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あの日、あの時

本、音楽の感想、日々の事など思いついたまま書いています。by 太一

吉祥寺の朝比奈くん

2013年02月04日 | 読書(小説)
先日来、中田永一さんの小説にはまっていまして、今回読んだのが 「吉祥寺の朝比奈くん」でした。短編集で5編あり、タイトルはラストの 物語で映画化もされたようです。 今回も、前回の「百瀬、こっちを向いて」と同様にどんでん返しや ラストにアッと思わせるストーリー展開が満載で楽しく読めました。 最初の「交換日記はじめました」は物語の展開が普通はありえないだろ と、突っ込みながらも読んでいくうち . . . 本文を読む
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百瀬、こっちを向いて。

2012年12月12日 | 読書(小説)
前回、中田永一さんの「くちびるから歌を」が非常に良かったので他の作品を 探していまして、今回この「百瀬、こっちを向いて。」を見つけて読みました。 4編の短編小説ですが、この人もシチュエーションと物語を作るのが物凄く うまいなーと感心し、どの作品も主人公はダメな感じの子たちなのですが 皆、切なくさせるんですよね。表題の「百瀬、こっちを向いて。」も読んでいる 内に段々とどうなるんだろと思わせ . . . 本文を読む
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くちびるに歌を

2012年10月08日 | 読書(小説)
積読本の中からようやく1冊読めました。中田永一さんの「くちびるに歌を」です。 非常によく出来た物語で、読後感もさわやかな気持ちにさせてくれました。 物語としては、いろいろな人物がそれぞれの目線で進んでいく形で  この形だと、登場人物にとても感情移入しやすいですね。 「手紙」の歌詞と合唱コンクールという目の前の目的に少しづつ 生徒たちが大人になっていくさまは、映像にしたら面白いだ . . . 本文を読む
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卒業ホームラン/まゆみのマーチ

2012年07月22日 | 読書(小説)
久々の更新です。  本屋さんに行ったときに、2冊横並びに置かれていたのが  重松清さんの「卒業ホームラン」「まゆみのマーチ」でした。 男子編、女子編の短編集だったので面白そうと思い2冊購入。 この2冊は東日本震災の経験を受け、改めて重松さんご自身で選んだ短編集との 事でした。 男子編の「卒業ホームラン」は父と息子だったり、男の子の目線での話で 短編なのにとても読後 . . . 本文を読む
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陽だまりの彼女

2012年05月03日 | 読書(小説)
久々に読んだ小説ですが、不思議な読後感になりました。 物語の初めからは凄く甘い物語で、どうやってラストに なるんだろうと思いましたが、後半は純文学の様な 悲しい展開、そして少し不思議なミステリー、 さらにはファンタジーが入った物語でした。 僕個人としては、ラストに向けての真緒の家計簿の 日記や義理のご両親と浩介の話のところでは 思わず涙が出そうになりましたし、浩介の 真緒を想う気持ちには、夫婦 . . . 本文を読む
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ジェネラルルージュの凱旋

2012年02月05日 | 読書(小説)
久々に読んだ海堂尊さんの「ジェネラルルージュの凱旋」です。 バチスタシリーズはずいぶん前に読んだので、丁度同じ時期に 進行していたという「ナイチンゲールの沈黙」がどんな話だったっけ? と、パラパラと見直してしまいました。 登場人物達がシリーズ物なのでおなじみで安心するのですが 作品としてはミステリーよりも非常にエンタテイメント性が 高い作品だなと思いました。 特に下巻は上巻の助走から一気に展 . . . 本文を読む
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聖夜

2011年12月31日 | 読書(小説)
今年最後に読み終えた小説は佐藤多佳子さんの「聖夜」でした。 これもずいぶん前に買っていたのですが、中々読めなくて ようやく読み終えた作品です。 オルガンをテーマにした男の子の主人公の物語です。 家庭が複雑でチョッと屈折した心を持つ主人公鳴海君 彼が音楽とオルガンに向き合う事で大人になっていく 物語です。 演奏を小説で表現するというのは非常に難しいのですが、 佐藤さんの表現は曲を聞いたことがな . . . 本文を読む
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おしまいのデート

2011年11月20日 | 読書(小説)
久々に読書しました。 買っていて読めていなかった瀬尾まいこさんの「おしまいのデート」です。 タイトルだけを見た時は、かわいい恋愛の話かなと思いましたが 短編5編の色々な形のデートでした。 おじいさんと孫、元教え子と先生、OLと男の子などその2人での あたたかい出来事の物語です。 大きな事件や出来事はないけれどどの作品も読んだ後が じわじわと感動が伝わってきて、ホッとした気持ちに なれました . . . 本文を読む
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スコーレNo.4

2011年09月18日 | 読書(小説)
前回より時間が空いて久々に小説が読めました。 初めての作家さんで宮下奈都さんの「スコーレNo4」です。 偶然、朝日新聞や本屋さんで高評価だったようで 当時は思わず買ったような気がします。 主人公の麻子が妹の七葉と比べては平凡と思いながら 中学、高校、大学、就職と進むにつれて悩み苦しみながら 成長していく物語です。 主人公がどうしても妹へのコンプレックスに悩んで 成長している話なので、共感とい . . . 本文を読む
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鷺と雪

2011年08月17日 | 読書(小説)
久々の北村先生作品です。直木賞を受賞した「鷺と雪」。 作品自体は新しいシリーズの私とベッキーさんシリーズの 3作目になります。 僕自身歴史小説は読まないタイプなので、このシリーズの 舞台となっている昭和10年頃の世界観が自分自身受け入れられるのか? と思っていましたがさすが北村先生、特に違和感もなく するするっと読めました。 ベッキーさんは相変わらず活躍するのですが、円紫師匠の ように、あく . . . 本文を読む
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桐島、部活やめるってよ

2011年07月18日 | 読書(小説)
昨年に買った本ですが、最近読めました。 結構当時は注目されていたと思うのですが… バレー部のキャプテン桐島が突然部活をやめてしまった。 それによって関わりのある人たちの物語が進んでいき また、リンクした登場人物が主人公となって 物語が進んでいくのですが、オチとして 桐島君の章が出てくるとばかり思っていた僕にとっては 肩すかしな感じもしました。 それぞれの登場人部にかかわるエピソードや 物語は面 . . . 本文を読む
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波打ち際の蛍

2011年07月02日 | 読書(小説)
1か月丸々開いてしまいました。 何とか1カ月に1回は更新したかったのですが出来ませんでした。 読書も久々で積読本から読んだのが島本理生さんの「波打ち際の蛍」です。 最近はすっかり若手の恋愛小説家のイメージが定着した感じですね。 個人的に思うのが島本さんの作品は描写が丁寧なのと 主人公がいつもギリギリの所で生きている感じがします。 それだけに、その主人公が恋愛すると普通の恋愛ではなく 切なかっ . . . 本文を読む
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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

2011年05月04日 | 読書(小説)
 今回は映画化されたとか、TVアニメを放映中だから読んだのではなく(笑) 実は1年ほど前に買っていたのですが積読状態になっていまして 先日ようやく読むことができました。 もともと、小説として興味があったので世間では「ビジネス書の入門」 「マネージメント入門」という話もありましたが、単純に物語として 主人公の頑張りで野球部がどんどん変わっていく過程、登場人物の キャラクター設定、後半の試合での盛り . . . 本文を読む
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「BABY BABY 」

2011年04月23日 | 読書(小説)
 久々に東京に行き、時間があったので本屋さんに行きました。 そこでふと1冊の写真集に目を奪われてしまいました。 川島小鳥さんという可愛らしい名前の写真家さんで タイトルは「BABY BABY」という作品でした。 表紙の女の子の表情に魅かれて 思わず手に取って見てしまいました。 1人のモデルさんを4年程とり続けた写真集なのですが、 最初はお互いに距離があって、彼女も少し警戒したような 表 . . . 本文を読む
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僕の明日を照らして

2010年04月19日 | 読書(小説)
久々の小説です。 瀬尾まいこさんの新刊を何かで知って 買いました。 前作の「戸村飯店 青春100連発」とは まったく毛色の違う家族の物語ですが 普通の家族ではない所が瀬尾ワールドですね。 今までも家族の話はありましたが チョッと違った家族の姿でした。 今回は再婚相手の父と母方の息子の 関係で物語は進んでいきます。 主人公隼太の大人びた考え方と 家族への憧れ故、自分に起こる出来事を 受け入れて . . . 本文を読む
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