シリーズ｢読了｣

｢ナラン 草の国の少年たち｣
著者:椎名誠

まとめページっ資料室(仮):｢椎名誠｣

モンゴルの雄大な自然と、そこで大地と共に生きる人間の姿を映し出した写真と、著者自身が監督した映画｢白い馬｣の製作過程をたどるエッセイとでなる文庫オリジナルの写真エッセイ集。

表紙になっているのは｢白い馬｣で主人公:ナランを演じたガンボルディン・バーサンフー。当時7歳。
実生活でも一家の主として数百頭の馬や羊を飼い、ナーダムと呼ばれる草競馬で優勝を争う騎手でもある。

｢草の国の少年たち｣
では写真とそれにまつわるエピソードを著者が語る。モンゴルの民の私生活が活き活きと語られる。

｢草原で羊を食いながらアルヒを飲みながら空を見ながら映画をつくって考えていたこと｣(アルヒ:家畜の乳で作る伝統的な蒸留酒)
で映画を作り始め、撮影中のドタバタやら苦労やら完成してからの色々などが描かれる。

｢NARAN｣
では前章のあちらこちらが補完され…書き切れなかったエピソードなども後日談とともに読者に開示される。

映画の裏で実際に繰り広げられた｢映画以上にドラマチック｣で｢フィクション以上に劇的｣な出来事が胸を打つ。


今のココには無い｢何か｣がその時のモンゴルには確かに有った。


どの写真を見ても、誰かがどこかに忘れてきた何かが輝いている。


｢満足度:◎｣
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

｢THE ART｣

｢内藤壽恭『男が撮る』｣
at:ニコン大阪サービスセンター・フォトスクエア

まとめページっGALLERY'S GALLERY:｢ニコンサロン｣

トップ画像には…個別のDM等は無いようなので｢フォトスクエア｣のイメージ画像を。

ニコンサロンショールームの壁面をズラリと彩る横に長い展示スペース｢フォトスクエア｣。
｢男が撮る｣と題された、｢町の一コマ｣が｢雑然とした風景｣に｢落ち着いた空気｣をまとわせて鎮座していた。

切り取られた街中の一瞬、通勤風景なのか渡り廊下を一方の端からスコンと。

クラシックカーの運転席に陣取る男性は｢相棒｣の調子を量っているのか…?

ガード下の町工場…年季を経た工具や機械にはもはや｢個性｣すら垣間見える。

｢男の浪漫｣…蒸気機関車の釜の中が見える。かつて汗だくで石炭を放り込んでいたであろう、その汗すらも脳裏に思い浮かぶ。

一枚の写真そのそれぞれに…｢男｣というか、｢少年の目線｣がくっきりと。

偽ついった～

…起きられるかな…。

偽ついった～

…ゴミ出して、寝る。