「し」
著者:原田宗典
他作品等は
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サクサク読める(良い意味で)あらゆる「
し」をテーマに
したエッセイ。
「歯」…まるで仏様のような神の腕(←)を持つ歯科医。いいわぁ…こんな天才歯科医にかかってみたい…。
「氏」…サイン会の話なんだが「間紙(あい
し)」についての一説がやけに興味深い。「あい
し」を変換すれば出てくる言葉なので普通の単語なんだが…実地に使う事なんか滅多に無いような気がする。
「死」…当然浮かんで来るであろうこの言葉について著者の筆はオレの胸にストレートすぎる豪速球をブン投げてきた。
こんな事をいきなり
してくるから油断も隙も無いのだ…。
スッキリと
した爽快な気分すら漂う「涙」を味わいたければ本項を読むべ
し。
「覗」…思春期の頃には誰
しも(特に男子)経験のある妄想の暴走と恥ずか
しくて堪らないコトの顛末…。よくぞ詳らかに
して下さった状態の項。
ある種のほろ苦い、そ
して甘酸っぱいメモリー…(←あぁこういう言い回
しも相当アレだなw)。
「死」から「覗」までスラッと(著者本人がどう思ったかは知らんがw)書ける辺り…やっぱり相当達者な作家さんなんだなぁ、と思う次第。
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ