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店長今日の一撮 2

ある時は熱帯魚屋パラダイスの店長
ある時はネイチャーフィールドのおっさん
しかしその正体はケンぢファ〜ムの設立者

マシジミ 19

2022-12-06 12:56:00 | おっさん的熱帯魚図鑑的なメモ書き日記🥺




マシジミ 19

主にめだか飼育や金魚飼育時のアオコ(白濁りタイプ&緑濁りタイプ両方へ対応)処理班として活躍する淡水性の2枚貝。飼育下寿命は最大で5年程度。

食用として広く流通している汽水性のヤマトシジミと異なり純淡水域に生息している為
観賞用水槽に適している。と言うか汽水域で採集されたヤマトシジミを淡水飼育すると早期に死亡する🥺

純粋なアオコ処理能力の高さで言えばマツカサ貝やドブ貝など、より大型な2枚貝の方が効率的ではあるが、大型種は安定した長期飼育が餌不足の観点から現実的ではなく、また死んだ時に魚とは比べ物にならないスピードで腐敗する事で水槽内全滅を引き起こすリスクが高すぎてこわひ(*´-`)

そんな中、万が一の死亡時にも腐敗質量の少ない本種であれば水槽全滅リスクは当然下がりますし、腐敗時に貝が開くまでの時間も大型種より早く発見を容易にする事で
よりリスク低減を進めている٩( 'ω' )و

本種に限った話ではないが、生き物って生まれ育った環境によって適応性が大きく変わってきます。
特に2枚貝は魚ほどの行動範囲が広い訳ではなく、他のアクアリウム生体に比べても圧倒的に閉鎖的な環境での累代繁殖をしている為、その傾向が非常に強く出てきます。

何が言いたいかと言うと、名前だけで買ってると失敗こきやすいって事やww

マシジミの名産地であり寒冷地でもある東北エリアの個体群を関東以西の温暖な太平洋側エリアの住人が買うと夏場に爆死し易くて泣けるはず🥹🥹😡

そもそも本来は冷暗環境を好みますから、近年のクソ暑い中部エリアなんかでは無理ぽや。

そんな訳で2枚貝系は生産地&採集地が自身の地域と類似する気温エリア出身、もしくは自身の地域よりも暑いエリア出身の個体群を買うのが成功への近道です🥸




シルバーチップテトラ(ハセマニア)

2022-12-05 13:25:00 | おっさん的熱帯魚図鑑的なメモ書き日記🥺





シルバーチップテトラ(別名ハセマニア)434


南米産小型カラシンとしてアクアリウム初期の頃から輸入されている。
ネオンテトラを超える幅広い水質に適応する丈夫さも初心者へのオススメ根拠となるが
それ以上に透明感の強い黄色発色を発揮&維持するのが容易な点が優れていると思っている。

つまり、色の維持において水質などをシビアにコントロールしなくても
充分に綺麗な色合いを維持する事ができる為、可愛くて綺麗な小魚を
水槽内で元気に過ごさせるって点で飼育者の満足度は高いかにゃと🥺🥺

輸入屋さん的視点から本種を見ると、PHの極端な低下だけ予防しておけば
40L程度のストック水槽(ベアタンク+スポンジフィルター1個)へ500匹単位で一時ストックしても、日々の足し水程度の軽作業で元気いっぱい&どんどん発色してくるとても扱い易い品種でつ(*・ω・)ノ

余程のミステイク管理をしなければ殺してしまう事もなく、また白点病以外の病気発症率も極めて低い事から(*´-`)

チリも積もれば何とやら・・・・(*´-`)

確実にチャリンチャリンと日銭を稼いでくれる愛すべき存在であーるʅ(´⊙౪⊙`)ʃピ-ヤ




石巻貝

2022-12-04 15:26:00 | おっさん的熱帯魚図鑑的なメモ書き日記🥺



石巻貝 20

日本国内にも広く生息するアクアリウムでは定番とも言えるコケ取り係٩( 'ω' )و

飼育下では5年ほど生きる事があるが
概ね2〜3年の寿命になる事が多い。

主に水槽ガラス面や水草の葉面などに付着する茶色や緑色の高さの無いコケを食べる。
ヒゲ状のコケやわずかでもウブ毛状になっているコケは口の形状が合わず食べる事が出来ない。

適応環境は幅広く無加温状態から熱帯魚飼育状態まで適応するが、急激な温度変化には弱いため要注意。


淡水域から汽水域まで幅広く分布するが
おっさんが自然採集するのは田んぼ横を流れる水路など完全淡水域が主となる(*´-`)

自然下では季節によって生息域を変えており温暖な時期は活発に移動をしながらコケなどを摂取しているが、冬季においては淡水域で越冬する個体群は岸壁の四隅や岩の下などに密集し餌の摂取無しで微動だにしなくなる。

越冬時でも水温上昇には敏感で
水温が13℃を超える日には
颯爽と活動を再開し餌の摂取を行う姿を
何度も確認済み。翌日に一気に水温が下がると、先日の動きが浅いのようにすぐに越冬モードに入っているあたり、越冬時の水温不安定さに強い事が広く分布する事が出来る原動力になっているように見える( ゚д゚)

近年では生息水路付近にソーラーパネルが設置されると生息密度が著しく低下、もしくは全滅する光景を目にしておりおっさん的には悲しい🥺🥺🥺
当記事記載時点で最長6年ほど前にソーラーパネル設置→石巻貝全滅した水路があるのだが、下流域で別水系と繋がっており、そちらにも石巻貝が生息しているにも関わらず生息密度が極めて低い水準のままな場所もある。
当初は設置にあたっての土砂の流入や、雑木林伐採による何らかの土中成分流出が原因かと思っていたので数年で生息密度も戻ると思っていたが、状況的にはパネル自体から何か出てるんじゃね?としか思えない結果が。。
なにせ、別の場所でも同じ事が起きてますので🥺🥺🥺

そんな事を見てきたからなのか
伊勢湾の真珠養殖で真珠貝が爆笑したとの
ニュースを見る度に、山間部のソーラーパネルのせいじゃね( ゚д゚)とか勝手に思い込んでる🥹🥹

なお、硬く白い卵状の物体を餌が豊富な環境だとガラス面などに産みつけるが、放置していても淡水環境では勝手に増殖する事は無い。この白い卵状の中には数万単位の微細な卵が入っており、そのうちに孵化するのだが本来ならば川の流れに乗り子供は浮遊性プランクトンの様に海に到達してから複雑な変化を遂げて貝の形に変化して淡水域に戻ってくる。ゆえに飼育下では殖えて困ることは無い。

さらに余談だが、本種の殻の色は育った環境により真っ黒な物から赤茶色まで変化に富んでいる。
おっさんが自然採集してる愛知県知多半島では概ね真っ黒な個体群ばかりであり、それが普通と思っていたのだが同じ愛知県内でも豊川市では赤茶色系の個体群が極めて多い。

これは餌の関係なのかもしれないけど
おっさん的には干満差の激しい遠浅環境で育った個体群が日焼けで赤茶色になり、小型河川の様な干満差を受けないエリアまですぐに到達出来る場所の個体群が日焼けの影響をあまり受けずに黒いままなのだと思っていたり思い込んでいたりするw

真っ黒石巻貝、わりと貴重🥺🥺🥺🥺