古社を訪ねて


大阪・奈良の『古き神々との出会い』

92 比売神社(溝口大明神)

2008-02-29 | 和泉国

泉佐野市日根野に鎮座する「比売神社」(溝口大明神)式内社

日根神社


「比売神社本殿」

御祭神 大日霊貴尊(天照大神)と素盞鳴命
また、衣通姫の説もある。

比売神社は東上の溝口にあった溝ノ口大明神で、いつのころか日根神社に移され、本殿と向かい合って建てられ「下の御前」と言われてきた。

神社から頂いた「日根神社由緒略記」では、最初に樫井川から水を引き、上之郷と日根野の一部を開発した人達が溝口大明神(比売神社)を祀り、後に新しい井堰・水路をつくり大規模に樫井川流域の開発を進めた豪族(日根造)が樫井川の水を押さえる重要な場所に大井関大明神(日根神社)を祀り、やがて溝口大明神を吸収したのでは?との事。

「郷土探訪」




91 大森神社

2008-02-28 | 和泉国

泉南郡熊取町大宮バス停横に鎮座する「大森神社」

大森神社

御祭神 菅原道真 事代主命

穂波神社とも称する。
創建年代は不明だが「和泉国神名帳」の日根郡の部に「従五位上大杜社」とある。
明治41年に、熊取町域の神社55社を合祀した。
合祀された神社の野田神社と雨山神社と共に熊取の三社と呼ばれ祈雨に霊験ある神社として奉祀されてきた。

「郷土探訪」




90 西葛城神社

2008-02-27 | 和泉国

大阪府貝塚市木積に鎮座する「西葛城神社」

西葛城神社


御祭神 大国主命 菅原道真 
もと深谷神社と称していた。
明治43年8月11日に西葛城神社と改称した。
境内社の楠神社は「子授けの神」として信仰されている。
画像の杉は”駒つなぎの杉”と呼ばれている。


左が楠神社 右が西葛城神社



鎮座地「木積」について
地名は、行基が畿内に49院を建立するにあたり、木島の杣山から伐り出した用材を当地で積んだことに由来するという。

「郷土探訪」

89 市杵島姫神社 

2008-02-20 | 大和国

御所市池之内に鎮座する「市杵島姫神社」

市杵島姫神社


御祭神 市杵島姫命 (美人で歌も楽器も得意な神様)
市杵島とは神霊を斎き祀る島という意味
市杵島姫は仏教の影響で弁才天と同神とされ「弁天さん」として広く信仰されている。


市杵島姫命は宗像三女神の中の一柱で、海上の安全を守る神とされている。

一般に池中の島に祀られている。

「地名と蛇池の由来」
弁天さんの使いは蛇で農村では農神としての性格を色濃くみせる。

地名の池之内という水神所縁の地に市杵島姫が祀られているのが面白い。

鎮座地「池之内」について
地名は池があったことから付けられた。
推古紀21年11月条に見える「掖上池」を当地に比定する説がある。

冨田の交差点近くに鎮座する天満神社鳥居前にある五輪塔は、近くの大口峠にあったという。

「郷土探訪」