ごぼ天うどん

多摩爺の「こりゃ美味い（その１６）」
ごぼ天うどん　資さんうどん（チェーン店の逸品）

私は、生まれも育ちも西日本なんで、「うどん」と「そば」のどちらが好きかと問われれば、
間髪入れずに・・・　「うどん」と答えるのだが、
歳を取ってくると健康が気にかかり、
穀物のなかで唯一、血液がサラサラになるルチンが含まれているという「そば」を、
最近では、あえて食べるように心がけている。

そんなこんなで・・・　最近では、年に数回程度だけ、近所の丸亀製麺に行って、
季節限定の「うどん」を食べるぐらいになってしまい、
ここんとこすっかり・・・　「うどん外食」はなくなっている。

そんな私が、実家に戻った時、必ず立ち寄り食べる「うどん屋さん」があって、
今回も立ち寄らせていただいた。
それは北九州発祥の「資（すけ）さんうどん」という、福岡県を中心に展開しているチェーン店で、
福岡うどんの定番ともいえる「ごぼ天うどん（４３０円）」が・・・　堪らなく美味い。

麺は柔らかさが売りの福岡うどんと、つるつるしこしこで喉越しが売りの讃岐うどんで比べたら、
讃岐の麺に近く、太さも讃岐と変わらない太麺である。
（細麺が好みの人は、細麺もあるので心配はいらない。）

汁（つゆ）が、また美味い。
というか・・・　「資（すけ）さんうどん」では、鍋料理や炊き込みご飯、茶わん蒸しの出汁として、
汁だけを１袋（３６０ｍｌ）１３０円で、持ち帰り用として販売してるぐらいだから、
自慢の逸品なのだろう。

余談になるが、約４０年ぐらい前、上京したばかりのころ、
都内のある駅で、立ち食いの「うどん」を食べたとき、
汁が真っ黒なうえに、あまりにも辛くて、卵を注文して入れてもらったことがあった。

西の人間からしたら、あのときの真っ黒は、正直言って「なんじゃこれは？」だが、
いまとなっては、これが関東の食文化なのかと感じた・・・　懐かしい思い出でもある。

お目当ての「ごぼ天」は、ゴボウの天ぷらの略だが、
「資（すけ）さんうどん」では、太くて、大きいステック状のごぼうの天ぷらが、
５本も入っていて４３０円

コスパもさることながら、歯の間に挟まることがないぐらい柔らかくて・・・　マジで美味い。
麺も汁も文句なしだが、これを食べたくて、帰省した際は必ず一度は寄ることにしている。

オヤジの葬儀で帰省したので、楽しい思い出なんか・・・　あるわけないが、
それでも、オフクロの味（きんぴらごぼう）と、旬の味覚（せりのおひたし）を食べることができ、
往復は駅弁で腹を満たし、とどめは「資さん」の「ごぼ天うどん」だから胃袋だけは大満足だった。

オヤジの葬儀を終えたいまは、軽い荷下ろし症候群とでもいった方がいいのかもしれない。
ここんとこ、ワイドショーやニュースをじっくり見る間もなかったし、
新聞すら読んでなかったこともあり、
頭の中には、新たな情報はなく、なにも考えることができなかった。

そんな状態だったから、いざブログを書こうと思っても、
話題に事欠く始末で、恥ずかしながら、食べ物のネタばかりになってしまっていて、
せっかくボケ防止で始めたのに・・・　なんのことやらである。

もう少し頭の中を整理して、まともな文書を書かなきゃ、
亡くなったオヤジに顔向けできなくなっている。
頑張らなきゃ・・・　


ステック状のごぼうの天ぷらが５本入った「ごぼ天うどん（４３０円）」