本日、久しぶりに中国スパーリング交流会に参加してきました。
無想会空手は組手が必要なくなるそうですが・・・
私は未だにその境地まで行き着いていませんので、まだ、自分の技が使えるか自信がないのです。
ここでは皆忖度なくどんどん技を打ち込んでくれるので、自分の技を試すには絶好の場所になっています。
その中で昔に私の所属していた流派の大先輩でもあるM先生は昨年硬式空手の世界大会でマスターズ優勝を飾るなど、未だに素晴らしい動きをされ、中年空手家のお手本の様な人です。
M先生は独自の研究で膝抜きを自分のモノにしておられ、予備動作なく突きを突いてくるのでなかなか反応出来ず、最初面白い様に貰ってしまいました。
その後、M先生から「礒部くんは動く時、前足(左足)から動くから動きが読めるんよ」とアドバイスをいただき、自分でも相手の攻撃を恐れて余分な動きをしている事に気付かされました。
そこで、やはりもう一度ナイハンチに立ち返ろうと思い、もう一度相手をお願いしました。
かなり怖かったのですが動かず動くということを念頭に組手をしたところ、先程より反応でき、こちらも相手に入っていけるよになりました。
M先生にも「さっきと動きが変わったねぇ」と言っていただき、確かな手応えを感じたのです。
どこをどう見てとか、相手の癖を見抜いて動きを察知してとかではなく、動かない方が動けるというのは、確かにあるなと感じたのです。
後は自分の問題だけです。動かないという事は強い相手に対しては結構度胸がいります。使えるという自信があれば何とかなるのでしょうが。
歩けば即技になるとか、組手が無くてもナイハンチで充分という境地にはまだまだですが、まあ、気長にやっていきたいものです。
しかし、自分の所属団体だけでは無く、いろんな所にこうやって空手を通じて交流が出来る仲間がいるということは本当に恵まれた環境にいると感じる今日この頃です。