「完全競争」市場では、「価格」は市場全体で決まります。
したがって、「完全競争」市場の利潤最大化条件は、「価格=限界費用」(P=MC)です。
これに対して、「独占」企業の利潤最大化条件は、「限界収入=限界費用」(MR=MC)になります。
「独占」企業は、この「限界収入」(MR)が「限界費用」(MC)と等しくなる「生産量」を生産することで、
「利潤」を最大にすることができるのです。
「生産量」に対して、「需要曲線」上で「価格」が決定することになります。
なぜならば「需要曲線」は、「消費者」が「この価格なら出してもよい」と判断したものだからです。
限界収入(marginal revenue)
「生産量を小さく一単位だけ増加させたときの総収入の増加分」を「限界収入」(MR)といいます。
限界費用(marginal cost)
「生産量を小さく一単位だけ増加させたときの総費用の増加分」を「限界費用」(MC)といいます。
総費用
TC(Total Cost)とは、ある数量の財を牛産するのに、全体でどれだけの費用がかかるかを示したものです。
総費用は、固定費用FC(Fixed Cost)と可変費用VC(Variable Cost)に分けることができます。
固定費用
FCは、生産量に関係なく必要な費用です(一定の額であるため、横軸と平行になります。)。
可変費用
VCは、生産量の増加にしたがって増えていく費用です(右上がりのグラフです。)。
平均(average)とは、全体の費用を個数で割って、1個つくるのにかかる費用を求めたものです。
1個あたりの総費用(TC)を求めたのが、平均費用(AC)、
1個あたりの固定費用(FC)を求めたのが平均固定費用(AFC)、
1個あたりの可変費用(VC)を求めたのが平均可変費用(AVC)です。
平均費用(AC)=総費用(TC)÷数量
平均固定費用(AFC)=固定費用(FC)÷数量
平均可変費用(AVC)=可変費用(VC)÷数量