「お杉」男装のアイテムについて
お杉は、お坊さんのいるところへ、おしかける際、男装していくのだが。
どんな格好だったのだろう。下関市の「引接寺お杉」と加東市下滝野の「お杉」を
比較しながら想像してみよう。
【引接寺お杉(下関市】 店の手代(てだい)の衣装を借りて、 頃は五月の上旬なれば、 下に召すのが白経巾(かたびら)よ 上に召すのが京縞袷(きょうじまあわせ)、 綾の帯をばきっしゃり締めて、 羽織羽二重梅鉢の紋 印籠巾着(いんろうきんちゃく)小脇に提げて 長い脇差しお腰に差して、 足袋は京足袋八つ緒の雪駄(せった)、 深い編笠おっとり被り、 前や後ろにすかしを入れて、 夜の八つにと我家を出でる |
【お杉(加東市下滝野)】 内の手だいのいしょをばかりて、 下にめしたが越後のさらし、 上にめしたが奈良かたびらよ、 さやのおびをばみよおとまわし、 みよとまわしてききょうにむすび、 たびはうんさいばらをのせきだ、 長い刀をおとしにさいて、 深いあみ傘かっぽりかぶり、 黒い羽織に梅はちの文、 さあうれしやこしらいできた、 よるの八つに我が室をでて、 |
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