じょいフルデイズ

おいしいとか、いい匂いとか、手作りとか、覚悟とか

平安騎馬隊

2010-04-28 23:30:09 | 京都らぶ
宝ヶ池に、平安騎馬隊の厩舎があると聞いて、
リンスケと二人で見に行きました。
京都のお祭りなどで警察官が乗った馬がいたら
それこそが、この平安騎馬隊のお馬さん達です。
「平安騎馬隊」なんてずいぶん重厚な名前だけど、
任務としては、葵祭や時代祭りの先導とか
観光シーズンに京都御苑でパトロールをする他は、
子供の交通安全運動の活動に顔を出したり
小学生の通学路に立って学童安全対策をアピールしたり
警察署が行うパレードに参加したり、
主には京都府警の広報担当という感じのようです。

厩舎は馬小屋と馬場があって、
じょいフル達が行くと、険しい顔の騎馬隊員さんが
モクモクと馬を磨いたり鞍をつけたりしていました。
リンスケと「かっこいいねぇ」とヒソヒソ言っていたら、
突然「お馬さん、さわるか」と声を掛けてくれて、
馬場に出る前のお馬さんの鼻を撫でさせてもらいました。
時々幼稚園児が集団で見学に来ているみたいだし、
交通安全運動のイベントでは子供を乗せて歩いたりと、
いつも子供にはよくサービスをしてくれるみたいです。

騎馬隊員さんは現役の警察官で、交番とか白バイとか通常の任務を経た後に、
騎馬隊に配属された警察官が騎馬隊員になるのだそうです。
いつも異動の希望者が多くて、高倍率の人気の部署なのだとか。
京都には、小さい頃から平安騎馬隊を見ていて
憧れて京都府警に入った人がたくさんいるのかも知れません。
厩舎に来るまでに大きな公園の横を通ってきたので、
リンスケがすぐ公園に戻りたがるかと思ったら、
「もうちょっとみてるわ」と言って座ったまま
長い時間、馬場をグルグル歩いたり走ったりする馬を見ていました。

平安騎馬隊、と言うと物々しい名前だけど、
交通整備とかパレードとか、とても平和なお仕事をするお馬さんで、
何より、京都の子ども達のヒーローです。











初行楽弁当

2010-04-22 23:19:28 | じょいフルの台所
じょいフルが生まれて初めて作った、家族の行楽弁当というもの。
いつもは作るのはリンスケのお弁当だけで、
自分達の分は出先でサンドイッチを買ったりしていました。
毎日ブリちゃんのお弁当は作っているのに
お出掛けのお弁当を作ったことがないなんて、と言われそうだけど、
休みのお出掛けの日まで、じょいフルが作ったお弁当では特別感がないし、
せっかくのお出掛けで自分が作ったお弁当を食べるなんてつまらないし、
美味しいパン屋さんのサンドイッチとか食べてみたいし…
とか何とかいう理由で、結婚してから一度も
遊びに行く時に自分達が食べるお弁当というものを作ったことがなかったのだけど、
リンスケが嘔吐下痢から回復して、お天気もよくて、
みんなで外でお弁当という気分に何となくなってしまって、
「公園に行ってみんなで食べるお弁当」というのを初めて作ってみました。

筍のショウガ焼き
こごみの胡麻和え
サバ塩焼き
干しエビの卵焼き
人参とウインナー
梅しそおにぎり

いざ作ろうとすると、2歳児が食べてくれて大人も対応のお弁当って
こんなのでいいのかよく分からない。
よく「家族のお弁当作りました」というのを見ていると、
ウインナーをお花みたいにしたり、おにぎりに海苔で顔を書いたり、
みんな豪華で可愛いお弁当を作っているみたいだけど、
ああいうのはかなりの上級者のすることなのだと分かりました。
そうでなくてもお出掛けの朝でバタバタしているのに
とても飾り切りなんてしている余裕はなくて、
出来上がってみると、可愛さはみじんもないお弁当です。
じょいフルの精一杯としては、ウインナーと人参をピックで刺したくらい。
これも、別に可愛く仕上げようとしたわけではなくて、
リンスケがウインナーばっかり食べつくさないように
自動的に人参も口に入るようにするためです。

この日は、3人で宇治の太陽ヶ丘公園に行ってお弁当を食べました。
行楽弁当というものを作ってみて、
中身はけっこう悩むし、思っていた以上にバタバタするし、
世の上級者ママ達はすごいんだということが分かりました。
でも、3人一緒に食べるお弁当も楽しいんだということも分かりました。
もしかしたらこれから、行楽弁当をもっと作ってみようと思うかも知れません。
これからも、可愛くないお弁当しか作れないと思うのだけど。









「平和な感じ」

2010-04-18 23:08:39 | こんな親でも子は育つ
リンスケが嘔吐下痢症になりました。
子どもの嘔吐下痢は初めてだったので、対処に困ったのはもちろんだけど、
気がかりなのは、じょいフルが週末に岡山で仕事があること。
いつもリンスケと二人で前日に実家に帰って、
リンスケを実家に置いて仕事に行っていたのだけど、
こんな状態で新幹線に乗せられるかしら。
京都で仕事に行っている病院は、家族経営なので
リンスケが熱を出した時などにはいつでも仕事を抜けてもいいですよと
言われている(だから今の病院に決めた)のだけど、
岡山の病院は、一日に100人以上の患者さんが来る上に
じょいフルが抜けると代わりがいないので
そうでなくても外来は1時間待ちのこともザラなのに
これで診察医が減ったら大変なことになります。
そう思って岡山の仕事だけは絶対穴を開けないようにしていたのだけど
今回ばかりは万事休す。
じょいママに電話をしたら、「まぁいいから連れて帰ってくれば」と
リンスケに会いたい一心と思われる提案。
いやでもリンスケも、嘔吐下痢で新幹線には乗りたくないよねぇ。
困ったなぁと思っていたら、「ボクが仕事を休んでもいいよ」とブリちゃん。
ブリちゃんの風邪が治りきっていないのを理由に、仕事を休んでリンスケを一日看てくれると。
でもリンスケ嘔吐下痢だよ。
体調で何が食べられるか分からないから、ごはんもその場で作らないといけないし。
帰りは8時を過ぎるから、お風呂から寝かせるのまで全部してもらわないといけないし。
でもそうしてくれると助かるなぁ。
大変だと思うけど、お願いしちゃおうかなぁ。
ついでに帰ってきたら晩ごはんもあったりしたら、嬉しいなぁ。
助かるなぁ、助かる助かる。

ということで、当日の朝6時前に起き出して、つられて起きてきたリンスケの
着替えも朝ごはんも何もせずに家を出ました。
あとはよろしくブリちゃん。
気になるといえば気になるけど、気にしてもしょうがないので気にしないことにするよ。
いつもはリンスケとの闘いの新幹線も、一人でたっぷり居眠りをして岡山へ。
どうしても困ったらメールが入るかなと思って
携帯を診察室の机に置いておいたけど、特に鳴る気配もありません。
と、午前診が終わったところで、じょいママから
「筍とこごみがあるから持って行こうか」と電話があって、
じょいパパが病院まで、大量の筍とこごみの入った紙袋を、車で届けに来てくれました。
リンスケ用に、庭で採った春菊やら小松菜も入っていて、
「たくさんあったから煮ておいた」と、自作の筍の佃煮の詰まったタッパーもありました。

大きな紙袋を両手に提げて、バスと新幹線と地下鉄と自転車を乗り継いで
京都まで帰りました。
帰ったらじょいママに「もう少し重さと容量を考えてよ」と電話しようと思いながら
9時前に家に着いたら、
案の定、リンスケと一緒に熟睡しているブリちゃんが。
お風呂の蓋は開けっ放しだし、電気も点けっぱなしです。
そうだよねぇ、一日慣れないことをして大変だったんだろうねぇ。
じょいフルも疲れている場合じゃない、急いで晩ごはんを作らなくちゃ、と
思っていたら、ブリちゃんが起きてきて、
「午前中に公園に行ってきたよ」「リンスケ、うどん一玉全部食べたよ」と
何やら余裕の報告です。
やっぱり大変だった?色々面倒だった?と聞くと、「まぁ、平和な感じ」と。

台所には、切った人参とか洗ったシジミが用意してあって、
ブリちゃんはテキパキとお魚の切り身をグリルへ入れています。
なんとまぁ、私たちの晩ごはんの準備できてたの。
「あと一品が…」とブリちゃん。
ありますあります、じょいフルがヨッコラヨッコラ持って帰ってきた
大きな紙袋がここにあります。
そんなわけで、この日は
ブリちゃんが作ってくれたシジミのお味噌汁と、
カンパチの塩焼きと、じょいママの筍の佃煮の晩ごはんでした。
おかげで、岡山の患者さんに迷惑を掛けなかったし、
仕事から帰ってこうして晩ごはんにありつけて、
ありがたいなぁと思いながら晩ごはんを食べていたら、
この日ブリちゃんが、一日じょいフルの代わりをしてくれたのを、
あまりにソツなく、恩着せがましくなくやってのけてしまって、
普段じょいフルは、魔の2歳児は大変だし、家のこともしなくちゃだし、
ごはんの支度もあるしと、毎日必要以上に大変だ大変だ、と
思っているんじゃないかという気がしてきました。
ブリちゃんみたいに、リンスケと一緒に寝てしまっても
シレッとごはんの支度は済んでいるのを
それがどうかしたのという顔をしているようでなくてはいけないと思います。
じょいフルも、今日はどうだった?と聞かれたら、
「まぁ、平和な感じ」と答えられるような。











進々堂 2

2010-04-16 00:20:06 | 京都らぶ
4年前、同じ倉敷出身で京都に住んでいるブリちゃんという男の子が
京都に遊びに来たじょいフルを案内してくれて、
その時に、進々堂にも連れて来てもらいました
まだその男の子と、この先付き合うことになることすら
(そうなったらいいなぁとは思っていたけど)知らなかった時でした。

あれ以来、京都で暮らすようになってからも時々来ていたのだけど、
タバコの煙が気になってリンスケが生まれてからは来られずにいたら、
それが去年から全席禁煙になったということで、
白川疎水の桜を見に行った帰り、ブリちゃんと三人で久しぶりに寄ってみました。
お天気が気持ちいい日だったので、お店を抜けて中庭の席へ。
コーヒー370円、マフィンとサラダが付いても500円。
こんな超有名老舗喫茶店でも、基本は京大生のための学生喫茶のお値段です。

お店の壁に「80周年の感謝」の張り紙がありました。
いつもここに来る度に、学生だったじょいパパが
このどこかに座っていたのかと思うと
ずいぶん昔からあるんだなぁと思っていたけど、
それが40年前くらいのことのはずだから、80周年ということは
それからさらに40年も前から続く喫茶店とはびっくりです。
じょいパパは、久しぶりに進々堂を訪れた時に日記に、
「そこが懐かしいのは、そこに住んでいた私が待っていたからだった」
と書いていました。
じょいフルの学生の頃のたまり場と言えば、
うどん屋でお昼を食べるか、ガストで勉強するかだったから、
こんな素敵な喫茶店で「そこに住んでいた私が待っていた」
なんて言えるのが羨ましい。
それでも、80年目にして店内を禁煙にした店長さんの決断のおかげで、
こうしてリンスケを連れてコーヒーを飲みに来られるようになりました。
いつかじょいフルも、何十年も経ってまた京都に遊びに来ることがあったら
進々堂に立ち寄って、「そこに住んでいた私が待っていた」と呟きながら
新米主婦から新米ママになった京都の生活を思い出します。











常照寺

2010-04-11 19:37:36 | 京都らぶ
歌会のために京都に来たじょいママと、
せっかくだから桜を見に行こうということに。
桜は見たいけど、人が溢れているのはイヤだと言うので、
ブリちゃんの持っていたガイドブックをパラパラめくって、
たまたま桜の写真が載っていた「常照寺」というお寺へ
行ってみることになりました。
「京都のことなら私に聞いて」のじょいママも初めて聞くお寺だそうで、
地図を見ると、上賀茂神社を千本通りの向こうまで西に行った辺りです。
少し上り坂かも知れないけど、まぁでも
この季節なら自転車で走るのは気持ちいいだろうし、
行ってみよう行ってみよう、と出発。

上賀茂神社からチャリチャリと西へ向かっていると、
堀川通りを越した辺りから、少し上り坂なんて話ではない
ものすごい坂道になりました。
坂道をハァハァ言いながら延々自転車を押して歩いて、
もう息も切れ切れになった頃に、ようやく常照寺にたどり着きました。
着いてみて分かったのは、常照寺が山の上のお寺ということでした。
お寺の説明にも「鷹ヶ峰 常照寺」とあるではないですか。
「峰」です、「峰」。
どうりでお寺の駐車場に自転車を停める場所がないと思ったら、
誰も峰に自転車で来たりしないからです。
常照寺は、天下随一の名姑と言われた二代目吉野太夫のお墓のあるお寺で
歌舞伎俳優や芸能人も参拝に訪れるそうですが、
場所も場所だし、この日も人はほとんどいなかったのだけど、
お庭では何本も桜が満開になっていました。
京都で桜が咲いているのに人がいない場所、穴場です。

山の中のお寺で静かに桜を見て、
こんな山でお昼を食べるところがあるかなと思ったら
「宿場弁当2000円」と書かれた、食事処の看板を見つけました。
「本日はお食事はホテルでご用意しております」と書いてあって
たしかに隣に古びた観光ホテルがあります。
宿泊客がいるんだろうかと思うような閑散としたロビーに入ると、
ロビーには一応シャンデリア型の電灯もあるのだけど消してあって、
人が来るとパチッと電灯を点けています。
ロビーでしばらく待たされている間、
「今ごろ材料買いに行ったりしてないよね」とじょいママとヒソヒソ。
本当に買い出しに行ってるんじゃないかと思うくらい待ったところで
こちらにどうぞと案内されたのは、畳の客室の一室でした。
和室にお膳が並んでいて、ここに食事を持ってきてくれるのだと。
どうやらあまりに客が少ないから、食事処は使わずに
空いている客室を食事の部屋に使っているみたいです。
部屋からはお庭や桜を眺めることができて、
すっかり旅館に泊まりに来たような気分です。
宿場弁当というから、簡素な田舎料理をイメージしていたら、
きれいな松花堂弁当で、筍ご飯もついていました。
じょいママは「さすがに京都はどこに行っても
器の使い方とか盛り付けなんかが洗練されてるわ」と言っているし、
たしかに、じょいママとリンスケと三人で並んでお座敷に座って
桜を見ながら筍ご飯を食べていたら、
ちょっといいところで食事をしているような気分になってきます。

桜満開の時期の京都で、
人がいないお寺で静かに花見が出来て
宿泊旅行に来た気分でお昼を食べられるなんて
常照寺、素晴らしい穴場です。
来年から京都にお花見に来る人に、ぜひともおススメしたい。
穴場になるにふさわしい、然るべき立地ではあるのだけど。
それに、自転車では行かない方がいいのだけど。











京都の花見

2010-04-04 23:55:13 | 京都らぶ
ブリちゃんもお休みで、今日こそ暖かかったので
いざ、お花見本番。
これぞ京都の花見!と言うとどこだろう、と話し合って、
午前中は円山公園に行ってみました。
「京都の花見!」の一番はやっぱり清水寺みたいだけど、
あの坂をリンスケが抱っこしろと言ってきたら辛いので、
二番目にベタと思われる、円山公園へ。
さすが人気スポットとあって、
四条大橋から八坂神社まですごい人だし
公園の桜の下は一面ブルーシートが敷き詰められて
3世代の家族とか、やんちゃなお兄さんグループとかが、
賑やかに大宴会をしています。
なんというか、桜をゆっくり見るというより
青空飲み会が公園に大集合しているような。
やっぱり人気のスポットはすごいんだなぁと思いながら
桜の下の石に腰掛けて、お昼を食べて帰ってきました。

リンスケとブリちゃんがお昼寝から起きたのが4時前。
もう夕方近いし、どこか近所に行こうと
自転車でチャリチャリ遊びに出ました。
今出川の「ez blue」でおやつのパンを買って、御所へ。
さっきの八坂神社周辺とはうって変わって
広々とした砂利道を人がパラパラと歩いていて、
満開の見事な枝垂れ桜の下で何人かが座っているだけです。
桜の下のベンチで3人でパンを食べて、
リンスケとブリちゃんは松ぼっくりを投げて遊びました。
芝生の上でも森の中でも、自由にお弁当を広げていいし、
時々宮内庁のパトロールの車が回っているから保安はばっちりだし、
桜の向こうに御所の塀が見えるのが何となく品のあるお花見な感じがするし、
こんないい場所に人が来ないのが不思議なくらいです。
大人気の円山公園の、飲み会大集合よりもずっといい。
「京都の花見!」なら、じょいフルとしては
ぜひとも御所を推したいです。











花冷え

2010-04-03 23:05:40 | 京都らぶ
どんどん桜は咲き始めているのに
ずっと雨っぽくて寒いままで、
今日からやっとお天気がよくなったので
リンスケと張り切って府立植物園へ。
もう桜はすっかり見頃になっているけど
風はまだちょっと冷たいです。
レジャーシートがいっぱい広がっているはずの桜の下も、
今日のところは見上げて写真を撮る人ばかり。
花冷えでも花がキレイなことには変わりないけど、
やっぱり桜は、ポカポカの陽気の中でブワーッと広がって欲しいなぁ。
これが京都の最後の春だから、これから一週間は
リンスケと京都の桜の名所を巡ります。