村の小川 - 333 × 242 F4号
たまには本業の絵を描くと言う事を、気張らず書いてみます。
子供の頃から色を使って何かを描くことが好きな少年でした。
それなりに上手に描いていたと思う。
近所でも「末は画伯だ」などと大人たちが言っていたのを聞いたことがあるような気がする。(笑)
私はあることによりバラの絵を描くことが出来なくなった。
今でも鮮明に思い出せるほどだ、小学4年の夏休みの宿題の為母から買ってもらった三輪の黄色いバラ、
今この目の前に有るかのように思い出させる黄色のバラの花。
とにかく一心不乱に描き仕上げた絵を母も褒めてくれた事を覚えている。
二学期が始まりクラスの皆が宿題のテキストや絵日記などを先生の机の上へ積み重ねて行く、私も皆に続いて
自信を込めた黄色いバラの絵を一番上にして提出して自分の席へ戻るいなや、画家君チョッと来なさいと呼ばれた。
てっきり褒めてくれるのかと少し頭の何処かで勝手に思っていたが先生の厳しい目が私を指していた。
「君ね。大人に描いてもらった絵はダメでしょう」と先生は乾いた声で言う。
「僕が描きました」
「嘘、おっしゃい」 「描ける訳ないでしょ。小4ですよ君は」
「ハイ、持って帰りなさい」
二学期のスタートから私の小学生活は闇の中へと落ちて行く。
学校からの帰り道の何処かで先生から返されたバラの絵を細かく破いて捨てた。
覚えているのはそこまでだが以降花の絵は数多く描いてきたがバラの絵だけは一切描けなくなった。
これからは画家の面の私の内面や絵画教室などでのエピソードなどを記していきますのでよろしくお願いします。
ではこれで。
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