Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

gooブログのエントリー・エディタ

2005-05-01 20:57:10 | プログラミング
私がブログを始めてから、今日(5月1日)でようやく2ヶ月目に入った。日数ではまだ25日にしかならないが、さまざまな経験を積むことができたと思っている。これまでにブログにエントリーする上で気付いたことが幾つかある。

この経験に基づき、gooブログのエントリー・エディタに絞って気付いたことを述べることにしたい。

まず、この gooブログのエントリー・エディタは、HTMLを十分使いこなせないと、その機能を100パーセント活かすことができないという代物である。つまり、gooブログのエントリー・エディタは、従来のテキスト・エディタと機能上あまり大きな違いがない。そのため、ユーザーはテキスト・エディタにHTMLを書いていく要領でエントリーを書き上げなければならない。

HTMLを知らない人が果たしてうまく使いこなせているのかどうか、これは大いに疑問であろう。おそらく、フォントの種類、サイズ、形状(太字、イタリックなど)、あるいは文字色などを変えるなどという文字装飾はほとんどやれないだろう。また、行の左寄せ、右寄せ、中央配置、両端合わせなど、あるいは行間空け、段落ごとのインデントなどという文字列装飾についてもまったくやれないのではないか。もちろん、箇条書、表枠などの操作ともまったく無縁だ。HTMLを知らない人の場合、ただひたすら標準テキストを入力するだけということになってしまうのではあるまいか。

フォントについては[FONT]ボタンが用意されている。だが、このような貧弱な機能では、HTMLを知らなければ活用することはできない。一方、HTMLを知っていれば、HTML文を書いていけばよいのだから、こんなボタンはもともと必要がないのだ。

画像貼付用の[IMG]ボタン、リンク作成用の[URL]ボタンも用意されている。しかし、これらも[FONT]ボタンと同様に、HTMLを知らなければ活用できない。その一方で、HTMLを知っていれば、HTML文を書いていけばよいのだから、こんなボタンは必要がない。

せめて、"Microsoft Outlook Express"に付属しているメール・エディタ程度まで、HTMLの各種機能をビジュアル化させるよう、機能拡充を図る必要があるだろうと思う。参考のためにいうと、"Microsoft Outlook Express"付属のメール・エディタには、フォントの種類、サイズ、形(太字、イタリック、下線付)、文字色、段落書式、番号付箇条書、番号なし箇条書、段落下げ、段落上げ、左寄せ、右寄せ、中央配置、両端揃え、水平線挿入、リンク挿入、画像挿入などが用意されている。"Microsoft Outlook Express"付属のメール・エディタにはこのように数多くのビジュアル機能が用意されている。それでもまだ表枠機能がないなどといった問題点が指摘されているのである。

このように、gooブログのエントリー・エディタはHTMLを使えないユーザーにとってはまことに不便極まるエディタである。だが、それならば、HTMLが使えるユーザーには満足できるかといえば、これがまたそうではない。

gooブログのエントリー・エディタは、ユーザーが入力したHTML文をそのままアップロードするわけではない。ある種のHTMLタグは削除すつ一方、別のある種のHTMLタグを新規に付加したりする。

つまり、 goo側ではユーザーから受け取ったHTML文を改めて独自処理する。だから、ユーザーの意図通りにエントリーが表示されない現象がしばしば見受けられるのである。このような欠陥が生じた理由は、gooブログのエントリー・エディタがHTMLに手馴れたユーザーとHTMLに不馴れなユーザーの双方に対応しようとした結果、虻蜂取らずになったからだろうと推測される。

これはプログラム開発ではしばしば遭遇するケースだ。gooブログを運営しているNTTには早急に改善に向けて取り組まれることが望まれる。

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