことを発しても、
気持ちは分からんでもないが・・・ 俄には信じがたい。

いま、最も気にしなくちゃならないことは、
政治的な目標を達成するためだったら、暴力を暗に容認していることであり、
さらに、バカげた陰謀説で支持者を洗脳し、社会の分断を煽っていることだろう。

団結を求める予定の前職が、キャラ変するのかどうかは分からないが、
イメージだけで判断し、短絡的に行動すると、大きな過ちを犯すことになると思っており、

その最たる事例が・・・ 今回の暗殺未遂ではなかろうか?

事件の真相が明らかになるのは、しばらく時間がかかるのは致し方ないが、

SNSでは、真しやかに陰謀説が飛び交っているらしい。
そして前大統領の狂信的な信者たちは、その陰謀説を固く信じていると言うから始末が悪い。

前回の大統領選挙で不正があったという陰謀説が、その最たる事例だろう。
陰謀説になに一つ疑念を持たない、狂信的な支持者たちが暴徒化して議事堂に乱入し、
選挙結果の承認を阻止しようとした事件は・・・ 他国に住む私であっても記憶に新しく、
世界に報じられた映像は、明らかに民主主義の大国で起こった、
暴力によるクーデター未遂事件だった。

現職は現職で、いとも簡単に挑発に乗ってしまい、舌禍には舌禍で応じる短絡的な老人である。

前職の挑発に対し「前職は権威主義的なファシストだから、
なんとしてでも当選を阻止しなければならない。」と主張すると、ものの見事に揚げ足を取られ、
そのレトリックが、今回につながったと切り替えされているのだから、
言っちゃ悪いが・・・ 総てが裏目に出て、対応が空回りしている。


前職が、対立や報復ではなく、団結を求めるというのであれば、
それはそれで悪いことではないし・・・ ケチを付けるつもりなどサラサラないが、
ロシアに侵略戦争を仕掛けられた、ウクライナへの支援に反対を主張している上院議員を、
なぜ、副大統領候補に指名したのだろうか?

民主国家の代表たる大国が、ビジネスを主軸に置き、
金持ち喧嘩せずの姿勢で・・・ ホントに良いのだろうか?

かつては世界の警察を自負した大国が・・・ なんとまぁ、落ちぶれたものである。

権威主義の大国から侵略を受け、助けを求めている民主国家を守れないようで、

取って付けたように、気やすく団結などという言葉は使って欲しくない。

よって、前職が本当に団結を求めたいのであれば、陰謀説を吹聴するより真っ先に、
暗殺未遂事件の元凶となった、銃社会に規制がかかるよう、
自ら先頭に立って、知恵出しすべきではなかろうか?

一般人が普通に出入りができる、街中の銃ショップで、
一般人が銃を自由に購入できないよう、法律を改正するとともに、
いま現在、一般家庭に置いてある護身用の銃を買い取るぐらいやれば・・・ 前職を見直しても良い。

アメリカで銃規制ができたら、
性善説が前提ではあるが、この国のように街頭演説も出来るだろうし、
党派を超えて、一般聴衆と触れあうことが出来ると思うが・・・ 如何なものだろうか?

ニュース速報からすでに三日が経っている。
報道番組やワイドショーを見ていて、堪りに堪った鬱憤を一気に吐き出してしまったが、

私がいくら腹を立ててもどうしようもないので、もうここらで止めておくが、
残念なのは・・・ 現職の爺さんが、未だにやる気満々ということなのかもしれない。

まっ、他国のことなんで、どうでも良いといえば、そのとおりなんだが、
この国の経済や安全保障に、流れ弾が飛んでくる可能性も高いので、
いましばらくは動向を注視したいと思う。

以上、たらたらと能書きを垂れたが、
本文はあくまでも個人的な思い(憂さ晴らしかな?)であって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解いただければありがたい。


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6 コメント

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Unknown (storyteller)
2024-07-17 08:54:19
銃規制の件、同感です。
自身が銃撃されたことで心境の変化があるか。
何かのきっかけで人間は変われる、ということを
信じたい気持ちもあります。
11月の大統領選、どうなるでしょう。
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Unknown (多摩爺)
2024-07-17 13:13:30
storytellerさん、こんにちは

仰るとおりです。
銃によって死の恐怖を感じたことから、銃規制についてなにかしらの変化があればと思っています。
そう思うと、秀吉の刀狩りや、明治政府の廃刀令は、無用の事件を防ぐため、先見の明があったと思います。
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Unknown (なおとも)
2024-07-17 14:30:53
こんにちは!
本当に同感します。世界に影響があり、直近ではロシアとウクライナにも影響の出る大統領選挙は他人事ではありません。銃社会という言葉が本当に怖いです。なおとも
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Unknown (多摩爺)
2024-07-17 14:54:47
なおともさん、こんにちは

現職サイドが勝つとしたら、女性候補で中絶問題と銃規制について、声高に訴えるしかないかと思っています。
選挙までにまだ4ヶ月あるので分かりませんが、
前職の移民政策はまだしも、ウクライナについて対応を誤ると、
中国の台湾侵攻にも影響を及ぼすので、まだまだ二転三転あると思います。
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Unknown (keiko(けいこ))
2024-07-18 07:12:37
今頃のコメントで失礼します。
銃のこと、同感です。

もう何年も前にアメリカのニューヨークそしてボストンの旅行のとき、、前後に銃による悲劇がありました。
有名 無名限らず 滞在中 教会から祈りの人たち多くあり。
その姿に それなのになぜ?って単純な問題じゃないと分かってはいても思った私です。
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Unknown (多摩爺)
2024-07-18 15:43:07
けいこさん、こんにちは

午前中に外出していて、先ほど帰宅しました。
銃規制に反対の共和党のトップ候補が狙われたんですから、なんともはや皮肉なものです。
それでもこの政党から、銃規制をせよとの声が出ないのですから、全くもって理解不能です。
仰ってること、良く分かります。
あの国では、自由と暴力は表裏一体なのでしょう。
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