じょいフルデイズ

おいしいとか、いい匂いとか、手作りとか、覚悟とか

手打ちうどん 実の和

2013-11-30 08:11:06 | 岡山らぶ
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このところ、我が家でよく行っているうどん屋さんがあります。
倉敷市役所のすぐ近くの、「手打ちうどん 実の和」さん。
じょいフルもブリちゃんもうどん好きですが、
ここは特に、国産小麦の麺と、利尻産昆布と瀬戸内産イリコの100%天然だしで、
子どもに安心して食べさせられます。
いつもお昼に行くのですが、打ちたてでしっかりコシがあるし、
麺がねじれ気味で時々太いところがあるのが
いかにも手打ちらしくていいのです。
優しい味のおだしがたっぷりなのも、
かき揚げが揚げたてで熱々サクサクなのもいい。
ここは「就労継続支援A型事業」のお店で、
障害のある人たちを雇用して働く場を提供して
一般就労へ向けての訓練をおこなっているそうですが、
接客はとても丁寧だし、皆さん本当に真面目に働かれていて、
ダラっとしたバイト店員のお店なんかよりよっぽど気持ちがいいです。
お客さんも、市役所の職員さんとか、ご近所の夫婦っぽい人とか、
お店全体にゆったりとした空気が流れていて、
じょいフルのような子連れでも気兼ねなくおうどんを楽しめます。
これだけのこだわりの材料を使った手打ちうどんなのに、
ざるうどん350円という低価格なのも嬉しい。
お向かいの、倉敷のうどんの名店と言われる「栄楽」は、
それこそサラリーマンがお昼を食べにズラッと並んで
ゾゾッと食べてまた仕事に戻る、という感じなので、確かに美味しいのだけど、
およそ子連れがゆっくり食べられる雰囲気ではありません。
我が家は断然、美味しくて安心で気持ちのいい「実の和」さんです。







フォカッチャ講座

2013-11-27 00:41:39 | じょいフルな日々
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イタリアンの料理教室のa tavolaさんで
いつも試食の時間に出てくるフォカッチャが絶品で、
こんなのが自分で焼けたらいいだろうなーと思っていたら、
万歳!フォカッチャ講座が開催されました。
一つの生地で、フォカッチャとパニーニと揚げピザの
3種類のパンに展開するというお得な企画。
もちろんa tavolaさんのことですから、パンだけということはなくて、
パニーニに合わせる手作りソーセージと、
野菜の甘みたっぷりのミネストローネ、
揚げピザにのせるシンプルなトマトソースも一緒に。

あの絶品フォカッチャには一体どんな秘密が隠されているんだろうと思ったら、
材料はとってもシンプルだし、ふんわりロールパンとかを作るのと違って
そんなに性根を入れて捏ねなくてもいいのだそう。
「イタリアの家庭で作るものだから、そんな厳密なことはないんです」と先生はニッコリ。
すぐに焼いてもいいし、昼間に用意をして晩ごはん前に焼いてもいいし、
生地を一晩置いておいて翌朝でも焼けるのだそう。
美味しい上に、そんな便利なレシピなら、そりゃもう覚えて帰って
朝からあの絶品フォカッチャの焼き立てを堪能するぞと張り切っていたら、
つまりは捏ねた後の発酵時間の長さに合わせて、イーストの量を
すぐに焼くなら多め、時間が空くなら少なめ、と調節するのだそう。
さらには、生地を置いておく場所も、すぐ焼く時は暖かめの室内、
翌朝焼くなら冷蔵庫の中、その中間ならその中間くらいの場所、と
その辺りのことは「イタリアの家庭で作るものだから」
「厳密なことはないんです」!
なんとー。
シロウトのじょいフルとしては、厳密でないと、ある意味困る。
見ていると、実際先生は、生地に混ぜる塩は普通のティースプーンでパラパラ~、
オリーブオイルも瓶から直接サラサラ~。
もちろん、レッスンとしてきちんとした分量は示されているのだけど、
家でも仕事でも何十回となく焼かれたのであろう先生は、
目分量でもきっちり絶品フォカッチャにしてしまうところが
なんともイタリアっぽくてカッコいい。
そうして目の前で焼かれたフォカッチャはこの日も
小麦粉の香りの芳ばしい、絶品のしっとりフォカッチャでした。

教室と同じ材料で作った生地を持って帰って
期待を胸に翌朝焼いてみたら、
たしかに生地の風味は同じ感じなのだけど、
小さなデロンギのオーブンでは皮が厚くなってしまって、
もう少し焼く温度を下げないといけないみたい。
それに、そんなにいい加減なモノでもないけど
最高級という程でもない我が家のオリーブオイルでは
(先生は超こだわりのオリーブオイルを使っている)、
やっぱりあれほどの味にはならなくて、フォカッチャのためにも
もうちょっとオリーブオイルにこだわってみようかという気になりました。
まぁ何より、先生みたいに、パラパラ~のサラサラ~の
焼く時間に合わせてイーストの量はこのくらい~で、
あの絶品フォカッチャが焼けるようになるには、
イタリア人になるか、それが無理なら、先生みたいに
イタリア人並みにフォカッチャを焼かないといけないのかも。
とりあえず美味しいオリーブオイルを探して、
オーブンの温度をもうちょっと下げて
絶品を目指してみます。








民宿まさご

2013-11-19 23:00:38 | じょいフルな日々
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この度の高知旅行で泊まった、桂浜の「民宿まさご」。
折り目正しいおもてなしの観光旅館もいいけど、
人情溢れる小さな民宿とかペンションが、じょいフルは結構好きです。
一泊目は四万十川沿いのアットホームなペンションに泊まって、
二泊目の民宿まさごは、さらにドメスティックというか、
むしろ家そのものと言うか、
古い大きな民家のたくさんある和室に、
宿として人を泊めているような雰囲気でした。
当然部屋のドアはふすまで、鍵なんか付いていないのだけど、
すぐ隣の部屋のお客さんとも顔を合わせて挨拶をしたりするし、
こんな小さな民宿に泊まるのはフレンドリーな人が多いので、
隣の部屋に人がいるのかどうかも分からない大きなホテルなんかより
ずっと安心な気がします。
この日は7つの客室が満室だったみたいなので
相当な人数が泊まっていたはずなのに、
宿の人の采配が上手なのか、たまたまなのか、
食事もお風呂も他のお客さんとかぶることがなくて、
家族だけでゆっくり過ごすことができました。
食事ももちろん、大広間にずらっと並んだ会席風、とかではなくて、
少し広めのダイニングのテーブルで晩ごはんをいただく感じ。
近海の幸たっぷりの、暖かい手作りのお料理でした。

部屋に冷蔵庫がなくても、持って来ていた子どものジュースとか
翌日まで冷やしておきたいものは、宿の人に言ったら
食堂の廊下のグラスを冷やしている冷蔵庫に置いておいてくれるし
翌朝の出発前に、子どもの水筒に快く冷たい麦茶を入れてくれたりと、
観光旅館のような完璧な設備やサービスではなくても、
一期一会の気持ちとか人情とかで、快適で思い出深い一泊となりました。


唯一、じょいフルが頭を痛めたのが、
古い民家の和室を客室にしただけの民宿で、
日常から離れてすっかりテンションの上がった2人の子どもを、
いかに他のお客さんに迷惑を掛けないように行儀よく過ごさせるかということ。
食堂の絵本は部屋で静かに読むもので、本棚の前に座り込んで読んではいけませんとか、
部屋の押入れに入ってはしゃいだり、まして上の段から飛び降りたりしてはいけませんとか、
階段はスリッパの音をさせないで静かに上がりなさいとか、
広くて気密性もばっちりの大きな観光旅館なら、少々子どもが騒いでも大丈夫なのだろうけど、
人と人との触れ合いたっぷりの民宿だけに、他のお客さんへの配慮も
その分必要なんだということを思い知りました。
それでも、部屋で走り回る子供にも中居さんが深々と挨拶をしてくれるのでは、
我が家のすぐに調子に乗る子ども達は何か勘違いをするかも知れないし、
こういう場所でのお作法とか、歳に見合った立ち振る舞いを教える
いい機会なんだとも思いました。

豪華な旅館とかリゾートホテルは、
子ども達がそれ相応の歳になってからか、
またはブリちゃんと2人だけで行けるようになった時でいいとして、
小さな子連れの旅行のうちは、やっぱりこういう
民宿とかペンションの旅がいいなぁとじょいフルは思います。







高知旅行

2013-11-14 18:11:15 | じょいフルな日々
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赤ちゃんが出て来てしまったら、もう当分どこにも行けないだろうし、
それに、この受験生生活が終わったら羽を伸ばしたいなーと思っていたこともあって、
最後のチャンスになると思われたこの連休に、2泊3日の高知旅行に行ってきました。
と言っても、行き先を決めたのが2日前、とりあえず宿だけ取ったのが出発前日という
出不精の我が家らしいバタバタぶり。
ブリちゃんもじょいフルも、綿密に計画を立てるようなタイプではないので、
自然に触れてのんびりできて、美味しいものが食べられたらいいかなーという
イメージ先行、と言うか、イメージだけの計画で、いざ出発。

一日目は、車中で朝ごはんを食べながら瀬戸大橋を渡って、
梼原という高原の町へ向かいました。
道の駅ゆすはらにある「雲の上ホテル」が、
ブリちゃんの話では隈健吾という有名な建築家の建てたものらしくて、
ブリちゃんは大喜びで歩き回ったり写真を撮ったり。
地元の木材をたくさん使った、確かにカッコいい素敵な建物だったけど、
ホテルと温泉をつなぐ渡り廊下だけで3億円もかけているとかで、
一般人のじょいフルには理解出来ない、こだわりの世界でした。
同じ敷地内の農家レストラン くさぶきで、うどんくらいありそうな太い手打ち蕎麦と
地元の山菜料理のお昼を食べました。
雄大な高原を放牧牛を見ながら四国カルストをドライブ、するはずだったのに、
着いてみると当たり一面真っ白で、雄大な高原どころか、
すぐ前の車のテールライトも真っ白の中に消えて
何も見えなくなってしまう、まさに雲の中の状態でした。
じょいフルとしては、子供の頃に毎年家族で行っていた、
信州みたいな空気を味わえるのを楽しみにしていたのだけど、
そういえば信州も、行ってみたら真っ白なんてこともよくあったなぁと、
ある意味これも信州みたいな空気ということで、
真っ白で何も見えない峠の、牛の看板の前で写真を撮りました。
高原に寝転ぶ牛を見るのを楽しみにしていたアサのために、
ポニー牧場でポニーや山羊さんを見て、牧場の隣のペンションで搾りたてミルクを飲みました。

2日目は四万十川で、帆掛け船で川下り。
ベテランの船頭さんが、四万十うなぎのこととか、
「遅咲きのヒマワリ」に出てきた沈下橋のことを話してくれました。
昔の四万十川では、木の筒を川の中に2日も沈めておけば、
うなぎがギュウギュウに詰まって身動きが取れなくなっているほど沢山獲れたのだそう。
じょいフルは、うなぎは夏に獲るもので、秋冬は冷凍物を食べているのかと思っていたけど、
地元のある程度の年代の人にとっては、川に行けばいつでも捕まえて食べることができる
普通の川魚くらいの存在だったみたいです。
本当は、ゴムボートのラフティングみたいなのがしたかったのだけど、
5歳以下はダメだったり、(なぜか)妊婦はダメだったりで、
2歳の子どもが四万十川で一緒に乗れるのは、帆掛け船か屋形船くらいしかなくて、
それでも、菅笠を被ってのんびり船頭さんの話を聞きながら、
川を泳ぐ鮎を探したり、カワセミが飛んでいるのを見たり、
大人も子どもも四万十川の自然を楽しむことができました。
四万十川沿いの道を車で上がって行くと、
さっき船頭さんが話してくれた沈下橋がいくつかあって、
観光客が集まって写真を撮っているのは下流の大きな沈下橋なのだけど、
上流に行くほど水の色が深くて、雨が上がった山に霧がかかって
幻想的な雰囲気になっていって、じょいフル達は一番上流の、
一番小さくてひなびた趣のある沈下橋で写真を撮りました。
それから、四万十バーガーと四万十牛のコロッケを食べて
四万十を後にしました。
桂浜に着いたのは、もう日暮れの頃でした。
ずっと瀬戸内で暮らしてきたじょいフルとしては、
海に島が一つも見えないのも、砂浜に貝殻とか海藻が転がってないのも、
そもそも砂浜が砂じゃなくて砂利なのも全部不思議なかんじで、
大学の頃、部活の人達と夜中に桂浜まで車で走って、
星を見てから明け方に帰るなどというお馬鹿な遊びをしていた時も
同じことを思ったのを思い出しました。
同じく瀬戸内育ちのリンスケは、砂浜に行けば生き物がいると思っているので、
桂浜に着いたら、家で飼っているカニさんの
お友達のカニを捕まえるんだと張り切っていたけど、
カニどころか、フジツボのひとつもない太平洋の砂利の砂浜にびっくりしていました。

3日目、朝もう一度桂浜を歩いて、家のカニさんへのお土産に
水槽に入れるきれいな石を拾った後、
ブリちゃんの念願だったカツオの塩たたきを食べに、ひろめ市場へ向かいました。
ひろめ市場の明神丸は、目の前で藁焼きにした、まだ暖かい状態のカツオに
自然塩を振って出してくれます。
鮮度の違いなのか、カツオの違いなのか、カツオ独特のトゲのある生臭さが全然なくて、
甘みを感じるくらいの濃厚なカツオを味わえました。
ひろめ市場自体は普通の観光市場なのだけど、ここだけは行列が出来ていて、
以前我が家も、ブリちゃんのお友達からこのお店の塩たたきを送ってもらったことがあって
それがとても美味しかったので、ブリちゃんの叔母さんに
塩たたきの地方発送を注文しておきました。
ひろめ市場から高速に乗って、水島インターで下りるまでが1時間50分くらい。
高知ってはるばる四国を縦断して行く大変な場所だと思っていたけど、
意外に松山に行くより早いくらいで、
これならもっと気軽に、桂浜とかアンパンマンミュージアムに遊びに来て
カツオを食べて帰るのでもいいねと話していました。



ブリちゃんは「実のところは自分の家が一番」というタイプだし、
じょいフルは「先にあれこれ期待するより、行ったその場で楽しめばいいじゃん」のスタンスなので、
イメージと大雑把な計画だけでスタートして、
地元のグルメと自然とに終始した旅行でした。
じょいフルの家族旅行の像は、子どもの頃に毎年行っていた信州旅行がベースなのだと思います。
じょい両親に連れられて行ったのは、高原やら山やら湿地やらだったし、
じょいママが、地元の観光案内所でその日の空いている宿を尋ねたり、
るるぶ片手に電話ボックスからペンションに空きがあるか聞いたりしている光景を覚えているので、
事前に綿密な経過を立てないのもそのままみたいです。
違うことと言えば、ブリちゃんが有名な建築家の建物を見たがることと、
じょいフルが地元ならではの食べ物にこだわることくらい。
かくして我が家の家族旅行は、リゾートでのんびりとか、アウトレットでショッピングとかではない、
大雑把な自然体験が続くのだと思います。
もっとも、リンスケはディズニーランドに憧れているみたいなので、
いつかそのうち、子ども達に散々催促されて、
渋々テーマパークにも行くようになるのかなぁとも思います。