昨日、辰吉丈一郎の特集をTVで見て久しぶりに感動を覚えた。
20数年前に辰吉がデビューした時、ボクシングファンの小生には衝撃が走った。
少年の天才的なボクシングは勿論の事、あまりにもキャラクターが強かったこと。
そしてそのキャラクターに魅了されてしまったこと。
今の亀田兄弟のキャラクターと重なるように見える時(ビッグマウス)もあるが、辰吉とは何か違っている。
それは番組中にやっと理解ができた。
「若い頃、やたらとTVに出ていたのは父ちゃんに自分は元気だと見せたかっただけ。今父ちゃんはいないから出る必要ないねん」
「自分が頂点にたどりつくことによって今まで応援してくれた人に恩を返せる」
辰吉の原点を垣間見たように感じた。
そして、人ととのつながりを大切にし「感謝」を忘れていないことだ。
妥協しないプロとしての姿勢。
試合にでる執念。
闘い続ける辰吉の姿。
ただひとつ残念でならなかった場面があった。
それは番組のメーンでもある復帰2戦目の試合中継のリングアナ(番組用)だ。
試合当初から辰吉が押されているのは誰が見ても明らかだったが
このアナ、終始辰吉の劣勢を伝えるのだ。
そして、残念ながらTKOされ、もうろうとリングを降りる辰吉に 「今の辰吉にあの輝きはありません!」
なんというリングアナなんだ。
小生には今の日本人に勇気を与えようとしている「輝いている辰吉」を見ることができた。
今まででこんな輝いている辰吉を見たのは初めてだった。