私塾 成趣館

広島県東広島市の古流沖縄空手道場。稽古日は火・金。幼年部5時~少年部6時半~一般部8時~10時。(木)7時半〜中高生の部

令和2年12/20(日)少年部稽古納め

2020-12-24 22:46:59 | 空手
少年部稽古納め報告。
毎年23日が当道場の稽古納めでしたが、上皇陛下が譲位をされてから23日が休みでなくなったので、今年はいつもより早い稽古納めです。
また、少年部全員が集まり、更に毎年恒例ですから、保護者も沢山見学をされるので、コロナ禍ということで密にならないよう広い場所が取れる近所の公民館で行いました。
帯別に分かれてトーナメント形式です。

橙白帯の部。負けても敗者復活戦があり、3位の可能性は残されてます。

青黄帯の部。

茶緑帯の部。

決勝、体は小さくても、動きは機敏!

青黄帯の決勝になると動きに安定感が出てきます。
そして、黄帯のKロウが見事下剋上!

茶緑帯の部は順当に茶帯が決勝まで勝ち上がる。3位も茶帯でした。緑帯の下剋上ならず!

そして、最後に組手。


最近は組手への参加者が少ないので少人数の変則トーナメント。
決勝は三つ巴戦に。

全て終わったらモップをかけて掃除。いつもと違い慣れないので、ちょっと悪戦苦闘。
小さい子も頑張りました。

終わったら、メダル授与式。
そして、お楽しみのプレゼントくじ引き。一番目が輝きます。


最後に記念撮影。
試合の総評は長くなるのでここでは記しませんが、子供達それぞれの成長を感じ取れるものでした。
保護者の方も、勝っても負けても、普段見ることの無い我が子の姿に大変喜んでいらっしゃっていました。
 
今年は新型コロナで予想外の形となり、4、5月頃はどうなる事かと思いましたが、6月以降はほぼ普通に稽古も出来、その上門下生も増え、思った以上に順調に過ごすことが出来ました。
最後の稽古納めの会場も概ね好評でした。
今後も例えコロナ禍が続こうとも、学ぶ機会、経験する機会、成長する機会、触れ合う機会を存分に提供できる環境を整えていきたいと思います。
あとは日を変えて中高生・一般部の稽古納で令和2年の締めくくりです。最後もうひと頑張りです。
 
 

ATHER〈身体コントロール講座〉

2020-12-07 22:46:45 | 空手
12月6日(日)にATHER〈身体コントロール講座〉が開催されました。
様々な競技をされている方が興味を持って下さり、参加して頂けました。
下写真は参加された皆様です。

この講座を開催するにあたっては、私、当日までにしっかりとシミュレーションを行い万全の体制で臨みました。
最初は空手式に座礼から始めます。
とはいうものの今回は空手はやりません。突きも打たなければ、蹴りもしません。
徹頭徹尾、運動というものに対する思考方法について講義しました。

準備運動の後、まず、力学エネルギーを運動エネルギーと位置エネルギーに分けるという考え方から説明していき、そこから相互否定・相互相関についての話に入ります。
相互否定・相互相関の例として野球のバッティングを取り上げ、左足を壁にして右足の勢いをぶつける動き、これを左右に分解して思考し、最終的に一つの動きへ昇華するという方法で説明しました。
そこから、話を運動エネルギー位置エネルギーの話に戻し、今回は位置エネルギーに内容を絞って、「歩行」について解説し、更に「姿勢」へと話題を繋げていくと言う流れで、皆さんに実践に入って頂くところまでなんとか持っていくことが出来ました。

先ずは、重力落下を効率的に使うために姿勢を作っていきます。
皆さん、意外と苦戦しておられました。

女性の方も頑張っておられました。

そこから、実際に体感してもらうために、重力落下のみを使って相手を押します。
一定程度やっていただいたら、今度は姿勢を崩さず、片足上げ。
片足上げを使って、相手を押す。
そして、最後に自分の前に重心を入れながら相手を後方に崩すという少し難しい課題にも挑戦して頂きました。
皆さん、身体を動かさないということに苦心されていましたが、それでも、パッと相手に力が加わった時、凄く驚いたり感動されたりしておられました。


2時間という短い時間でしたが、なんとか私の想定していた内容を全てこなすことが出来、安心しました。
皆さんにもある程度満足できる内容になったのでは無いかと自負しております。
 
今回の講座をやり終えての感想ですが、もともと2時間の講座で、しかも参加者は皆初めての方ばかりですので、ある程度やることを絞らなければなりません。且つ、そうでありながらも参加者が満足出来るもので無ければならない。そのため、講座内容を綿密に精査し、その上、自分がメインとするテーマに沿って流れを作らなければならない。流れが途切れ、単独の内容をいくつも出し、話がぶつ切りとなってしまうと、参加者の思考が迷ってしまい、結局、何の内容だったか分からなくなってしまう恐れがあります。
自分の伝えたい内容を端的且つ、ある程度の濃さと深みを持たすためには、理路整然とした段取りが必要となります。勿論、2時間という時間制限の中ですから、完璧にやってもらうという訳にはいきません。どこを正確にやって、どこまで出来ない事を許容するかという取捨選択も必要です。
そんなことを考えながらも当日は参加者の理解の程度によって臨機応変にやっていくことを積み上げていかなければなりません。
私は、普段、道場では幼年部を含めるとはいえ、長い時には5時間続けて指導することもあります。ですから、2時間くらいどうって事無いと高を括っていましたが、なんのなんの、終わった後は一気に疲労に襲われ、帰ってすぐ、テレビを見ながら寝てしまったのです。
 
それを思うと、新垣師範の講習会が1日目7時間、2日目5時間ですが、いつも終わった後、新垣師範は満身創痍になっておられたのもよく分かります。それを3週間にわたって3箇所で!
いつも、なんであれだけ鍛えた人がそんなにボロボロになるのだろう?と思っていたのですが、いかに本気で講習会に臨まれていたか、今更ながら思い知らされた日となったのでした。
新垣師範、今更ながら感謝です!!
 
ともあれ、無事成功裏に終えられたことは私にとってなによりの収穫でした。
この様な機会を与えて頂きました古川さん、またATHER代表の米澤先生には大変感謝しております。
ATHERの名前を使わせて頂いたお陰でこれだけの人数が集まり、素晴らしい講座を開くことが出来ました。
このブログを使って御礼申し上げます。まことにありがとうございました。