「問1」次の図はガソリンの需要曲線と供給曲線を表したもので、当初の均衡点がAであることを示している。
出荷に際しガソリンに炭素税を課す場合、消費者の事情に変化がないとすれば、課税後の新たな均衡点はどこになるか。
最も適当なものを、図中の①~⑥のうちから一つ選べ。

【解答】 ①
【解説】
炭素税が導入されると、コスト(生産費)が上昇し、(企業には好ましくないので)供給曲線は左方向へシフトする。
デメリット → 左シフト
「消費者の事情に変化がないとすれば」とあるので、需要曲線はそのままとなる。
そのため左方向へシフトした供給曲線と需要曲線の交点①が新たな均衡点となる。
「問2」市場で取引される財によって事故が発生したとき、「企業(加害者)に過失が認められた場合、企業に被害の賠償を義務づける」
というルールが適用されている社会を考える。
次の図は、このときの、ある財市場の需要曲線と供給曲線を示している。
その後、政府は、「企業(加害者)の過失の有無にかかわらず、企業に被害の賠償を義務づける」というルールに変更したとする。
このとき、需要曲線には影響を与えないという条件の下で、このルールの変更が、図で示される市場に与える影響を述べた記述として
最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。

① 企業は費用が増加すると考えるので,供給曲線は右下にシフトし,財の取引量は,図中のQ0より多くなる。
② 企業は費用が減少すると考えるので,供給曲線は左上にシフトし,財の取引量は,図中のQ0より少なくなる。
③ 企業は費用が増加すると考えるので,供給曲線は左上にシフトし,財の取引量は,図中のQ0より少なくなる。
④ 企業は費用が減少すると考えるので,供給曲線は右下にシフトし,財の取引量は,図中のQ0より多くなる。
【解答】 ③
【解説】
企業は被害の賠償に対応するために、費用が増加するので、供給曲線は左上方にシフトする。
デメリット → 左シフト
① 「右下にシフトする」というのが誤り。
②④ 「企業は費用が減少する」というのが誤り。企業は被害の賠償の義務付けに対応するので、コストが上昇する。
「問3」次の図は市場メカニズムの働きを説明している。
ある商品の市場において、需要・供給と価格の間に図のような関係が成り立っており、需要曲線と供給曲線が交差する点において、
均衡価格P0と均衡取引数量Q0が決まる。
いま、その商品に対する購買意欲が高まったときに、他の条件に変化がない場合、まず初めに図のどの曲線がどちらの方向に移動するか
についての記述として最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。

① 供給曲線がアの方向に移動する。
② 供給曲線がイの方向に移動する。
③ 需要曲線がウの方向に移動する。
④ 需要曲線がエの方向に移動する。
【解答】 ③
【解説】
これも需要・需要曲線に関する問題であり、シフト(移動)の問題である。
「その商品に対する購買意欲が高まったとき」とあるので、需要曲線に関する内容である。
「高まった」とあるので、右にシフトする。
メリット → 右シフト