ウルクの王様ギルガメシュを主人公にした世界最古の物語。
シュメール王名表にギルガメシュの名は記載されており、推定紀元前2500年から3000年ころに実在した王様とされる。
ギルガメシュは、神様と人間のハーフであった。
神様の血が3分の2、人間の血が3分の1。
なぜ半々ではない?
ギルガメシュは、女神と人間のハーフ。
現代科学では、DNAを母親から3分の2(ミトコンドリア遺伝子が追加されるため)、父親から3分の1もらうことが分かっている。
ギルガメッシュ叙事詩では、すでに遺伝子の知識があった。
ギルガメシュは身長20mあった。
ギルガメシュはとてもよくモテたので、国中の女の子に手を出しまくっていた。
民衆はそんなギルガメシュに困り果てていた。
民衆は天空の神アヌに訴えた。
アヌは、人間を創った息子のエンキを呼んだ。
「ギルガメッシュのやつ、調子のってるからプライドへしおったれよ」
「そうっすね、さすがにちょっと最近横暴っすもんね」
エンキは泥を集めて野人エンキドゥを創った。
エンキドゥは、野獣のような体であったが、髪の毛は長くリンスをかけてあるかのようにサラサラだった。
しかし、エンキドゥはギルガメシュのところへ行こうとせず、森で暮らす。
狩人たちは、エンキドゥに狩猟を妨害されていた。
狩人たちは、ギルガメシュに助けを求める。
「野人を手込めにするには女の子がええ!!」と、ギルガメシュは聖なる娼婦シャムハトを連れていく。
エンキドゥとシャムハトは7日7晩イチャイチャする。
エンキドゥから野生が抜けて体毛も抜けてしまった。
リンスをかけたような長い髪の毛だけ残った。
「都にさぁ、ギルガメシュっていう暴れまくってる王様おるわけよぉ」
「俺がそんなやつ、ブチのめしてやるよぉ、そいつはどこだ!」
民衆はエンキドゥが都に入ってくると、「これはギルガメッシュを超えるやつ現れたぞ!!」と、歓迎した。
ギルガメシュは門で待ち構える。
エンキドゥは「おめえ何もんだ!」とギルガメシュに詰め寄る。
ギルガメシュは無視する。
「そこをどけ!」
ギルガメシュはどかない。
エンキドゥはギルガメシュに殴り掛かり壮絶な喧嘩がはじまる。
とうとう二人は動けなくなり大の字になる。
そらを見ながら「おめぇつえーなぁ」
「おぬしもなかなか強いな」
「これからも仲良くしてくれや」
二人の間に友情が芽生えた。
このあと、ギルガメシュとエンキドゥは最高の親友となる。
二人はずっと一緒にいる。
世界最古のBL…
そのため、ギルガメシュは女の子に手を出す時間が減った。
人類が森林を好き放題伐採してしまうため、それをブロックするために神はフンババという魔物を森に配置していた。
ギルガメシュは、名を上げるためにフンババを倒しに行こうとする。
エンキドゥは、それを引き留めた。
エンキドゥが森で暮らしていたころ、エンキドゥとフンババは友達であった。
「人生って短いんやで。今しかねぇじゃん。おまえから欲しい言葉はお前ならできる、ギルガメシュ。という言葉だけなんだよ。」
90㎏の斧を持ち、300㎏くらいの装備をして戦いに向かう。
結果ギルガメシュが勝つ。
ここでの戦いっぷりが神々の世界にも広がり、アヌの娘イシュタルはギルガメシュに惚れてしまう。
ただ、イシュタルは残虐な女神であることで有名であった。
イシュタルはギルガメシュに告白する。
「あのな、イシュタルさん、あなたの噂は悪いことしか聞きませんよ。
あなた、元カレをひとりはオオカミにして、一人はもぐらにしてましたよね?
ムリです、お断りします。」
イシュタルはぶち切れて、「あいつ殺したいです」とアヌに言いにいく。
グラガンナという巨大な牛を借りようとするが断られたので、冥界へ行って死者起こしてパニック起こすぞと言う。
アヌはしぶしぶグラガンナを貸す。
ギルガメシュとエンキドゥは協力して、神の財産でもあるグラガンナを退治する。
その夜、エンキドゥは夢を見る。
天空の神々が会議をしている。
「ギルガメシュとエンキドゥどうする?
あいつらフンババも殺したし、グラガンナも殺したし…2人とも殺しとく?
ギルガメッシュは神とのハーフだから、エンキドゥのほう殺しとくか」
その日からエンキドゥは病に倒れて、7日7晩苦しんで病死する。
ギルガメッシュは泣きわめいて悲しむ。
それ以来ギルガメッシュは死の恐怖に取りつかれる。
永遠の命を求め、世界を旅するようになる。
あるとき、永遠の命を持っているという賢者ウトナピシュティム(生命を見たもの)の存在を知る。
ギルガメシュはウトナピシュティムに会う。
「なにをしにきたのじゃ?」
「死と生命について僕に教えてください。僕は死にたくないです、死って何なんですか?」
「死とは、アヌンナキ(神々)が集まり死と生命を定めたのだ。人間にはどうすることもできん」
「あんた不老不死なんでしょ?やりかた教えてくださいよ」
「それでは、人類の秘密を話してやろう
人類は一度洪水で滅んでおるのだ
アヌンナキ天空の神々たちが話し合い、人類を滅ぼすことに決めた
それが遥か昔の出来事だ」
かつて神々は増えすぎた人類を疎ましく思うようになっていた。
人類を滅ぼすと決めたのがアヌの息子であり、エンキの弟であったエンリル。
兄のエンキはそれに反対した。
エンリルは、人類洪水計画を押し通す。
エンキだけは人間を逃そうとする。
エンキはウトナピシュティムに船の作り方を教えた。
洪水後、ウトナピシュティムだけ生き残る。
「なんで人間が生きている?エンキ、おまえだな?」
「違います、船の作り方を教えただけです。
生き残った人間を大切にしてください」
そう言われてエンリルはウトナピシュティムに永遠の命を与えた。
「わたしが不老不死を得ることができたのは神の采配でしかない。
でも1ついいことを教えてやろう。」
ウトナピシュティムはギルガメシュに、シーブ・イッサヒル・アメルという若返りの薬草が生えている場所を教えた。
ギルガメシュは、その薬草を手に入れ自分の住んでいた都に帰るが、途中蛇に薬草を食べられてしまう。
悲嘆にくれつつもウルクに帰るが、気を取り直して王として政治に力を入れるようになった、という描写で物語は締めくくられている。
ギルガメシュ叙事詩は、死を克服して今を生きる、というギルガメシュの成長物語だったと言える。
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