
荒涼とした街道、ここは蜉蝣峠。
この峠で闇太郎(古田新太)はたまたま通りかかった元役者の銀之助(勝地涼)と出会い、峠を下り、街へとおりていく。無法地帯・ろまん街の飯屋の亭主・がめ吉(梶原善)によると、この街は、立派<りっぱ>(橋本じゅん)率いる立派組と、天晴<あっぱれ>(堤真一)率いる天晴組による縄張り争いが激しいという。
がめ吉の店からお泪(るい)(高岡早紀)という女が現れ闇太郎と知り合いだというが、闇太郎は過去の記憶がないという。がめ吉は昔、この街で起きたある事件の話を始める。闇太郎の過去にはいったい何が・・・そんな中、立派の息子・サルキジ(木村了)が江戸から帰って来て・・・
~~脚本:宮藤官九郎 演出:いのうえひでのり~~
壊<Punk>と銘打ってるのは、中島脚本でなく、クドカンの書き下ろしだから。今までの「いのうえ歌舞伎」とは少し違った舞台でした。
前半はとにかく下ネタ!下ネタオンパレード!4列目で見た私は古田新太の顔見て台詞聞きたいのに、どうしても下半身が気になる。だってボロ上着しか羽織ってない設定なんでマル見え状態・・・いや、なんてタイムリー(苦笑)
でもこれだけでは終わらないのがクドカン脚本。
確かに評判通り、1部はぐだぐだ感はあるわ。でも眠くなるわけでもなく、長いな~って感じるわけでもなく。状況説明が多いから話があんまり進まない。
2部になってあれよあれよという間に、お話がドンドン進んで行って、色んな人たちが思ってもいない方向へ向かっていきます。
時代劇って最後がすっきりしてるやん?勧善懲悪が多いし、ヒーローがいるし、めでたく終わらなくても立ち去り方がカッコ良かったり・・・。
今回のは「哀しい」です。だれが悪いわけでもなく、時代のせいと言えばそれまでだけど、どんどん歯車が狂っていく。唯一、親の敵とわかっても、実は幼馴染でなかったとわかっても、好きになってしまったら止められない・・・そんな愛情ですら成就しないラスト。
新しい新感線だなぁって思いました。そしてクドカンはこういうお話も書けるんだなって。
堤真一がもうハンパないくらいかっこいいです!やっぱりこの人は舞台が一番いい。スタイルが良すぎる。スタイル良すぎるのに着物が似合う。そしてそこからのぞくおみ足がまたステキです。今回、立ち回りはラストのみという勿体ないことになってますが、舞台が小さく感じます。鬘がまたいいのよ~。なんて言うんでしょうか?ポニーテールみたいな鬘。
高岡早紀。確か最初は永作って言ってた様な気がするが?
お金で天晴に買われているが、幼馴染をひたすら待つって役どころをとても優しく純粋なイメージで演じてて、良かった。永作なら、また違ったお泪だったかもしれないし、それも見てみたかったけど、これはこれで大成功。
さてSUZUの見どころは「Wリョウ」。木村了くんと勝地涼くん。
いやぁ、二人ともかわいいわぁ~~。役的には勝地君の方がおもしろいかもしれないけど、木村君もお衣装がいいの。そして知らぬ間に二人が接近してしまうという展開に!この二人の最後も哀しいです。
う~~~ん、私は了くんの方がタイプかなぁ(って、また雑念いっぱいで舞台観てました。笑)
劇団員の方は相変わらずの安定感。橋本じゅん率いる3人組の歌う「YAKUZA IN HEAVEN」(Perfumeのパクリ)に、おなか抱えて笑いました!
あんなにお下劣下ネタ満載だったのに、最後はなんとも行き場のない哀しみが劇場に溢れます。
哀しいいのうえ歌舞伎。これもまたいのうえ歌舞伎。
しかし「スマイル」見て、「少女」読んで、「蜉蝣峠」観たら、なんかドンヨリ×3でしんどい。
この峠で闇太郎(古田新太)はたまたま通りかかった元役者の銀之助(勝地涼)と出会い、峠を下り、街へとおりていく。無法地帯・ろまん街の飯屋の亭主・がめ吉(梶原善)によると、この街は、立派<りっぱ>(橋本じゅん)率いる立派組と、天晴<あっぱれ>(堤真一)率いる天晴組による縄張り争いが激しいという。
がめ吉の店からお泪(るい)(高岡早紀)という女が現れ闇太郎と知り合いだというが、闇太郎は過去の記憶がないという。がめ吉は昔、この街で起きたある事件の話を始める。闇太郎の過去にはいったい何が・・・そんな中、立派の息子・サルキジ(木村了)が江戸から帰って来て・・・
~~脚本:宮藤官九郎 演出:いのうえひでのり~~
壊<Punk>と銘打ってるのは、中島脚本でなく、クドカンの書き下ろしだから。今までの「いのうえ歌舞伎」とは少し違った舞台でした。
前半はとにかく下ネタ!下ネタオンパレード!4列目で見た私は古田新太の顔見て台詞聞きたいのに、どうしても下半身が気になる。だってボロ上着しか羽織ってない設定なんでマル見え状態・・・いや、なんてタイムリー(苦笑)
でもこれだけでは終わらないのがクドカン脚本。
確かに評判通り、1部はぐだぐだ感はあるわ。でも眠くなるわけでもなく、長いな~って感じるわけでもなく。状況説明が多いから話があんまり進まない。
2部になってあれよあれよという間に、お話がドンドン進んで行って、色んな人たちが思ってもいない方向へ向かっていきます。
時代劇って最後がすっきりしてるやん?勧善懲悪が多いし、ヒーローがいるし、めでたく終わらなくても立ち去り方がカッコ良かったり・・・。
今回のは「哀しい」です。だれが悪いわけでもなく、時代のせいと言えばそれまでだけど、どんどん歯車が狂っていく。唯一、親の敵とわかっても、実は幼馴染でなかったとわかっても、好きになってしまったら止められない・・・そんな愛情ですら成就しないラスト。
新しい新感線だなぁって思いました。そしてクドカンはこういうお話も書けるんだなって。
堤真一がもうハンパないくらいかっこいいです!やっぱりこの人は舞台が一番いい。スタイルが良すぎる。スタイル良すぎるのに着物が似合う。そしてそこからのぞくおみ足がまたステキです。今回、立ち回りはラストのみという勿体ないことになってますが、舞台が小さく感じます。鬘がまたいいのよ~。なんて言うんでしょうか?ポニーテールみたいな鬘。
高岡早紀。確か最初は永作って言ってた様な気がするが?
お金で天晴に買われているが、幼馴染をひたすら待つって役どころをとても優しく純粋なイメージで演じてて、良かった。永作なら、また違ったお泪だったかもしれないし、それも見てみたかったけど、これはこれで大成功。
さてSUZUの見どころは「Wリョウ」。木村了くんと勝地涼くん。
いやぁ、二人ともかわいいわぁ~~。役的には勝地君の方がおもしろいかもしれないけど、木村君もお衣装がいいの。そして知らぬ間に二人が接近してしまうという展開に!この二人の最後も哀しいです。
う~~~ん、私は了くんの方がタイプかなぁ(って、また雑念いっぱいで舞台観てました。笑)
劇団員の方は相変わらずの安定感。橋本じゅん率いる3人組の歌う「YAKUZA IN HEAVEN」(Perfumeのパクリ)に、おなか抱えて笑いました!
あんなにお下劣下ネタ満載だったのに、最後はなんとも行き場のない哀しみが劇場に溢れます。
哀しいいのうえ歌舞伎。これもまたいのうえ歌舞伎。
しかし「スマイル」見て、「少女」読んで、「蜉蝣峠」観たら、なんかドンヨリ×3でしんどい。
キルの初演の時、野田さんが堤さんについて
「稽古場では不器用で愚直な熱意だけしかないのに、客前に出るととんでもなく光る役者馬鹿。」って言ってたんですよ。
自分で不器用だと自覚してるし、怒られてばかりだから、呆れるほど稽古ばかりしてたそうです。
こういうタイプの役者に私は非常に弱いんです(笑)
このときのキルは勿論良かったんですけど
いえうえ歌舞伎の野獣朗を見た時に、ほんとにぶったまげるほどかっこよかったので、当時TVドラマで堤さんを見ると、チャンネルを変えたくなりました(笑)
この作品、自分で観るのは諦めてたので、SUZUさんの感想楽しみにしてたんですよ!
ありがとうございました。
脚本面白そうなので、映像で見られることを期待して待ちます。
そして、只今ビトにぞっこんなので、三ヶ月間幸せに過ごせそうです!
やはり堤氏ですよね。
そうなんです、堤氏なんです(笑)
舞台での輝きは半端ないですね。
しかしこれを4列目で見たのですね。
わかるわかる、それならば古チンに目がいくのはしょうがない(笑)
堤さんってあの男前で関西弁しゃべるのが萌えます!!!
>「スマイル」見て、「少女」読んで、「蜉蝣峠」観たら、なんかドンヨリ×3でしんどい。
それかなりしんどい!!
どんよりだね。
>自分で不器用だと自覚してるし、怒られてばかりだから、呆れるほど稽古ばかりしてたそうです。こういうタイプの役者に私は非常に弱いんです(笑)
誰のこと?笑
キルは残念ながら観てなくて、妻夫木くんの時に過去に堤真一がやってるって知って、そっちの方が観たい!って思った一人です。私の初堤は「野獣朗」で、YURIさん同様、本当にびっくりして「なんでTVに出てるの?」って思いましたよ。自分が画面に収まりきれないのをわかっててかなり出し惜しみしてるような感覚さえあります。そうかぁ努力の人なのか。知らなかった。
>只今ビトにぞっこんなので、三ヶ月間幸せに過ごせそうです!
これについて、ここでコメントしていい?
YURIさんって人が人らしいのが好きなのよね。(人間味のある人って言うのかなぁ?)
「ドラマのキャラクターの設定と、松本君の芝居が好きなことに何の因果関係もない。」YURIさんらしい。すごく。
そういう意味ではビトに全身全霊で挑んでる松潤は魅力的ですよね。私も「ビトは松潤しか考えられない」って必ず言わせると思ってます。
カッコ良すぎです、堤氏。
あの人声もいいし、海外でも通用しそうよねぇ。
そして古田新太!反則だわ。笑
もこりんさん!今回に限り「古チン」っていうのはやめましょう。笑
どんより×3でしたが、蜻蛉のパンフ買うついでに「五右衛門ロック」のゲキシネの前売りも買いました。これで気持ち上げてきます。(って何回観るねん!)