古社を訪ねて


大阪・奈良の『古き神々との出会い』

70 大坂山口神社

2007-10-17 | 山口神社

奈良県香芝市穴虫に鎮座する大坂山口神社
式内社
大和国14山口神の1社

弘法井戸



御祭神
大山祇命 
相殿 須佐之男命 天津児屋根命 
神社は独立小丘陵に鎮座する。
牛頭天王社とも呼んでいたようだ。
創祀不明


本殿の裏に回ると、足元に平たい岩がある。
少し北側の逢坂にも「大坂山口神社」が鎮座するが、どちらが本来の式内社であるか決定しがたい。

鎮座地「穴虫」について
地名は、穴に伏す低地という地形に由来すると思われる。
二上山の北を越す穴虫越は、河内から大和に入る古代の主要道であった大坂道と考えられている。
また、近くに屯鶴峰という奇勝があるのだが、古代の大和ではこの屯鶴峰の岩を「大坂の白石」と呼んで賞用した。

神社の近くに「弘法井戸」がある。

「郷土探訪」



53 忍坂山口坐神社 

2007-08-20 | 山口神社

奈良県桜井市赤尾に鎮座する忍坂山口坐神社
駐車場なし
式内社

忍坂山口坐神社

御祭神
大山祇神


「忍坂山口坐神社」の大クス(楠)

「忍坂山口坐神社」の境内には一際目を引く桜井市指定「大クス」の巨樹が植わっています。推定樹齢600年、樹高30m、幹周り7.85mで、根元から2mほどの所で二股に分かれ、空洞はなく今も樹勢はいたって旺盛で、大きな枝を20m四方に伸ばしています。なお、この木は二代目で、初代の楠は、室町時代の1397年(応永4年)将軍足利義満が、京都北山に金閣寺を建てる際に、天井板を一枚張りにしたいと云って広く探した所、柳本藩領だった旧敷島村赤尾の当社にある楠を供出することになりました。その際、伐り倒した木の先が隣の忍坂まで届いたので現在も忍坂に「木の下」と云う地名が残っています。

ひとこと
拝殿の裏側に磐境があります。
中々立派な大楠であった。
古老が昔は、この村の人間が金閣寺へ参詣するのはタダやったのやぁと言っていた。

「郷土探訪」

39 生駒山口神社

2007-07-14 | 山口神社

奈良県生駒郡平群町櫟原に鎮座する生駒山口神社
西向き 駐車場あり
画像の橋は、神前橋
式内社

生駒山口神社
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御祭神
素戔鳴命 櫛稲田姫命

この生駒山口神社は別名「滝の宮」と呼ばれた。
旧社地は、西南の”モリサン”と呼ぶところに鎮座してあったらしく参拝した日は、時間がなかったので行けなかったが、是非、旧社地にも行ってみたいと思う。
またこの山口神社は、神武天皇が長髄彦征伐の折に、雨を祈られた伝承がある。
水神と山口の神とは、深い繋がりがあると思う。
奈良県の神社の特徴として、○○山口神社が多いことである。
「延喜式神名帳」には、大和国には十四社となっていていずれも大社である。
山口の神は、大和国にとって重要な意味を持っていたのでしょう。

「由緒記」


禊場の櫟川渓流 
昔は、ここで禊をしてから参拝したのだろう。
(神前橋の北側より)

「御幣が彫られた岩も・・・」

ひとこと
鳥居前で、いつものように地元の人と話をする。
こちらに来て30年と言っていたが、かなり郷土について詳しくて40分ほど話し、神社参拝していて、地元の人の話しを聞くのも「神社探訪」の楽しみである。

鎮座地櫟原について
櫟の木が自生していたところかな?

「郷土探訪」