奈良県葛城市加守の「葛木倭文坐天羽雷命神社」
東向き
御祭神 天羽雷神で「延喜式神名帳」には〔大・月次・新嘗〕として葛下郡十八座の筆頭に出ている由緒ある古社である。
この神は倭文氏の祖である。
天羽雷神は天棚機姫神と共に機織りの神として崇敬され、倭文氏らによって各地で奉斎されている。この天羽雷命の「ハ」は布帛の意味であり、布帛の神とされているそうだ。
この神社の本来の鎮座地は葛城市太田の「棚機の森」や同じく葛城市の寺口の博西神社の説がありまた、倭文氏は「七夕説話」の伝承者であるとされている。
葛木倭文坐天羽雷命神社
『倭文神社 衣料の始祖、倭文は染織の儀、紡織、養蚕、メリヤス等すべて糸を生業とする人は是の大神に帰依して事業の隆昌を賜るべし。
加守神社 産育の始祖その職号を蟹守と言う、カニは香泥即ち胎児の垢、後世掃部、加守、狩森、鴨田等の名あるはすべて蟹守の転訛、産科育児等にたづさわる人は祖神の居ます加守の地を第二の故郷として、しばし帰参去るべし。』
全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁
「葛木倭文坐天羽雷命神社」
葛城市太田の棚機神社
ひとこと
七夕の時季は、とても綺麗に飾りつけされている。
倭文神社の入り口から二上山への登山道がある。