風に吹かれて、気の向くまま

人生折り返し地点を過ぎた下町男の思いつき。

61 浅草川首尾の松御厩河岸

2007年02月05日 | 今昔 江戸名所百景 
隅田川つながりで 61 浅草川首尾の松御厩河岸

61 浅草川首尾の松御厩河岸

この絵は、米蔵のあった辺りの隅田川と
米蔵の4番掘~5番掘の間の埠頭の先端にあった松を描いたものである。



柳橋辺りから、隅田川テラスが有り、川面の近くまで寄る事が出来る。
その隅田川テラスには、広重の浮世絵『江戸名所百景』のモニュメントが
有りました。

写真に写る黄色の橋は、蔵前橋。

首尾の松は、現在蔵前通りの蔵前橋たもとに立って居ます
残念ながら看板が良く見えなかった…。
頼むよ~台東区教育委員会…




浅草御門を出て、奥州街道を少し北上した右手に浅草川に面した
幕府の米蔵(浅草御蔵)があった。現在の蔵前の名の由来である。

直轄地(天領)で収穫された米が、舟でここに運ばれ
ここから幕府の旗本や御家人に扶持米として配られた。
この仕事を手数料を取って請負ったのが『札差』という商人で、
後には旗本や御家人を相手に、米を担保に金を貸し巨万の富を築いた。

米蔵は1~8番堀まで掘られ、櫛状に成った埠頭の上に建てられていた。
4番堀と5番堀の間の埠頭の突端に、川面に向かって枝を垂れた松の木が有り
『首尾の松』と言っていた。

米の荷揚げが終わった夕方から夜にかけて、米蔵辺りは人影が消え
男女が舟で忍び逢う絶好のポイントとなった。



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