雨があがった。
図書館の閉館時間は6時。
閉館の音楽が流れてきたので、私は慌てて車の鍵をバックから出し
勉強道具を片付け、図書館の外に出た。
朝から、曇りと小雨を繰り返していた空は
さらに暗くなり、空気はなんだかひんやりしていた。
図書館に1日中こもっていた私には、とてもすがすがしく、頭をスカっとさせる。
きもち~!!思いっきり外の空気を吸い込みながら車に向かう。
テスト勉強なんて高校生ぶりだから、勉強のやり方さえ要領が悪いと思う。。。
福田屋の上の文具にでもよって、テスト勉強用のシャーペンでも買って帰るか。
図書館の駐車場は少し離れている。
車に付く前に、鍵を出さなきゃ。。。
バックの中をごそごそする。
でっかいテキストやら、かおりにもらったプリントやらでバックの中はぐちゃぐちゃだし、超、重いし。
ん~、ない。重い。
地面にバックを置いて中を覗き込む。
どこだ~!!!!
ない。。。
いつもやるんだよね。
バックの中がいつもグチャグチャでいざというときに、ケータイが出てこなかったり、鍵が出てこなかったり。。。やんなっちゃう!!
イライラする~っ!!!
もう、中身を出すしかない。
私は駐車場にバックの中身を並べ始めた。笑。
だってないんだもん・・・。
ん~、ない~!!!
すると、
『あの、すみません・・・』
しゃがみこんでる私の前に、でっかい学ランの少年がいた。
『はい?』
少年『あの、コレ・・・』
私『あー、私の鍵。。。あれ、どこにありました??』
少年『あの、勉強されてたテーブルの上においてありましたよ。笑』
私『すいませ~ん。ありがとうございました~。苦笑』
そうだ、よく考えてみれば、いつもいつもこうなるから
最近は、帰る前に鍵をバックから出しておく癖をつけてたんだった。
さっきだって、バックがいっぱいになる前に、鍵を出してから
帰りの用意をしたんだった。
そのまま図書館のテーブルの上に忘れてきちゃったんだ!!
恥ずかしいわ。しかし、この真高生でかいな。
185cm以上あるんじゃないか。
うんとね、抱きついたら、ちょうど、私の顔が少年の胸板にあたる感じ??
思わず、
『デカッ!!』って口走ってしまった。笑。
『そっすか?』
と、笑いながら、これからお店でも開くんかい??
ってくらい、地面に並べてしまったバックの中身を、少年が片付け始めた。
テキストを手に取り、一瞬ハッとして、テキストから私の顔に目を移し、少年の動きが止まった。
ん?
私『あ~、いいです、いいです。自分で片付けます。。。』と赤面しながら私は急いでバックにしまいこんだ。
少年『あの、間違ってたらすみません。あの、いつも、○○のヨーカドーにいますよね?』
私『え・・・?』
少年『俺、家がヨーカドーの近くで、よく行くんすよ。で、おねーさんのいるコーナーの通路通るんす!!』
私『あ、そうなんだ。奇遇ですね。てか、そんなレアなお姉さん、よく分かったね。笑。』
少年『だって、コレ、会社の本でしょ?髪型も違うし、制服も着てないから、最初全然わかんなかったけど、いつも見てたから、顔よく見たらすぐピンときた!!!あと、声!!どっかで聞いた声だなと思って!!特徴あるよね、声。あのさ、アニ声って言われない??笑。やっべ~、テンション超あがんだけど~、俺!!』
そのあとの少年は、テンションが上がったまま怒涛の質問攻め。。。
家、このへんなの?とか、なんで勉強してんの?とか、通勤大変じゃね?とか。。。
そーこーしてるうちに、ドーっと、また雨が降ってきた。
『やべ~、降ってきちった”!!!』と言いながら、少年、自分のかばんを私の頭に乗せてくれる。
少年『濡れちゃうから、早く車乗りなよ!!』って。
見れば、少年も、傘持ってね~じゃんか。。。
傘といえば、私も傘図書館に忘れてきた!!!
ガーン。私って。。。
とりあえず、二人ともずぶぬれになってしまうから、車に乗せた。
少年でかいから、助手席狭そう。。。
そのまま、図書館に戻り、忘れた傘を取ってきた。
私『傘は??』
少年『来るとき降ってなかったから持ってない。。。』
私『じゃ、コレあげるよ。100均のビニガサだけど。笑』
少年『いいの~??』
私『鍵持ってきてくれたしね。』
少年『やっすい、お礼だな』
って、オイ。
結構、生意気だよね、この子。
途中から、タメ後だし。
この子、バスと電車で来てるらしい。
しょうがないから、バス停まで送ってあげた。
懐かしき、高寺下のバス停。
バス停につくまで、また質問攻め。
『おねーさん、何歳?』だの、
『彼氏いんの?』だの、
『どこの高校だった?』だの。
26歳だと言ったら、少々おどろいてた。
もうちょっと幼く見えるらしい。
自分の事は、聞いてないのにベラベラ話し出した。
間、間に、BGMの湘南乃風を口づさんだり。
忙しいやつだ。
『俺は、高3で、兄弟は、にーちゃんとねーちゃん。犬を飼ってるんだ。』
ひとしきり、勝手に自己紹介をしたところでバス停に着いた。
バス停につくと、大きな声で
『ありがとうございました!!』って、好青年らしくあいさつをして帰っていった。
嵐が去ったような静けさ。
一体、あの少年は・・・。
でも、なんか、優しくて、純粋そうな少年だったな。
ちょっとふけてたけど。
26歳って言っても、おかしくないくらい。笑。
結構イケメンだった。笑。
忘れ物するのも、たまには悪くない。
図書館の閉館時間は6時。
閉館の音楽が流れてきたので、私は慌てて車の鍵をバックから出し
勉強道具を片付け、図書館の外に出た。
朝から、曇りと小雨を繰り返していた空は
さらに暗くなり、空気はなんだかひんやりしていた。
図書館に1日中こもっていた私には、とてもすがすがしく、頭をスカっとさせる。
きもち~!!思いっきり外の空気を吸い込みながら車に向かう。
テスト勉強なんて高校生ぶりだから、勉強のやり方さえ要領が悪いと思う。。。
福田屋の上の文具にでもよって、テスト勉強用のシャーペンでも買って帰るか。
図書館の駐車場は少し離れている。
車に付く前に、鍵を出さなきゃ。。。
バックの中をごそごそする。
でっかいテキストやら、かおりにもらったプリントやらでバックの中はぐちゃぐちゃだし、超、重いし。
ん~、ない。重い。
地面にバックを置いて中を覗き込む。
どこだ~!!!!
ない。。。
いつもやるんだよね。
バックの中がいつもグチャグチャでいざというときに、ケータイが出てこなかったり、鍵が出てこなかったり。。。やんなっちゃう!!
イライラする~っ!!!
もう、中身を出すしかない。
私は駐車場にバックの中身を並べ始めた。笑。
だってないんだもん・・・。
ん~、ない~!!!
すると、
『あの、すみません・・・』
しゃがみこんでる私の前に、でっかい学ランの少年がいた。
『はい?』
少年『あの、コレ・・・』
私『あー、私の鍵。。。あれ、どこにありました??』
少年『あの、勉強されてたテーブルの上においてありましたよ。笑』
私『すいませ~ん。ありがとうございました~。苦笑』
そうだ、よく考えてみれば、いつもいつもこうなるから
最近は、帰る前に鍵をバックから出しておく癖をつけてたんだった。
さっきだって、バックがいっぱいになる前に、鍵を出してから
帰りの用意をしたんだった。
そのまま図書館のテーブルの上に忘れてきちゃったんだ!!
恥ずかしいわ。しかし、この真高生でかいな。
185cm以上あるんじゃないか。
うんとね、抱きついたら、ちょうど、私の顔が少年の胸板にあたる感じ??
思わず、
『デカッ!!』って口走ってしまった。笑。
『そっすか?』
と、笑いながら、これからお店でも開くんかい??
ってくらい、地面に並べてしまったバックの中身を、少年が片付け始めた。
テキストを手に取り、一瞬ハッとして、テキストから私の顔に目を移し、少年の動きが止まった。
ん?
私『あ~、いいです、いいです。自分で片付けます。。。』と赤面しながら私は急いでバックにしまいこんだ。
少年『あの、間違ってたらすみません。あの、いつも、○○のヨーカドーにいますよね?』
私『え・・・?』
少年『俺、家がヨーカドーの近くで、よく行くんすよ。で、おねーさんのいるコーナーの通路通るんす!!』
私『あ、そうなんだ。奇遇ですね。てか、そんなレアなお姉さん、よく分かったね。笑。』
少年『だって、コレ、会社の本でしょ?髪型も違うし、制服も着てないから、最初全然わかんなかったけど、いつも見てたから、顔よく見たらすぐピンときた!!!あと、声!!どっかで聞いた声だなと思って!!特徴あるよね、声。あのさ、アニ声って言われない??笑。やっべ~、テンション超あがんだけど~、俺!!』
そのあとの少年は、テンションが上がったまま怒涛の質問攻め。。。
家、このへんなの?とか、なんで勉強してんの?とか、通勤大変じゃね?とか。。。
そーこーしてるうちに、ドーっと、また雨が降ってきた。
『やべ~、降ってきちった”!!!』と言いながら、少年、自分のかばんを私の頭に乗せてくれる。
少年『濡れちゃうから、早く車乗りなよ!!』って。
見れば、少年も、傘持ってね~じゃんか。。。
傘といえば、私も傘図書館に忘れてきた!!!
ガーン。私って。。。
とりあえず、二人ともずぶぬれになってしまうから、車に乗せた。
少年でかいから、助手席狭そう。。。
そのまま、図書館に戻り、忘れた傘を取ってきた。
私『傘は??』
少年『来るとき降ってなかったから持ってない。。。』
私『じゃ、コレあげるよ。100均のビニガサだけど。笑』
少年『いいの~??』
私『鍵持ってきてくれたしね。』
少年『やっすい、お礼だな』
って、オイ。
結構、生意気だよね、この子。
途中から、タメ後だし。
この子、バスと電車で来てるらしい。
しょうがないから、バス停まで送ってあげた。
懐かしき、高寺下のバス停。
バス停につくまで、また質問攻め。
『おねーさん、何歳?』だの、
『彼氏いんの?』だの、
『どこの高校だった?』だの。
26歳だと言ったら、少々おどろいてた。
もうちょっと幼く見えるらしい。
自分の事は、聞いてないのにベラベラ話し出した。
間、間に、BGMの湘南乃風を口づさんだり。
忙しいやつだ。
『俺は、高3で、兄弟は、にーちゃんとねーちゃん。犬を飼ってるんだ。』
ひとしきり、勝手に自己紹介をしたところでバス停に着いた。
バス停につくと、大きな声で
『ありがとうございました!!』って、好青年らしくあいさつをして帰っていった。
嵐が去ったような静けさ。
一体、あの少年は・・・。
でも、なんか、優しくて、純粋そうな少年だったな。
ちょっとふけてたけど。
26歳って言っても、おかしくないくらい。笑。
結構イケメンだった。笑。
忘れ物するのも、たまには悪くない。