公務員 テキスト改訂・修正情報一覧
世界遺産条約
◇ 歴史的、美術的価値の高い建造物や遺跡などの文化遺産と、生物進化を表す
自然や野生動植物の生息地などの自然遺産、文化遺産と自然遺産の両方を兼ね
備えている複合遺産に分けてリストに登録し、締約国からの拠出金などによって
これらの保全が約束されている。
◇ 日本は1992 年に同条約を締約した。
日本の世界遺産は、自然遺産が4カ所、文化遺産が14 カ所の計18 カ所(2014年時点)。
富士山-信仰の対象と芸術の源泉(2013 年)、富岡製糸場と絹産業遺産群(2014 年)。
ASEM(Asia-Europe Meeting、アジア欧州首脳会議)
「アジア側ではASEAN諸国に日本、中国、韓国、インド、パキスタン、モンゴル、
バングラディシュ、オーストラリア、ニュージーランド、ロシアを加えたアジアの
20カ国とASEAN事務局、さらに欧州側では欧州連合(EU)加盟国のうちクロアチアを除く
27 カ国にノルウェー、スイスを加えたヨーロッパの29 カ国と欧州連合で構成されている。」
日本のEPA動向
「2007 年にはチリ、2009 年にはスイス、2011年にはインド、2012年にはペルーとの間でEPAが締結された。」
国際収支
◇ 国際収支統計とは、日本人および日本企業と外国人および外国企業との間で行われた
すべての経済取引を、複式簿記の原則に基づいて記録したもの。
◇ 国際収支統計は、経常収支、
金融収支、および
資本移転等収支と誤差脱漏からなる。
国際収支統計の恒等式
◇ 新統計:経常収支+資本移転等収支-金融収支+誤差脱漏=0
◇ 従来資本収支の一部であった「その他資本収支」は「資本移転等収支」として独立した項目となった。
(1)経常収支
① 経常収支の概要
◇ 経常収支は「モノ」や「サービス」の流れを記録するもので,「貿易・サービス収支」
「第一次所得収支」(旧来の「所得収支」)
「第二次所得収支」(旧来の「経常移転収支」)が計上される。
② 貿易・サービス収支
◇ 「貿易収支」と「サービス収支」に区分される。
◇ 貿易収支とは,財の輸出と輸入の差を計上したもの。
◇ サービス収支とは、モノではなく
サービスの取引に関わる収支のこと。
③ 第一次所得収支(旧来の「所得収支」)
◇ 第一次所得収支とは,海外における労働に対して外国人・外国企業から支払われた「雇用者
報酬」、
対外資産が生み出す
利子・配当などの「投資収益」を計上したもの。
④ 第二次所得収支(旧来の「経常移転収支」)
◇ 第二次所得収支とは,政府の無償援助や海外勤務者による本国への送金などを計上したもの。
(2) 金融収支
◇ 金融収支は、対外資産・負債の増減、つまり「カネ」の流れを記録するものである。
◇ 金融収支を計上する際には、対外資産の増加や対外債務の減少という資産の流出はマイナスとして、
逆に、対外資産の減少や対外債務の増加という資産の流入はプラスとして計上される。
◇ 金融収支には、「直接
投資」「証券
投資」「金融派生商品」「その他の
投資」などが含まれる。
また、従来「外貨準備増減」として別置されていた部分も金融収支の一部となった。