外科医(9年目)日記

自分さえ我慢すればいいと思って頑張ってきた。そんな僕には家族が出来た。患者も大切、家族も大切。わがままだろうか?

人が死ぬ時 その1

2008年06月27日 11時44分52秒 | 胃癌
患者さんが死んだ。
進行胃がん、解離性大動脈瘤、認知症の診断を受けていた人だ。

外科の僕のところには、化学療法がきかず、緩和ケア目的に紹介になった。

認知症は長谷川式とよばれるテストでわかったもので、話は通じるし、
短期記憶も障害はあるも、まったくわすれるというものではなかった。

最初の印象は、くらい人だなというものだった。
とにかく、だるくて、何もする気がおきない。
前はこんなんでなかった という。。。

病気があり、進んでいること、これからは、症状を軽減し、体の元気を
取り戻す治療を中心にすすめていくことを話した。

がんの治療をしないのは不安だけど、まずはがんばるといっていた。


                            つづく