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クラウド・メモ(備忘録)

気が付いたことなどメモ代わりに掲載

2020/06 刈払機の整備 ブリーザ不良、ピストン、シリンダ点検

2020-06-09 15:31:00 | 農業機械

田植も終わり本格的に草刈りの季節になり刈払機を点検整備しました。

 

除草対象エリアでは噴霧器4、自走式草刈機3、刈払機3の割合ですが作業負担では刈払機による作業が一番大きく、自走式草刈機が無かった時代で広い所を暑い季節に良くやったものですね。

 

草の高さ20cmぐらいまではナイロンコード2機、それ以上ならばチップソー1機で区別。

ナイロンコード機はどちらも巻取りカッターは手動のみ使用で場所によりコード長を13~18cmと変えるため自動はNG。

 

コード出口が低いものは小石等ある所で「高儀斬丸TD-B」を使用して気兼ねなく地面に当て、出口が少し高い「山善GT-06」は小石等無い所で下側を少し開けて斜めにして当てないように使い分けしています。

 

 

< 基本設定 > ….個人的な判断基準です

1. 本体のバランス調整

最初にハンドル右側グリップのみ5cmぐらい前倒しをして固定。

メーカーのナイロンコード専用機は右側が前倒しになっているため真似しましたが効果はまだ分かりません。

 

次に肩掛けバンドをハンガーに付けてバランス調整しましたが各刈払機結構狂っていました。

目標高さ約10~15cmのため植木用のポットを置き先端の高さを測りました。

要するに作業中に腕の引き、押込み負担が無いように草刈り中の高さに合わせることになり少ない力で上下移動できて、力は左回りに向けられます。

     

 

2. ナイロンコード長のチェックマーク

コードを使用時長さの目汁に17cmの所にテープを巻きました。

 

通常使用する時は13cm~18cmぐらいです。

約13~15cmは余り周りに切りくずを出したくない時と少し太いものを切る特に使用。

約18cmは柔らかい草など簡単に切れる時に広い範囲で可能な時で切り幅チップソーの倍ぐらい効率です。

 

通常は約17cmとしているためマークを付けました。

コード長さ調整は時計を見て約45分作業後5~10分の休憩時長さをハサミで適度に切って調整していますが暑さによって変化します。

 

< 点検と整備 >

今回は少ない排気量でもなぜかトルク感があり問題がある「共立AT221G」 の整備を中心とします。

 

これは5年ぐらい前に親が動かないため放置していたものを無理やり使い始めたものです。

他の2台は簡単な確認では特に問題はありませんでした。

 

3. 使用中にエンジン停止

昨年秋頃より10分ぐらい使用していると回転が不安定になりスロットルレバーを引いて少し回転を上げるとストンと止まり再起動は何回しても無理でした。

昨年春頃に似た感じでイグニッションコイルが不安定だと判断して中古品を交換後は安定していましたが今回は少し現象が異なります。

 

4. 新刈払機の検討

元々使用できない刈払機だったので整備しないで新しい刈払機を検討。

 

ハンドルタイプが3台もあり共立背負式のRME233LTを予定していましたが時々農業指導してくれている方に聞くとチップソーにした時はキケンだと言われ他と同じハンドル式の最新型の低振動共立 SRE2430UTにするつもりでした。

 

5. エンジン停止の原因調査

暇になって来たのでひとまず怪しい所から分解して確認。

古くなった燃料フィルター、プライマリポンプ、ホース、点火プラグは昨年交換しており、キャブレタを分解していくとダイヤフラムが少しおかしい。

 

丸い金属周りが少し盛り上がっており昨年交換して数回しか使用していないのにこんな凸凹になるのかなと不思議に思わずは交換すれば良いと判断。

また少し破れて余り影響無いと見ていたインマニガスケットも形状を合わせて自作としました。

 

6. エアーブリーザがおかしい

その他の場所をじっくりと見ていると古い機器のためタンクより3本ホースありブリーザのホース外した時に上部に小さな亀裂を発見。

ホースが黒くさらに汚れていてさらに反対側のため全く気が付きませんでした。

白い先端ブリーザを外してキャップを外そうと思いましたがネジ込んでなくパチンと入っているようで無理に外すと壊れるのではないかと判断。

 

詰まっているのではないかと思い軽くエアーブローして穴が開いた所を切ってゴムホースを取付けました。

 

ブリーザ(叉はエアーブリーザ)で燃料タンクの内圧調整するもので目的はエンジン稼働中にタンク内の燃料が減り負圧になりキャブレタへ燃料が吸い上げられなくなり減った分の空気を入れる部品です。

 

そのためバイクでのガス欠のようなAT221Gの不調は恐らくこれが原因と断定。

が….

こんな1mm程度のゴムが割れた小さな穴では空気が入りにくいのは分かりますが負圧が大きくなりエンジン停止まで本当になるのかと考えました。

 

部品を組み直して元に戻して試運転として草刈りを行った所、1回停止になるような場面がありその時はスロットルを吹かすと停止しません。

その後30分ぐらい連続して使用しましたが以前のスカスカ現象は再現できず。

 

その後やはりブリーザが原因だったようですが安全を見て同じ共立で古く未使用の動噴機でブリーザ付きタンクキャップと交換してブリーザ機能を2重にしました。

 

写真のようにブリーザ無の赤いタンクキャップとブリーザ付きの黒いタンクキャップです。

 

しばらく経過後考えました。

短期間にダイヤフラムがなぜ凸凹なのかと考えると燃料を回転数に応じて吸い上げる時にタンク内が通常でなく負圧が高い時に無理して吸い上げようとして変形したのではないかと勝手に判断。

 

7. キャブレタ部品交換

その後注文した自作ガスケットが届き形状を合わせて彫刻刀で穴あけして作製。とにかく正規部品は価格が高く、古いためあるかどうか分からないためです。

     

 

再びAT221Gのキャブを分解してダイヤフラムとガスケットも交換しました。

 

エンジンを掛けるとエンジンが少し変わりました。

始動直後はアクセルを少し開くとエンジンがまだ不安定でしたが今度は上がっていきます。

アイドリングも少し高めになったような感じのためアジャスターを廻して少し下げました。

 

8. クラッチ、シャフトの点検

またエンジンが不安定なのは回転時の振動共にクラッチ、シャフト部に原因があるのではと思い点検。

 

クラッチハウジングを分解するとビックリしました。

昨年破損したクラッチバネ交換時は問題がありませんでしたがシューが減り過ぎて金属部の角が1mmぐらいむき出していました。

 

減ったシューは遠心力で左右に広がり50mmΦのクラッチドラムへ伝達するようになっていますが減り過ぎです。

    

 

ひとまず交換が必要と判断してヤフオクで中古クラッチがあり送料込み2.000円で入手。

 

交換はバネをラジオペンチで外すだけで簡単。

シャフトは一端抜いて点検、特に問題が無く入れる時にグリースを塗りながら差し込みました。

 

取付け後エンジンを掛けると先端部が勢いよく回りましたので少し焦りました。

同じエンジン回転数でも少し厚くなっためシューを交換したためです。

 

9. ブリーザ部分変更

真上のアイドリングアジャスターを左廻して回転数を落としましたがその後が不調です。

低速時(アイドリング状態)からアクセルを少し開けても吹け上がらずストンとエンジン停止。

 

なぜアイドリングを高くしているのかを思い出しました。

3年前頃に低速時から吹け上がらずアイドリングを少し上げた状態すれば良いだろうとアジャスターを廻して吹け上がりやすいようにしたが先端部は時々回転する程度でした。

その後繰り返しで多分一杯に締めた状態から1.0回転戻し位まで締めた感じでした。

 

今回は吹け上がりやすいようにアイドリングを上げた状態ではキケンなため再点検をしました。

 

なぜ吹け上がらないのか。

マフラー、キャブレタも確認しましたが原因不明。

 

しばらく考えた結果、燃料と空気の調整が合っていないのではないかと。

従来の黒いホースのブリーザとブリーザ付きの黒いタンクキャップが2重で燃料調整している点でした。

そのため低速時の回転が不安定になっているのではないかと。

 

ひとまずブリーザ付きの黒いタンクキャップを元のブリーザ無の赤いタンクキャップに戻しました。

 

エンジンテストすると低速時からの吹き上がりは不安定でしたので黒いホースのブリーザは機能していないのではないか判断。

交換するには面倒なためこの黒いホース先端の丸い白いブリーザは抜いてホースの穴を塞ぎました。

結果、ブリーザ付きの黒いタンクキャップのみとしました。

 

エンジンを掛けたままで少し待つとアイドリングは少し良くなった感じですが3回ぐらいスロットルレバー引き戻しながら回転を少しずつ上げて止まらないようにするには実用的でありません。

 

10. エンジン内部点検

そこでさらに少し面倒なエンジン内部を点検することにしました。

2サイクルなので特に難しくはありませんが各ネジが固まっており六角レンチをテコの原理でスパナを使い開けました。

 

イグニッションコイルを付けたままシリンダを上げるとビックリ。

ピストン上部全体にはカーボンが付き、周りは焼き付き、細かな傷が付いています。

大きな擦り傷はなく黒く焼けている所はキレイにしてこの程度ならば再利用可能と判断。

   

上部のカーボンはマイナスドライバーで少しずつ削り、キャブレタスプレ-泡タイプを吹き付けて真鍮ブラシで擦り取りました。

ピストンのキャブレタ側の黒く焼けた所も傷を付けないようにある程度キレイにしてツルツルにしました。

    

シリンダ内部は太陽の下で角度を替えて確認しましたが大きな傷等無く思った以上にキレイでした。

なお心配したコンロッド等もガタがありません。

しかし、シリンダを抜いた時にガスケットはボロボロになりインマニガスケット時と同じように自作。

    

 

2サイクル混合用のオイルを指先で塗りまくり、2本のピストンリングの位置を確認してガスケット置きシリンダをポコッと入れました。

 

後は2本のボルトで締め付け、各部取付け完了。

 

でも何か忘れているなと思った時は既に遅くガスケットシールを塗るのを忘れました。

でも来年ひとまず経過を見るため分解点検時塗れば良いかなと判断。

 

エンジンを掛けてスロットルレバーを回すとなぜかオイル交換した直後の車のように回転音が滑らかな感じです。

回転数は相変わらず高いためアジャスターを一端最後まで締めて、1.5回転戻しましたがまだ低速からの吹き上がりは不安定なので今回はここで諦めて運用を方法変えることにしました。

 

アイドリング状態にすれば先端は回らないが作業時はスロットルレバーを少し手前にして最初からある程度回転が上がった状態から使用すれば良いだろうと判断。

暖気運転後は肩掛けベルトに掛けた状態でスタータを引いているので先端が当たる危険はありません。

 

で結果的に実用に問題がなくなり新刈払機は必要なくなりましたがやはり低振動の刈払機は欲しいため来年は前年モデルとして共立SRE2430が購入しやすいですね。

 

軍手から低振動グローブと耳栓をするようになり作業負担が少し減っています。


2019/11 米袋用昇降機 楽だ君 LU-203 回転式袋置台の作製

2019-11-14 17:05:26 | 農業機械

今年のもみ摺り作業で計量後、米袋をパレットへ移動積み上げが最近つらく感じます。

横に倒した米袋を屈んで両手でつかみ上げるのに腰が少し痛くなる年頃になったためです。

 

< 機種選定 >

その対策として米袋昇降機を検討しました。

使用目的と条件は、

・ もみ摺り作業時に使用

・ 自宅で30kg精米機に入れる時に使用

・ 水稲用播種機で育苗培土袋を約1mの高さに持ち上げる時に使用

・ いつものように費用は余りかけないため中古でも可

 

乾燥機故障時に農機具店の方に聞くと「タイガーカワシマ 楽だ君」が一番売れている言っていました。

ネットで調べるとタイガー製品が多く出ており、つまり多いということはそれなりに問題など無く評判が良いということです。

ひとまず群馬県板倉に移転したタイガーカワシマに絞りました。

 

最初は腰から肩まで上がるLU-208Fを探しましたが約8万円近くなりちょっと考えました。

他のメーカーでもありましたが値段高過ぎる。

タイガーの古いモデルでも良いかなと調べると米袋を乗せる置台中心に昇降スイッチが出ているため米袋をずらした時に袋を破けるのではないかと思い対象から外しました。

 

同時に楽だ君WALKER LUB-208F も魅力でしたが当家ではパレット上に7袋乗せて5段止まりで35袋になれば別のパレットに移動で高くならないため必要無いと判断。

ネットオークションや農機具店WEBで調査しているとやはりLU-203が多く出ています。

最近のモデルはFが付いていますが、F付きはまだありません。

 

 

< 楽だ君購入 >

結果としてネットでは送料約6千円近く掛かるため遠い所はNG で引取りということで逆に人気が無く、近い所として軽トラックで30km離れた現物確認。

 

特に汚れや錆など無く多分2~3年使用したもので見えない所でもキレイでした。

ただ回転式米袋置台が無く、最初の7万円より値下げされていたのでさらに値引きをお願いして4万円弱。

そのまま軽トラックに乗せて帰宅。

 

製造番号を見てネット出品されている各LU-203より番号がはるかに新しい。

タワー横にLU-203Fと大きく印字されている直前のものだったかな。

 

その後回転式米袋置台が無いためどうするか検討。

やはりあった方が良いと家内が言っていたのでネット等であるかなと思いしばらく見ていましたが単独で出品する例はないようです。

で新品を購入するのには多分1~2万円はするだろうと思い結果自作することにしました。

 

頭の中でどのように作るか考えているとYouTube上で物凄く参考になるものが茨城県の方が公開しておりそのイメージを真似することにし今回は参考させて頂きました。

 

 

< 袋置台のサイズ検討 >

回転式米袋置台の現物は見たことがないため各寸法をどうするか。

ひとまずネット上の写真を参考にLU-203の置台幅400mmより少し小さくすれば良いと思い350mmに予定でしたが実際の米袋サイズの下側を計測すると37~38cmあり安全を見て直径380mmとする。

 

次に高さは検討ではLU-203置台を計測すると下の調整ネジが結構高くなっているのでひとまず締め直しするため本体を斜めにすると何と4本あるはずの丸いゴム付きの調整ネジが3本しかありません。

 

お店で現物確認している時に少しフラフラした原因が分かりました。

最初から無かったのです。

いろんなネジを捨てないで保管しているネジボックスを探すと丁度ピッタリのM10x50があり後ろ側に付けて一杯押し込んでネジ11mmの高さにしました。

前側2本も同じ11mmにした状態で本体を戻して高さ計測。

 

青い置台は少し前側が斜めに上がって重みが掛かると約10mm下がり後部中央部に上昇スイッチがあります。

置台後方は118mm、前方は128mmとなっており重みがあると水平になりこの状態が一番下がった状態です。

 

タイガーカワシマのカタログでは米袋置台は本体置台の後方の高さに一致しているように見えます。

ひとまず後方の高さに合わせると118mmにしました。

 

 

< 製作開始 >

近くのコメリに行き針葉樹型枠塗装合板 12x3x6F 1枚と自在ナイロンキャスタ 25mm 8個を約2千円で購入。

 

合板の厚みを測ると12mmでなく0.5mm厚い12.5mmでした。

高さ118mmに合わせるために12.5mmx6枚=75.0mm。

キャスター高さ32mmを足すと107mm と不足なのでもう1枚はOSB板で厚み調整としました。

 

 

< 合板カット >

まず段ボールで直径380mmの円形を作り、合板裏側に380mm四方を6つ描き、数年ぶりにHitachi電動丸ノコを出して準備開始。

 

最初電源コードを付けてスイッチを押した時はブーンと起動しましたがいざ切ろうと思った所スイッチを押しても反応ありません。

何度押しても変化無いため左右のブラシがおかしいかなと思いマイナスドライバーでキャップを開けてスプリングからの少し飛び出してものを引っ張りました。

見ても特におかしい所が無く入れ直してスイッチを入れると今度は起動。

準備OKということで再び合板を切ろうとするとまた反応がありません。

何が原因か分かりませんでしたがひとまず電動丸ノコを分解点検。

          

ひとまずブラシから供給される電流をコイルに流す丸い整流子(コミュテータ)の回りをワイヤブラシでキレイに擦り、さらに少し汚れていた2つのブラシ先端もキレイにしました。

なお元に戻す時にベアリングにスプレーグリスを少々。

組み直すと何事もなく起動。

 

イメージとして数年使用しなかったため整流子の表面がうっすらと腐食があったのか、又はブラシの先端も表面が薄く腐食していたのではないか。

 

 

午後から切断開始。

久しぶりの丸ノコ作業ですがやはり直線はキレイに切れます。

各板に順番の番号を付けて下側と上側の中心部を穴あけするために分けましたが特に問題無し。

 

< 下側 >

OSB高さ調整板の代わりにコンクリートでも少し凸凹があるため20mm高さのアオリゴムを付けることにしました。

 

 

板は八方に線引きして8個のキャスター位置のマーキング後中心部はビニールハウスパイプ19mmだけ利用して中心のシャフトにする予定でしたがふと考えました。

もし、上部板の端を米袋が当たった場合この程度では曲がってしまうだろうと思い補強することにしました。

 

シャフトは19mmパイプ同士を接続すると時に先端が細い所がありこの部分を下の内側、スッポリ入る17mm側は上の内径としました。

19mmパイプ先端は16mmと細くなっており63mm高さとして下側約40mmは四方にディスクグラインダで分けてドリルでネジ穴を付けました。

       

 

下側2枚下に中心よりM10ボルトを差し込みシャフト先端内径14mmと4mm隙間があり少し厚みのあるアルミテープで巻き約13.8mmにして廻して差し込むとピッタリとグラつきません。

下側2枚は仮止めして固定後、シャフト4ヶ所をボルト締めして突き出たM10ボルト先端はグラインダで切断。

 

その後8ヶ所のキャスターをネジ止めしてから2枚は本締めとしました。

一番下側はアオリ ゴムK-15(外径30mmx高さ20mm)を4本ねじ込み。

ゴム高さ20mmでなくネジを少し強かったのか19mmとなりました。

板は四角形のため丸い形の合わせ角を電動丸ノコで切断し八角形になりました。

 

 

< 上側 >

上側の中心部に19mmパイプを入れるため木工ドリルで開けましたがまだ小さいためテーパリーマで板の上下よりゴジゴシと穴を広げました。

 塗装合板は1枚目に袋が乗るため塗装された面を上向き、2枚目も上向き、3枚目はキャスタが滑るため下側としました

上側19mmパイプ長は合板2枚25mm+10mm=35mmとしました。

 

パイプはトンカチで叩いて少し無理に2枚の中心部に入れて2枚の合板はネジで仮止め。

1枚目はその2枚合板の上に乗せて本締め。

 

再び板は四角形のため丸い形の合わせ角を電動丸ノコで切断し八角形にしました。

 

一応この状態で上部3枚の板を下から突き上げたシャフトに入れるとピッタリ。

廻して見ると思った以上にコロコロと廻ります。

後は八角形をどこまで丸くするか。

 

 

< 最終段階 >

下側の八角形はこのイメージで良いかなと思いましたが角はやはりキケンなためノコギリで気持ち切断して#60サンド機で角を中心に研磨。

 

上側はやはり真円に近くするため3枚の合板の八角形の角は電動丸ノコでなくスライド丸ノコで切断。

それでもさらに角が残るためさらに切断するとほぼ丸くなりました。

再び#60サンド機で研磨して完成。

 

最終的に高さは118mmとターゲットにジャストになり計算すると12.5+12.5+12.5+32.0+12.5+12.5+19.0 = 113.5mmと4.5mm差があり実物を良く見ると板の隙間が塗装合板でない面が各層に隙間が出ており、キャスター上部も一部隙間があり総合的に118mmになったようです。

 

これで本番時問題があればまた検討します。

 

なお、研磨中にネットで落札したTLR200のエンジンが届き来週はエンジン交換となります。

 


2019/11 ホンダ 除雪機 HS655 その4 もみ殻運び、その他

2019-11-06 19:48:01 | 農業機械

以下は国内でやる方はほとんどいないと思いますので参考ならば見て下さい。

 

10月に遅い稲刈りが終わり除雪機を入手した本来の目的としたもみ殻運びを開始しました。

 

運搬機 幅90cmx長さ130cmx深さ90cmの中にもみ殻を一杯にして田んぼに運搬拡散。

量が少なければ燃やしても良いのですが少し多いため毎年田んぼへ持って行きます。

 

< 作業1 >

最初は運搬機を横付けして山積みになっているもみ殻に除雪機 HS655を90度突き刺してNモードにして回転を少し高めてからオーガレバーを紐で固定してから少し危険と思われるオーガハウジング前側に熊手で寄せてシュータから吐き出しましたが少し手前で落ちてうまく出来ません。

さらに回転を上げるもみの量や少し湿ったもみがあると負荷のため手前に落ち軽くなると逆に運搬機の上を飛んで行くため難しい操作になりました。

そのため運搬機の廻りに落ちたもみ殻が散らばってしまいました。

 

最初の作業1写真

    

 

問題として、

1. シュータの角度調整ハンドルが少し遠いため手を伸ばしての操作で着地点が定まらない。

2. エンジンの力不足のためか5~6mぐらいしか飛ばない。

3. もみ殻が散らばってしまう。

 

夕方にもみ殻運搬がうまく行かなくあの除雪機では力不足だったかな~ と呟いたら…

それを聞いた家内がイキナリあの機械は除雪機だったの~ と叫びました。

夏頃より機械修理場にずっと置き色の禿げた中古除雪機を購入したのは黙っていました。

それまで何の機械か分からなく何だろうと見ていたようです。

それを分かった瞬間、雪も降らない所で何に使うのかと問い詰められましたが知らんぷり。

 

翌日考えてみると、

1. 除雪機のため降り積もった雪をゆっくり走行しオーガを回転してシュータより飛ばすイメージに合わせる必要があるのでは。

2. 運搬機の狭い受け側を広げる必要があると判断。

 

検討した結果、

1. 中心の突き当たる部分は飛び越え防止としてべニア板180x90cmでガードして高さ2.5mぐらいにする。

2. 左右は羽のように広げてもみが左右にズレても落ちるように改造すれば良いかな。

 

少し高く飛んだもみ殻を受け止めるため中央に5.5mmべニア板を立てることにしました。

 

左右の分はどのようにするかと考えましたが段ボールでいろいろと角度、固定方法など検討して、180cmx90cmのPPプレートは180cmx45cmと2分割して左右に取付けました。

 

なお衝立板2/3付近で斜めに固定する必要があるため角材で「く」字型で補強するためものを取付けて180cmx45cmを固定。

結果として羽のようになりそれを見た家内がトランスフォーマーだ、 とからかってきます。

 

初めてなので各部品は製作のため時間が掛かりましたが来年は各部にマジックでマークしてあるため取付けは10分ぐらいで終わりそうです。

 

その後雨ばかり降っていたのでもみ殻が乾燥しないため11月になってしまいました。

 

< 作業2 >

今度は除雪機なので通常の使用方法として正面から行い大丈夫だろうと安心しましたがやはり幾つかの問題が発生。

1. HS655ではやはり力不足です、多分雪でなく湿ったもみが混ざって重くなっているためか。

2. 各操作がハンドル位置から離れておりアクセル、シュータの向きと角度調整が面倒。

3. ソリの部分が除雪機用に設定したため1cmぐらいのため下の土も一緒にオーガハウジングに吸い込んでしまいもみと一緒に黒い土が舞い上がってしまう。

 

正面に向かってオーガハウジングで吸い込んでシュータで吐き出しますが距離が6~7mでは届きません。

そのまま運搬機に向かって進んで行くと少しはまともに吐き出して運搬機の中央のべニア板に当たり何とか四苦八苦しながら作業をしていると飲み物を持ってきた家内に見つかり何のためにこんな機械を買ったのかとまた怒っています。

 

だだ黙って作業継続…..

 

確かに不効率な作業を見たら誰でも何をやっているのだろうと思います。

それでも前年までの中腰でもみ殻を「手のみ」に入れて運搬機まで移動することを考えるとやりたくありません。

 

運搬機一杯になり高くなっているベニア板を抜いて約200m離れた田んぼへ行きました。

田んぼに着けばダンプなので手前を少しずつ上げて走行すればある程度均等にもみ殻撒きが可能。

 

< 作業3、4 >

2回目は除雪機の操作に慣れなくオロオロしましたが3回目からはコツが段々分かってきました。

4回目では運搬機回りに散らばったもみ殻は少なくなりPE製熊手でかき集めが楽になりました。

 

1. 基本はエンジン回転を7割りぐらい上げて1速でオーガ走行。

2. 少し遠いもみは運搬機の真後ろに向かって飛ばしてもっこりと山にします。

3. 3~4mに近づけば運搬機中央へ飛ばせますが1速でも少し速いためハンドルを強く持って後ろに引っ張りながらクローラを空回りさせてハンドルを上下に振りながらオーガハウジングにもみ殻を吸い込ませます。

  ( クボタTMA25のような管理機も後ろに引きながら速度と耕運深さを調整する感じです )

4. 真後ろに10cmぐらい近づけばギヤはNニュートラルにして再びハンドルを上下に振り山になっているもみがオーガハウジングに吸い込まれます。

5. 上下する時にオーガレバーを半クラッチ状態にすれば飛んで行く距離がある程度調整可能。

  ( 車体を引きながら、上下させながら、オーガレバーを上下しながら3つの動作は直ぐに慣れました )

6. 無くなれば再び後方に移動して同じ操作。

 

< 終了間際 >

   

 

点数として、

1回目=10点、2回目=30点、3回目=50点、4回目=70点

前年は5回運搬したのが4回で終わり、何よりPEポリエチレンの「手のみ」で屈みながらもみ殻をすくって運ぶ作業を2~300回ぐらいは行うのが最後に残った分10回程度になったので楽になりました。

でも不慣れな機械の操作と今回の時間計を差し引けば平均点数は50点。

 

< 除雪機をもし再検討するならば >

1. 5.5馬力以上の8馬力ぐらいあれば良いかな、でも車体が重くなり上下に振るのは辛いかも。

2. 最近の除雪機のようにシュータ向き変更、ギャ変更、アクセル調整がハンドルにあるのがベスト。

3. でも価格が上がります。 (総計金額5万円以上はNG)

来年のもみ殻処理は籾摺り終了後、雨で湿ったもみ殻でなく乾燥していればもっと楽になるだろうと思っています。

来年は80点目標。

  

< その他 >

11月になり9月下旬に草刈り時スズメバチに刺された所へ行き巣を取り除きました。

今回初めて刺されましたがその時はチクと右親指を刺され軍手の厚さを通過して刺され手首を振っても振り切れません。

3~4回振ってやっと蜂が離れましたが身の廻りにブンブンと回り込みすぐに逃げましたが50mぐらい追って来ました。

大丈夫かなと思っていましたが夕方ズキンズキンと少し痺れてきたようなので安全を見て病院に行きました。

 

普通のスズメバチは軒下などに巣を作るのに今回の蜂は山側に捨てた20Lの缶の中に大きな巣を作って、丁度雨除けにピッタリでした。

伐採した木材の中にスッポリと覆われ引き上げる時に錆びた底板を剥がして見ると20L缶一杯に作られて7月に納屋に作られた30cmぐらいのスズメバチの巣より一回り大きく9~10月の繁殖時はブンブンと沢山飛んでいました。

   


2019/09 ホンダ 除雪機 HS655 その3 各部の修理と塗装

2019-09-09 08:42:52 | 農業機械

HONDA HS655 J1 補修塗料待ちの間以下の作業を行いました。

 

< 各部確認と修理 >

・ブレード・スクレーパー

オーガハウジング下のブレード・スクレーパーを外そうと4本の10mmナットを緩めましたが錆過ぎて10mmメガネスパナで思いっきり強く開けましたが1個のみ開かず角をヤスリで削り9mmスパナでも無理なので電動グラインダで錆びたナット回りを削りもぎ取り。

スクレーパーに付いている6Mボルトは再利用するため6M穴の10mmナットを潤滑スプレーで3回繰り返して手で回せるまで修復しこの部分のナットはステンレスにする予定。

 

・ガソリンタンク、リコイルスタータ

ガソリンタンクを外して中をよく見ると真っ黒でペットボトルに移すと恐ろしく汚れていました。

日差しの下で中を良く見るとは下側半分が錆びているのでタンク内の錆取りしなければなりません。

中古も含めタンクは1万円前後でとても買う気が起きないため再びバイク量販店に行き錆除去剤を購入予定。

リコイルスタータとファンカバーも塗装補修のため取り外し。

 

・エアーエレメント

購入したものは既にオイルが染みているのでそのまま取付け。

 

・キャブレタ

内部は当然黒くなっていてキャプレタスプレーで各穴に吹き付けて詰まっていないか確認。

下のフロート部も黒くさらに錆が付着していました。

真下のメインジェットは数回開けたようでドライバー差し込み部が少し広がっているがそのまま使用。

タンクへの燃料ゴムホースは遊びがなくタンク側先端が割れており4mmぐらいハサミで切断。

このホースは付けにくいため先にタンク側に付けてからからキャブレタへ接続とします。

 

・イグニッションコイル

火花もキチンと出て見た目に問題が無いと判断。

 

・マフラー

カバーの小さいプラスネジのフランジボルトを開けようとしましたが全く緩みません。

余り強く回すと+部分を舐めてしまうため工具室へ行きショックドライバーで開けようと思いましたが面倒なため大きいマイナスドライバーの先端角を+部分の一角に合わせ2回小さいハンマーで叩き振動で緩むだろう思い実行すると見事に振動で固着していたネジ部が緩み後は普通に開きました。

外見と内部を少し見て外見が少し錆ているだけで特に問題ないためブラシで錆取り。

 

・点火プラグ

標準NGK BP5ESでなくBPR4EYで隙間は1.0mmあり、既定0.7~0.8mmなので0.8mmに直してブラッシングしてから取付け。

 

・OHVヘッドカバー

外して中を確認、汚れたオイルのため均等に黒く汚れていましたが変に掃除するとゴミが入る危険があるためそのまま。

オイル交換を少し早めに行い徐々にキレイにすれば良いと判断。

ロッカアーム隙間をケージでは確認せずカタカタと触ってみて問題ないだろうと判断。

それにしてもほとんど整備しなくても動くOHVの構造は個人的に好きです。

 

 

< タンク内の錆取り >

バイクショップでタンク内の錆取剤を購入しました。

話題の花咲Gは効果が良く分かりますが値段が高いため少し安いモータウン「Nicolas FUELTANK CLEANER」でもやはり高いです。

本体購入の約1割でしたが他の耕運機等ののタンクも怪しいため少し無理しました。

 

更にホームセンターで破損したソリの代用として「BユニクロL型金具60X120」とタンク内の錆取のため「軸付カサ型ブラシ40mm」も買い費用増加。

 

帰宅後錆取りため電動ドリルに付けて作業できる「フレキブルシャフト」を準備して動作確認している内に予定ではなかったのですがそのままタンク内の錆取り開始となってしまいました。

      

作業前に中身の良く見るとこんな状態まで放置していたなあ。

 

タンクの燃料ケージは満/空シールの両端をめくりプラスネジで緩めてひとまず四角い口部はガムテープで塞いで両端のネジは薄いプラスチック長方形に切ってネジ止め。

真下のホースへの出口もプラスチックなので外して代わりに12mmボルトを差し込み封印。

 

フレキブルシャフトでブラシ先端を差し込みグリグリと角度を変えながら届く所まで3回繰り返し。

見える所はある程度ブラシで錆は擦れていました。

そのまま止めようと思いましたが錆止め剤の説明書を読んでいる内にこのまま続行。

 

タンクは水洗い時キャップまで一杯入れて計量用のペットボトルで容量確認しましたが3.6L。

説明書では3.1Lなのでこの差は燃料膨張を考慮してキャップ口元から35mm余裕を取る分ですね。

台所の中性洗剤を入れて油分を除去。

 

夕方暗くなってきたので急いで作業。

錆取剤の希薄はどのくらいするかと考えてひとまず標準の10倍。

 

タンク内は3.6Lなので360mLをペットボトルに入れてからタンクに半分ぐらい水を入れてペットボトルの錆取剤を注入。

ペットボトルに残量があるため水道ホースで水を入れて薄めてそれをタンク内へ。

一杯になりキャップを締めてタンクを持ち少し振りました。

 

12時間後確認としますがここで大きな失敗をしました。

さらに水温20度ぐらいのため温水60~80度で行わなかったので効果は無いかもしれない。

 

翌日朝に確認してみると中の錆止め剤がありません。

 

一瞬あれ?

 

良く見るとホースに仮止めした10Mボルトの下より液体が洩れてコンクリートの奥がびっしょり濡れておりタンク内の錆は余り変化していません。

当然の結果です。

 

余りのズサンな対応に力が無くなり、どうしたら良いか考えられなくなりしばらくボー としていました。

… 

が朝に宅急便を依頼されていたので沈んだ気持ちでヤマト営業所へ。

 

軽トラックを運転中に気分が少し戻り対応策を検討。

仕方が無いので再び錆取剤を入れて行うことにしました。

 

朝の明るい時なので錆止剤だけでは効果が無いと思われ途中のコメリに寄って「ワイヤーブラシ曲」を購入。

戻ってからタンクの水洗いする前に残ったものを捨てるとある程度汚れた液体が排出されて少し度効果はあったのかなと思いました。

 

でも事前に「ワイヤーブラシ曲」で中を覗きながら錆削り、フレキブルシャフト「軸付カサ型ブラシ」で錆削り、水で洗浄すると結構汚れが落ちるので3回行いました。

タンク内を明るい太陽の下で見ると結構酷い錆を落ちたようでした。

 

緩んでいた10Mボルトの所はパッキンを入れて少し強く締めました。

今度も約10倍で行うため錆止剤350ml、70度のお湯、残り水道水をタンク内へ入れ温度計で測ると47度となり少し低いかなと思い再び心配しましたがひとまず錆取り開始。

 

5時間後の夕方に心配なのでタンク内の液体をペットボトルへ移すと結構汚れていました。

ある程度汚れた錆止め剤入り液体を捨てるには惜しいとケチな発想となり再利用となりました。

最初の350mlは無駄になり残りが300mlしか残っていないからです。

ペットボトルの錆止め剤入り液体は廃棄予定のケトラに入れて卓上コンロで90度近く熱しました。

      

3回目はキャップ1杯の錆止剤、熱した錆止め剤入り液体、残り水道水でタンクキャップ下の約3.0L。

温度計で測ると77度と丁度良いレベルで再スタート。

翌日朝確認のため再びペットボトルに移しましたが汚れ具合は少し濃くなった程度で液体の再利用は余り効果が無かった。

 

タンク内の少しヌルヌルした液体は水洗いでキレイにして太陽の日差しで乾燥。

その時に錆取り具合を見ると結構キレイになるもんだと感心。

で鉄板少し深く錆びた所は錆の模様がシッカリ残っていましたが今後ガソリンが入ったままの状態ならば錆の進捗は余りないだろうと思っています。

 

何度か見てそこに水分が残っているので逆さにして振り再び日差し乾燥。

1時間ぐらいで中が乾燥したので外した燃料ケージや下側のホース出口を取付けてガソリンは約8割り入れ、説明書では一杯にすることとありましたが面倒なため中止。

そのまま日陰で保管。

 

なお、途中で知人からHONDA発電機 EX300のエンジンが掛からないため修理依頼があり除雪機の作業は3日間中断となります。

 

 

< 塗料作業開始 >

ホンダ補修用塗料は予定より早くお店に届きました。

ホンダ赤2本とコメリブランドの黒、赤各1本を購入。

 

タンク取付け前にリコイルスタータとファンカバーの錆や傷を消すために軽く塗装。

心配した色違いはなく全体を軽く補修しました。

でも目立つ傷を上塗りしても軽い塗装のため良く見えるためその部分を再び塗装。

 

翌日ほぼ乾燥したのでタンクの取付け開始。

タンク内のガソリンはペットボトルに移してから先にファンカバーをハンドル下に入れてタンクの取付けとなりましたがタンク下のホースを4mm切断したためキャブレタにギリギリでこれ以上は切断できません。

アクセルワイヤーをファンカバー上部手前に入れて4本ボルトで仮固定。

タンク右側はナット2個を変速レバーパネルと一緒に仮固定。

 

タンク左側の固定するブラケットはキャブレタカバーも固定するため先に水平にしてボルトで仮固定して

キャブレタカバーを入れてタンクのボルトをキチンと入る角度に合わせました。

水平止めしたボルトはキャブレタカバーがあると締められないため角度が合えば点火プラグ横からボルトを締めてからキャブレタカバーを入れてタンク固定ボルトを締めます。

         

残りのボルトと仮固定のボルトも本締め。

 

ガソリンを入れて久しぶりのエンジン始動、タンクからのホース等から漏れていないか確認。

 

夕方より外装の錆部の紙ヤスリで除去。

最初錆が酷いスクレーパー等フレキシブルケーブルで鉄ブラシを使用しましたがある程度まで除去しましたがキレイになりません。

錆止め塗料を塗るため見えない下側のため手抜きしました。

 

後のシュータ付近のもの、オーガブローなど大まかに紙やすりで除去。

細かい所は普通の真鍮ワイヤーブラシで擦りました。

 

各ホンダシールをマスキングテープで保護後、塗装前にペイントうすめ液で油、埃をキレイにしてからシュータのデフレクタ、プラスチックのシュータ回転座、四角いプレートと重いオーガブローをコメリ黒色で全体を軽く塗装。

 

シュータの内側をコメリ赤色で最初塗ると驚いたことにホンダ赤色とほぼ一致。

そのため内側だけでなく全体も塗りましたが色違いが分からないレベルです。

コメリのブランド198円とホンダ補修赤色988円、純正の1,500~2,000円の違いは何だろう。

 

次にスクレーパー、オーガハウジングの下側及びシュータ側出口付近を軽くうすめ液でキレイにして原液の赤い錆止めーを塗っているうちに傷や錆をプラフサ代わりに塗っていると結果的に全体を軽く塗ってしまいました。

でも最後はやはり気持ちの問題で購入した2本のHONDA赤色で仕上げました。

     

 

< 塗装後の組み立て >

乾燥丸1日経過後組み立て開始。

・シュータカバーの右ネジは10mmの部分は蝶ネジに変更して、もし作業中に緩んだ場合右側だけでも固定できるようにしました。

 

・スクレーパー止めのナットは錆びないようにステンレスとして位置は穴の中間として固定。

ソリの調整は汎用L字金具が見事に車体とほぼ水平となっていました。

調節は通常作業に合わせてスクレーパーは中程の位置、ソリのスキッドも中程の位置で約10mm間隔。

 

・オーガハウジングは6本のボルトで固定。

・オーガブロアとオーガミッションを12mmで固定して奥に差し込みオーガシャフト両端を固定。

・シュータは3ヶ所固定で1ヶ所欠けている部分を前側にして仮固定。

 

・ミッションカバーを取り付けようと思った所…

 

あ! 赤色塗装忘れた。

外した部品を入れる段ボールの中でビニール袋の下にあり塗装時忘れたのです。

急ぎ表面をペイントうすめ液でキレイにしてホンダシールをマスキングテープで保護してHONDA 赤塗料でひとまず軽く塗装、約2時間後再び薄い所を塗装してさらに全体を軽く塗装。

 

夕方、カバーを取れ付けようとすると丸いシュータ付け根が当たり取付けられないので仮止めしたシュータを外してミッションカバーを取り付けました。

 

 

< オーガミッションのオイル交換 >

エンジン始動してオーガを数分回してミッション内のオイルを少し温めました。

本来は左右のオーガを取付ける前の方がキチンとオイル抜きできますが今回は付けたまま行いました。

突き出た10mmボルトを緩めて抜くと黒い汚れたオイルが噴き出て来ました。

下にオイルケースを置いていなかったのでセメントの床に多分50ccぐらい汚したかな。

急いでボルトを締めて床をウェスで拭きとりました。

前所有者はエンジンオイルと同じように溢れるぐらい一杯オイルを入れていたようです。

 

普通のオイルケースではオーガの刃が当たるためペットボトルを盾に半分カットしてオイル受け皿にしました。

再び10mmのドレンボルトを抜くと先程吹き出たので余り出ません。

ミッションの下側に溜まっているようなので車体を垂直に傾けてドレンボルトが真下にして抜きましたが130ccぐらいかも。

2回行いもう出ないだろうと判断後、いつもの先をカットしたAZオイラーに#80ミッションオイルを200cc手前まで入れました。

      

本来は#90らしいのですが高速回転することがないため問題ないと考えます。

車体が水平状態ではオイラー先端差し込んで入れましたが一緒空気と一緒にオイルも出てくるため強く押し込みましたがやはり無理と判断。

仕方が無いので車体前オーガハウジングを5cmぐらい上げて傾けて行うと今度はオイルが中に落ちて行くので空気とオイル溢れが無くなりました。

 

オイラーの目盛りで190ccまで入れてから車体を水平にするとオイルがボルトから溢れてきました。

しばらく見ていて落ち着いたかなと思いましたが内部で空気が残っているかもと思い奥のオーガブローを少し回して見るとやはり思った通り再びコポッコポッと気泡オイルが出ました。

再び行うと今度は落ち着いたようでドレンボルト直前でのオイル量となりました。

規定量は200ccだったと思いましたが入れた量とあふれた量で換算すると185ccぐらいです。

 

最後に塗装した時のマスキングテープを取り除いて完了。

 

これで全行程終了となり、

本体、部品、オイル、ガソリン代含め (約40,000円 - 数か月悩み楽しんだ分) となります。

 

最初の写真は山側の機械小屋に移動前に撮影。 


2019/09 ホンダ 除雪機 HS655 その2 ミッションケース分解/組立

2019-09-06 10:30:37 | 農業機械

2019/04に中古購入した HONDA 除雪機「雪丸」HS655 J1 その後のメンテナンスとなり、パーツの部品名称は「、とカナ小文字でない」なので読みにくいため以下のように変更。

21111-743-010 ケース、トランスミツシヨン は  ケース・トランスミッション 

なお、整備はサービスマニュアルが手元に無く自己流となり参考だけにして下さい。

 

< 簡単な確認 >

・エンジンオイルの確認、オイルレベルケージを抜くと多過ぎた。

・ミッション、オーガミッションのオイルは未確認。

・エンジンは掛かりますが音が少し煩く安定していない。

・エアクリーナエレメントが無く直に外気を吸い込んでいるため安価のものをネット注文。

・クローラを駆動するシャフト部のオイル漏れがありオイルシールの交換必要。

・オーガを止めるシャーボルト部がガタガタになっているため無理して使用したのか。

・丸い回転部のシュータ止めが1ヶ所欠けたため前に倒れた状態なので修理/交換検討。

・各ケーブル類は重くなっており外してグリースアップが必要。

・全体的に錆止めや再塗装が必要なためミッション修理後にホンダ純正赤で塗装予定。

・クローラは交換したようで数年使用可能。

 

エアクリーナエレメントが無いためGX160用の一番安いものを注文しましたが後で知ったのです小型除雪機にはエアクリーナエレメントは付けないようです。

雪国では空気が汚れていないためか。

クリーナカバーのみですが私の場合は埃などある所で使用するため絶対に必要。

 

エンジンオイル点検でオイル給油キャップを外すと少し汚れたオイルが溢れてきました。

整備したのは一般の方ならば仕方がありませんがプロの整備とは思えません。

山側の草の上だったので汚れたオイルを下に落としてレベルケージ中間の規定量(0.6L)に合わせました。

 

シュータ付け根の黒く丸いプラスチックのシュータ回転座の3本のネジで後ろ側が破損しておりシュータが前側に倒れた状態のため回転座を外して180度向きを変えて真後ろ側に当たらないようにボルトで穴を開けて取付けました。

しかし標準の180度回転ができなくボディ側に爪がある所で回転止めになっていました。

回転止め部をカッターで削り取付けてからシュータは全方位360度回転するようになりましたが実際に除雪しないので問題ないと考えます。

 

オーガやブロワを点検すると錆だらけでガタガタするため原因を見るとオーガシャーボルトとオーガと共に上下の穴が広がりずれていました。

当初オーガの穴はボルト径だったのが楕円形にオーガ側の筒が15mmぐらい破損してボルトがしっかり固定してあってもオーガが左右7~8mmぐらい広がりずれた状態で使用していたようです。

 

そのまま機械小屋の奥に押し込んだ状態でしばらくお休み…….

 

 

8月になり稲の出穂を待つだけで後は畑、各草刈りと水回りをするだけとなりましたが長い梅雨が開けて猛暑で日中は日陰でも35度の暑さで除雪機の整備に入れませんでしたが何日か続くと慣れてきたのか夕方は少し涼しいと感じるようになり作業を開始。

 

 

< 分解作業1 外装脱着 >

最初に簡単に直したシュータを外して、オーガを外そうとしましたが右側は簡単に抜けたが左側のオーガシャーボルトが抜けません。

無理やり小型ハンマーと一番大きいマイナスドライバーで頭を叩いて元の位置に戻して反対から古いプラスドライバーで叩いて押し出しました。

見事に く の字に曲がっておりこんなキケンに状態まで使用したなとネジを見ながら思いました。

 

オーガのシャフトを抜くと中央にオーガハウジングを固定ネジが6本あり緩めるとそっくり外れました。

一度も外したことはなかったようです。

クローラを駆動する前側の車軸ローラを外して左右のクローラを外しました。

シャフト部のオイルシールより漏れがあるためベットリとオイルが付着していました。

 

次に裏側のリコイルスタータ側のファンカバーも外して点検しましたが特におかしい所はありません。

 

軽くなったのでその状態でバイク用のジャッキスタンドに乗せました。

すべてのHS655パーツリストがあれば分解手順が判断できますが無いため20cmぐらいジャッキアップした状態で左右のクローラとテンショナーを外しました。

クローラは交換したようで小さいひび割れも無く購入した条件の一つでした。

 

その後左右/上下から覗いてケース・ミッションはどのボルトを緩めるべきかじっくりと検討。

何も分からない所からスタートするのは悩みますが楽しいです。

 

 

< 分解作業2 オイル排出他 >

オーガに接続されていたフロント側より開始。

 

オーガ用の湿式多板式クラッチの中央の固定ナットは12mmでしたエンジン側シャフトも連動しているため左廻しても一緒に回ってしまうためエンジンスタータ側に17mmの長いボックスレンチでハンドルの下部で仮固定してフロント側の12mmを回すとなぜか軽く緩みました。

( なお、除雪クラッチレバーを下げて固定すればロックするので簡単です )

 

ギヤプーラー等を使用しなくてもグラグラするため手に掴んで引き出すとスンナリと出ました。

バイクと同じように各3枚のディスクとプレートで構成されていました。

少し押したり戻したりして状態を見ましたが特に悪い所は無いようで後でエアーブローすれば良いと判断。

本体側を覗くと回転するこの多板クラッチ裏側を左右2ヶ所の爪(フォーク)で押し出してロックする構造でその先のケーブルは除雪クラッチレバーとなっています。

 

ミッションオイルを抜きましたが汚れた程度で少量0.2Lぐらいしかありません。

規定量2.0Lなのにミッショントラブル原因は駆動シャフトのオイルシールよりオイルが出てしまってほとんど無い状態で使用したためどこかのギヤを舐めてしまったかと。

そのギヤが1つならば良いが数ヶ所あれば問題と考え今回の購入は失敗したかと思った。

 

仕方がありません。

 

次に真っ黒なエンジンオイル0.6Lを右のドレンボルトで抜き、その後左のドレンボルトで残っていないか確認。

HONDA GXエンジンはなぜか前後または左右に色違いのオイルキャップとドレンボルトがあります。

このGX160ではドレンボルトの高さの位置は同じのためどちらか一方で良いと思います。

確かGX200の運搬車ではドレンボルトの高さが異なるため低い方から抜いています。

理解できませんでしたが機械により設置する状態が水平でない場合2ヶ所あるのだろうと勝手に思っています。

 

オイル抜きが終わり再びバイク用ジャッキスタンドに乗せて見ていると前側のケース・トランスミッションとエンジン側のカバー・トランスミッションケースはパッキン止めされています。

         

 

< 分解作業3 ケース分解 初回 >

変速レバー、走行クラッチケーブル、除雪クラッチケーブル固定ネジを外してから考えました。

 

・トランスミッション部をエンジンより分離して整備するようにネジ止めとなっていましたが内部の確認だけのために前後のケースを外す必要があるのか。

・トランスミッションを外して整備時はケース・トランスミッションが真上した時にケース分離すると組み込んだギヤがバラバラになって落ちてしまうのではないか。

バラバラになった場合パーツリストだけでは元に戻せないためと判断。

そのため本来は行わないカバー・トランスミッションを残して15度ぐらい斜めの状態で前側ケース・トランスミッションのみ分離することにしました。

 

ケース・トランスミッションのみ固定する10mmと12mmの各ボルトをひとまず緩めて特に固まった所はなかったのでひと安心。

 

最初はバイク用のジャッキスタンドに乗せたまま作業しようと思いましたが腰を曲げながら疲れるので作業小屋の奥にあったIBMメインコンピュータの処分時マシン室内の各マニュアル棚のテーブルを貰ったのをミッション分解用のテーブルにしました。

目線は低い椅子に座りじっくり検討する時にピッタリです。

 

翌日涼しい朝から気合を入れて作業開始。

ケース・トランスミッションへのカバー・トランスミッションからの各ネジを外しましたが面倒な中央右側10mm1本と左側10mm2本は最初スパナで緩めましたがその後はラジオペンチで少しずつ回しました。

結局エンジン側に当たってそのまま取れないため取付け時のネジが不一致対策となり好都合。

この工程で確定しましたが本来はエンジンからカバー・トランスミッションより分離するようです。

 

オイルは抜いて置いたのでそのまま、ゴムハンマーで少しずつ均等に叩いているとパッキン部がほんの少し開きそのまま均等に叩いて1cmぐらい開いた段階で前方を確実に少し上向きになるようにハンドル部をベルトで固定して15度ぐらい傾けてからケースを両手で持ってゆっくりと引き出すとシャフト・インプットも一緒に付けたままでした。

 

コロン と嫌な音がしました。

 

幸いなことに内部の各ギヤ全体は斜めのためそのままの状態でした。

多分平行な状態ならば各部のギヤは落ちたと思われたので斜めにしたのは間違いなかった。

でも先程のコロンとした音は何かが落ちたようです。

良く見るとミッション内の奥の下側に残った排出オイルに小さいギヤが落ちて沈んでいました。

 

パーツリストを確認するとケースを引き抜いた時にシャフト・インプットも一緒に引いたためその先端にあったギヤー・アイドルドライブ(18T)がずれて落ちたようです。

前は大きいギヤー・カウンターシャフト(59T)の裏になっており見えません。

 

ひとまずギヤー・アイドルドライブ(18T)をシャフト・インプットの先端に入れてギヤー・カウンターシャフト(59T)の裏側に入れて斜めにシャフト・インプットを挿入。

 

そのままの状態を各角度からカメラで記録。

         

 

< 原因調査1 初回 >

・リコイルスタータでエンジン側より少し回しながら破損したと思う各ギヤを確認しましたが異常なし。

・チエン・リバース、スプロケットも確認しても異常なし。

・見えなかった奥にあるシャフト・インプットのギヤー・アイドル(18T)も外して確認して異常なし。

 

どこかのギヤが刃こぼれ等していると予想しましたが完全に想定ミスでした。

 

ここでお盆前のためひとまず原因調査作業は保留して埃など入らないようにケース・トランスミッションはゆっくりと元に戻して(挿入初回) 作業エリアは掃除片付けしました。

 

でもお盆の最中は時々何だっただろうといろいろと考えていましたが分かりません。

 

 

< 原因調査2 再開 >

お盆が終わり期間中作業しなかったのでスイカ畑刈取り、その他草刈り後20日過ぎに再開しましたが毎日暑く日陰で作業するにも気温34度が同様に作業は夕方のみ。

 

再び斜めの状態でケース・トランスミッションを抜きました(分解2回目)

( お勧め分解 )

・ゆっくりと確実に行うのが基本。

・前を15度ぐらい傾けて固定してシャフトCOMP・ギヤーシフトフォークは一番奥に押し込んで置く。

・ケース・トランスミッション中央にあるシャフト・インプットを手前にズレないようするため一緒に少しズレても奥に押し付ける。

・ケース・トランスミッションを両手でゆっくりと少し左右に振りながら引く。

・途中からウォームギヤーに絡んでいるシャフト・ホイールも少し手で回わします。

・スポット抜けますがシャフト・インプット軸は出来れば手前にズレていないこと。

 

ホンダ部品さんより頂いたトランスミッション図を見ながら少しシャフトCOMP・ギヤーシフトフォークを動かすと前進時エンジン側より

①シャフト・インプットの小さいギヤー・アイドルドライブ(18T)

②右下のカウンターシャフトのギヤー・カウンターシャフトファースト(51T)

③ギヤー・カウンターシャフトセカンド(37T)

④チェーンよりシャフト・ファナルのウォームギヤでクローラを駆動。

            ( 間違っているかも ? )

ギヤ変速するとの接続は変わり後進時はガラッと変わるようでした。

オーガ側へシャフト・インプットは回転したままで多板クラッチよりオーガシャフトへ。

 

各ギヤは問題なさそうです。

しばらくこの状態でミッション内を眺めていましたが……

 

ふと目線をずらすとケース・トランスミッションを外した駆動シャフト・ホイール側を確認していませんでした。

 

シャフトを回しながら各部を確認すると左側奥のシフター・メインクラッチが何かおかしい。

ギヤー・ファイナル(27T)と噛み合う角の部分が斜めに擦り切れていました。

          

現象として前進時はカタカタとほとんど進みませんでしたが後進時は多少進みましたのでやはり前進時の方が鋭く角が舐められていてこれでは滑ってしまったのだろう。

 

原因として勝手に考えると、

・キチンと走行レバーを握らないで半クラッチ状態で負荷を掛けたのでは。

・ミッションオイルが2.0Lにも関わらずほとんど無い状態でクラッチ部の金属疲労。

・走行クラッチケーブルの調整不備 など。

 

原因不明ですが不良部品は判明しましたので部品入手までにケースを再び元に戻しました。(挿入2回目)

 

( お勧め挿入 ) 

・15度ぐらい傾けて固定してシャフトCOMP・ギヤーシフトフォークは一番奥に押し込んで置く。

・ケース・トランスミッション側にシャフト・インプット軸を付けた状態では奥のギヤー・アイドルドライブ(18T)が落ちてしまうためシャフト・インプットをケース・トランスミッションから抜いて先にカバー・トランスミッション側にギヤー・アイドルドライブ(18T)に入れた状態。

・斜めからシャフト・インプットの穴から合わせてゆっくりと左下のシャフトCOMP・ギヤーシフトフォークなど確認しながら入れる。

・スッポリと入れ1cmぐらい開きの状態で軽くシャフト・ホイールをゆっくりと右に回すとウォームギヤと噛みあうとスポッと奥まで入ります。

・その後はリコイルスタータ側でリコイルロープをゆっくり引いて各シャフトを回してガタなど無いか。

 

 

< 部品手配 >

事前にミッション関連のパーツリストを頂いてあるので必要なものに〇を付けてまずはネットで確認。

・シフター・メインクラッチのみ送料込みで定額の半額程度のためネットで落札。

・その他部品はネットではなぜか高いため近くのホンダ販売店に行きパッキン・トランスミッションケース、シャフトオイルシール20X47X9.7 2個注文。

 

 

< 部品待ち、外した他の部品の修理 >

・オーガハウジングは下側が錆と凸凹のためハンマーで叩いて修理。

・シュータ真下のオーガブロアも斜めに変形した部分がありハンマーで叩いて修理。

・下側と内部は赤い錆止め塗料後にHONDA塗料で上塗り予定。

・ブレード・スクレーパーは地面との摩擦により鉄部分はすり減っておりどうするか。

・左右のソリも同じくすり減りカーブしている所から削り取られており似た金具等で代用。

 

・オーガ周辺もひどい状態でした。

オーガの羽が少し曲がっておりハンマーで叩いて修正。

左右のオーガを脱着すると左側は何とボルト穴が3つもあり1つ目のボルトでは固定できなくその後中心部に穴を開けたが中途半端なため諦め左端に貫通した6M穴にボルトが入っていましたが強度不足でくの字にすべてが曲がっており、一般市販のニッケルメッキ鉄ボルトでした。

 

本来のオーガシャーボルトに交換すべきですが除雪作業には使わないため、また凹み部の補強のため標準では短いため6mmx35mmステンレスボルトで代用しますがダメならばシャフトと共に左右のオーガも交換必要かも。

 

・多板クラッチ部のスプリングまで分解しようとしましたが良く見ると黒い摩耗クズが付着しているだけのようなので強いエアーで吹き飛ばし。

 

・シャフトCOMP・ギヤーシフトフォーク外部側のブーツ・シフトフォークシャフトの黒い細長いゴムがひび割れていましたが内部のオイルシールよりここからオイル漏れはしていないと判断。

 

3日後ホンダ販売店へ行き部品の引取りして、ネット分も夕方に届きましたが前日の納涼会の片付けなどで午後より整備再開。

 

 

< 不良状況の再確認 >

仮に付けておいたケース・トランスミッションを抜いて(分解3回目)から走行クラッチケーブルをケース上側に取付け。

走行クラッチレバーを握り駆動クラッチの状況確認。

レバーを下まで一杯に下げるとギヤー・ファイナル(27T)と今回交換したシフター・メインクラッチはキチンと噛み合っています。

この状態で使用したのならばメインクラッチ・シフターの角は絶対に擦れません。

 

丁度擦れている5mm位の噛み合わせに走行レバーを下げるとレバーにグッと負荷が掛かる直前の半クラッチ状態でした。

恐らく新品時は半クラッチでもある程度走行可能なためオーガ共にレバーを半分程度に握った状態で使用したのかな。

でもその状態では左手でグリップがキチンと届かないためハンドル操作に力が入りません。

ケーブル等の調整ミスではないと判断したためシフター・メインクラッチ交換作業開始。

 

 

< クラッチ部品交換 >

最初にシフター・メインクラッチを嚙合わせるために右に移動させる2つピンのあるフォーク・ギヤーシフトを外しました。

ピンを確認しましたが摩耗してなく問題なし。

 

次にシャフト左右のオイルシール抜きでしたが左のシフター・メインクラッチ側が3mmドリルで突き抜けないように穴をゆっくりと2ヶ所開けで引っ張りだそうとしましたがピクリともしません。

仕方がないのでシール反対側にさらに2ヶ所穴を開けてそれぞれ左右に針金を掛けて無理やり引っ張りだしました。

一度も交換していなかったようです。

反対側の右のオイルシールは2ヶ所穴を開けて引っ張ると簡単に開きました。

 

ベアリング・ラジアルボールを固定しているサークリップ47mm・インターナルは先端の2穴部を指で抑えながら引き抜き。

左右のベアリングはシャフト・ホイールをゴムハンマーで弱くトントンと叩くと少しずつ外側へ。

 

ベアリングをさらに引き出すとすぐにシャフト外周の錆に当たって引き出せません。

オイルシールを入れる前にシャフトの表面を研磨予定でしたがここで水を付けながら600番ペーパーで両方のシャフトの錆取りしてツルツル状態で左のベアリング取り出し。

 

シャフトを手で少し押し出すとダメになったシフター・メインクラッチが取り出せました。

ネットで購入した物とじっくり比較すると流石に角を舐めた部分はNGです。

削って再利用も考えましたが中止。

 

シフター・メインクラッチを入れるとシャフト・ホイール溝になかなか合いませんので右手でシャフト・ホイールをゆっくり回してチョンと少し溝に入ったままの状態でシャフト・ホイールを上下にしてベアリングを入れてサークリップ47mm・インターナルも一緒に止めました。

 

反対側の右の方も今度は逆にしてベアリングを入れましたがシャフト・ホイール内のスプリング・クラッチリターンの反動でサークリップの溝が見えません。

仕方が無いのでベアリングを少し強く5mmぐらい押し下げるとサークリップの溝が見えたのでそのまま急ぎサークリップ47mm・インターナルを挿入。

 

その状態でシフター・メインクラッチがシャフト溝に入っているか大きいマイナスドライバーをケースとの隙間に入れて確認。

次にシャフトCOMP・ギヤーシフト、フォーク・ギヤーシフトもピンをキチンと溝に合わせボルト締め。

         

オイルシールを付ける前に再びケース・トランスミッションに走行クラッチケーブルを付けて走行クラッチレバーを下げて駆動クラッチがキチンと噛み合わせが正しいか確認。

オイルシールはシャフト・ホイールを600番で研磨したのでツルツル状態でグリスを付けて廻しながら挿入して軽く叩いてピッタリと入れましたが今度は隙間がほとんど無いため当然ですがシャフト・ホイールを手で回すと少し重くなりました。

 

おかしい所は多分他には無いと思われ組み直しとなりますがケースを分解した時にパッキンがボロボロなので購入したパッキンを付ける前に表面にグリスを付けて湿った状態でカッターナイフで傷が付かないようにゆっくり、ゆっくりと削りました。

それでも表面に残っている部分は再びグリスを付けて角が丸まった小さいマイナスドライバーで舐めるように擦れました。

 

ひとまずケース・トランスミッションとカバー側もキレイにしてから中に落ちた削りカスをエアーで吹き飛ばしてウエスでカバーして保管。

 

気密性が必須の2サイクルエンジンのクランクケースでも無いので購入したパッキンはそのまま使用しようと思いましたが安全を見て止めました。

夕方10km先のバイク量販店でキタコの「液状ガスケット(クランクケース合わせ面用)」 5g 300円 で購入、当たり前ですが店長もやはりガスケットを塗っておいた方が良いと言っていました。

 

 

< 組み立て作業 最終 >

トランスミッションケースの組み立ては涼しい翌日朝から行いました。

 

最後に、

・ギヤ、ベアリングなどガタが本当に無いか。

・リコイルロープをゆっくり引き各ギヤのズレなど問題無いか。

・パッキン部をペイントうすめ液をウエスに付けて油、埃、削り残をキレイ。

・間違いが発生した時に組直しがあること考えパッキン用の液状ガスケットはケース・トランスミッション側のみ塗り、カバー側は避けました。

液状なのでドロドロのものを指で均等に伸ばして0.5mm厚のパッキンを張り付け。

 

ゆっくり確実に挿入最後の3回目。

 

・ピタリと入った後に仮に左右の12mmボルトのみ締めてリコイルロープをゆっくり引いてシャフト・インプットが回るか、走行クラッチケーブルを付けてシャフト・ホイールを手で回転するか、走行クラッチレバーを下げた時にロックするか確認、変速レバーを取付けて1速~後進まで動作するか確認。

・各10mm、12mmボルトの締め付けを左右、上下均等に締め付け。

 

・高い作業テーブルは必要無くなりバイク用ジャッキスタンドに変更してオイル注入へ。

作業し易いようにスタンドは足踏みして少し30cmぐらい上げて車体は水平にしました。

 

GX160エンジンオイルはHA7軽トラックのデフオイル交換時使用したAZオイラーで計測しながら注入して丁度で注入口で溢れ出る寸前で終了(10W-30 0.6L)

規定では5W-30ですが寒冷地でないため問題がないと思われレベルゲージはHLの中心となっています。

 

・ミッションオイルは左側中央に黒いゴムのキャップ・トランスミッションオイルを外すと18mmの注入口があり既定量を入れましたが注入口からオイルは見えませんでした。

(#80ミッションオイルでなく普通の10W-30 2.0L)

 

この時点でパッキンに付けた液体ガスケット硬度が約60分なのでエンジンを掛けてミッションのテストは問題無いと判断。

 

変速N中立の状態でエンジンは一発で始動、低速回転の段階で変速前進1でシャフト・ホイールがゆっくりと回りだしました。

次にN中立に切替てシャフト・ホイールが止まり、前進2にするとシャフト・ホイールは先程より回転が速まりました。

再びレバーを下げてN中立に切替てシャフト・ホイールが止まり、最後の後進へ切り替えるとシャフト・ホイールは逆回りしてそこまで異音など無く問題が無いことを確認。

 

前進2の状態でエンジン回転を中レベルまで上げて各部、異音、パッキン周辺からオイル漏れ確認。

 

夕方に残り分としてオーガ用の多板クラッチを挿入する前に除雪クラッチケーブルが太いバネのため苦労。

ケーブル止めまで1cmぐらいの高さですがバネが強く引き上げられません。

試しにバネの下に針金でスタンドジャッキに取り付けてジャッキアップして下側10mmボルトは仮止め出来ましたが上側10mmボルトは太いバネに当たって止められません。

といろいろ考えましたが夕食の時間になりひとまず中止。

 

翌日は10時頃から再開。

再考して今度はブラケット・オーガークラッチケーブルの12mmボルトを緩めたまま10mmボルトは外して右に傾斜してから除雪クラッチケーブルを12mmナットで正規状態に固定。

そのままブラケット左側を手で強く押すと10mmボルト穴が見えたので10mmTレンチ先端に10mmボルトを付けて押し込み完了。

 

 

< 組み立て作業 多板クラッチ >

丸いオーガ用の乾式多板式クラッチは前回エアーで埃を取りましたが少し気になり分解。

4本の8mmボルトは前回同様にモンキーレンチでクラッチ前側の35mmに合わせると無理なく開けられます。

 

上部クラッチカバーを取り多板クラッチの周りのカバーを取りむき出し状態にしてから4本の10mmボルトを開けようとしましたが強く締まっており諦めました。

 

クラッチアウターを外してディスク、プレートを良く観察すると多板クラッチの3枚の各部分が少しずつずれるようにハンダのように盛り上がっており逆にクラッチアウター内側は最初削られたかなと思いましたが各所シッカリその形に合わせて窪みがありました。

いろいろと考えましたが私の頭では理解できませんでしたが理由はあるはずです。

         

ディスクの厚み、スプリングの厚みなど確認するつもりでしたがひとまず諦めエアーで汚れなどとりキレイにして組み直し。

多板クラッチ中心部の軸内にグリスを吹き付けてケース・トランスミッションに挿入。

 

その時に何もしないと固定する12mmボルトは空回りしてしまうため除雪クラッチレバーを押し下げたままレバーはベルトで固定。

そのことによりケース・トランスミッション内の2つのフォークは多板クラッチ後部を強く固定して多板クラッチ全体が固定されます。

後は同様にモンキーレンチでクラッチ前側の35mmに合わせて12mmボルトがしっかり固定。

 

 

< 動作確認作業1 テスト >

ここまでのテストとして変速N中立でエンジン始動して各動作の異音など確認しながら、

・左ハンドルの各レバーは握らないで多板クラッチが回転していないかどうか…回転せずOK

・変速N中立で除雪クラッチレバーを握り多板クラッチのみ回転するか…回転OK。

・変速1速で走行クラッチレバーのみ駆動シャフトが回転するか…回転OK

・変速1速で除雪クラッチレバーを握り多板クラッチと駆動シャフトが回転するか…共に回転OK
・変速2速で走行クラッチレバーのみ駆動シャフトが回転するか…回転OK

・変速2速で除雪クラッチレバーを握り多板クラッチと駆動シャフトが回転するか…共に回転OK

・変速後進で走行クラッチレバーのみ駆動シャフトが回転するか…逆回転OK

・変速後進で除雪クラッチレバーを握り多板クラッチと駆動シャフトが回転するか…共に回転OK

 

この後に左右のクローラを取付けて調整ナットでテンション部を約5mm後方へ張りクローラのたるみは中央上部で規定25~30mmですがひとまず30mmとしました。

 

この状態でテスト走行。

以前のようにカタカタと金属音が無くなりスムースに走行、2速、後進しても全く問題無くなり今までまともに走行できなかったのがウソのようです。

 

その後、オーガハウジング等の塗装となりホンダ用の赤い塗料の注文。

ネットなどでは正規で1,500円ぐらい+送料で高いため調べるとコメリドットネットでホンダ除雪機補修塗料赤 998円で販売していたため2本注文して物は近くのコメリ店頭で送料なし。

でも納品予定日は在庫がなく約1週間後になり急がないため問題なし。

  

長文なのでこの後は2019/09 HONDA除雪機雪丸HS655その3     へ続きます。 


2019/05 田植え機の保守点検

2019-05-14 20:41:39 | 農業機械

田植え本番前に田植え機の点検を行いましたが今回数カ所問題が発生しました。

当家の田植え機は古くイセキのPA60D 6条植えですがいつ購入したか私は覚えていません。
その当時は家の手伝いはほとんどしていませんでした。

エンジンオイルは10W-30で交換しましたが結構汚れておりなぜか鉄粉があり少し焦りました。
ミッション系のオイルを確認しましたが特に汚れは無く点検ボルトを開けて見ると穴からドライバーを指しても少し傾けてオイルがあるレベルのため#80オイルを0.1L ぐらい気持ち注油。

動作部は例年通りエンジンを掛けてPTOモードにして植込み杆(かん)がキチンと出たり、引いたりするか一つずつ見ていると最後の植込杆の植込フォークシャフトが引いたままで出ません。

エンジンを止めて手で上下しよう動かしましたが固まったままでした。
他のものは手で行うとキチンと動くのにどうしたのか。

固定されているキャップを外してフォークシャフトの末端をプライヤーで摘まんで引張りましたが固まって動きません。

仕方がないので今度は少し強く奥に押し込もうとすると少し動き出しました。

後で分かりましたがスプレーグリスを穴の中のフォーク筒付近に吹き付けましたが使用してはいけないものでしたがグリスを付けた結果、手で出し入れして何とかスムースになりました。

その後は代かきをして一日待ちましたがスッキリしません。

田植え前日に再び田植え機の気になる所を確認しました。

①植込み杆(かん)は本当に治ったのか。
②マーカが左右交互に出ないことがある。
③横送り切替リバーを間違って2回引いてしまった。(その時は横送りということが理解できず)

モヤモヤしていたので近くの購入した農機具店に電話して確認。
まず植込み杆(かん)のグリスは専用のものを使用して汎用のものは禁止と言われました。

10分ぐらいの所にある農機具店に行き「田植え植え付けつめ専用グリス」を購入と使用する方法を詳しく聞きました。
さらにマーカがうまく出ない時の対応、横送り切替レバーの件を教えてくれました。

早速家に戻り作業開始。

最初に
①植込み杆(かん)のグリス補充は6条x2 の12個のグリスキャップを外してフォークシャフトが一番出た状態にして、専用グリスの細い先端を差し込みフォークシャフトを手で前後しながらクリスを注入するとカポッ、カポッと奥に入って行く音がして左右、上側の隙間にトロトロ柔らかいグリスをたっぷりと注入。

写真のように先端を差し込みます。

これを行ったことにより今までグリスキャップを外して簡単に汎用の少し硬いグリスは意味が無かったのに反省しました。


②マーカが左右交互に出ないことがあり農機具店で聞いた2本のオートマーカソレノイドピン部にグリスを塗布しようとしましたがゴムキャップの隙間が狭くうまく注入出来ませんでした。
やはり、本番で前年同様に左右交互にならない時があり来年じっくりと確認してみます。


③横送り切替リバーは28 24 20 18 と4段階となっていました。
何の機能かと聞くと苗箱に対して横に移動しながら植込み杆(かん)で何回苗を取る回数でした。
標準は24 となっていると言われ、確認する方法は実際にPTOモードにして数えれば良いと言われ実際に確認すると24回でした。

横送り切替レバーを何も考えず2回引きましたが他のレバーもその状態にしていないと変更はできなかったようでした。
さらに真下の横送り切替リバーの所に潜り確認するとシッカリ線引きされたマーカと凸凹位置の24の位置になっていました。


これで気持ち安心して田植え本番になりました。


2019/04 ホンダ 除雪機 HS655 その1 目的/検討/購入

2019-04-18 10:14:25 | 農業機械

今回はHONDA小型除雪機「雪丸」HS655 J1の中古購入、修理、実稼働となります。

目的は除雪でなく秋の「もみ殻」運搬時の労働軽減で本来の使い方ではありません。

時間的に丸半日もみ殻を運搬車に乗せて田んぼへ移動して撒くのですが数年に一度は息子と一緒にやりますが基本的に平日に一人で行っています。
大変なのは運搬車にもみ殻をスコップですくって箕(み)に入れて10歩ぐらい歩き運搬車に入れて田んぼまで移動後走行しながらダンプなので斜めに落として行きますがハッキリ言って疲れます。

そこで一番大変なスコップ~運搬車までの歩いて移動工程を軽減できればと思い考えました。
当然ネット上も参考として、
① 作業用の「もみがら積込機」がありますが新品何十万円で中古はありません。
② もみ殻を吸い込んで吐き出すバキュームブローのようなもの自作。
③ 小型除雪機で雪のように前のオーガで吸い込んで運搬機まで飛ばす
などありました。

①は諦めました。
②は使用するダクトホースを大型ホームセンターに行き見ましたが10cmで2,000円/mで結構高く少なくても7~8mは最低必要。
で場合により配水など使用するフローホースならば75mmX20mで6,000円ぐらいでしたが湿ったもみ殻が途中で詰まる可能性あり、中間に入れるブローがどのようなものがあるか調査した結果。
電動送風機の200V用で該当しましたがやはりホースが送風機から出口より運搬機へある程度固定となりそれを数回しなければならず面倒だと判断。
そのため飛ばす距離、角度などの状況を自由に合わせることができるものが良いと判断。

③の小型除雪機を検討。

関東地方でこの辺では年に2~3回程度の雪が降る程度で積もっても5cmぐらいのため除雪機など使用している所は全くなく近くのお店にも無くネットで調べました。

小型除雪機のメーカーとしてホンダ、ヤマハのバイクメーカーや農機具のクボタなどあり雪国に行くと農機具店以外にバイク店にも除雪機があります。

いろいろとオークション中心に調べるとホンダが結構あります。
ホンダも1985年頃から発売して長い歴史がありモデルもエンジン形式からハイブリッド、電動などになっています。
ひとまず1回/年しか使用しないので中古機で十分です。

選定条件として
①ガソリンエンジン、さらに部品供給が可能か。
->エンジンで部品関連は廃版後なくても台数が多いものならばネットで探すことが可能。
②取扱説明書
->ネットでダウンロード可能か、または販売店で入手可能か。
③最悪時相談など可能な修理可能な販売店があるか。
④予算は修理部品など総額5万円以下。

最初クボタ除雪機の件でお世話になっている近くのクボタ販売店に確認すると除雪機の販売実績はなく、フジイ(旧名藤井農機)のOEMで古いものは部品供給が難しいだろうと言われ除外。
なおクボタ、イセキ、三菱など新潟のフジイさんが各メーカー色に合わせて製造していました。

①、②、③の条件に該当するのはホンダとなりました。
ホンダのHSシリーズでHS5**からHS8**を見ましたがHS55が特に多くHS80が多少あり、安いものはジャンク扱いでほとんど走行不可かまたは引取りで遠地でした。

でHS55とその少し上のHS655を探しました。
どちらも幅55cmです。

HS55
昭和59年から発売され長くモデルもK0、K1、K2とあります。
エンジンはGX140 投雪距離12m 機体番号で識別
HS55K0前期は 0~1018702、後期は1018703~
HS55K1は1100001~
HS55K2は1200001~
ベルト交換などで入手可能なHS55K0後期以降が対象とし約30年経過しています。

HS655
エンジンはGX160 投雪距離14m
前期型 SZAL-10*****
後期型 SZAL-11*****
当初ライトやセルモータがあるものに外して価格を下げた2009年にHS655J1も対象。
1回/年しか使用しないのでセルモータは必要なし。

オークションで見ていると以前HONDA FF300Hを購入した店にあり現物確認に行きました。
お店に行くとHS655はありましたがHS55が見つかりませんので以前お世話になった方と探しました。

何と一番奥のほとんど売れそうにない所に隠れるように置いてありました。
錆でボロボロ状態、ハンドル下の機体番号を見ても擦れて判断できません。
お店の方が表面をキレイに擦ると何とか判断でき、1015xxxxと分かりK0前期モデルでベルト交換が出来ないものと知り諦めました。
このK0前期のベルトは専用に作ったもので汎用品は無いということです。

お店の方に聞くとこの辺では除雪機を購入する人はいないのにどうして置くのかと聞くと東北担当の方が春先に数台持ってくるそうです。
でも購入者は近くの方は一度もないと言い、主にネット販売で部品取りだそうです。

で諦めてHS655の方に話を変えて走行不能で修理を行うと2~3万円は上乗せになるため止めていると言っていました。

想像ですがベルト駆動のHS55、HS80等は固く凍った雪の所を走行時にベルトに負担が掛かり劣化する共にミッション内のファイナルギャ?も一緒にショックで負担になりダメになるのかと思っています。

HS655はベルトが無いものでギヤを入れて少しエンジン回転数を上げて走行するとガーガーと音がするため多分負荷の掛かるミッション内のギヤが舐めてしまって噛まなくなっていると判断。

自分で治すことも検討しましたがミッションボックスを分解しなければならず確実に修理できるか自信がなかったのでHS655も諦めました。
でもそのまま売れ残っていた場合もう一度交渉して2.5万円ぐらいになれば購入しても良いかな。

でしばらく除雪機は保留として、②のもみ殻バキュームの再検討となりました。

が….

やはり除雪機が気になって仕方がありません。
ネットで調べているといろんなメーカーがありバイクメーカーのスズキは止めてしまったようです。

そこでホンダの場合はどうなのかと近くのホンダ農機具取扱店に確認すると部品があれば可能という返事でした。
この辺では雪がほとんど降らないのに扱っているのかと聞くと近辺では販売実績はなく主に関東北部の日光など雪が多い遠い所から要望があり販売や修理をしているということでした。
ここは依然FF300Hのジェットニードルだけ注文した所でしたがまさか除雪機まで扱っているとは思いませんでした。

ということで部品の調達可能なホンダに再び絞りました。
で機種はやはりHS655となり最新のHSS655系とはどこか部品共通な所があるだろうと勝手に思いました。

ネットで探すと HS655の走行可能なものは約4万円以上となっていますが遠く輸送代が大きい。
その以下となると部品取り前提となるため3万円前後となっていました。
HS80まで訳ありとなり主に走行不可となっています。
部品、工賃など含めるとやはり2~3万円は付いてしまうため中途半端な状態です。
修理が慣れていない雪国以外ではとても修理して販売はしないと言っていました。

とにかく目標は3万円以下としていましたのでターゲットを絞り値引き交渉も視野に入れました。
現時点では走行ができるようなものでも年数とガタがきているためミッション、オーガ周辺はいつ壊れるか分からないためそれならば自分で修理すれば良いと考えました。

無理難題があれば悩むためその方が面白いと判断。
なお除雪機の販売は4月末頃までと思い、再びHS655のあるお店に行きました。

その日は朝一番で軽トラHA7のミッション、デフオイルを購入してから少し遠いホンダパーツ日商に行きました。
以前は宇都宮市内にありバイクなどの部品を購入していましたがホンダ販売店のメカニックに話すとやはり同じように遠くなり不便になったと言っていました。

昼前に事前に電話連絡していた方にHS655のミッション周りのパーツを印刷して貰いました。
HS55やHS80と少し違って複雑な感じでファイナルギヤはどれかと言っても分かりませんでした。
ファイナルシャフト、カウンターシャフトにある51T、37T、90Tのどれかが悪さしていると思っています。
画面を見ながら部品はまだあると言うことで安心しました。
但し鈴鹿から取り寄せとなるそうでした。

昼食は以前より気になっていた「ラーメンショップ運転免許センター北口店」に寄りましたが駐車場がいっぱいでしたが軽トラなので少し狭い所に止めました。
12時半頃なのでカウンターもいっぱいで注文後15分ぐらい待ち、やはり噂通り美味しかったです。

その後本命のHS655の所へ。
まだ売れていません、走行不能ということで当たり前か。
売れないので値下げしたかと期待しましたが最初の5万円から開始して下げてきた価格なので下げ止まりかな。
通常は契約後引き渡す前に再点検しますがお店の方と相談して自分で総点検するので現状のまま値引きをお願いしました。
担当者で判断できないためいつもの専務さんと内線電話して1割カットで交渉成立。

店員4人で軽トラに乗せてもらいロープを縛って自宅へ帰りました。

その後は米の種子の消毒~発芽前、乾燥まで田植えの準備、軽トラデフ、ミッションオイル交換、地域の花見会などでありそのまま山側の機械小屋に隠してあります。

種まき、代掻き、田植え、落花生まきなどまでは忙しいため点検、修理は保留。

各点検、修理は その2 となります。


2018/12 シングルクローラ運搬機 MKI-80 くろ助 修理

2018-12-22 11:44:22 | 農業機械

タダで貰ってきたシングルクローラ運搬車 三菱農機MKI-80DEF くろ助 の修理となります。

このくろ助は数年放置したままで納屋に物置代わりになっており中を覗いた時にあったものでした。
錆ていましたが修理すれば動作するだろうと軽トラックに載せて貰って来ました。

<簡単な点検>
・点火プラグは新品のようで交換したままのようです。
・エアークリーナのスポンジは触るとポロポロ モンキーバハで余ったスポンジで丸く切り取りオイルを少し全体に染みらせました。
・クローラ特に大きな割れなど無くそのまま使用できそう。
・ミッションからクローラまでのチェーンも汚れはあるがそのままOK オイル刺し。
・ギヤボックス、ミッションボックスの確認のため車体を逆さにして見るとドレンボルトらしきものが見つからず、但し六角レンチがあり初めて開けた感じで中を覗くとオイルらしきものが不足しているようなのでひとまず50cc #80-90のオイルを注入。

・2サイクル混合キャブレターのプライマリーポンプは割れており交換が必要。
燃料吸い上げパイプも硬くなり外したらポロッと割れてしまいました。
キャブレターを分解してみるとダイヤフラムはまだ大丈夫の感じだったので同サイズのプライマリーポンプのみ交換。
なお燃料パイプは硬くなっている所を切断して下側から4cmぐらい引上げ。
混合油を入れてチョークを引きスタータグリップを何度も引いても掛かりません。
点火プラグは濡れたままです。
火花が出ないのかと再点検するとシッカリ出ます。

おかしいと思いマフラー周りから分解すると何と穴が土で詰まっていました。
マフラーの細いパイプ止めネジ2本外して見るとパイプ全体に土蜂(つちばち)と思われる巣を作ったようで奥まで詰まっていました。
これならばエンジンが掛かる分けありません。
マフラー出口が真横のため見られず点検でまさか土が詰まっているなどは考えませんでした。

マフラーを取付け後、スタータグリップを引くと2回目にちょっと頼りないエンジンが掛かりました。

早速試運転ですがギヤは低速、中立、高速のみでバックはありません。
作業内容を考慮するとバックは危険なのでしょうね。
速度調整はアクセルのみで遠心クラッチを使用しているようです。

2つの補助輪があるためアクセルを開けるとクローラが回りだしてボコボコと動き出しましたが遅い。
高速に切り替えましたがやはり遅い。
でも高齢者などが荷物を載せた場合や悪路を移動する場合はこの速度で良いのでしょうね。

その後剪定した軽い木を集めて燃やす所に移動するため使用しました。
大きな丸太などは両側に2つあるクローラ運搬機ダンプで運びますがちょっとした運搬には良いです。
くろ助は前後の凸凹でも有効ですが左右の凸凹はハンドルの揺れを抑えるためある程度腕力が必要だと分かりましたので左右平坦な所は女性でも良いのですが左右の凸凹時はやはり男性となります。

なお、後でフレームなど錆が出ている所は補修する予定です。


2018/11 乗用溝切り機 ギヤオイル交換、スタンド(キャリア)

2018-11-10 21:09:24 | 農業機械


今回保留になっていた乗用溝切り機のメンテナンスを再開。

< ギヤオイル交換 >
探していたギヤオイルはなかなか見つからずあっても本当に耐熱、耐摩耗性であるか判断できないため愛知県のオオタケ本社に電話相談した結果部品として注文しました。
なおこの乗用溝切り機CH-W430HはオオタケOEMでマキタが過去に販売したと電話相談の方が言っていましたので取扱説明書は取り寄せた「のるたんNT-1」がほぼ該当するようでした。

近くの販売店で注文すると230ccしかなく説明書にある300ccは無いということで2つ460ccとして注文。
オイル到着後確認、容器内の直円柱体積で230ccぐらい入っていることを確認。

本来は田んぼの溝切り作業終了後ギヤボックスがある程度熱い内に行った方が粘度の高いオイルのため抜きやすいとありますがまだ本番作業前のためエンジンを掛けて3分ぐらい車輪を回しました。

排油栓のボルトを抜いてもゆっくりとドロドロの状態で真っ黒く汚れたオイルが落ちて来ました。

失敗しました。
本来はトロトロの状態で落ちるべきでしたので11月の寒い季節はダメです。

心配したオイルは汚れているだけで鉄粉など無くギヤの破損など無かったようです。

このようなウォーム減速機でエンジンからのシャフトより車輪軸への減速部はカバーがしっかりとボンドで固着されており分解できないため確認できませんでしたが穴からちょっと見るとキレイなウォームギヤが見えていました。
ギヤの減速部分は上部でなく下部のためオイルが不足気味でもある程度カバーできる構造です。
やはりこの辺は溝切り機の専門メーカーですね。

なお下には再利用可能かと思いペットボトルをカットしたものにしましたが無理と判断。
ひとまず30分ぐらいそのままとしました。

ほとんど落ちることはなくなりましたが排油栓が真下になっていないため前方エンジン側を少し上げて見ると少し落ちて来ましたが直ぐに止まったためほとんど出たようでした。

排油量を計測してみると約120ccなので規定の約半分なため汚れが早かったのでしょう。
今回のオイル交換と確認をしなかった場合本番でトラブルの可能性があり焦りました。

その後ハンドル部に傷が付かないように少し厚い布に乗せてひっくり返しましたが横に倒れそうなのでベンチに横付けでロープ止め。

交換用オイル 品番2420660100TT よりキャップ先端をカットして写真のように排油栓穴から搾り出しましたが100ccぐらい入れた後はなかなか入って行きません。
    

空気抜きがうまく行かず直ぐに穴からオイルがいっぱいになったようで吹き出し30秒ぐらい経過するとまたオイル注入可能な状況を10分間以上行った気がします。

数回やって一杯になっただろうと判断しましたが入っていたオイルは残っていました。
穴からこぼれた分は分かりません5ccぐらいかな。
入らず残った分を計測すると32ccでした。

結果230cc –32cc –5cc = 193cc

今回交換しましたが何が本当なのか分かりません。
説明書には必ず300cc交換して下さい とあるので心配になり再びオオタケ本社に電話しました。
電話口で当初女性でしたが話の内容が理解できず若い男性に変わると多少進展。
同じ説明書を見ながらNT-1は300ccとあるが後継機NT-2、NT-3では250ccとなっているようでした。

で今回のNT-1はどうなのかと聞くと 230ccとなっていますとハッキリと言われました。
説明書と違う… というと困った様子でした。

おそらく交換用オイルが230ccしか販売してないということは250cc指定でも実際は230cc以下しか入らないため容量不足のクレームが無いのかも知れませんね。

今回のオイル交換方法がもしかして何か間違っているかも知れませんが初めて粘度140番オイルの勉強となりました。
なお普通の自動車ではデフに#90ぐらいですがラリー用などに使用しているようです。


< スタンド(キャリア)作製 >
本来はL型金具でフレームを作る予定でしたが面倒なので余った木材で仮スタンドを作りました。
仮スタンドがあるためエンジンを掛ける時にアクセルを少し開けて突然車輪が回転するようなことがなくなり安心。

そのためアクセルを低速近くしてリコイルスタータを引くと一発でエンジンが掛かるようになりましたが納屋に置いたままでその他点検したい時に本体を下ろして道具類がある作業エリアまで約20mを約25kgの本体を持って移動はやはりキツイ年頃です。

そのため移動用の車輪を付ける必要があると感じまた約200m離れた田んぼまで移動の時に軽トラに乗せるのも面倒と考えました。

そこで車輪はある程度あれば良いと考え安いキャスタータイヤ6インチ(150mm)を4本とシャフト用の12mmボルトを購入。

後方側は2x4材を間に入れてボルト長は150mmと変更ありませんでしたが前方側は出来るだけ広くしたいため12mmボルトx1mの棒も購入しましたが固定する方法が決まりません。
仕方が無いためハンドル抑え柱前に2x4材と1x4材を間に入れてネジ固定後木工用兼用ビットで穴あけ180mmボルトで固定しました。

また当初ハンドルを抑える部分を左右ブリッジしていましたが本体をそのブリッジの下に通さないといけないため燃料キャップに当たり少し面倒でしたがそのブリッジを外すと強度不足になるため前方斜めに支えの板を補強材としました。

またタイヤを付けたため動いてしまうため薄い板を利用してタイヤの間に入れればブレーキとなるようにしました。
ひとまず完了して本体を乗せると降ろすのが楽になりました。

本体を乗せたまま小石のある庭を押してみるとゴムタイヤのためかスムースにコロコロと押せます。
そのまま舗装路に移動すると余りの出来栄えに少しニコニコとなりました。

田んぼへはそのまま舗装路経由で田んぼのスタート位置の枕まで約2mの距離となりほとんど持って移動することはなくなります。

写真はスタンド(キャリア)に本体を乗せたもので右下はブレーキ板です。


2018/11 刈払機ECHO AT221G ダイヤフラム交換

2018-11-02 17:13:40 | 農業機械



今回は物凄く勉強になりました。
刈払機などの2サイクルエンジン用のキャブレターを甘く見ていました。

前回刈払機ECHO AT221Gのエンジン回転が上がらず燃料フィルターが真っ黒だったので交換。
で問題無いと思っていたら今回もしばらく使用するとエンジン回転が落ちて来てアクセルを一杯にしましたがエンジン停止後始動できず。

点検しました。
1. キャブレターを分解していろいろな穴にキャブクリーナで吹き付け後エアーブローして組立ましたがEng.NG
( なお最近の刈払機のキャブレターはエアーブロー禁止しているようです。)
2. マフラーへの出口が詰まっているかと外して確認しましたがEng.NG
3. 点火プラグを外して上に接触してリコイルスタータを引くと火花がでますOK
4. 点火プラグを付けてリコイルスタータを何度か引いて点火プラグを見ると濡れていません。
やはり燃料がシリンダ内に行かずキャブレターがどこかおかしい。
燃料フィルターは交換したのでプライマリーポンプを押せば混合油は上がって行くため問題なし。
5. 再びキャブレターを分解してニードルバルブの先端を確認OK

ここで問題は丸いメタルプレートがあるダイヤフラムが少しヨレヨレ、フワフワしていることに疑問が起きなかったのです。
つまりダイヤフラム式キャブレターの構造を熟知していなく気が付かなかったのです。

2日ぐらい頭の中でモヤモヤして悩みました。

いろいろと調べて行くうちに使用しているキャブレターがダイヤフラム式の構造が理解不足でした。
こんなことも分からず点検していたことが恥ずかしい。

農機具屋さんが刈払機の調子が悪い時はキャブレターのダイヤフラムをまず交換するらしいです。
そのくらい調子が悪い時の原因が多いようで使用回数によるが定期的に交換する部品ということが分かりました。

ダイヤフラムについては、
・ダイヤフラムを動かすことにより燃料を吸い上げ、噴射するため傾斜しても使用できるが耐久性が良くなく破けなどなくても劣化して調子が悪くすることがあり注意が必要。
・キャブ本体下のガスケットはチェックバルブの役目をして燃料の逆流を防止
・丸いメタルプレートがあるダイヤフラムはエンジンが1回転する毎に作動して燃料を送る

今回のキャブレターはWalbro WYL 170-724というものですが今回知ったのですが他のキャブもダイヤフラム、ガスケットはほとんど共通らしい。

そのためかネットではどこを探しても「ワルボロWYJ・WYL系キャブ ダイヤフラムセット」がなぜか2枚でなく4枚でした。
Walbro WYL 170-724ではダイヤフラムとガスケットで2枚、かつ似ていますが形状が違っています。

でも後で判明しました。
ダイヤフラムとガスケットを2枚毎合わせるもので位置を合わせることはできるがどちらを上下にしたら分かりませんでした。

①ダイヤフラムの丸いメタルプレート中央の先端がニードルバルブを上下するメタリングレバーを動かして燃料を上昇させるためこれは上向きなのは分かりますが②はどちらになるのか
ひとまず上かなと思い取付け。

③と④の上下はどちらか
よく分からないので③と④は使用しないで現状のものを再利用することにしてエンジンを掛けると見事に掛かりやはりエンジン不調はダイヤフラムが原因でした。

以前のダイヤフラムは確かに少しフワフワしていました。

でも面白くないのでやはり今回購入した③と④を使用することにしました。

良く観察すると従来のものは一番上のキャブ本体ダイキャストと中間ダイキャストのガスケット0.8mmの中に両側に2枚4mm幅の薄いバルブのような機能のものがあり0.8mm厚をさらに薄くなり半分下側になっていました。
反対側のダイキャストにはそれに合わせた穴がありこの部分は対面になるだろう判断。
その機能を考慮すると本体ダイキャスト側は④、中間ダイキャスト側が③となります。

ひとまずエンジンが掛かりましたがさらにダイヤフラム側も良く見るとダイヤフラムガスケットの一部に変な跡がありこれは変だと思いましたので①と②の順番を変更しました。
...が間違いかも知れませんので自己責任となります。

その後エンジンを掛けて吹き上がりなど問題が無いことを確認。
夕方20分ぐらい土手の草刈りを行いました。

結果的に上から ..(間違いです)
1. キャブ本体ダイキャスト
2. ④のガスケット0.85mm
3. ③の薄いガスケット0.1mm
4. 中間ダイキャス(燃料戻しパイプあり)
5. ①ダイヤフラム0.15mm(丸いメタルプレート上向き)
6. ②ダイヤフラムガスケット0.9mm

写真は送料込みで購入した「ワルボロWYJ・WYL系キャブ ダイヤフラムセット」です。

< 追記 >
間違いました、ごめんなさい。
翌日再びエンジンを掛けましたがアドリングがなぜか高くアジャスターを回しても下がりません。

再び良く見ると上記の状態では②ダイヤフラムガスケット0.9mmの上に①ダイヤフラム0.15mmがあり0.9mm厚み分高くなり常時ヒンジレバーを押している状態のためニードルバルブが少し開いて混合油が吸い上げてアイドリングが少し高い状態でした。

そのため①ダイヤフラム0.15mmと②ダイヤフラムガスケット0.9mmの順番変更すると今度はアイドリングが下がり多分今までの普通の状態に戻った気がします。


最終的な結果として、
1. キャブ本体ダイキャスト
2. ④のガスケット0.85mm
3. ③の薄いガスケット0.1mm
4. 中間ダイキャス(燃料戻しパイプあり)
5. ②ダイヤフラムガスケット0.9mm
6. ①ダイヤフラム0.15mm(丸いメタルプレート上向き)

となりました。