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考古学と映画 8(考古学とタイタニック)

2002年01月24日 | 日記
 気ままにテーマを選びつつ、全然つながっていない、このコーナー。今日のテーマは「水中考古学」です。

 『タイタニック』といえば、数年前に大ヒットした映画ですよね。映画あまり見ない人でも『タイタニック』と『シックスセンス』なら結構知ってる。この前、地上波初放送してました。あの吹き替えにはかなり異議があるのですが。(だってレオさまがあんな声)

 そんなことはさておき、全然つながらないように思える、『タイタニック』と考古学を結びつけるのは、「水中考古学」という言葉です。映画をご覧になった方はご存じだと思いますが、あの映画最初は現代のタイタニック号の水中調査の場面から始まります。沈んでしまったタイタニックを潜水艦を使い調査するのです。水中考古学も同じように沈没船や海底遺跡を扱う考古学です。

 そこで「そうか。あれが水中考古学なのか!」と思うのはまだ早いですよ。映画『タイタニック』で行われている調査は「水中考古学」ではないと私は思っています。

 なんだと思っているかというと、ただの「宝探し」です。だって、宝石が見つからなかったときの調査者の顔といったら、お気の毒としかいいようがない。彼らの目的の半分はあの宝石の発見にあったんですね。

 つまり彼らは「トレジャーハンター」であって「水中考古学者」ではないんですね。

次へ続く キトラ古墳すごい!

考古学と映画 7(お化けと考古学)

2002年01月20日 | 日記
 そうです。人のお墓を掘り返しても、おはらいはしません。少なくとも、私が掘った古墳時代のお墓(横穴墓といい、古墳終末期にあらわれる、庶民?のお墓です。)ではやらなかった。発掘というのは学術的なものですから、幽霊なんか信じてたらやっていけない、という雰囲気がありますからね。
 
 それに古墳時代の幽霊。皆さん想像するとちっとも怖くないと思いませんか?なんだか現実感なさすぎて、恐ろしいとは全然思わなかったんです。やっぱり幽霊の限度は平家の落武者までだと勝手に思っています。
 でも、『ハムナプトラ』みたいなミイラがでてきたらやだな。あの映画はなかなかそれなりに面白かった。私の掘り起こした人骨がああいう風に復活したらどうしよう。

考古学と映画 6(お化けと考古学の関係は?)

2002年01月19日 | 日記
 『卑弥呼』のビデオが見つからないので邪馬台国はとばして、ハムナプトラの話に移りましょう。邪馬台国はまたそのうちに。
 
 ハムナプトラのなかにはいろんな不思議現象が起こります。(しかも気持ち悪い)ミイラが復活したり、時にはへんな虫が出てきたりします。古代遺跡ってそういう不思議現象と結びつけられ易いですよね。なんとかのたたり~とかいうやつです。ツタンカーメンのたたりとか。怖いですよね。死んだ人の怨念とか。
  
 で、実際に、日本の普通の発掘現場。当然のことながら、昔の人のお墓(古代のね)を掘り返したり、写真撮ったり(記録が必要なので)やりたい放題。でも当然のようにおはらいとかはいっさいしない。古墳時代の人骨とかでてきても供養なんかしないんです。私も平気で「あーこの人虫歯があるー。」とかいって無遠慮に眺めまわしていました。立派な墓あばきです。今考えると、なんて罰当たりな!!ってかんじですね。

 次へ続く。

考古学と映画5(訂正、訂正♪)

2002年01月17日 | 日記
 『卑弥呼』何気なく探しているのに見つからない。これは本格的に探さなくては。
 私は映画を見たことありませんが、卑弥呼って言うとどんな人を思い浮かべるだろう。白いひらひらした衣装を身につけ頭に怪しげな草の冠なんかをかぶって、首には色とりどりの首飾りをつけている姿とか?いろんな卑弥呼マンガを見てきましたけど、だいたいこんなものですよね。映画もそうなのかな?
 では一体これが本当の卑弥呼の姿なのかというとそういうわけでもありません。(そりゃそうだ)唯一、卑弥呼の記述がある『魏志倭人伝』にもそんなことは書いてありませんね。当然のことながら、後世の人の想像なんです。
 今、これに似たことが考古学界で問題になっています。
 縄文時代を思い浮かべてくださいと言った時に家でドングリとか煮てるお母さんと、よし行ってくるぜとばかりに野山へ鹿さんを狩りに行くお父さんとその子供たち、の図を思い浮かべる人は多いと思います。この図はどこから出てきたのでしょう。
 だってその当時女が家を守り男が狩りをするって誰か見てきたの?もしかしたら逆かもしれないじゃない!(ちょっと言い過ぎ)
 考古学では再現しきれない細かい生活は検証を重ねたあとに描かれなければいけません。
 卑弥呼の衣装ぐらいなら別にそれほどの社会的影響はありませんが(当たり前じゃん)男女の社会的役割については今いろいろ問題になっていますから、できるだけ正確に、こういうものだという先入観を作っちゃいけないんですね。(その通り!)
 映画にも同じことが言えると思いますよ!いえ、卑弥呼の話でもインディーの話でもなくて『パール・ハーバー』の話なんですけどね。それはそのうち。予告すると自分の首しめるからもうしない♪

考古学と映画4(最初は映画紹介)

2002年01月17日 | 日記
 前回、邪馬台国に関する映画もあるとかえらそうなことを言いながら、実は見たことなっかた私。写真では見たことあるんですけどね。『卑弥呼』という題名で監督は篠田正浩、主演は岩下志麻です。(この情報はCAFEで映画サークルをやっていらっしゃる、moonstoneさんかが教えてくださいました)
 さて、邪馬台国最大のなぞはその場所にあります。いったい邪馬台国はどこにあったのか。
諸説ありますが(なんだかご自分の出身地を推される方が多いみたい?)一番最有力候補はいわずと知れた九州説と大和説です。映画紹介サイトの情報によればこの『卑弥呼』という映画では場所については深く追求していないみたいですね。やっぱり各説の支持者のことを考えたのでしょうか。考古学界ではT大学は九州説、K大学は大和説と決まっているそうですよ。私は不勉強なので正確には判断することができませんが、大和説だと思っています(私って本当に考古学専攻専攻してるのか?まだまだ勉強が足りません)
 なんだかつまらない話になってしまいました。まだ映画を見ていないので。次回は歴史映画の中の時代考証について、考古学の視点から『卑弥呼』を中心にって感じかな。いったい卑弥呼像ってどこからでてきたの?ということに関して書いてみます。極力面白くするように努力しよう。(予告すると勉強せざるを得なくっていいかも)