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島根

2011年12月15日 | 日記
私の父の実家が島根にあります。島根でも出雲とか石見とかではなく、ほとんど山口県よりの端っこのほうです。

とても古い家で、建築されたのは、明治頃で、昔わら葺き屋根だったものを30年くらい前に瓦に葺き替え、土間を板張りに直し、囲炉裏を床に変え居間に改築して、今の形になったと祖父が言ってました。

隣には昔、牛を飼っていた小屋があり、台所の水は山から引いています。

前には田んぼと小川(大昔はうちのものだったけど、ひいひいおじいちゃんのまたおじいちゃんが放蕩して手放したとか…)裏には里山。絵に描いたような田舎です。うさぎ追いし、かの山…っていう歌そのままの集落です。


パソコンもインターネットもない、街灯もない、本当に小さな集落(村と言えるほど家がない)

秋には柿や栗がとれて、夏には畑でとれたスイカを川から引いた水で冷やして食べます。

神奈川県からだとあまりに遠すぎて、なかなか帰ることができないおじいちゃんち。

この前、8年ぶりに行ってきました。

小さい頃に遊んだ庭。星を見た川の前、豆の皮むきをした納屋の前。
オタマジャクシをながした田んぼ。毎朝、ラジオ体操に使ってたラジオ。

祖父、祖母があの頃より年をとって、私は大人になったくらいに時間が経ったけど、家の周りはなんにも変わってませんでした。

なつかしくて、やさしくて、美しい風景。
なんだか、泣けてきて涙が止まりませんでした。

ずっとこの土地この場所で、私に流れる血は受け継がれてきたんだと。

都会は便利だけど、あまりにスピードが速すぎて、変化しすぎて時に、つらくなるときがあります。
自分の体さえも時間さえも犠牲にして、私は生きて行かなくてはいけない。

 ここにきて、もっと家族の中にいる私を大切にした方がいいのかなって思いました。
もうちょっと、人生楽しんだ方がいい。
そうしないとご先祖様にもうしわけないかも、と思いました。