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店長今日の一撮 2

ある時は熱帯魚屋パラダイスの店長
ある時はネイチャーフィールドのおっさん
しかしその正体はケンぢファ〜ムの設立者

熱帯魚飼育に煮沸消毒は基本やっちゃダメ

2024-01-06 12:36:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
熱帯魚飼育において煮沸消毒を行う事ってあるん?

広い意味で煮沸だけにポイントを絞っても
流木のアク抜きや沈めるための手法として煮沸する事はあっても消毒として使う必要は考えられん(*´-`)

根本的に魚の病気と呼ばれる各種症状への理解が間違ってると言うか無茶苦茶な理論の上塗りし過ぎで辿り着くワケワカメなゴールかなと(*´-`)


熱帯魚飼育に使う薬の効果を少しネットサーフィンして調べると分かるんだけど
飼育設備全般を殺菌して治療に応用してる薬って無いです(*´-`)

効能のどこかに殺菌って言葉が記載されていたとしても、実際には魚の血中に取り込まれた上で筋組織の腐敗を防ぐ効果を発揮するから、魚体表面の水カビ拡大を防ぐからまるで水カビ菌を殺菌してるように見えるとか(*´-`)


ガチで殺菌する装置として熱帯魚飼育で使われる機材は殺菌灯とオゾン発生装着があるのだが、オゾン発生器の殺菌性能は素晴らしすぎて換気の悪い部屋では人間にまでとっても有害ww

それ故に海水魚飼育など一部の界隈でしかリスク回避を考えると使われません。
効果はゴイスーだけど使う人間のスキルが
まあまあ要求される系でつね。


殺菌灯はある程度普及してますし
こちらは水の透明度がすこぶる向上する目に見える効果が感動的で、実際に機材内部を通過する水には雄する菌類や小さな生物を
紫外線で殺しまくりつつ、微細な有機物の分解にも有効な為、濾過能力の補助って意味でもとっても有能( ゚д゚)
ランニングコストも昔に比べて随分安いし
良いこと尽くめではあるが、ランプの弾切れやLEDタイプだと長期使用による出力低下によって効果が切れると途端に水中内の菌類が増殖→無菌室育ち状態に慣れきった魚には各種抵抗力が激烈に低下してますんで、一気に調子を崩し粘膜も大量放出。。濾過能力の補助効果も切れる事で短時間で濾過不足にも陥る可能性が高くなって環境崩壊や!!ってパターンはあるものの、球切れ防止に備えて予備パーツ用意するとか、年1で交換するとか、日々のチェックで弾切れしてないか黙示してりゃ良いだけの話で人間側の油断が問題なだけで、そこを回避できりゃめっちゃ有能٩( 'ω' )و


で、結局のところ水槽全体を濾過材も含めて殺菌するのってオゾン発生器ぐらいしかないのだが、オゾン発生器は海水魚飼育においてプロテインスキマーと併用して使うのが普通でつ🥺🥺🥺

この場合、プロテインスキマーで水中の有機物をとことん回収して水質維持するのだ大前提ですからそもそも濾過バクテリアを活動させないのが目的でして、濾過バクテリアが濾過をする前段階で汚れを全て回収するって考え方。
ゆえに濾過バクテリアを含め各種菌類は全て不要だからオゾンでぶっ殺しまくる為の全体殺菌٩( 'ω' )و


根本的に水質維持を目的とした濾過の考え方が違うんです。

汚れが出るから菌類の力を使って濾過して綺麗にしようと考える淡水熱帯魚全般の考えと、汚れが菌類に分解される前に全て回収して物理的に分離する一部の海水魚飼育の手法。。


この違いにより、飼育水の中には前者には様々な共生菌やら雑菌は常に存在しており濾過バクテリアと呼ばれる菌類に至っては、そいつらを安定的に増殖させるのが目的ですらある( ゚д゚)

後者では水中の菌類レベルの微細な生物は
全て殺す無菌室状態。無菌室状態だからこそ白点病など人間で言えば風邪に罹患する程度の病気も予防できまっせ的な(*´-`)
長期的にその中で過ごした魚が病気に対して
抵抗力がなくなってしまうのは明白ではあるのだが、愛情と金をぶち込み続けて環境を維持する為の装置を安定的に運用してりゃ関係ない話しですから、それはそれで有り٩( 'ω' )و

そしてなによりも、プロテインスキマーは淡水では機能しないので淡水熱帯魚飼育においては無関係_(┐「ε:)_



そんなこんなで淡水熱帯魚飼育においては
水中に各種菌類が魚と共存しているのが普通でつ🥺🥺

んじゃ、なんで魚が病気になったり
明らかに寿命前の若い子なのに死んだりするのって言えば、そんなんほぼほぼ確実に魚の抵抗力が下がっとるから病気に罹患するし死ぬってのが真理( ゚д゚)

魚の抵抗力が下がってる原因が何なのかを
見つけるのが飼育者の飼育スキル🥺🥺🥺

とは言えその原因の95%は


水温変動
濾過不足
過剰濾過によるPH低下、ならびにその環境下での水換え時のPHショック
餌不足


たったのこれだけ(*´-`)
ほんとこれだけ。

農薬がどうのこうの、入荷魚の調子が常に悪いなど、さもありなんって
ごたくを並べた方が言い訳につかえちゃうだろうけどワシに言わせれば全て( •́ฅ•̀ )クッサと思ってスルーしたくなる(*´-`)

もうあと5歳若ければニヤニヤしながら
論破しつつ、こーゆー理由によりこっちの可能性の方が圧倒的に高いですよね?と回答の導き方を見せながら勉強を促していたのだが
熱心な個人飼育者さんのような人は別として
色々無理ぽーーーって諦めた今日この頃(*´-`)

ビジネス的なメリットも皆無だし
面白みや楽しさって心情の面までも無けりゃ
そりゃね🥺🥺🥺🥺🥺🥺


とにもかくにも、先にあげた4点を集中的に確認するのが真理(   'з'  )

そこから答えが出ないのは
関連知識不足と観察してなかっただけの話しに1票٩( 'ω' )و



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餌用ひめだかのカウント法(*´-`)

2023-12-30 13:46:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
基本数百匹単位で出荷するひめだかさんの出荷風景の動画↓ ↓ ↓



カウンターと軽い100均のプラスチック製レンゲがとても重宝する(*´-`)

尚、100均のカウンターは使用頻度が高過ぎるおっさんの会社では何に2〜3度買い替えるが、元々タダみたいな値段なので文句はない(*´-`)


カウントするのに時間がかかる上に
ひめだかの流通上の特性上、現状以上に粘膜にダメージを与えるのは全滅コースの症状を引き起こすアホ手法になるのが常識中の常識。
故にアミで空気中に掬い上げて粘膜剥離をさせないのがとっても大事( ゚д゚)

ただしこれは出荷2日後の粘膜剥離から来るコンディション悪化を防ぎつつ調子の悪い子やイカリムシの付着有無の短時間判断が目的なので、受け取り手には目視ですぐには分からない差なのが悲しいがにゃ=͟͟͞͞(  ˙-˙  )サ

大卸での購入やセリでは
安い代わりにこーゆー手間を受けなくても
別の方法で生体コンディションを立て直す
技術が有るプロ同士の取引ってのが前提になりますんでやらないのが常識٩( 'ω' )و









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結露とエビの抜け殻、死体

2023-12-16 13:13:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)

昨日の様子。
新入荷分が届いた為、水換えしてから新しい個体群を入れたヤマトヌマエビ水槽が結論祭りwww


そして今

ミナミヌマエビのストック水槽の水換えメンテにより、結露祭り٩( 'ω' )و

反日程度で緩やかに室温まで水温が上昇して
ヤマトヌマエビ推測の結露は治っておる。


冬場、ミナミヌマエビはおっさんが万単位で採集した個体群を数ヶ月ストックしながら少数づつリリースするだけなので調子を見ながら最低限の水換えをするだけなのだが、ヤマトヌマエビは四国から1000匹ロットでの仕入れとなる。


ゆえに冬場はヤマトヌマエビが入荷する度にご覧のような結露が出るまで水換えしてから水槽に導入してますんで、チラシセールとかがなければ週1〜2回ペースですかね(*´-`)

冬場の到着水温5〜10℃。
社内ストック水槽はヒーターレスだけど温室化してる為、だいたい水温が冬場で24℃。

水道の水温は外気温に依存はするものの
到着水温と比較して、水道水の水温がやや低いのがこの地域の普通でつ🥺🥺

水性生物は急激な水温低下には比較的強く
急激な上昇にはクソ弱い理論から見ても
結露を恐れずしっかりと導入水温を下げておくのは理にかなっております。



だがしかし、導入後1日で20℃前後も水温が上がる結果になる事も事実🥺🥺🥺



こちらはそんな20℃近い水温上昇を経験したばかりの個体群。




スマホカメラの画像なので光の当たり方で
見え方がかなり変わっちゃうんだけど
赤丸で囲った個体は他の子に比べて
やや透明度が落ちて居る。。



こちらの超ビッグなフルサイズ個体の方が透明度が高い色彩をしてるよね。

つまりは赤丸の個体は現状でややダメージを負って居る個体だと判断出来るわけです🥺

マジでヤバいダメージを負うと本来透明に近い筋肉部分がもっと透明度の低い乳白色に変色しますので、赤丸の個体が死ぬレベルかと言うとそうではないが、とは言えダメージの痕跡がある個体の方がストックリスクが高いのは言うまでもない(*´-`)


このダメージが輸送前に入ったものなのか、輸送途中なのか、それとも水槽導入から今までのものなのかは、確定的な判断はできないけれどもミスを起こした直後から数時間以内に透明度は落ちる特性が有りますので全体における透明度の下がった個体の割合や乳白色の濃さで色々と判断できます。


今回の場合で言えば約2割程度が
同じレベルの乳白色化しており
尚且つエビの調子の良さを測る指標となる
ツマツマと足を動かす行動は全体的に止まっていない点からも、輸送による水質変化と水温変動などを乗り越えて順次若い個体から新しい環境に適応するための脱皮が始まってる状態による、やや乳白色化であろうと判断できます。

この後は今日から数日中に順次脱皮するので
脱皮した殻が沢山出てくると٩( 'ω' )و


乳白色化はコンディションの目安になるが
脱皮などの生理現象の前触れにも該当(厳密に言えば乳白色化しつつ外骨格は赤みを増す)するなど、ヤマトヌマエビごときでも沢山の知識が必要になる訳です。


ちなみに乳白色化から脱皮までのかかる時間は変温動物ゆえに水温によって大きく変わります。

夏場だと、ほんと早くて即日。

熱帯性のチェリー系でも同じように
水温維持している影響から
水質変動などの環境変化を与えると
即日発生しますね(*´-`)

そんな事からイエローチェリーの動きの超絶に良い個体を10匹厳選して発送してるのに毎回1匹死着報告上げてくるのは
脱皮の殻を見て死体と思ってんだろうなぁと
推察してたりしますが、10匹ぐらいなら殻じゃなくて中身の数でカウントせいっとも思う今日この頃(苦笑)

ちなみに脱皮の殻と死体の見分けは簡単で
殻に赤く繁殖した身が一切残ってなけりゃ
だいたいは脱皮した殻。

過密ストック環境だと中身は短時間で
食べられてしまうけれども、足先や触覚など
ツマツマと摘んで食べられない部分の身は
長時間残るから半透明な殻に赤く変色した身(イエローチェリーのみ、白濁した黄色の身)が少しでも残っていたら死体だと判断できます。


厳密に言えば脱皮不全で足先が
抜けずに残る事もありますが
確率的には低いので無視や٩( 'ω' )و









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稚魚育成事故防止。必殺ジャギジャギ赤虫しゃん( ゚д゚)

2023-11-19 13:40:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
稚魚育成などで冷凍赤虫を使う時に起こる事故と言えば、丸飲み途中で詰まって窒息死するパターン(*´-`)

悲しい(*´-`)


そんな時に使うジャギジャギ赤虫٩( 'ω' )و



比較対象用の格安冷凍赤虫。

こちら、同じ冷凍赤虫をジャギジャギ加工する前。

ハサミの付け根付近で切る。
指を怪我しないように掴んだ指先から
一番遠い部分の角を斜めにカットするイメージ。

なお、指から伝わる体温で
すぐに半解凍状態になる為
カチンコチンに凍って固い時は
怪我防止の為に無理に切らないのが平和に過ごすコツ。

反対側の角を切り落とし

どんどん角を切り落とす

数回切り落としたら完成٩( 'ω' )و

ハサミに付着した赤虫汁を洗い流すついでに

流水で数秒流せば完全解凍。

こちらは比較対象用に流水で解凍しただけの物。


比較対象用、無加工赤虫。

ジャギジャギ加工済み赤虫。

人工飼料をすぐに食べてくれない
採集個体の幼魚や、衰弱している輸入直後のプレコなどに与える餌として昔からよく使ってるんだけど、これ便利。
特に高級な冷凍赤虫を使ってる場合は
解凍時のぷりぷり感が凄くて一般的には
メリットとなる場合が多いんだけど
ぷりぷりゆえにサイズが大きく喉に詰まらせて死ぬ要因になる場合が稚魚や超小型魚、衰弱した消化器官が長い草食性の強い雑食魚(プレコなど)などには限定的に有りますので
知っておいて損は無い( ゚д゚)


損は無いと言うかむしろ知っておかないと



こーゆーグッピー未満サイズのダトニオを飼うには必須や🥺🥺🥺
グッピーデカッwwww



一般ユーザー水槽では飼育密度が低いので
10日も続けりゃ、ジャギジャギ不要サイズまでサッと成長しますが販売店だとね成長を目的としてないし、成長させる飼育の楽しみを客から奪うのもアレなのでね(*´-`)


うんうん(*´-`)




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水道がお湯になってるので( ゚д゚)

2023-07-18 13:45:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
水道水がお湯になってるので
先日弥富より持ち込まれた小赤さんの
水換えに問題がっ!!

いつもならオーバーフローさせるだな
自動水換えなので、水道水を足してりゃ勝手に綺麗になるのだが、今の水道水の水温で同じ事をやると水温の急上昇によりコンディションがクソ悪くなって出荷先で死にまくるのが容易に推測出来る訳ですよ(*´-`)

なので、水温の高い日用の水換え法に変更や( ゚д゚)



まずはポンプで排水( ゚д゚)

水深5センチを切ったら水道水を
排水ポンプの逆側から給水開始( ゚д゚)

給排水のスピードの均衡を保つ様に調整すると



徐々に黄ばんだ水が給水側からポンプ側へ流れて全体が綺麗な水になっていく٩( 'ω' )و
なお、この時に時間と水量をかけすぎると
水道水の水温が高かなってくる為、給水側の水道水の水温はまめにチェック。

上がってしまったらNGなので、そのタイミングで給排水の同時進行ストップな。

給水ストップさせたらアクアセイフを20ccほどぶち込む!あわあわやーーー!
魚類の死亡要因なんぞは9割方は酸欠なのでね、エラ周りへの人工粘膜の強制追加で
自然粘膜の剥離(エラの粘膜剥離すると水中から酸素を取り込めなくなる。人間だって肺炎おこしゃ空気吸っても酸素取り込めなくなって死ぬでしょ。同じ理屈で水中にいても酸欠になるんやで。)のダメージとリスクを回避&保護や( ゚д゚)

そして熱帯魚の水換え用溜め水をバケツに給水しつつ、ここからポンプで

中二階の小赤水槽へ水温の安定している溜め水を入れてゆくーーー( ゚д゚)

ちなみに浮袋障害の予防の為にも
塩を500ccカップ分入れるのだが
この塩もバケツに投入する事で徐々に
溶けながら給水する事ができる為
水槽内への直接投入の様なエラ焼けリスクも皆無で安心やんけっ( ゚д゚)


水換えメンテ後の水槽(*´-`)
皆様快適そうや(*´-`)

水換えって水を変えるのが目的じゃなくって
魚が目的にあったレベルで調子良く過ごせる環境を整えるのが本質や(*´-`)

本質を見失った水換えなんぞは
ほぼ虐待なので注意せいっ( ゚д゚)

そもそもの本質を知らない不勉強な姿勢は論外や(*´-`)




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冬場のベタ売場

2023-02-22 12:19:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
冬場にベタが上手くストック出来ない販売店さんへ


・ストック水温は20℃~30℃の間で、1日の上下幅が1~2℃以下必須。20℃なら20℃で安定してればよい。
30℃と20℃では活性率が全然違うから餌の喰う量などは相当な差があるが、これはどちらが良くてどちらが悪いって話では無くて、変温動物なんだから水温(体温)に準じて消費エネルギー量が変わるって点を考慮して見るって話。
バンバン動き回る水温ならエサ不足で痩せるとか、低水温で活性低いなら残り餌出るから調整せいって事など。

・水替え時の水温変動は厳禁。ほとんどここでトラブル起こしてる。少水量ケースでの水替えってのはほぼ100%水替えになるから、この際に2℃以上の変動は厳禁。売場環境からベタ水槽の水温は季節ごとに決まってくるはずだから
まずは現状の水温を確認&認知。次に貯め水の水温を確認&認知。注意する点として貯め水タンクの自動給水バルブを
開けっ放しにしてる店だと、冬場は他の水槽の水替えしてるとどんどん貯め水の水温が下がるはずです。そーゆー部分も当然のように考慮して考える頭は必須。夏場は夏場で逆にどんどん水温上がってくる店もあるからご注意をw
そんなこんなでバケツを使って事前にベタの水替え用に水温合わせた水を作ってる店が大半です。
なお、2℃以上の差厳禁と言えども例えば30℃水槽のベタを28℃の水で水替えするのはリスク低いんです。
30℃水槽のベタを32℃の水で水替えするのはクソリスキー。
20℃水槽のベタを22度の水で水替えするのは、そこそこリスキー。
20℃水槽のベタを18℃の水で水替えするのはクソリスキー。

このように適応水温の範囲内でも両端エリアでは事情が異なってきますんで
同じ2℃以内と言えどもリスク率の高さはまあまあ違うって事を覚えておくと宜しい。


が、基本は適応可能範囲の水温内で2℃以上の変動を水替え時に起こさなければいいだけ。
ここでさらに1℃の拡大解釈をやられると、安定ストック無理ぽ。

以上。




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冷凍赤虫を水面に長時間浮かせる方法(*´-`)

2023-01-22 12:46:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
冷凍赤虫を水面に浮かせる方法٩( 'ω' )و


シルバーアロワナベビーなど品種的、サイズ別特徴的の絡みで初期飼料が浮いてる方がいろんな意味で有利に働く魚の為に冷凍赤虫を浮かせたい場合ってありますよね?

そ―ゆー時のやり方٩( 'ω' )و





まずは冷凍赤虫が貫通しない網目の細いアミに冷凍赤虫を入れる。





アミの中である程度冷凍赤虫が溶けたら
アミを水中から持ち上げて、一旦冷凍赤虫を空気に触れさせる。





次にゆっくりとアミを水面に沈めていくと
ある程度の割合で冷凍赤虫が水面に浮いたままになります。





あとは必要に応じて同じ動作を繰り返し、魚へ必要量が回るまで繰り返す。
なお、繰り返す際は魚の行動をしっかりと観察する事。
入荷直後や1週間未満などの状況ではアミや人間に対して当然ながら超絶に警戒してますので、食欲よりも警戒心が勝って喰わんから
1回目の動作後にアミが水没しないようにして一旦水槽から離れるなどの配慮は必須ね。








この水槽の場合はシルバーアロワナベビーをメインにストックするのが目的なので
水底に落ちた冷凍赤虫は残される事が多々あります。
ゆえに残って沈殿する冷凍赤虫はディスカスに処理させ、過密飼育環境と4面白水槽の特性的にコケがアホほど生えるから、それをプレコに処理させて掃除の手間を
極力避ける設定な組み合わせになっておりんす。

なお、この水槽に入ってるブルーダイヤは先日入れたばかりでしてね
他にあるブルーダイヤのストック水槽内で立場が弱くて怯えている個体と
成長の遅い個体達を入れました。

ディスカスの場合、同系種&同程度のサイズ個体群を混泳ストックしていると
立場の弱い個体が衰弱したり、成長が遅くなったりしますよね。
これは縄張り意識のあるシクリッド系の魚なら避けられない特性なのだが
放置していると状況は悪化する一方な為、解決法の1つとしてここに移動しました。

ディスカスの特性だけで判断すると、より大きい別種のディスカスが少数居る水槽なので
より強いストレスがブルーダイヤにかかるリスクが十分にあるんだけど
50匹程度のシルバーアロワナが居る事で縄張り意識に起因するリスクが無くなっていると判断出来ます。

つまりはアロワナとしてはサイズが小さいんだけど、ディスカスから見れば十分に大きく見えしかもディスカスにとっての縄張り意識における距離感などをシルバーアロワナは
ガン無視して接近&密集してくるからちょっとぐらいサイズの大きなディスカス程度では
絶対的な縄張りが維持出来ずにあきらめて縄張りを主張しなくなります。

縄張りを主張しなくなるって事は、縄張り意識から来る弊害がこの水槽では
無い事になる為、より弱い立場で衰弱しているディスカスにとっては虐めの無い
理想的な移動先となります。
縄張り争いが無い状況で大好物な冷凍赤虫が頻繁に水底へ落ちてくるから
ゆっくりと十分な量のエサも摂取出来るし最強やって感じwww


まあ、個人宅の水槽では参考にならん話しだろうが売場ではその辺の意識はわりと大事。
だが、魚の組み合わせばかり見てディスカス水槽がそこらじゅうに分散してコーナーとしての統一感が無くなるのもセンス無し。

何事も1つの事ばかり見ず、バランス感を持って多方面から見る目を養うスタンスが大事や。


そうそう、網目の細かいアミには冷凍赤虫が絡まって取り難い事がしばしば有ります🥺🥺

この場合はレインボーシャークやガラルーファなどの小魚なんだけど餌を吸い込む力が強い魚の水槽へ




アミを入れるとすぐに群がって来て綺麗に食べ尽くしてくれますんでオススメ٩( 'ω' )و




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ビー系シュリンプ。売場水槽でのポイント

2022-10-25 13:07:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
ビー系シュリンプを売場ストック水槽で
そこそこの調子で殺さずストックする秘訣・・・と言うかこれやってないと爆死コースへ自らGoGoしてる件ww


第1・・慎重な水合わせ(導入時)

しっかりと水温を合わせてから、本番の水合わせに入るのだが
導入袋への穴あけサイズをエビが通過しないサイズを考慮して開ける。
プラケで水合わせするなら10匹程度なら1Lも水量が有れば
ちびちび水合わせしてもメリットの方が大きいが20匹とか
50匹とか100匹とか数が増えたなら圧倒的に酸欠対策が必須。。。

単純にプラケの水量が増えれば酸欠防止も不要にはなるんだか
物理的にプラケの水量って増やせる限界点が低いので素直にエアレーションを。。


ここで滑ってると、その後の水質環境が良かろうが関係なくダメージ量に比例して
ボコボコ死ぬ訳だが水合わせしてる本人は慎重にやってる(良かれと思ってやってる事が多い)ので
まさかスタート時点でやっちまってるなんて思いもせず、指摘されねば気が付く可能性が低い。

ゆえにビー系シュリンプの水合わせをする人は
入荷数に応じて酸欠も考慮する事を定期的に思い出してほしぃぃぃぃぃぃぃぃ。





第二2・・死体の放置(日常メンテ)

導入時のミステイクを除けば、死体の除去スピードが遅い事が爆死への起点となるのが9割。。
本気でビー系シュリンプを安定ストックしたいならフィルター下などの影に転がってる死体はもちろんの事
せめて普通に見える位置に転がってる死体は即時撤収せねば。

感覚的には魚水槽の3倍ぐらいしっかり確認して
死体はすぐに出すって癖を付けねばビー系シュリンプは安定しにゃい。

こんな小さなエビ1匹ぐらい死んでも水質は大丈夫やろって思うかもだけど
魚と異なりエビの場合は、死体が存在している事がとんでもなく爆死コースへのリスクが
健康な個体へも連鎖してまう。

原理は書くの面倒なんで自分でググレば情報出てくると思うんで割愛。

半日も1日も死体放置したならば、放置した数の3倍数がダメージ入って翌日死ぬぐらいに考えておくべき。
ほんまコレ。



第3・・脱走(日常メンテ)

フレームレス水槽でのストックだとシリコン部分をテクテクと3~5㎝ぐらいは登ってしまう。
エアホースやヒーターコードも同様に上る。
また年月の経過した水槽だとガラス面に付着したカルシウム分などのザラザラを利用して上る。

特に新規導入や水替え後など水質変動があるとあからさまに
登る率が高まる為、状況に応じて水位を下げる事も必要なり。

が、この場合は水槽裏などに乾燥エビが残る為おいおい原因は特定できる。
が、ゴキブリ(チャバネゴキブリ)が繁殖している店だと死体は喰われて分からなくなる。



以上3点。とても大切でつ。
むしろこの3点クリアしてりゃ1ヶ月間後のロス率が1割とか到達せん。


余談だがしっかりとポイントをクリアしてても脱皮不全や
抱卵時の集団抱きつき事件などで多少のロスは出る。
これは売場水槽内での客目線での生体の見易さなどとのバランスや
棚卸時の生体数カウントを考慮したレイアウトなら不可避なリスク。






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お勉強用、コケで見分けるバクテリアの安定度合い。

2022-02-20 20:29:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
お勉強用


水槽内のコケで見るろ過バクテリアの安定度の判断方法。

水槽内に生えるコケの種類は多様な要素により変化する訳ですが
水量や収容魚体の総重量、エサの種類、ライト点灯時間、バクテリアの安定度(数)から
今、もしくは直近前後1週間の水槽のろ過バランス状態を判断するのに使える。





例1


うっすらと平滑に付着する高さの無い緑色のコケ。
水槽立ち上げ初期~2ヶ月程度までの期間に優先的に発生するコケ。
光量が多すぎても優先的に発生する傾向もあるが基本的にろ過バクテリアが十分に且つ安定して繁殖してない状態に繁茂する。

判り易く言えば、バクテリアが繁殖する前段階で発生するコケ。
これが長期的に発生している水槽は、メンテナンス法や水替え法が原因で
フィルターに住みつくバクテリアが殺され続けている水槽だと容易に判断出来る。








例2


うっすらと平滑に付着する高さの無い茶色いコケ。
水槽内で発生する汚れの量に対して充分なろ過バクテリア量が安定して住み着いている環境で優先的に発生するコケ。

つまりは、ろ過が安定している水槽だと判断するのに使えるコケだから
フィルターメンテ法、水替え法などがバクテリアを殺さない適切なやり方が出来ている水槽だと判断出来る。







例3


底層に沈殿している明るい緑色のコケ。
物体に対する付着力が極めて弱く、アミでさ~~と撫でるだけでも







飛散する。また、沈殿しているだけなので例1のコケと異なり平滑性が低く凸凹と沈殿する。

有名な別名として一般的には「アオコ」と呼ばれている。

沈殿していても葉緑体は立派に活動している為時間の経過と共に水槽内の水全体が白~緑色に染まる。

ろ過の安定度に関係なく胞子の入り込みで発生する。

駆逐するにはモンテなどの除草剤で殺しきる必要があり水槽丸洗いしてもフィルター内に残るわずかな胞子から再発を繰り返す。

アオコ除去剤として流通している製品の大半を占める凝固剤タイプは、フィルターの種類によって効果的に殲滅出来るものと
必ず再発するモノがある為、適切な知識の元に使用するのを推奨する。



以上。


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pHショック_(┐「ε:)_

2021-12-26 13:01:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
お分かり頂けるであろうか?






重度のPHショックによりヒレ先が溶け
全身の粘膜も綺麗に剥離しほぼほぼ袋内で死亡している
バルーンモーリー様達・・・・・・・・・・。

パッキングからわずか4時間後のお姿でつ

写真からでは分からないと思うが
袋内の水はうっすらと青くなっており
アクアセイフが入れてある様子。

がしかし、バルーンモーリーの現在のストック水槽は







こんな感じ。
4本の90水槽を連結し、最下段の140㎝濾過槽でまとめて
ろ過しているケースである。。
プレコも多数ストックしている為、流木屑などから
飼育水は薄茶色~ほぼ透明な黄色のはず。


ここから推測されるのはパッキング後に
新しい水に入れ替えてアクアセイフでエラ保護を
していたのだろう。


毎日水替えしている独立水槽なら実質的な
水質差は極めて少ない状況だからそれで問題は
まず出ないであろうが、ここの水槽はろ過能力の大きさに
頼ったどちらかと言えば一般飼育者に近い考え方に基づいた飼育環境。


つまりPHも下がるし、水素イオン濃度(Ph)以外の水溶性物質が
大量に蓄積している環境で、水道水との水質差が極めて激しい。



となると、PHショックも発生し易く厳密に言えば不純物の少ない水道水と比較したら
その他の水質差もとんでもなくあるって事。


そんな前提条件でパッキング時に新しい水を
多く入れたらそりゃねwwwww


ろ過に依存するなら足し水によるリスクを常に考え
水替えに依存するなら、また別のリスクを常に考える。

仕事として魚を扱う者なら必須な知識でつ。

先月までバルーンモーリーのストック水槽が独立水槽だったのを変更したのなら
前提条件が変わった事に対しての配慮が足りんかった。

こんな基本的なミスは恥ずかしい話しではあるのだが
それを推察して先手先手でアドバイスできなかったワタスも恥ずかしいレベルwww


と、ここまでの内容を読んで「こいつらダセ――」しか思えない業者は並~ゴミ。

逆に、ストック環境で水質差がそんなに出るのはなんでだろうとか
どちらの環境でも実際にバルーンモーリは生きてる訳で、飼育者目線なら
どちらが飼い易いのか?店頭ストックならどちらが良いのか?
どちらのスタイルにどのようなメリットとリスクが有るのか?
など疑問を持ってくれる人が業者向きだな。


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