老朽原発うごかすな!実行委員会Blog

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老朽原発再稼働 同意のための臨時議会 緊急抗議(ニュース 45号 / 2021.05.01)

2021-05-01 20:28:29 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
◆福井県知事・県会議長に緊急申し入れ(ニュース 43号)

★「6・6大集会」案内は → コチラ


■■4.23福井県議会 緊急行動 報告 ■■


高浜1、2号、美浜3号機の老朽原発再稼働へ、杉本知事が4月6日、
畑県議会議長と面談。

知事は「国から最大50億円の交付金」など4項目の提案を受けたことで
議会での再稼働議論を再度要請。これを受けて畑議長も杉本知事と歩調を合わせ
原発再稼働へ前のめりの姿勢を露わにしてきた。高浜、美浜原発の現地視察や
2度の全員協議会を経て最大与党の「県会自民党」も会派として再稼働に同意し、
議会の承認を得るために杉本知事が仕掛けた4月23日、1日だけの臨時議会だった。

オール福井反原発連絡会は、朝1番に知事へ「原発に反対する団体と話し合うこと」を、
次に議長へ「多数の陳情請願に対して担当委員会で請願者の意見を聴くなど
丁寧な対応をすること」を申し入れ。

正午ごろから、県庁前で「拙速な審議をするな」と県内外の50名を超える
参加者でアピール行動。「6月議会で避難計画や老朽原発の危険性を
しっかり議論すべき」「県内外からの多くの請願を慎重に審議して」
「原発から30キロ圏の琵琶湖が汚染されれば関西全域の住民が被害者になる」
など次々とマイクで訴えた。

福井県庁に向かって、抗議のシュプレヒコール(4.23)
 

午後1時議会開始。傍聴席はほぼ埋まった。議場内の熱気と裏腹に、
老朽原発再稼働に反対や慎重な議論を求める請願59件が全て不採択となった。
賛成討論に立った佐藤正雄議員、細川かおり議員は「コロナ禍で避難計画の
実効性が不十分」「老朽原発の安全性に懸念がある」と訴えた。

請願を付託された田中厚生常任委員長は「美浜、高浜両町が同意しており
立地自治体の判断を重く受け止めるべき」と不採択の審査結果を報告。
多くの請願者の願いは握りつぶされた。

その後再稼働を前提とした意見書と原発推進団体から出された請願1件が
賛成多数で可決・採択された。畑議長は、議場内の拍手にも過敏に反応し
「そうだ」「審議はつくされていない」との声に対して退場を命じるなど
過剰な対応だった。

議会終了後杉本知事は、「再稼働に前向きな考えが示されたと理解している」と
記者に述べている。間髪入れず24日には、美浜、高浜両原発を視察し、
「安全性が格段に向上していると感じた」と記者会見した。

今後は、森本関電社長、梶山経産大臣と面談した上で早ければ明日、明後日にも
判断するのではないかと危惧される。
オール福井では、「危険な老朽原発を動かすな!」とはがき、ファックス、署名、
要請、陳情、請願されたみなさんの思いを最後まで杉本知事へ突きつけるべく、
あらゆるアピール行動を続けていきます。        
(オール福井反原発連絡会  林 広員)


■■福井県議会は、民意を無視し老朽原発の再稼働に同意■■

4月23日、私たちは、12時県庁前でオール福井反原発連絡会の街宣に合流し、
その後、議会傍聴に向かった。

入場の際に「第415回 臨時会 請願文書表」を渡された。両面印刷で
56枚に及ぶ分厚い冊子だ。全国から寄せられた再稼働反対の請願書が
とじられている。反対の請願は59件、賛成派は1件A4=1枚(おそまつ)である。

午後1時に開会されすぐに休憩(委員会開催)、2時35分から再開で審議に入る。
最初に佐藤議員から反対の立場で具体的に簡潔に表明がなされた。
傍聴席から声援と拍手が送られるたびに議長が注意をおこなう。
傍聴席の各所に職員を配置し威圧。議長は携帯の呼出音が鳴っただけで退場を
命じる徹底ぶりだ。傍聴席からプラカードを掲げて抗議の声を挙げた人が
退場させられたのは言うまでもない。

議事はまるで儀式のように進められた。反対意見に対する反論は何もない。
推進派の請願書には、「私たちは半世紀に及ぶ歴史の中で、大きな事故を経験し、
不安を抱え、風評被害を抱えながら国策に協力していくという強い信念と
誇りをもって・・・立地地域の振興と安定した雇用を確保していくため・・・
原子力との共生を目指す・・・」と。

「不安」や「風評被害」と言うなら脱原発の経済政策を真剣に考えるべき。
熱意も能力も責任感もないから原発マフィアの下っ端となっている。
その下っ端としての「強い信念と誇り」だ。
1発電所25億円(私たちの税金だ!)で骨の髄まで買収されたのだろう。

4月7日、福井県に「拙速な判断はするな。市町村レベルでの説明会を開催せよ」
等の申し入れをおこなったが、県当局からの具体的返答はないままだ。
万一の事故にどう避難するのか(できるのか?)さえあいまいだ。
私たちは原発反対「怒りの見える化」を広げ大きく鋭くしよう。
原発の危険性を粘り強く訴え、推進派議員を市町村議会から国会まで一人ずつ
減らして行こう。
(城陽市 Y)


■■京都・滋賀の団体を廻って■■
■断食中の哲演さん 気迫の訴え■


4月23日、老朽原発再稼動への拙速な同意を戒める断食を21日から敢行中の
中嶌哲演さんと共に、4人の実行委員が京都、滋賀の10団体を訪問し、
「6・6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」への賛同、参加を訴えた。

移動の車中、哲演さんから、福井県議会の状況や、オール福井のみなさんの、
必死の取組などをお聞きし、「今頃、議会でどのような審議が。県庁前では、
多くの方が抗議をしてくださっているだろう」と、気をもみながらの団体廻り
だった。

こんな大事な日に、よく京都までと恐縮したが、「こんな日だからこそ、
私が関西に来て、呼びかける意義があると思って来ました。」とおっしゃる
哲演さんは、断食3日目というのに10団体すべての対応者を前に、
腹の底から発せられる気迫に満ちた声で、真っ向から訴えられた。
断食中は、口にするのは水だけ、出されたお茶さえ飲まれなかった。

「コロナだから、組織的な参加動員はむずかしい」という声はあったが、
代表の参加だけでも、そして、このような取組みを広めていくだけでも
意義はあると強く感じた。

途中、「議会がたった1件の、再稼動賛成の請願を採択し、59件の反対請願等を
不採択にした」という連絡が入った。何という拙速さ! 59件を一括審議などで
判断するのか!

哲演さんは、帰りの列車ぎりぎりまで京都キンカン行動でアピールされた。
「老朽原発うごかすな!」の闘いは終わらない。どの原発も、年々老朽原発へと
向かっているのだから。6・6大集会を全力でやりきろう。
(実行委員 橋田秀美)

気迫に満ちた中嶌哲演さんの訴え(京都キンカンで)


■■民意を信じ、民意の実現に奮闘しよう■■

福井県知事は老朽原発再稼働に同意しましたが、誰が何と言おうと、
理は私たちにあります。もっともっと大きな運動で、理不尽に対抗したい
と思います。また、脱原発、なかんずく老朽原発廃炉は圧倒的な民意です。
私たちは、民意を信じて、民意の実現に奮闘したいと思います。

なお、福井新聞(4.30)は、4月29日、関電が、高浜1号機の再稼働を当面
見送る方向で最終調整していると報じています。特重施設の完成が間に合わず、
再稼働しても、1週間程度で停止せざるを得ないためです。
市民運動、裁判闘争をはじめとする反原発運動の成果ともいえます。

ただし、関電は、美浜3号機の再稼働を優先させ、5月10、11日に、
核燃料をサイトに搬入しようとしているという情報もあり、五月中の再稼働も
危惧されます。あらゆる可能な行動で「老朽原発うごかすな!」を訴えましょう!
 「6・6大集会」を全力で成功させましょう。
(老朽原発うごかすな!実行委員会 木原壯林)


★紙版の『老朽原発うごかすな!ニュース 45号』
 ダウンロードは → コチラ

★「6・6大集会」チラシは → コチラ

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◆カンパ振り込み先(郵便振替)◆
 口座記号・番号:00990-4-334563
 加入者名   :老朽原発うごかすな!実行委員会


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