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必勝!合格請負人 公務員試験編

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経済学の試験攻略

2018-01-13 01:49:25 | Weblog
リカードの比較生産費説

 貿易に関して、次の表は、リカードの比較生産費説を説明するための簡単な例を示している。A国では労働者が合計22人存在し、
B国では労働者が17人存在している。各国とも貿易前は、ブロッコリーを2単位とワインを3単位ずつ生産している。
 比較生産費説の考え方として最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。


① A国がブロッコリーの生産に特化し、B国がワインの生産に特化すると、両国全体で、ブロッコリーの生産量は増やすことができるが、
 ワインの生産量は増やすことができない。
② A国がワインの生産に特化し、B国がブロッコリーの生産に特化すると、両国全体で、ワインの生産量は増やすことができるが、
 ブロッコリーの生産量は増やすことができない。
③ A国はブロッコリーの生産に特化し、B国はワインの生産に特化することで、両国全体で両財の生産量を増やすことができる。
④ A国はワインの生産に特化し、B国はブロッコリーの生産に特化することで、両国全体で両財の生産量を増やすことができる。

【解答】 ③
<解説> A国は、ブロッコリーに生産を特化するために、ワインの労働者がブロッコリーの生産にまわり、
    最初の10人に加えて、全部で22人がブロッコリーの生産に従事する。
    10人で2単位生産するので、22人となると4.4単位となる。
    10:2=22:x→10x=44→4.4単位となる。
     同様にB国は、8:3=17:x→8x=51→6.375単位となる。
     特化前は、ブロッコリーは、A国とB国をあわせて4単位であったものが4.4単位となり、
    ワインは6単位であったものが6.375単位となる。
     特化前は4単位+6単位の10単位の生産であったが、特化後は4.4単位+6.375単位=10.775単位となり、
    0.775単位分の生産が増加する。


為替相場の変動

 為替相場の変動によって、輸出企業の売上げが影響を受けることがある。
 1ユーロ=131円であるとき、日本のある電気機械の企業が自社製品をユーロ圏で販売し、2億ユーロの売上げがあった。
 その半年後に1ユーロ=111円になったとき、この企業が同じ数量の同じ製品をユーロ圏で販売し、相変わらず2億ユーロの
売上げがあったとすれば、円に換算した売上げはどのくらい増加または減少するか。
 正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。 

① 20億円増加する。 ② 40億円増加する。
③ 20億円減少する。 ④ 40億円減少する。

【解答】 ④
<解説>
 1ユーロ=131円であったものが、1ユーロ=111円になったということは、円高ユーロ安になったことになる。
 円高ユーロ安になると、ユーロを円に換えるときに、為替差損が生じるため円に換算した売り上げは減少する。

 1ユーロ=131円で2億ユーロの売り上げがあったということは、131円×2億=262億円となる。
 その半年後に1ユーロ=111億円で2億ユーロの売り上げがあったということは
111円×2億=222億円となるので、40億円の減少である。


経常収支

 経常収支についての記述として正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

① 経常収支には、旅行や輸送によって生じる収支が含まれる。
② 経常収支に、雇用者報酬は含まれない。
③ 経常収支に、消費財の無償援助は含まれない。
④ 経常収支に、直接投資が含まれる。

【解答】 ①
<解説>
①旅行や輸送は、経常収支の中の貿易・サービス収支、さらにサービス収支に含まれる。
②雇用者報酬は、経常収支の中の第一次所得収支に含まれる。
③消費財の無償援助は、経常収支の中の第二次所得収支に含まれる。
④直接投資は、金融収支の中の直接投資に含まれる。


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