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店長今日の一撮 2

ある時は熱帯魚屋パラダイスの店長
ある時はネイチャーフィールドのおっさん
しかしその正体はケンぢファ〜ムの設立者

目に見えないPH低下(*´-`)

2025-06-29 18:19:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)


PHが適正値に納まってる水槽のメニーバータイガーさん↑


PHが下がり過ぎてる水槽のメニーバータイガーさん↑


左右の水槽共に20%未満の少量水換えし
足し水を行った直後から、右の水槽は水が白濁を始める↑

右隣のアポロシャーク水槽は水換え無し。
左隣のPH低下していた水槽と比較すると透明度がかなり違いますよね。

メニーバータイガーの様子を見てPHが相当下がってると予測できますんで、PH測定をしたいところだけど計測器を持ち歩いていないワテクシ(*´-`)

そんな時は10%とか20%以内の少量の水換えをすると、上の画像の様に水の白濁具合で簡易的にPHを予測する事も可能です。

今回の場合で言えば、PH7程度の新しい水を全水量の20%未満、ゆっくり足し水しただけでこれだけ白濁したからPHは余裕で5を下回ってると推測できます。

なので、魚の安全を考慮して水換え&足し水はここまでにしておいてカキガラを投入してゆっくりとPHを上昇させる処置してその日は終了。

翌日以降にPHが上がってしまえば
水換えしても全然大丈夫。

PHの下げ止まり値がどうなるかは
翌日以降にチェックするしか方法はないのだけど、翌日白濁が治って、20%未満の水換えしても白濁が起きなければPH6以上には上がってる証拠だからある意味安全圏と認識しても良い。

逆に前日同様に白濁するなら全然カキガラの量が足りてない証拠になりますんで、前日同様にそれ以上の水換えは辞めてカキガラ増量して、翌日にまた同じことをして確認ね。


そんな作業をしてPHを安全圏にゆっくりと持ち上げても、魚には相当な粘膜ダメージが出ている可能性がありますんで、白濁しなくなってからアクアセイフなどの粘膜保護剤で予防的に病気の発生抑止や発生規模の最小化をしておくとなお良き٩( 'ω' )و


ちなみにアクアセイフはPHをめっちゃ短期的に上昇させますんで、水槽のPHが極端に低い時には使う事で逆にPHショックを引き起こす原因にもなりますから、その辺りの知識も連動して覚えておくと良いです。

連動して考える事をもう一つ書くと
この場合は低PHからPHが上昇した事で
魚の粘膜が一旦ドバッと剥がれ落ちます。
その際に雑菌などから体を守るバリア機能が一時的に失われる為、初回の処置から2日以内にヒレ先が数ミリ溶けたり、水カビ病の発生が考えられます。
どちらの症状であっても水換えで
清潔な水質環境が復活には重要となりますので、2日、3日経過してもまだPH低下状況だとPHの高い水道水で水換えできずに治療が進みません_(┐「ε:)_


なので、PHの安定化は基本どんなに遅くても3日以内の完結が重要となります。

PH低下を見つけたら当日中に一気に上げるのは、PHショックのリスクが高すぎて怖いけど3日も4日もかけてちゃダメよーって話でした。


最後に・・・白濁の原因は大半がPHショックでお亡くなりになった濾過槽内のバクテリアさんの浮遊死体ね🥺🥺


淡水熱帯魚など淡水魚や淡水貝全般の温度変化について

2025-06-01 15:11:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
熱帯魚販売スタッフなら知っていて欲しい基礎知識。

水温変化編٩( 'ω' )و


水温変化と言えば変動幅が大きかったり、変動回数が多いと魚を病気や死亡へ向かわせる大切なポイントです。

とは言え、変動にビビリ散らかして
安定しかダメかと言うと、そんなもん人間の都合視線から見てダメなのであって
絶対悪ではありません。

そんな事言い出したら日中夜間の温度変化で
自然界の魚生きていけんでしょ。
雨が降って水温急低下したら全部死ぬのかと言えば、そんなこたーねぇ(*´-`)

よーするに、十分に耐えうる変動幅や変動頻度ってのが有ります。

その内容を記載した飼育本なんてのはこの世には無いと思いますが、正しく多方面からの視点で観察し積み重ねてきた経験ってのが、こーゆー場合には生きてきますね٩( 'ω' )و


超絶にざっくり言えば淡水魚や淡水貝においては、水温の急激な低下が日に1度までなら十分に適応してくれます。

逆に水温の急激な上昇は1度でも大ダメージで死に直結します。

我々熱帯魚業界で言うならば輸入時や仕入れ時がこれに該当しますね。

何があっても急激な水温上昇はダメです。

で、次に知りたいのは低下、上昇幅。
何℃までなら許容されるのか?
ここ知ってなきゃ何も言えんよね。


これまたざっくり言えば熱帯魚か国内野外飼育可能な国産品種なのかで大きく異なりますんで、まずはここで2つに分ける。

熱帯魚なら総じて25℃が安全圏内水温で
実質23℃〜28℃が飼育に向いています。

ここをベースに考えてもらって
急激な水温低下は3℃以内で尚且つ
ベース水温範囲内で完結するならば
低下面では問題はほぼほぼ起きないでしょう。


次に国内野外飼育可能な国産品種について。
ざっくり言えば金魚やメダカ、日本淡水魚全般、貝類、ヤマトヌマエビなどの甲殻類が該当します。

こやつらの生存可能な温度幅は熱帯魚よりも遥かに幅広く、5℃〜30℃が安全圏内。

なんならもっと幅広く生存可能ではあるww

この幅広さは急激な水温低下の適応幅にも繋がってましてね、30℃から15℃への急激な低下でも余裕で耐えます。

ペット流通業内では非現実的ながら
30℃から5℃への急激な低下でも耐えます。
まぁ、この場合は急速な活性低下に伴い一時的な仮死状態になったり浮かんだりと、異常な行動を一時的に見せますが、それでも5℃で安定させておけば数時間で慣れます。

つまり、日に一度の急激な水温低下なら
30℃〜5℃の範囲なら余裕。ペット業内の流通で言えばもっと変動幅は少ないのだから、導入先水槽のPH値だけ低くなく清潔であれば、さっさと生体だけ入れるのが99.99%ぐらいの確率で正しい判断になります。

夏場は国産品種の流通時に水がとっても汚れ生存が難しくなるレベルになりがちです。
ここの根本的な改善を最優先するならば
送料梱包料を潤沢に頂ければ問題解決する話でもありますが、流通価格はアホほど上がる訳で現実的ではないのが実情🥺🥺


であるならば、輸送箱を開封し暗闇から解き放たれた生体の活性が上がってあっという間に酸欠やアンモニア&亜硝酸中毒、貝毒による自爆で届いた生体に更なるトドメを刺すよりも水温の急激な低下は気にせずに導入先水槽へさっさと生体だけ入れるのが最善です。

導入水槽の水温設定アゲアゲしてて
急激な温度上昇をくらわせたら
全てが台無しになるんで、そこんところの設定の確認大事ね٩( 'ω' )و



更なる余談ですが、なぜに水温の急激な低下に強くて、急激な上昇には弱いのか??

考えて想像してみりゃ話は簡単。
自然界においても水温の急激な低下はそこらじゅうで起きてるから、それに対応する進化をしてきたからです。

雨がザーッと降れば水温下がる事の方が圧倒的に多いでしょ?
そゆこと。

自然採集してると、これに関連した発見も多々しますが、そんな事誰も発表しませんから気にならないだけかなーと(*´-`)

例えばワテクシが、セコセコと採集しているミナミヌマエビ さん。
水田横の水路で採集する事が多いのですが
水田って浅く広く水を張るから稲が未成熟な今の時期は日当たりも良く水温がクッソ高いです。

水路の水温が25℃に対して、水田内の表層水温は40℃、表層から5センチ水中で30℃なんて事がザラにあります。

繁殖場所を求めてミナミヌマエビは上流へ上流へと登る習性があり、コヤツラは水路から水田へ壁を登って入り込む訳ですが自らの脚でゆっくりと登り入り込んでる個体ですら
そこそこ水田内の到達地点周辺でお亡くなりになってます_(┐「ε:)_

ワテクシが水路で捕まえた個体をポイっと水田へ入れようものなら、着水後にクルクルと回りだしアボーンする率が激高・・・(*´-`)

自然界の中でもこのような光景は日々起こっており、水温の急激な上昇って怖いなぁーと思う反面、そこで死にゆく個体群を遥かに凌駕する繁殖力もすげ〜な〜と思うのでした。



世代交代シーズン

2025-05-16 15:59:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
毎年恒例ヤマトヌマエビの世代交代シーズン突入ですなぁ٩( 'ω' )و

毎年の事だから店の人間は知ってるはずなネタではあるんだけど、卵産んでビックサイズな個体が天寿を全うするタイミングだから
導入時の水合わせはエアレーションかけながら丁寧にやった方がええよね。

部分壊死(赤くなる)が出た個体はもう助からないので、諦める。つしろそれが広がらないように、毎日水槽の水を水道水の方で100%水換え必須。
温水使って水換えしてトドメ刺さないように。


梅雨明けぐらいまでは、この状況続きますんで生体管理者さんは要注意ですぞー。

ちなみに新子のチビ個体なら
あんま関係ないので、既に出荷する
ヤマトヌマエビの半分はチビに切り替えてりゅ🥺🥺🥺🥺



ヤマトヌマエビ、ポツポツ死ぬならば

2024-07-29 13:18:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
余計な物を入れないヤマトとミナミの
自社ストック水槽。

殺風景ながら生体を短時間で掬う事と
生体管理に重点を置くとこうなりまっす。

ワシがうろうろするペットエキスポしゃんでも、基本はこのスタイルのはずなのだが
わりとゴミや岩とかを隠れ家やら
クリーニングで入れがち。

そして死骸が見えにくくなって
水質アボーンしがち(*´-`)



エビを売物としつつ
ヒドジョウ優先で餌としても使うとか
別の理由が有れば理解できるのだが
そげな理由はないのに入れるのなぜなーぜ?

エビの習性的には日中は隠れがちなので
何もなければスポンジフィルターにすら
群がる訳であるが、その習性の理由は天敵から身を守る為のものであり、ストレス過多で調子を崩す性質はない品種なので
掬いやすさと生体管理のし易さを求めるならば殺風景になっちゃいますが、綺麗でもなんでもないゴミが散乱してるよりはマシかなと(*´-`)

こちらはヤマトヌマエビ水槽。
実質水量60〜70Lに対してスポンジフィルターと底面濾過のみの殺風景さ。
収容数は1ロットで1000匹入荷。
欠品防止の為平均して1500匹ほどはストックしてある。

ちなみにストック時のロス率はまず1%に達する事は無い٩( 'ω' )و



何も無いから砂底一面でツマツマしてらっせる。

感覚的にはヤマトヌマエビが過密ストック程度で死んじゃう意味が分からない(*´-`)

それほどまでにストックが簡単であるからこそ、広く普及している事実が有るのだが
お店では謎の死を遂げる事も多いらしぃー。


時期的に足し水温度が高くて
メンテナンス後にアボーンとか
スポンジフィルターのメンテ不足で
アボーン後にモミモミしたら水槽内が見えなくなるほど汚れが出てきたり、ゴミを退けたら死体がゴロゴロしていてアンモニア中毒やんけ!とかって場合はわりと一斉にロスるし死因が特定し易く、それに関わった人間も特定し易い為、注意喚起も効果的で1ヶ月ぐらいは同じミステイクによるロスラッシュは起きにくくなる傾向あり。

1ヶ月後には人間ダレルので早ければ
このタイミングで繰り返されますけど
1ヶ月もありゃーその間にマトモな状態の個体群をそれなりに販売してるだろうから
ビジネスとしては成り立つ(*´-`)


おっさん視点で見ていて気になるのは
繰り返されるアボーン爆死事件よりも
日々ポツポツロスが続いている店。

もうね、10年以上ホムセンの売場を見てきた身からすれば、原因は確定してるんだけど
なかなか解決しない謎🥺🥺🥺🥺🥺🥺


その原因は水草関連の農薬ね🥺🥺🥺🥺

輸入水草を輸入する時ってのは
昆虫などが混入していたら
空港で焼却処分するのが日本のルールなので
殺虫成分もりもりな農薬で処理するんだけど
昆虫が死亡する農薬ってのは、日本でも気軽に買える殺虫剤同様に甲殻類にも効いちゃいます🥺🥺🥺

そのまま即息の根を止める系から脱皮不全で徐々に殲滅するものまで色々ね。


そんな事ぐらいしっとるわーーー( ゚д゚)と皆口を揃えて言うのだ。


そしてストック水槽に足場用として
入荷から日が経過して浮かび上がった
元鉛巻き水草を入れている。

そしてポツポツ死んでゆく。。


入荷から10日経過してるのだから
もう農薬は無くなってるとか
一旦乾燥させたスポンジを再利用してるから安全なはずだと・・・・。


ワシは思う(*´-`)


いったいいつからその程度の期間や
対策で安全であると思ったんや( ゚д゚)と。


いつから輸出時だけ農薬散布されていると
思い込んでるや( ゚д゚)と。

食用作物と観葉植物では殺虫剤の最終散布タイミングが収穫の何日前までとかの決まり事が違うんや(*´-`)
むしろ、そんな事を生真面目に守る国民性の国は少ないやろがいっ( ゚д゚)と。


ホムセンでも入手可能なオルトランDXのように一度撒けば1ヶ月は葉に害虫が近寄らない、もしくは殺虫してくれる人間には安全安心な農薬もあるんだよ🥺🥺🥺

葉に傷が付いたら鑑賞価値が下がる植物ならば、そもそも葉を食害されないタイプの農薬使って育ててる確率が高いと思わない方がどうかしてる🥺🥺🥺

国産品なら輸入時の殺虫剤散布はそりゃやらないだろうけど、育成中にオルトランなど使ってない確証はどこに????
そんなもん、個人規模のブリーダーならば
こだわりと、設備の小規模さが功を奏して室内飼育だと使わないだろうが事業規模の野外ハウスなら害虫侵入不可避だろうから使っとると考えるのが妥当やろがいっ🥺🥺🥺
同じ「国産」って言葉だけを頼りに全てを同じ物扱いするのはどうなん?


いつから殺虫剤がキンチョールの様な
その場だけで効果のある物と思い込んでるんや🥺🥺🥺

あと鉛巻きに使われてるスポンジや不織布に付着した農薬って観察させたら無害化するんけ?

流木に染み込んだ農薬水はどうやって脱水するや?



そーゆーとこまで、知見を広めて正しい情報や、確率性の高い可能性を知り、その上で手元に転がってるロスり方の事実を照らし合わせれば答えは出るやろがいって思うし
プロ意識を持っているならこれぐらいの勉強は自己努力でせなダメでしょと思うと同時に
一見すると生体管理には無関係と思われる雑学が必要なのも分かるでしょ🥺🥺🥺🥺🥺



何が言いたいかをまとめますと

何事も面白がって知見を広めりゃ
人生が余裕になる٩( 'ω' )و



えっ?エビ関係ねーじゃん(爆)










業者、小売店の小赤導入推奨法٩( 'ω' )و

2024-05-22 13:54:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
小赤の業者版導入法٩( 'ω' )و

ってか、うちの導入法。これで小売時代のパラダイスからずーーとうん十年やって問題が膨らんだ事は微塵も無い٩( 'ω' )و


大前提として個人飼育の少数導入時の参考にはならんのであしからず。

過密梱包で取引する状況だからこそ
水質や酸素濃度などに関して命を生かすための優先度が個人購入レベルと見るべきポイントが全然違ってくる事ぐらいは論理的に考えりゃ分かるでしょう(*´-`)

むしろ、その辺がわからん人でも
こっちの方が簡単で時間も数分で終わって
人手のレベル差が結果の違いに出難いのでおすすめ。



1・まず大事なこと。むしろ全てはほぼここにかかって来る事だが、入荷する日とタイミングは業者間取引なら事前にわかってんだから入荷の直前、数時間から遅くても入荷時にストック水槽の100%水換えなどで到着梱包の想定される水温よりも水槽の水温を下げておく。

ここ大事。

むしろ、、全てはほぼここ。

導入後の水温上昇は過密梱包の小赤達にとっては毒以外の何者でも無い(*´-`)

諸悪の根源の一つとも言える。

前日に水換えするもの早すぎww温度上がってまうやん。やらんよりは1%マシレベル。


2・到着後は速やかに開封。気温が高い時期は特に他ごと辞めて、こっち対応するのは熱帯魚屋さんでは常識です。それぐらいヤベーのです。この時の対応がエンドユーザーに届く時の大きな差にもなりまつ🥺🥺🥺

ダンボールから開封すると
数匹死んでますね(*´-`)


流し台に網をセットして

ドバーと!!

素早い動きで水槽までダッシュし

ザバーーンと導入٩( 'ω' )و
あとは死体掬って終わり。


ゆうちょに水合わせなんぞやっていたら
粘膜アンモニアラッシュの水の中で小赤のエラはどんどんダメージ蓄積するだけ(*´-`)

ましてや、そこに水温が上がるシチュエーションが重なるようでは死んで当然、コンディションを悪くさせてるだけ(乂'ω')


うちの会社でそんな事やってたら
無駄に時間かけて、さらに小赤を殺してる給料泥棒扱いするよ٩( 'ω' )و

それぐらい道理に反した事なんよね(*´-`)

世の金魚卸屋さん達がどうして
出荷前からPH高い水を用意してまで
出荷前調整しているのか分かってりゃ
業者間取引規模での導入法は
どんなスタイルが適切であろうかは
容易に推測できそうなもんやが(*´-`)


なお、セリ取引のメダカ金魚も基本はプロ同士の取引前提になるのでゆうちょな水合わせなんて、水の到着状態がよほど良好な時や冬場にしかやれません。
水がどちゃ濁りで到着して、ゆっくり水合わせとかアホです(*´-`)

水槽側の到着直前事前準備をやれば良いだけでは有るが、それにプラスして金魚の場合は導入前に高濃度アクアセイフ水をバケツに使っておいて、そこに1バウンド(数十秒でOK)させてから水槽にポイポイすりゃええだけ(*´-`)

メダカは1バウンド時に下手くそがやると
アミで粘膜ごっそり持っていかれるダメージが怖すぎなので、こっちは梱包袋にアクアセイフ濃いめに入れて優しく混ぜ混ぜしてからメダカだけストックケースへ移動で終了(*´-`)


水合わせをやるって行動にばかり目がいき
水合わせの意味も目的もその道理も理解してないのはダメや(乂'ω')


個人規模の少数購入時と業者間取引の違いなど、前提条件が違えば一般向けの定説なんぞくその役にも立たんどころか害悪で有ると理解して魚は扱って欲しい今日この頃(*´-`)




やっとこさ。ミジンコストロングパターン確立。

2024-04-15 13:22:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)



シーズンスタート前でやや動きが読みづらかったみじんこさん、やっとこさ安定して売れるようになってきた印象٩( 'ω' )و

検証実験では出荷後2週間経過しても
チビが袋内で生存と世代交代している事も確認済み٩( 'ω' )و

無論、脱皮の殻や死骸も蓄積しますんで印象は悪くなるけどね_(┐「ε:)_

検証実験に付き合ってもらった店には
中身だけ新しく入れ替え用に持ち込んだ
ミジンコさんに入れ替えて商品としては延命したものの、パッケージの耐久性がゴミなので結局3週も4週も経過したらゴミだね(*´-`)


そんなこんなで理想1週間、伸ばしても2週間で完全入れ替え専用の商品として各種検証も完了して完成٩( 'ω' )و


注意点は下記の2点のみ。

・縦置き陳列専用品。吊り下げ陳列が最適ながらプラケなどを使って縦陳列するのが多い。横置きは生体寿命の短縮と水漏れ、エア抜け起きます。

・中身の入れ替えなどで開封した際のリパッキング時には酸素投入NG。空気で行いましょう。


以上なりけり٩( 'ω' )و



勉強になるなぁ(*´-`)みじんこ設置法による違い

2024-04-06 12:13:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
昨日の浜松で得たデータ٩( 'ω' )و

袋入りみじんこさん、入荷から12日経過しても袋内でそこそこな数が生存と繁殖を継続しておる( ゚д゚)

今年バージョンの出荷前準備と
縦に吊るす展示スタイルが現状では
かなり優秀な日持ちを達成しております。

12日も経過してますから袋内で
親は寿命を全うし、余裕で世代交代はなされておるから脱皮した抜殻やご遺体が沈殿しております。
沈殿した不廃物と生存圏の距離感が
縦に吊るすと物理的には最も遠くなるから
その辺りが差になってそうですね(*´-`)

小さな生き物ですから、小さな差が顕著な差となって結果が変わってくるんですねぇ。

小さな差と言えば、みじんこ袋を作る時には純酸素でのパッキングは行っておりません(*´-`)
常識的な感覚だと密閉するなら
酸素必須やんけって思うのだけど
経験上、ノーメンテ&密閉袋内との前提条件下では酸素パッキングすると1週間はまずもたないのよね_(┐「ε:)_
憶測レベルの話にはなるけども
パッキング直後は餌のアオコも豊富で
酸素まで豊富に有ると2日で増殖し過ぎて
老廃物の増加スピードが早まりすぎるとか
安定生存密度以上に増殖しちゃって右に同じとかかなぁと(*´-`)知らんけど。

そんな訳で完売につき12日目にして
全数新品へ٩( 'ω' )و


他のお店さんでも、おっさんが回る場所では
セリメダカ売場周辺への設置が基本だってさーとメッセージを伝えておりますが
縦置きでの生存率が過去に類を見ない結果を出してますので、設置スタイルの推奨も効果的になりそうや(*´-`)


なお、現状での継続的な状態確認では
横置きでは1週間から10日未満が商品価値としての維持の限界。気温上昇に合わせて1週間ぐらいまで短くなると推測中。

プラケ等に縦に入れておくパターンでは10日〜12日と吊るすスタイルに近い結果は出ていますし、これはこれでアリ٩( 'ω' )و
だがしかし、袋内での世代交代後の生存率には目視で十分な差が確認出来ちゃてるので悩ましいwww

そんなこんなで今年バージョンでの最新データを元にしたオススメ設置法は縦置き٩( 'ω' )و



わりと大事な考え方

2024-04-02 17:42:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)


日曜にアカクチカノコ貝をどっさり入れた水槽は

2日経過してこんな感じ。
びっしりヘバリツイテちょっとキモい。


コケ掃除目的で100匹ほど入れておいたこちらの水槽でも

密集エリアの付近は硬いコケも食べ切っておりますが

やや離れた場所はまだ残ってる。
あと数日も経過したらお腹の空いたアカクチカノコ貝さんが歩き回って食べてくれる事でしょう。

問題はこーゆー水槽。
食べやすい茶ゴケが、2日経過してもたっぷり残っておる。

死んではいないが、ひっくり返ったままの個体もぼちぼち。

本来なら密集しながら壁にへばりついているのが正解な品種。
そして本来ならばコケをみるみる食べ
激減させるのが普通な品種。

そのような正解の姿をどちらも見せてくれないって事は、この水槽の場合はPH下がってんだろうなぁと原因もわかる訳です。

致命的なダメージを受ける前に
生き物の行動で状況を把握する事ができると
無駄な水換えも手間もコストも欠けずに
管理ができるようになります。

その為には最低限の知識と経験が必要ながら
一番大事なのは目視で確認する行動そのものです。

何事においても同じだと思うけど頭でっかちな知識バカになってはいかんよ(*´-`)


頭でっかちな知識バカにとって一番困る水槽の例を挙げますと

例えばコレ。
パキスタンローチとサイアミーズフライングフォックスの水槽。

コケ取り能力が優れると言われる
サイアミーズさんの水槽


コケまみれww
一方パキスタンは粉塵汚れで濁りが有るが
コーキングに入り込んでるコケ以外は全て綺麗🥺🥺🥺🥺


むろん、一般客の来ない当社では
コケ掃除なんてやりませんから
この差は魚の特性の差と、餌の量頻度によって出た結果なのですよね。

パキスタンローチは好んでコケを食べる習性は無いのだが、どんなものでも非常に強い突き攻撃であらゆる物を突いて粉砕化して食べます。
また、1匹が要求する餌の量がそこそこ多い為、不足した分はフィルターのスポンジを叩いたり、仲間の粘膜を突いたり、そこらじゅうで突いて濁りまでだすww

その結果が写真の姿。
でも、魚の健康状態は良好です。

一方、サイアミーズは好んでコケを食べるが
そもそも1匹あたりの餌の要求量が少ない。
その為、パキスタンと同じ程度の餌を与えているとご覧の通りコケを食べません。

つまり、何が言いたいかと言いますと
頭でっかちさんが知ってる基礎知識だけでは
その品種に飼育者が求める効果を効率よく出してもらえる前提条件が整えられない事も多々有るよって話(*´-`)

その結果、コケ取り品種が観賞用の小魚に比べて妙に沢山の品種を取り扱う店構えになってるパターンが頭でっかちさんの特徴ね(苦笑)


何事も前提条件を考えない話しってのは
時間の無駄になります(*´-`)

マジ大事🥺🥺🥺



エラ病と言われるコリの寄生虫(*´-`)

2024-03-17 15:12:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
ちょうど良い絵が撮れるラバウティーが居たのでパシャリ。



水槽の底に格安メダカ飼料がばら撒かれた状態。。
横取りする魚種も同居してないから
ツマツマと食べてラッセル(*´-`)

そして不自然に水面直下を泳ぐラバウティーたちの姿(*´-`)

そんなに出荷依頼が来ない種類ゆえ
長期ストック個体群なわけだか





水面直下を泳ぐ個体でも痩せてはいにゃい🥺

輸入到着時の酸欠などで激悪コンディションじゃなきゃ、赤コリ並に強健な品種ゆえに1匹のロスも出ないのが日常なのだが
問題を感じさせるこのガラス面に沿った水面直下への行動(*´-`)

もともとコリドラスはエラ呼吸と同時に
腸での空気呼吸も行える事から
水底から水面まで呼吸に行く事はあるが
長時間ここに止まるのはある種の異常です。

とは言えこの原因は昔から同じで分かってて
単純にエラ呼吸で必要な酸素が供給出来ないから積極的に空気呼吸してるだけ(*´-`)
そしてその原因は俗に言う寄生虫型のエラ病ってやつですな。
これ、ペットエキスポしゃんの数年勤務アクア担当者さんには何度も何度も何度も何度も何度も教えてますので、直の取引先さんはほぼ知ってる簡単な話。

ブリードしてる現地では魚と共生しちゃってるもんだから、輸入してる個体群には必ず付いてると思っておくのが普通٩( 'ω' )و



さて問題です。

この症状を治療するには何をする!!??!

答え。。今となっては廃盤となったマゾテンやリフィッシュのような昆虫、甲殻類だけを殺す薬の投入をするだけ。薬事法の改正で今だとレスバーミンの様な脱皮不全薬の投入するしか入手の容易な薬は無いのだが、結果やる事は同じや(*´-`)

マゾテンだと投入した翌日にはエラで増殖した寄生虫は死滅し、よっぽど長期間放置してエラの損傷が進んだ個体じゃなけりゃ翌日には水底で落ち着きを取り戻してます。

レスバーミンの場合だと、殺虫剤の様な即効性はなく対象の脱皮不全で全滅させる薬なので数日の時間がかかるが、結果同じ。


ワシならエラの損傷による酸素の吸収不全も考慮して、アクアセイフも入れておくかなぁと。

ただただそれだけ。

治療と呼ぶような繊細な観察も必要なく
流れ作業で治すてきな感覚🥺🥺🥺


なお、同じ結果を求めて違うやり方もあって
塩分濃度差を使って魚にはややダメージを与えつつ、寄生虫を殺す手法とかホルマリンを使った駆虫処理も。。


あれ、今ってホルマリン薬局で手軽に買えなくなった気もするが・・・この手法は小売時代にしかやってなかったから今は知らん(*´-`)


他にもイソジンを使っての駆虫とかね。
いろいろありますが、目的はエラに寄生したヤツをぶっ殺す事なので同じや( ゚д゚)


目的は同じだが、魚に与えるダメージの違いや強弱、濾過バクテリアも死滅させるかどうか、薬品コスト、薬品の入手性、法規制、販売水槽としての維持などを鑑みて手法は選ぶべし。


うちの場合は小売客は来ないから見た目の配慮は不要٩( 'ω' )و

濾過バクテリアの死滅は手間の増大に繋がるのでコストカットの意味合いで不採用。

薬の投入以外はいつもと同じ作業で済ませられるのが、諸々のコストと作業性が一番良いのでさっさと脱皮不全薬入れて対象٩( 'ω' )و


あとは輸入時に駆虫も兼ねて
水槽導入時の水合わせ中に
イソジンで駆虫٩( 'ω' )و

それらをやってても出るときゃ出るんで
イカリムシとかと同じ感覚で
出たら対処すりゃええだけ(*・ω・)ノ




そんな話を以前はよくペットエキスポしゃん内でしたものです(*´-`)

浮遊の苦手な体に進化したコリドラスが
こんなにも泳ぎ続けて水面直下に居るのは
正常時に比較して相当なエネルギーを消費するはずやぁ(*´-`)

ゆえに治療をしないなら相応に餌を増やさないとすぐにガイコツスタイルのコリンコリンになるでぇ(*´-`)と。


うんうん(*´-`)


体力をしっかりと付けて、自己免疫力で
寄生虫の異常増加を防ぐのもある種の対処療法(*´-`)

即効性がない上に、そもそも餌不足で免疫力が下がったから異常繁殖を許してる説が脳裏をよぎるのでオススメはしないが(*´-`)






話は変わって・・北陸の巨匠よ、身体大切にご自愛下さいませ🥺🥺




国が違えば種類が違う(*´-`)

2024-01-09 16:21:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
国が違えば種類が大きく違ってくるのが

ミックスグッピー(*´-`)

アルビノ、ダンボ、アレコレござれ( ゚д゚)

タイガーエンドラーズもひっそりと🐯

コンゴテトラの雄希望オーダーが来ておりましたが、残念ながらチビなお値打ちサイズは指定不可🥺🥺🥺

と言いますか、チビだとヒレが伸びてないので選別不可🥺🥺🥺

そして運が悪い事に95%が新しく入荷してきたチビ個体群に入れ替わった直後で、持ち越し個体が大きくなってがオスは1匹のみ(*´-`)


プラケ内の個体がブルーロイヤルターコイズ。
その他はレッドターコイズのチビ(*´-`)

チビの幼魚班ではご覧のように品種判定無理(*´-`)





こちらはコバルトブルーディスカス。
画像では上と大して変わらないように見えるが、こっちの方がまだ品種判定可能でしてね、青色の質が上の二種とは異なります。

だがしかし、青発色が始まってない個体は無理や(*´-`)