11月はじめての投稿です。
久々の出張で新幹線内で読みました。
重松清さん「ステップ」
重松さんの作品は何作か読んでいますが
正直、ウマいんですよね。
読みながら感動させるんだよね。。と
思っていてもジーンときちゃいますし。
それだけ、ウマいんだと思います。
この作品だって、結婚して3年目で急きょ
なくなってしまった奥さん。
残された旦那と可愛い娘の美紀ちゃん2歳が
新しい生活を送る物語。
. . . 本文を読む
待ちに待ってた3作目。ついに高校3年生の
早苗と香織の物語です。
1作目で運命的な出会いをした2人が
2作目で違う高校に分かれても同じ気持で
武士道に進んでいくことを確認しあい
そして、3作目です。
今回は今までの脇役キャラクターの方々の
章がたくさんあり、この2人を囲む世界観が
明確になりました。
そして運命のインターハイでの戦い。
でも、それが物語のクライマックスではないのが
いい意味で . . . 本文を読む
いやー読み応えたっぷりの恩田陸さんの
「チョコレートコスモス」でした。
主人公一人の物語というよりも話が進むにつれて
物語の主役が移り変わって行き
どこがメインになっていくんだろ?と
思いつつ読んでいました。
しかし、舞台演劇のくだりに入ると
小説としてのテンションが一気に上がります。
呼んでいる僕も一気に引き込まれていき
時間を忘れるくらいの引き込まれ方でした。
舞台演劇のところは正に小説 . . . 本文を読む
最近、出張時に読書モードに入っているので
今回も往復で読みました。
以前から積読本の加納朋子さんの「ぐるぐる猿と歌う鳥」です。
大人も子供も楽しめる「ミステリーランド」シリーズからの
作品ですが、大人の僕にはノスタルジーを感じる物語でした。
勝ち気で、無鉄砲な主人公高見森君が引っ越しして九州の社宅に
行き、そこでの生活で友達、そして謎の友達パックとの
出会いの中での物語で、大きな謎解きはない . . . 本文を読む
前作「武士道シックスティーン」を読んでどうしても
続編を読みたくなって、東京で買いました。
そして、大阪への帰りにまたもや一気読みしました。
前作の早苗の福岡への転校シーンから始まり
前作ではラストにインターハイで再会しましたが
そこに至るまでの2人の成長と葛藤が詳しく
書かれており、実は早苗がこんなにも悩んでいたのかと
驚きました。(どっぷり世界観に入っています)
前作では香織が何のために剣 . . . 本文を読む
今年2作品目の読書ですが
「武士道シックスティーン」です。
もう、めちゃくちゃ面白かったです!!!!
会話メインで、主人公2人が交互の章になっていて
対極の2人の高校生の青春剣道物語です。
小さい頃から剣道一筋。しかし、「敵」「兵法」などと
古風で勝ちと負けが全てで、己の力のみで剣の道を
進もうとする香織。
小学生までは日本舞踊をやっていて、中学から剣道を
始め、勝ちや負けを意識するのが嫌 . . . 本文を読む
えー、病気中に読みましたのでチョット遅いですが
前作「チームバチスタの栄光」の続編にあたる
「ナイチンゲールの沈黙」です。
ストーリの引き込まれ方は前作同様、面白くて止まりませんでした。
ただ、内容的には前作が色々な人物の側面を見ながら
推理を解いていく感じだったのが今作は少しSFチックというか
読みやすかった印象です。
相変わらず、白鳥はわがままだし、そんな白鳥に振り回される
田口さんは気の . . . 本文を読む
6月以来の小説ですが、いやー良かったです。
これまた久々の瀬尾まいこさんの「戸村飯店青春100連発」です。
タイトルを見た時はもっと年齢が上の話かなと
思いましたが、18歳、19歳のコウスケ、ヘイスケ兄弟の物語。
それぞれが主人公の章で話は展開していきますが
とにかく会話の大阪弁のテンポ、愛すべきキャラクター
そして、ホロリとさせる展開とベタですが
青春版吉本新喜劇のような贅沢な時間を過ごせま . . . 本文を読む
今回は久々の豊島ミホさんの
「リリイの籠」です。
短編集だったので少しずつ読み続けてようやく終えました。
表紙がちょっと昔風の女の子チックだったので
買うときは少し勇気がいりましたが…
豊島さんと言えば、「檸檬のころ」」
「夜の朝顔」「青空チェリー」の3冊を読みましたが
女の子の心情をさらりと描いているのが高校生の時は
ひたすらクラブに熱を上げていた僕には新鮮でした。
短編なので結構濃い内容 . . . 本文を読む
通勤途中に読み始めましたが
あまりに面白くて一気に読みました。
「チームバチスタの栄光」です。
映画化された時はチョット興味があったのですが
タイトルからして難しいのかなと遠慮してましたが
今回文庫本になっていたので思い切って購入しました。
読後の感想としましてはキャラクターが生き生きしてドラマ、
映画向きの小説だなーと思いました。
主人公の田口さんのキャラクターに読者目線で読んでいましたが . . . 本文を読む
いやー、最高に面白かったです。
「鹿男あをによし」
積読本で早く読まないといけないと思いつつ
ようやく読めました。
読み始めてからすっかり世界観に魅了されました。
舞台の奈良というのも一つのポイントでした。
両親の実家なもので非常に親しみがありました。
主人公の自分が大学院から追い出された気持で
向かった女子校の先生という立場のやるせない気持ちに
何故か喋る鹿という全く関連のない取り合わせから . . . 本文を読む
今回も島本理生さんの「大きな熊が来る前に、おやすみ。」です。
前作のクローバーがコミカルだったのに対して今作は
どちらかというといつもの島本作品でした。
ただ、短編3作で主人公の女性達はみんな過去の恋愛で
苦しみを持った方々ばかりでそのみんなが新しい出会いと
恋愛に踏み切れるかという物語でした。
それぞれの作品で個性のある主人公でしたが
表題の作品と2作目は怖かったですね。
表題作なんてDVの . . . 本文を読む
今週は出張続きだったので積読本が
読めました。
島本理生さんの「クローバー」です。
前作「ナラタージュ」があまりにも激しく痛い
恋愛小説だったのでこれは気合を入れて
読まないとっと思いながら読み始めたのですが
あら、ビックリ。軽い軽い、コメディーかい?!
と思えるような設定と展開です。
感心したのは男の子の描き方がなかなか良いです。
気持ちの持ちようは「分かるなー」って思えましたから。
な . . . 本文を読む
久々の読書でした。
積読本の中から北村薫さんの
「玻璃の天」です。
前作「街の灯」に続いての昭和初期の物語です。
時代の背景描写がやはり北村先生ならではで
非常に上品で美しく情景が浮かんでくる様子です。
主人公の花村英子さんも前作よりも思慮深く、ベッキーさんの
力をいつも借りるのではなく、最後に助けてもらうように
少しずつ成長しているようにも感じました。
物語ですが、今作はメッセージ色の強い . . . 本文を読む
久々の小説です。
あの「バッテリー」のあさのあつこさんの
「ランナー」です。
どうしても陸上ものだと先日読んだ「一瞬の風になれ」と比較
してしまいますが、どちらかと言えば「バッテリー」の
陸上版という方が近いでしょうか。
家庭の事情と自分自身の気持ちをごまかすために
陸上部を退部する主人公加納碧李とそれを取り巻く人々という
ところでしょうか。
陸上のレースのシーンは殆どありません。
それだけに碧 . . . 本文を読む