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クラウド・メモ(備忘録)

気が付いたことなどメモ代わりに掲載

202411 クボタ コンバイン ARN320入手後の点検・整備

2024-11-28 08:24:14 | 農業機械

 

今回しばらくぶりに再開しますが不安定ならば止めます。

 

季節はズレましたが農機具とします。

県内で特殊なコメを作っているため機械が壊れると他のものに代替えできないため古いコンバインR1-211を点検修理を繰り返し使用していましたが特にトラブルもなかったのですが3年ぐらいにベルトにヒビがあり点検してもらうと既に部品はないと言われ、しばらく待っていると見つかったという連絡がありました。

国内の部品在庫を探して貰い最後に残っていたもので何とか対応してくれました。

 

整備士は年配の営業所長で古すぎて若い人では無理ということでしたが本社に春から異動になり整備する方がいなくなり少し焦りました。

約30年経過のため構造と作業手順が違うと言っていました。

 

 

< 機種選定 >

そのため異動直前まで中古コンバインを探して貰い、機種は3条刈で年代別で20~23馬力

AR320(03~06)、ARN320,323(06~10)、ER320,323(11~ )、KR321(21~ )

新しいのは価格が高いのでまだ部品が残っているARNにしました。

 

希望として余り使用していないARN323を探して貰いましたが3条刈は人気のため見つからず。

電話がありARN323でなくARN320ならばあると言われ営業所は近所なので現物確認。

使用時間は153hで外見も綺麗でしたがディバイダが付いていません。

 

聞くと前所有者が前方にあったKR321にディバイダを付け替えしたため外されていました。

値引き交渉しましたが他に欲しい方が何人もいるため諦め新規ディバイダを付けて購入。

 

基本的な点検・整備され6月下旬に納車されましたが確認も含め点検・整備となりました。

 

9月の稲刈りまで少し涼しい時に各部の再清掃と点検・整備となり整備士を信用していない訳ではありませんが機械類は故障時自分で修理ができるかどうか確認が必要だと思っています。

 

 

< 再清掃と点検・整備 >

正式にはARN320GDXWとなり一般的なモデルで合間にゆっくりと行い気になる所は2~3度確認。

ドラム内、1番、2番スクリュー付近は特に清掃を行い他のモミと混在を防ぐためで数年毎に約2万円のDNA検査を実施。

 

・エンジン始動とレバー、スイッチ、モニター等の基本動作確認

・各部ネジを外して清掃時……数粒モミがグリ-ス等に付着

・集中注油のノズル吹き出し確認

・各部の注油、グリースアップ

 

説明書と場所が曖昧時は低い椅子に座り、構造と動きをしばらく見て考えていると何のためにあるのか見えて来ます。

それでも不明の時は何点かまとめてクボタに電話して確認。

 

整備士の方に点検してもらいましたが各部のNGは

・ミッションオイル点検では規定より不足しているため約0.5L?補充

・こぎ胴駆動ケースは開けてオイル確認の形跡なし

・フィードチェーンケース駆動オイルも開けてオイル確認の形跡なし

・テンションローラは開けた形跡なし、右側がグリース不足のため少し固着して回転ムラ

・ディバイダ先端の高さが水平でなく1~2cmズレのため調整

 

 

< 機能追加 >

本番の9月になり刈上げ高さにやはり不安があり考えました。

営業に来てもらいサポートスプリングホルダ付近を固定する案等は止めた方が良いと判断。

 

なお、刈上げ高さはARN323では自動でしたが個人的に余り信用していません。

知り合いの自動調整のあるコンバインで実際に稲刈りをしましたが凸凹の盛り上がった泥土を食い込んでいました。

 

以前のR1-211は高さ約8cmで絶対に下がらないようにボルトで固定していたので一度も泥土が付着しないため刈刃部は切り屑だけでした。

固定前は何度も盛り上がった泥土と一緒に刈込して詰まって手作業でモミ抜き出していました。

そのため固定後は最初一番下に下げて一度も詰まることは無くなりました。

 

ARN320を見ながら検討後以下の対応。

最初に垂直の紐を下げてマーキング

・先端を地面に設置した(左側の印)

・先端部8~10cm上げた状態(写真のように右側の印)

       

 

次に少し下がった所に移動して刈取部先端がさらに下げると2つのサポートスプリングホルダはダンパの役割で凹み、先端を上げると出てきます。

楽刈フィット機能は良いですがそれほど恩恵はないかな。

 

SFワンレバー(操作レバー)で刈取部を上げたり下げたりしているとメーターカバーと右端の刈上げカバーが上下してる変化するのを利用することに気が付きました

 

高さの変化が分かるようにガムテープ止めて両方にプレートを貼り付け、刈取部先端が8~9cmの所でどちらも水平になるようにマークしました。

          

 

この黄色 ===== を運転席から見て水平に合わせると高さ8~10cmなります。

 

 

< 稲刈り本番 >

最初のほ場では進入口が水門があるため左3条残して逆進入の中割りで対応。

 

本番で心配でしたが進入時は前側が下がり過去に土の中に先端を食い込んだ嫌な記憶がありましたが今回は刈取部を上げてゆっくりと入り、刈取り先頭で下ろし8~9cmのマークに合わせ刈取り開始して数m進み確認すると結果OK。

 

中割りそのまま進み、畦に突き当りで逆123刈りでも下げた時の高さマークを見ながら行うことにより凄く楽になり、反転して通常の左回りとなり90度切り返し時も盛り上がった泥土を見ながら刈取り直前にマークに合わせることが可能となり以前と同じように楽になっています。

 

今回は泥やワラが詰ったり、こぎ胴を開けることは一度もありません。

 

但し、前日が小雨のため湿気のある倒れた稲を刈取りしているとエンジン負荷が掛かり、後ろを見るとカットされないワラがそのまま吐き出されて止まったまま考えました。

 

最初何かを操作を間違ったかなと思いましたが説明書で長さが不揃い時、倒状稲を刈取時は「こぎ深さスイッチ」を自動から手動に切替えて、浅く調整すること を思い出して設定後問題なく作業続行。

 

作業時間も機械良くなったため従来の2/3に短縮。

稲刈り終了後の保管時にバッテリカットターミナルを付けてバッテリー劣化防止としています。

 

 

== 文面先頭にあったもの ==========

理由は原因が分かりませんがGoogleやYahoo検索するとリンク先が過去の関係ない所になっており

数回続いたため調べましたが原因不明。

新規投稿時はHTMLエディターでなくTEXTエディターのみ使用していたのが悪かったのか。

最近Gooの投稿するプログラムが不安定のような記事がありそれが原因だったのかも知れない。

検索してみると動きが少し変化しており以前はカテゴリーは一致していましたが全く別なものにリンクしており最近はカテゴリー一覧にリンクしていました。

 


2023/12 管理機 TMA25 ブリーダーチューブからオイル漏れ対応

2023-12-02 17:57:22 | 農業機械

 

2022/10にクボタ 管理機TMA25ニコイチ化して調子良く使用していましたがある時車体下側に少しですがオイルがありシャフトのオイルシールがダメになったと思いました。

 

シール周りを綺麗にして確認しましたが左右どちらでもありません。

確認すると上から流れ落ちて本体中間部右側にオイルが多く付着して黒く汚れています。

 

フロントガードパイプ、左右の延長フェンダーを4本のボルトを外して良く見ると、キャブレタ裏側に垂直に立っている約長さ12cmx太さ12mmφのゴムチューブの真下付近がオイルでべっとり。

 

黒いチューブの先端穴(約2mmφ)からオイルが漏れたのか、または付け根から漏れたどちらか。

汚れた所はクリーナと泥の固まりを除いて綺麗にしました。

 

なお、部品取りのニコイチ前のTMA25 1号機を見るとこんなものではなく土ホコリとオイルでべっとりして同じ現象。

シャフトのオイルシールがダメだったのでその上の部分は気にしていませんでした。

 

 

<  ネット等で調査 >

この黒いチューブはクランクケースブリーダーの排出チューブでピストンが下がった時にクランクシャフト室の内圧を抜くため外に排出するため穴を漏れないように塞いではダメと判断。

そのためある程度オイルが出るようでした。

 

……..  考えました。

・オイルを入れ過ぎていたのか。 …前使用者から購入して整備時オイルが多く入っていた記憶あり

・エンジン回転を高回転にしたのか。…スロットルを最高にしたことはない

 

整備後オイルは規定量にしてるためこのままメーカーで先端に穴があるチューブでも良いだろうと思いましたがやはり改造することにしました。

 

 

< 変更作業 >

作業しやすいようにタンクカバーと燃料タンクを外しました。

ブリーダーチューブは持ち上げるとスポッ と抜けます。

       

 

その付近を見ているとチョット奥にあるブローバイガス出口付近もオイルが付着しており怪しいと思いカバーを2本の8mmボルトを外して見るとパイプ裏側は漏れ防止チューブのためここは問題なしと判断。

         

 

ここは不完全燃焼ガスをエアクリーナに戻して再燃焼させるものですが不具合で漏れがあるかも?

と思いましたがガスを吐き出すバルブも問題無いようなのでひとまず戻し。

 

ブリーダーチューブを延長するため内径12mmφのものを探しているとダメになった石油手動ポンプを計測するとぴったり12mm。

 

最初吸い上げ部をカットしようと思いましたが先端を軽く曲げるため吐き出し部をカットしました。

ブリーダーチューブ先端からぴったりと挿入され隙間からオイルが漏れるかもと思いあえて漏れが分かりやすいように白いテープを巻き付け。

       

下側の差し込み部も経年劣化で緩くなっているため針金でぐるりと巻き付けて閉めました。

 

 

< 最後に >

ノーマルでは高温になるエンジン部などに接触しないように周りは2~3mmの隙間がありましたが石油ポンプのホースを付けたことにより約14mmΦとなり軽く折った所が接触していたのでエンジン側を避けてクラッチ部に寄せました。

 

組み立て後エンジンを掛けてホースの出口付近に手を当てると排出分がポッポッ と確認。

 

その後畑を10分ぐらい耕作しましたが漏れている様子はなく当面はクリーナで綺麗にした所が再び汚れるかどうか様子見となります。

 


2023/08 傾斜地草刈機 スパイダーモアー SP850B ワイヤとアイドル調整

2023-08-01 19:59:19 | 農業機械

 

以下は前所有者が購入後、キャブレタ以外どこを変更したのか分かりませんので現機の状態から行いましたので参考となります。

 

いつものように法面が伸びてきたので草刈りを行いましたが最後の所で反転するため変速レバーを後進にしようとすると「ギギー、ギャーギャー」異音が発生して変速レバーを少し無理に入れてアクセルしましたが動きません。

 

ギヤが入っていない状態のためエンジン停止。

 

中古購入時から変速レバーが入りにくいことがありその時は「ギー」するぐらいでギヤが入らいないことはありませんでした。

 

「ギギー、ギャーギャー」異音が発生後、主クラッチレバーを戻してもゆっくりと少し動くことがあり半クラッチのようでしたが危険と判断して作業中止して自宅に戻り洗車後保管。

 

午後に時間ができたので点検開始。

 

 

< 走行クラッチワイヤ点検 >

最初にクラッチが抜けない時があるためアジャストナットをⒶ方向にしてワイヤを少し張ろうと思いましたが一番気にしていた変速レバーを先に点検となり調整しないでそのまま。

 

最悪内部のクラッチフォークがダメならばもっと酷い現象だと思っています。

 

 

< 変速ワイヤ調整 >

ハンドル下側を見ていると左側の正逆ワイヤ、右側の変速ワイヤのロックナット/アジャストナット位置が違い過ぎ。

入手前に調整されており今回の原因が発生したかと勝手に判断。

 

なぜならば、主クラッチ、ナイフクラッチ、刈高調整、正逆ワイヤの各Bのネジ長が20mmですが変速ワイヤのみ16mmでしたので変更されていると判断。

 

さらに近くの農機具店にある部品取りのSP850 が2台あり各ワイヤB状態を確認すると変更された所もありましたが他もほぼ20mmになっており出荷時は20mmと判断。

           

 

但し、変速ワイヤBをイキナリ20mmにするのは変化し過ぎと思いひとまず18mmとして前回残った法面に行きました。

今度は問題ないと快調に草刈りして反転時1回ですがギー、ギーとなりまだダメと判断。

 

戻ってから変速ワイヤBを20mmとして翌日近くの法面で作業。

今度は一度もギーの異音は発生しませんでしたのでひとまず様子見としました。

なお右側にあるミッションアームの位置はそのままとしました。

 

 

< 説明書において >

説明分では以下のようになっていますが具体的な解釈が良く分かりません。

 

・変速ワイヤ、正逆ワイヤ共に「低速」「後進」で“緩み”、「高速」「前進」で“張り”となります。

各ワイヤが“緩み”の状態では、変速レバー取付部でインナーワイヤに 2~3mm 程度の遊びがあるか、“張り”の状態では、変速レバー取付部のインナーワイヤを指で引き揚げてみて、各アームが完全に引き上げられていて動かないかを確認してください

 

私だけが理解できないかも知れませんが 「高速」「後進」 と 「低速」「前進」 はどちらになるのか ?

 

以下はワイヤの緩みと張りの状態です。

緩1=約2.5mm 緩2=約3.5mm  緩3=約4mm

張1=弱い  張2=強い

 

トラブル時は、

  

変速ワイヤの「高速」「後進」のみ緩みでないため、ここを緩みにするのが正しいのかもしれません。

悩みましたがひとまず変速ワイヤのみ調整することにしました。

 

調整後は少し変化しましたが「低速」「前進」は張りから緩みに反転 ??

 

 

< 正逆ミッション確認 >

ミッション内が気になりオイル交換も兼ねて12mmのドレンボルトを緩めてオイルを抜きましたがなぜか少ないため毎年春に補充して、3年前に交換後でも結構汚れていました。

 

ミッションケース蓋を開けて金属粉などがあるか確認すると内部のギヤ擦れや破損はありませんでした。

         

 

この正逆ワイヤはミッション右側の正逆切替アームに接続されており、ニュートラルではアームが真後ろでなく少し前倒しになっており正逆切替フォークは水平になりベベルギヤ(かさ歯車)上部Aと下部Bから縦軸Aは分離しています。

 

変速レバーを後進ではフォークは押し上げられて上側28TベベルギヤAに接続、前進ではアームが引かれでアーム軸が右に回転してフォークを押し下げて下側28TベベルギヤBにギヤが接続。

 

内部を見ているとオイルが不足した場合上側28TベベルギヤAに付近にオイル潤滑できなくなるような感じのためオイル不足は2回/年ぐらい確認が必要かな。

 

但し、漏れてもいないのでどうして不足するのかは原因不明のため暇な時に確認します。

 

 

< アイドリング調整 >

ある時、ふっと思い出しました。

 

前回キャブレタ調整後、アイドリングが以前より高いかと思っていましたが低いより良いだろうとそのままにしていましたが…….

 

良く考えると今回の変速レバーでギヤを変更する時に「ギー、ガー」となるのはアイドリングが高いため回転数が落ちない内にギヤを変更しようとするためではないかと判断。

 

なぜかアイドルスクリューを左右回しても変化がないため、低中速1+1/2 -> 1+3/8にすると回転数が落ちで数年前からのアイドリングになった感じでした。

 

でもやはり感覚ではマズいと判断して「デジタルタコメーター」を検討。

但し数年間検討していましたが欲しいのは2~3万円するため諦めていました。

 

欲しいのは2サイクル/4サイクル共に単気筒のものです。

台数では2サイクルが6台、4サイクルがバイクも含め14台あり手頃な2サイクル用だけではダメ。

 

ネットで調べて安くて2st4st対応1,500円程度の低価格のものを入手。

メーカーは日本製ではありませんがある程度使えれば良いと思いました。

 

タコメータを取り付けて2サイクル1気筒に設定してエンジン始動、少しアクセルで暖気後回転数が落ち着くと前回調整して下げても約2,310rpmでした。

 

再びアイドルスクリューで回転数を3200rpmにしたかったのです右/左回しても変化がありません。

 

諦めて前回調整した低中速のみで左回して下げ、右回しで上げてもなかなか定まりません。

 

耳で聞き感じた場合はある程度安定しているのに数値としてなぜか回転数が安定しないのです。

 

国産のタコメータならば多分それなりの数値になるかも。

それでも何度か行い2190~2210rpmの2200rpmに設定しました。

       

そのままエンジンをかけたまま様子を見て、一端停止後再起動も変化なし。

 

翌日再びエンジンが冷えた状態からチョークなしで始動できません。

 

最近は回転数が高い設定のためかチョークで初爆一回してからチョークを戻してスタータを引くと吸い込み過ぎてダメでしたが今回は昔の方法を実施。

 

チョーク後初爆してチョークを戻してスタータを引くと始動。

始動から回転数は2,710rpm前後でほぼ変化ないため約2,200rpmに下げて数分。

停止後、再始動で変化がないことを確認。

 

その後、実際に法面での数回作業では1回だけ反転時回転が下がらないうちに変速時ギーとなるだけで中古購入時の感じが蘇り調子良いです。

 

結果として、

ギー、ギーと異音があれば回転が下がらないので一旦エンジンSWを切ってから再始動することにしています。

 

 

 

 


2023/07 傾斜地草刈機 スパイダーモア SP850B 車輪(スパイク) 交換

2023-07-01 19:55:46 | 農業機械

 

キャブレタ調整、エアークリーナの見直しで調子が戻りオイルなどで汚れた部分をキレイにしていると車輪にいくつかの穴が見つかり今回交換しました。

 

多少暇になり久しぶりにHonda XR250で山間部を走っていると草刈り作業中の土手にモデルは認識できませんでしたがスパイダーモアがありました。

なぜ認識できなかったというと車体全体が泥草だらけでまともに見られなく瞬間に目を反らしました。

初めてこんな泥だらけの機械を見ました。

 

自宅に戻りSP850Bを良く見るとオイルとサビ、塗装剥げがあり見た目に良くありません。

そのため外見レストアとしましたが車輪に穴が数ヶ所開いているのを発見。

 

ORECスパイダーモアSP850B は2017年にヤフオクで入手した時、前任者の使用が悪くほとんどメンテナンスされていませんでした。

 

特に酷い所として4つの車輪はサビがひどく一部穴がありましたがひとまずボロボロに錆びた所をワイヤーブラシなどで削りさび止め塗料をたっぷり塗りましたが内側がポロッと固まりが取れて穴が開き金属用接着剤で無理やり修復していましたがサビ穴が思うより多いため限界

 

数年前に近くの農機具屋さんで見つけたSP850の車輪4本セットを5,000円で入手。

車輪は穴無しでしたが当然内部は錆びており、車輪ダストカバーの穴無しは1個だけ

 

SP851Aより車輪(スパイクタイヤ)が一体となり泥が入りにくい構造となりましたが当時8,000円/個もするため購入の意欲はありませんでした。

 

 

今回は入手した車輪の修復と交換になります。

 

< 現状 >

外した車輪は泥が入っても内部全体に広がらないようにウレタンで厚みを付けてシーリングで固めています。

同時に一番錆びて穴が開きやすい車輪ダストカバー内側の外周もウレタンとシーリングで固めていたため中に入った泥の被害はほとんどありません。

 

 

< サビ取り検討 >

サビ取り剤はどうするか検討。

 

サビキラーなどのスプレーやクリーム等は平面ならば可能ですが深く奥にあるためブラシ、ウェスは届かないため使用できません。

有名なサンポールは強力で短時間に錆び取りしますがキチンと中和しないとサビが復活されるためNG。

 

そこでネットで調べてクエン酸が結構サビ取りしてくれるとあり早速近くのダイソーに行き購入。

なお、以前に重曹、セスキ酸炭酸ソーダを購入しましたが使用しないでそのままあり、クエン酸は中和しなくても良いとあり使用することは止めました。

 

購入した車輪は最初爪などが少し盛り上がっていたのを修理して水洗いして保管していました。

 

 

< クエン酸 1回目 > 

少し大きい樽に水を入れて、クエン酸を約100gの粒状を入れてかき混ぜから外した車輪は樽の中に入れたのがAM10時頃でお昼頃は変化なし。

樽には段ボールで蓋を乗せて餌をやっている野良猫が水飲みしないようにカバーしました。

 

夕方見ると水が少し濁っていました。

 

丁度24時間後に取り出し時にナイロンブラシで全体を擦るとサビの薄い部分は金属の地肌が出ています。

ナイロンブラシで擦ると表面のサビが落ちて当初薄いのが濃い茶色になり透明度はなくなりました。

 

 

< クエン酸 2回目 > 

2回目のクエン酸で錆び取りはサビの多い内部だけにしました。

車輪4つ並べて粉を振り分け後水を入れて簡単に混ぜてから今度は樽の中で積み上げ。

     

 

24時間の予定でしたが大雨のため結果として48時間後に再びナイロンブラシで擦ると全開同様にサビが落ちて当初薄い茶色が濃い茶色になり透明度はなくなりました。

 

水道のシャワーで水洗いして天日乾燥。

 

夕方に乾燥した車輪をベルトサンダー60#で内部の錆び取り、ワイヤーブラシと比べると効率が全然違います。

 

 

翌日は久々のニードルスケーラーでベルトサンダーではできない部分の錆び取り。

         

 

ニードルが強いため突き出ないようにしましたが側面2ヶ所穴を開けてしまい、穴が無かったので安心していましたが油断。

 

 

 

ひとまず、大きなサビの部分は取れたため3回目の錆び取り。

 

 

< クエン酸 3回目 > 

最初は2回目と同じように内部だけを予定しましたが穴が開いてしまったので1回目のように樽の中に4つ縦に入れてクエン酸を多分100mlくらい入れて錆び取り開始。

 

約20時間経過後、今度は真鍮ブラシで表面の付着したサビを取り、天日乾燥後穴の開いた部分は金属用ボンド クイックメンダーで穴塞ぎ。

 

 

< 内部の塗装 >

ボンドが硬化後、サビがあっても上塗り塗料で薄めないでそのままベットリ塗りました。

半日乾燥後はペイントうすめ液で少し薄めたサビ止め塗料で上塗りしています。

 

 

< ウレタン移植 >

現状の車輪内部はウレタンを入れて泥が溜まりにくいようにしているため固まっているウレタンをカッターで接着面を分割して大きいマイナスドライバー無理やり剥がしました。

なお、最初のためミスして割れましたが2個目からはそっくり取れています。

       

 

このウレタンは車輪ダストカバーより10mmの空間にして泥が入っても均等に広がるようにしているため以前のように内部に泥が溜まりサビを起こすのを防止対策です。

 

剥がした下側は凸凹になりましたが仕方がありません。

ウレタンは新しい車輪に入れると各部に隙間ができるためシーリングで隙間を埋めています。

その後再びシーリング剤でヘラを使って穴のある所を埋めてから乾燥後、コメリの安いスプレー塗料で細かい凸凹は埋めています。

 

それでもやはり小さな穴がありシーリング剤で小さなマイナスドライバーで修復。

 

 

< 車輪塗装と交換 >

内部の乾燥後、外部をサビ止め塗料クレー色で刷毛塗りして乾燥。

     

 

乾燥後車輪交換となり、ネジ部はネジロックをつけて緩め防止しています。

 

 

< 各部の塗装 >

見た目が良くないため合間に各部の汚れをさらにキレイにして、傷付いている所や塗装が落ちている所の塗装を主にシルバーで刷毛塗りしています。

 

右側サイドフラッパーも水洗いして汚れを落とし、フラッパー押さえはシルバーから作業中の注意をするため黄色に色替え。

 

表示が擦れて見えなくなった注意マーク等のラベルがネットなどであれば入手したのですが無いため諦めました。

 

 

 最後に、GEH800、801からSP853の改良されたGEH802エンジンがさらに安定したものなると期待します。

でも従来のSP850系49kgから54kgになり5kgも重くなり、2m伸ばして30度近い所で作業は少しキツイですね。

 


2023/06 傾斜地草刈機 スパイダーモア SP850B キャブレター調整等

2023-06-02 20:02:15 | 農業機械

< トラブル発生 >    

春になり法面草刈り中に初めての現象としてエンジンが吹きあがらず波うちになり停止。

最初何だろうと思い4~5回スタータを引くと再始動しましたが諦めて刈残しで終了。

 

ORECスパイダーモアSP850Bは2012年~2014年販売していたものを2017年にヤフオクで入手。

 

経年劣化として約10年間もクラッチベアリング、フリーナイフ、エアークリーナ、オイル以外は交換していません。

EC08DCロビンエンジンは2サイクルでワルボロ製D11-DHAのキャブレタが不調にならなかったのが不思議で2サイクル刈払機のダイヤフラムは5年ぐらいで交換しています。

 

エンジンが不安定で回転上昇時一端くすぶり吹きあがらず、アイドリングで停止。

 

点検・確認順として草刈りや田植の準備などで少し忙しい合間に行いました。

 

 

< キャブレタ ダイヤフラム類交換 >

一応10年経過したので一式交換。

 

最初にキャブレタを外して分解。

・30.ダイヤフラム 一番ダメになるは予想通りヨレヨレで波打ち、これで動作したのか?

・31.ガスケット 付着しており削り落とし。

・25.ポンプダイヤフラム 薄いためヨレヨレ状態。

・24.ポンプガスケット 接着面等を見て問題無いと判断しそのまま。

・20.プライマリーポンプ 変色しておりヒビ割れはないが時間の問題。

・その他  燃料ホース2本、タンク出口のグロメット、燃料フィルターも交換。

 

        

 

キャブレタ部品図(オレンジ色は交換)

          

 

各部にキャブレタスプレー(泡タイプ)で注入後、出たのを確認後コンプレッサーで吹き飛ばし。

 

 

< ポンプ駆動通路  >

下側のクランク圧脈動の負圧用チューブ(インパルスホース) が固く抜けないためピストンを上げてからチューブの穴からキャブレタスプレーをするとエンジン側のキャブレタ口から汚れが少し噴出しました。

クランク室の正負圧でキャブレタ下側から入り逆止弁からダイヤフラムを動かして燃料が上に回るのでしょうね。

 

エンジンは不安定ですがこの穴が詰まっているとエンジンは掛からない訳でここではないと判断。

その後、クランク室にスプレーした残りが固まらないうちパーツクリーナで一端吹き付けてコンプレッサーでチューブ穴から強制的に吐き出しました。

 

キャブレタ口から覗いてピストン上死点時はエアーがキャブレタ口より噴出します。

ピストンを下げて傷など確認後、再びエアーを吹き入れるとピストンがカタカタと上下します。

 

組み直して、エンジン始動。

……現象変化なし ?

 

 

<点火プラグ >

点火プラグ(B6HS)を外してみるとキャブレタからの混合で濡れており燃料系は多分OK。

外した点火プラグに点検用コードを付けて火花は普通の状態。

これも中古購入したままのため新品に交換。

……現象変化なし ??

 

 

< イグニッションコイル >

中古購入時EC08DCはイグニッションコイルがダメになるから部品を購入しておいた方が良いと言われたのが未だに頭から離れないためダメになったのかと思いましたがひとまず始動できるので多分違うかな。

翌日、やはり気になるため汎用品のイグニッションコイルをネットで注文。

 

外したものと新イグニッションコイルを比較。

テスターでプラグ側に+、アース側に-すると抵抗値が旧13Ωから新9Ωになっていました。

どちらも大きな問題ではないと判断しましたがひとまず新イグニッションコイルに交換。

 

規定隙間は0.3~0.5mm、名刺の厚みに合わせて薄い紙を折り曲げ0.35mmとして間に入れて8mmボルトを締めてからファンを回して紙を引き出しています。

     

……現象変化なし ???

 

 

< 排気マフラー >

ついでにマフラーも点検。

カーボンはほとんど付着されておらず。

穴からシリンダ内を見るとピストンはキズ無くきれいですが2本のピストンリング間は少し黒ずんでいるだけで問題無いと判断。

 

 

< キャブレタ再確認 >

もしかして確認しなかったニードルバルブが傷付いているかと思い再分解。

指先とピンセットでコンプレッションスプリングが飛ばないように押さえて外しました。

ニードルバルブの円錐部が黒ずんでいましたがキズ変形なし、メタリングレバーの角度が変形しているかと新品と比較して変化なし。

但し、気になったことはダイヤフラムの先端部が上下して接触する部分に傷がありません。

刈払機などはハッキリわかる接触傷があるのですがキレイ過ぎて接触していないのではないかと少し疑いました。

 

組み直し後 ……現象変化なし ????

 

 

< クランクシャフト >

ひとまずエンジンが始動できるので2サイクルのクランク室の密閉のためシャフトのオイルシールがダメとは考えられず。

 

 

< キャブレタ L&H調整 >

最後に今まで一度も触らず約6年間使用していたので調整は必要ないと思っていましたがOREC推奨値と違いを確認。

低中速の L側は 1+1/4になっており 1+1/2 に変更して隙間を開け、

高速の   H側も 1+1/4になっており 1+3/8 に変更して隙間を少し開けました。

3/8は角度で言えば135度、1/4の90度にさらに45度戻しています。

 

結果として最初の画像のように正規部品の調整角度とほぼ同じのため最初から出荷設定されているようでそのまま交換すれば良いかも。

 

今まで適当と思われる調整で問題無くなぜ実働していたのが分かりません。

それで急に不安定になった原因も不明ですがとにかく推奨値に戻してエンジン始動。

 

一発で始動して低速時の不安定はなくなりしばらくエンジンを掛けて停止は無くなりました。

但しエンジン回転数は欲しいエンジンタコメータがないため測定できませんが規定アイドリング2,320rpmより少し高い気がしますが作業中ではこれでよく、気持ち力強く回っている感じ。

 

昨年から変わったことは3月頃に古くなって薄くなり少しボロになったエアークリーナを正規品と交換。

吸い込む空気量が変化したため従来の調整したのが悪さしていたのかなと勝手に思っていました。

 

その後、前回途中で止めた法面で残り分を草刈りしましたが一度も停止しませんでした。

 

 

< トラブル再発生 >

その後2回目の法面草刈途中でアイドリング状態から吹き上がらないことがあり何だろうと思いましたがアクセルをゆっくり上げると元の状態になりました。

3回目の作業時には初爆しないでエンジンが掛かりません。

 

自宅に戻り点火プラグを見ると濡れており、火花もキチンと出ます。

数回リコイルスタータを引くとエンジンは掛かりましたが吸い込み過ぎて白煙を出していましたがその後は安定。

 

やはり原因はキャブレタの調整だけではなかった。

考えているうちにこのような状況になったのは3月にエアークリーナを交換後でした。

 

 

< エアークリーナ再点検 >

エアークリーナの交換が原因ではないかとさらに考えると黒いスポンジのフォームエレメントに今まで通りオイル指しでエンジンオイル10W-30を軽く吹き付け絞ってから取付けましたがオイル量が多かったのではないかと判断。

 

灯油で洗浄後、ペーパーエレメントと一緒に天気の良い日なので3時間ぐらい天日乾燥。

説明書ではガソリン3:エンジンオイル1の割合の混合油に浸し、固く絞ってオイルを振り落とすとなっています。

 

 

< 大きな間違い >

ここで間違いとしてエンジンオイルは4サイクルの10W-30と違うのではないかと気が付きました。

 

農機具屋さんに確認するとエアークリーナのスポンジは何のオイルを浸みているかと聞くとそんなものしたことがなくそのまま装着していると言って参考になりません。

 

OREC社に確認するとハッキリ言われました 「2サイクルなので混合オイル」 です。

間違って4サイクルオイルではトラブルの原因になりますと言われ少し焦りました。

 

4サイクルエンジンオイルはエンジン内部を潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆する油ですが2サイクルエンジンオイルはガソリンと混合して内部を潤滑後燃料と共に燃焼して排出。

 

原因をイメージして4サイクルオイルの混じった空気と2サイクル混合燃料が一緒になって圧縮・爆発した場合を考えたくありませんが実行していたのです。

 

ガソリン3:エンジンオイル1の混合油はメスシリンダで2サイクルやまびこFDオイル10cc + 無鉛ガソリン30ccでキチンと作りました。

 

説明書どおりにガソリン3:エンジンオイル1の混合油に浸し、固く絞って取り付け。

 

エンジンを掛けるとエアークリーナにガソリンが浸透しているためか回転数が高くそのまま5分ぐらいアイドリングしていると少し回転が落ちてきましたのでエンジン停止。

 

 

< エアークリーナ見直し後 >

田植えも終わりひとまず水回りだけとなり用水路の両側の草刈りをしました。

普段は少し危険な所なのでチップソーの刈払機で行っていますがテストも兼ねてSP850Bで実施。

 

使用するとトルクが少し向上した感じで一度も不安定さは無く終了。

 

その後2回目の草刈りを実地。

今まではプライミングポンプ後、最初にチョークレバーを上げてデコンプを押して初爆後、チョークレバーを戻していましたが吸い込み過ぎる感じのためチョークレバーを操作しないでリコイルスタータを引くとすんなりエンジン始動しました。

 

暖かくなったせいかなと思いましたがチョークを操作しないで始動可能となっています。

最後まで一度も不安定さは無く終了。

 

これで今回の1ヶ月近くトラブっていたのが解決。

 

ISEKI 歩行型草刈機 プチもあ VRS501-W を4月に購入・改造や田植えの種から準備の合間に行ったため解決まで時間が掛かりましたが悩みが続いたため逆に楽しみました。

 

 

< 他の2サイクル機再点検 >

その後使用している2サイクル機でフォームエレメント(スポンジ)をホコリ、ごみ対策として再点検。

 

・草刈機 共立 SRE2720UT

洗浄後、説明書を見ると乾燥してそのまま取付け。

共立の方に聞くと説明書どおりに使用して下さい。

…ホコリのある所はどうするのかと聞くと作業しないか又は雨の後でホコリが出ない時に行って下さい。 

現実的に無理なため自己責任としてガソリン3:エンジンオイル1の混合油に浸し、固く絞って取り付け。

 

・草刈機 ゼノア BC2310

洗浄後、ボロボロになりモンキーの余ったエアークリーナで作製、説明書は洗浄のみ乾燥して取付け。

自己責任としてガソリン3:エンジンオイル1の混合油に浸し、固く絞って取り付け。

 

・日立工機 TCG220

洗浄後、説明書は洗浄のみ乾燥して取付け。

自己責任としてガソリン3:エンジンオイル1の混合油に浸し、固く絞って取り付け。

 

・大竹 溝切機 EH-W430H (NT-1同等)

洗浄後、ボロボロになりモンキーの余ったエアークリーナで作製、説明書は記載なし。

田んぼの中でホコリは立たないのでそのまま取り付け。

 

 

< 追記 >

回転数が高いため変速ギヤ時「ギー、ギャー」となるため低中速の L側を更に 3/8戻して回転数を約2,200rpmにしています。 

 


2023/04 クボタ 管理機 TR-6 ハンドル改良、その他

2023-04-02 19:34:49 | 農業機械

< ハンドル改良 >

中古のクボタTR-6を購入後、深く耕作した時にハンドルを少し強く下側に押し込むとハンドルがフニャと曲がるようなことがあり単に少ししなったと感じそのまま継続しましたが再び行うと同じ現象が発生したため確認したところハンドル付け根部の溶接部が割れていました。

 

ポッキリとは折れていませんでしたがグラグラ。

強く押し下げた時にパイプ径約25mmでも付け根部構造は強度不足だろうと判断。

 

そのまま作業は中止してひとまず保管。

 

 

どうするか検討しました。

古い溶接機は使用できないため溶接は無理と判断。

 

ハンドルのみ交換も考えましたが構造的に負荷が集中して問題がありそうでした。

ネットオークションでTR6系出品を見ると付け根部で折れたものがありそのまま部品交換ではダメと判断。

 

現状のままで補強すれば良いと考えて下側の押さえをロータリカバーに付けて、上側に持ち上げる強さに対してさらにブリッジすれば良いと判断。

 

なお深い耕作すると持っている高さが低く姿勢を少し前のめりで作業のためハンドル角度を上向きに1メモリ上げて使用していました。

 

対応として台形型のアームを作り下側はロータリ中央部のネジを長めにしてそこから左右のハンドルに台形上部を固定すれば押さえても引き上げてもハンドル付け根の負担は少なくなると判断。

 

アームは厚みのある鉄板より19mmのハウスパイプならば中途半端なものが転がっているのでそれを利用。

 

寸法を図りハンマーで両端を叩いて平にしてから台形に折り曲げ。

現物に合わせると誤差は少ないためそのまま平の部分に約8mmのドリルで穴開け。

 

まずハンドル付根部でハンドル末端高さが約10cm上下するため深く耕した時に押さえる体が前倒ししない垂直の位置にとして高さ105cmの所で仮固定。

 

後はロータリ側とハンドル側の固定可能な所で位置決めしてロータリ側とパイプ両端をネジ刈締め。

ハンドルとビニールパイプは固定するため最初は針金で仮締めしましたが最終はUボルト止め。

              

 

 

さらに錆びたビニールパイプでは見た目が良くないためハンドル色に合わせて白い錆止め塗料を塗り愛嬌としてブリッジ部は青い19mmパッカーを指しています。

 

実際に畑で一番深い状態にして動作しても体は垂直のまま普通な姿勢により作業は少しでも楽になるだろうと確信。

 

その後畑の畝作りで倍土器を付けて作業しましたが以前は体重を掛けて深く押し下げるのはハンドルも影響あるだろうとやりませんでしたが、今回は思いっきり最初のみ片足で体重を掛けて深く沈めてからハンドルを両手で掛けたため20cmぐらいの深い溝ができたためネギが植えやすくなりました。

   

 

 

< その他 >

車体重量が約105kgと軽いため耕運していると前側が軽くフラフラしている感じでしたので先端のバランスウェイトに作業場に転がっていた何かの管理機のウェイト(約6.5kg) をロープで付け。

 

シバウラ耕運機も同じように先端の重みを倍ぐらいにしているため耕運すると先端が浮かないようになっており、TR-6もタイヤが地面にシッカリと押さえる感じとなりフラ付きがなくなりました。

 


2023/03 自走式草刈機 ハンマーナイフ HR400W メンテナンス

2023-03-02 17:52:20 | 農業機械

春になり2013/05に購入したOREC HR400Wも約10年となり各部のメンテナンスを行いました。

 

HR400Wは軽く小さいため作物間、畑で行う残渣、山側の木の間など活躍していますが広い所では時間が掛かり少し疲れます。

 

年数経過と小さな機械でそれなりに使用したためか全体的に傷んできたため畑以外の草刈機が欲しくなりました。

今回はハンドルが左右になるものを検討していますがOREC 主流のHR66*系は大きく高価なので気持ちが動きません。

 

近所の農機具屋ではHR53*の方が多く売れていると言っていました。

反転時前部を少し上げるためクラッチがあっても購入層の高齢者では重く大きいのは少し無理なのかも知れません。

高価なクローラは反転がクラッチだけですがやはり使い勝手が重いのが難点。

 

私も今後は体力が低下していくだろうと思い軽い幅50cmクラスを検討。

HR532X後継機のハンドルが左右調整になるかどうか、オーレック社に問い合わせるとまだ発売はしないようです。

 

 

他にATEX 刈馬王RS-500Bも検討していますが前進2速しかないのと刈取り高さ調整が面倒なことに今一歩購入に踏み切れません。

なお、ベースがOEMだと思いますが 農業女子のため ISEKI プチもあ VRS501-W もカラー、その他変更されて発売され、3月中旬の展示会で展示されるため現物確認に行く予定です。

 

このカラーは少し恥ずかしいですが若い女子向けだそうですが高齢者にも約100kgの軽さはちょうど良いのでしょうね。

HR400Wの車体70kgから米袋1袋分重くなり、HR53*はさらに米袋7割分重くなります。

 

 

 

< 基本的な所 >

エンジンオイル、ミッションオイル汚れ、漏れなど確認、キャブレタ清掃、タイヤ点検、ベルト含み駆動系確認、ケーブル遊びとオイル指し、各ネジの緩み  等は基本として毎年の点検後に今回は以下を行いました。

 

 

< ロータリーフレームCMP再修理 >

2020/09にロータリーカバー共にさび止め、ステンレス等で補修しましたが小石や砂利がある所も草刈りしているためステンレス板に小さな亀裂が数ヶ所あり交換が必要と判断。

初回の時はフレーム上部に石が当たり数ヶ所突起されていましたが今回はステンレスとブリキ板で影響はありませんでした。

 

前回は、

幅約430mmありますが近くのお店ではステンレス板400mm幅しかなく30mm不足。

 

厚さ約3.0mm(ロータリーフレームの側面3.0mmなので多分同じ) の凸凹突起のあるフレーム上部を平らにして裏側はさび止め塗料を塗り、420mmx460mmx0.3mmブリキ板をボンド付け、さらに400mmx475mmx0.4mmに切断したステンレス板もボンド付けたので小石など多少問題ないと安心していましたが甘かったのです。

 

上から

1- 3.0mmフレーム上部

2- 0.3mmトタン板

3- 0.4mmステンレス板

計 3.7mm厚み となっていました。 

 

今回は、

少し遠いホームセンターでステンレス板は455mmx910mmx0.4mmを購入。

   

 

424mmx473x0.4mm切断したステンレス板のみ交換予定でしたが少し不安になりさらに一回り小さい418mmx414mmx0.3mmのブリキ板を間に無理やり差し込みました。

ステンレス板は長さ910mmのためほぼ半分残り、数年後に取り付けたステンレス板に穴が開けばまた交換可能としました。

 

上から

1- 3.0mmフレーム上部

2- 0.3mmトタン板

3- 0.3mmトタン板

4- 0.4mmステンレス板

計 4.0mm厚み となり素人でこんなに面倒な例は他にないだろうと思います。

 

溶接機が壊れてなければ2~3mmの鉄板を追加して溶接したかったのですが…

   

 

 

隙間は他の作業で余っていたシーリングを埋めて、その後さび止め塗装しています。

 

 

< ハンマーナイフドラム修理 >

ナイフドラムのハンマーナイフをボルトで固定する11ヶ所部分はナイフの高速回転のためか上部のみ2~3mmめくれ上がっておりハンマーで叩き約1~2mm戻しました。

小型なのでナイフ固定部の厚みがHR66*系より薄い感じのため変形したようです。

左右対称ならば逆にできるのですがハンマーが上向きに回転するため上下の構造は違うためNGです。

 

 

< ナイフ研磨 >

毎年春になると22個のハンマーナイフを外して卓上サンダーで研磨していました。

使用が少ないためか前後交換しただけでそのまま約10年使用しています。

予備品は数年前に購入しましたがあえて交換する必要がありませんでした。

 

流石に面倒なので付いたままできないかと検討して、ベルトサンダーが良いだろうと思い専用機では春しか使用しないため安価なものとしました。

 

お手頃品として 神沢ベルトサンダー10 K-841をホームセンターで探しましたが無いためネットで購入。

 

なおディスクグランダーの高速回転は止めた方が良いということでスピードコントローラーも数十年前に購入したものも神沢製K-15Sでした

ベルトサイズは10mmx330mmと十分ですが先端が少し大きいのは気になりますが仕方がありません。

 

ひとまず粒度#80で行いました。

単純に刃先部をスライドするだけで研磨してくれます。

   

 

ディスクグラインダでは左右にふらつきこんなにキレイになるとし思いませんでしたので何んでもっと早く気が付けば良かったのではと少し後悔。

 

その後、スパイダーモアOREC SP850Bのフリーナイフを研磨しようとしましたがうまくできませんでした。

でもフリーナイフにしてから小石など当たってもナイフ損傷はほとんどなく、もし研磨する時は外した方が良いでしょうね。

 

 

< 汚れ取りと塗装 >

カラーが白のためか汚れが目立ってきたので水洗いしましたが落ちません。

仕方がないのでラッカー薄め液を付けて擦りましたが本当に落ちません。

 

このまま塗装で上塗りしようと考えましたが各シール部もあるためどうしようかと考えているとコンパウドが浮かびました。

昔白いスカイライン時に使用したのが塗装箱から出しましたが開けてみるとカチカチに固定していました。

この時はいつものように水を入れてマイナスドライバーでかき混ぜるとドロドロ状態になりそれをウェスに付けて擦ると何と汚れがウソのように落ちます。

 

ウェスでは面倒な所は歯ブラシで行うと隙間などキレイになります。

   

 

汚れている外部全体を数時間行うと今までの汚れは無くなり、錆びた鉄部は白い錆止めで塗装。

少し遠くから見るとキレイになり驚きでした。

今まで農機具にコンパウンドやワックス掛けなど考えたことが無かったのです。

 

 


2022/10 クボタ 管理機 TMA25 ニコイチ化

2022-10-11 20:18:47 | 農業機械

以前より検討していたクボタTMA25の問題解決に対応。

 

問題とは、

・2年前、シャフトのオイルシール交換後も相変わらずオイル漏れがあり前側を倒して下に漏れるケースを置いていますが1回/年確認すると半分ぐらいになり補充していました。

 

・エンジンは2~3回で始動しますが使用中に一端停止後は再始動が10回ぐらいスタータを引かないとだめでイグニッションコイル内部が熱により不具合になっているようです。

 

・元々ガタガタでしたがさらに全体的にガタが来た。

 

 

稲刈りも終わり、少し暇になってきたので部品取りとしてTMA25をヤフオクで探しました。

 

 

TMA25は大きさと重さが手頃で91ccエンジンはある程度トルクがありその後のTMA300など排気量を下げて出力を上げるものは個人的に好きになれない。

さらに10万台以上販売した実績として良いものは売れてネット上に出回りますので部品調達し易い。

 

雨の中軽トラで行き、本体+高速代+ガソリン代+昼食で1万円ちょっとオーバーとなってしまいました。

 

翌日、比べると屋外放置されていた現行機と屋内に放置されていた今回分は程度が良いため修理して現行機は逆に部品取りと決定。

 

1号機は現行機を部品取り用に格下げ

2号機はニコイチで組んだもの     と呼ぶことにしました。

 

 

< 各部点検・修理 >

順番を間違うと面倒なので作業前に確認。

 

・始動SWはONで固着したまま、回らないためCRC5-56で隙間に数回噴射してゆっくりと回すとカチッとOFFになり再びONにして数回繰り返し。

エンジン側左の接続を抜いてテスターでOFF時導通、ON時切断を確認してOK。

 

・点火プラグ DENSO W14F-U 正規? カーボン少な目で電極すきま0.7mm丁度で交換したようだ。

 

・エンジンオイルは真っ黒で少しドロドロ、量は規定の中間。

 

・ミッションはレベルケージ下から規定5mmが13mmあり8mm多くあり、もしオイルシールより漏れがある場合はこんなものかと。

余り汚れてはなかったが劣化している可能性大のため2回目のオイル交換後ミッションも交換予定。

 

・ハンドルにガタがあり付根のネジが緩んでいたので締付けOK。

 

・タンクカバーを外す時になぜかガソリンが入っていた。 約100cc (今回一番の失敗1)

 

・エンジンのシリンダ壁がオイル切れの可能性のためスタートをゆっくりと3回引く。

 

・点火プラグをキャップに差し込み電線を付けて火花が出るかどうか確認すると問題なし。

 

・エアークリーナを確認して多少劣化しているが汚れ、損傷確認で問題なし。

 

・タンクを外してガソリン約100cc一端抜いて、ペーパータオルでゴミ取りしてタンクへ戻し。

  (今回一番の失敗2 として色はガソリン色でしたが劣化してほぼ水状態)

 

・移動輪交換 標準30cmを外して1号機の36cmを着け直し。

        大きさ比較 

              

 

・後方の抵抗棒のピンが仮止めのため1号機のものと交換

 

・右ハンドルのアクセルの錆び取りとケーブルも含めグリースアップ。

 

・右カバーを外して外側の反って曲がっている部分の修正。

 

・カタカタに少し固着したクラッチレバーのケーブルも含めグリースアップ

 

・キャブレタのフロートチャンバーを外して見たが余り汚れていなかった。

             

 

・約100ccガソリンを補充して本命のエンジン始動としてスタータを数回引いたが始動できず。

点火プラグを外して見ると濡れていないためキャブレタ外して各部エアーブロー後、細い穴のあるメインジェットが外して空にかざすと小さな穴確認。

 

・キャブレタ組み立て後スタータを引くと1回のみ爆発後、その後NG

 

・点火プラグを外して見ると今までの整備で初めて見る現象として電極周りが水滴のようにものがいっぱい付いている。

 

 

何これ?  ( <- 実は水でした)

見た目にモッコリした水滴の電極に付いており正常な判断できず。

 

再び点火プラグをキレイに拭いてから乾燥してから取り付けてスタータを引いても始動できず。

3回同じことをして4回目にスタータロープが切れてしまいひとまず諦めました。

 

・スタータ部を外して1号機のものと交換。

 

・オイル交換はエンジン始動後少し温めて行う予定が狂ってしまい冷たいままドレンボルトを外すと真っ黒なオイルがドロドロと出てきます。

 

・点火部とピストン上部内が水分で濡れていると判断したため点火プラグを外して一晩そのまま。

さらにタンク内のガソリンをすべてペットボトルへ

 

 

・翌日10時頃に点火プラグ付けてスタータを引くと水滴は無くなりましたがまだ湿った感じ。

前日ペットボトルに入れたガソリンを見るとボトル内が水滴だらけ、ガソリンだけならば付かないため水が入っていることを確認。

 

 

< シリンダヘッド内確認 >

・仕方がないため少し面倒ですがシリンダヘッドを外して確認としました。

    

 

内部は均一に湿った状態。

 

カーボンもそれなりに付着していたので削り取りある程度キレイにしました。

シリンダ壁は特に傷が無く汚れたオイルでも影響がないようだがピストンリング位置上部は汚れたオイルが付着しておりピストンを数回上下して付着したシリンダ壁を抜き取る。

 

IN/EXのタペット周りもカーボンが付着しており削り落としてエアーブロー後パーツクリーナで洗浄。

 

真横の外側のカバーを開けるとバルブスプリングで簡単な構造です。

    

 

 

シリンダヘッド、その他外したものを取り付けエンジン始動は一発でOK。

カバナーも動作してアイドリングOK。

アクセルを開け回転も上昇し、クラッチを入れてシャフトも動作OK。

    

 

後は実際に畑で動作確認となりました。

 

 

< 動作確認 >

翌々日、稲刈り後の片付けとしてもみ殻運搬作業を行い今年もホンダ除雪機HS655が活躍。

その後もみ殻が均等に広がった畑を今回の TMA25で少し荒く耕しました。

 

5分ぐらい使用していると突然エンジン停止。

 

 

あれどうしたの ?

 

スタータを2~3回引いてもエンジン始動できず、しばらく何だろうと考えてから再びスタータを引くとエンジン始動。

 

停止の仕方が燃料系でなく電気系の火花が止まった状況。

 

そのまま継続して耕すと30秒ぐらいはエンジン始動して耕せましたがすぐにストーンと停止。

スタータを2~3回引いてもエンジン始動できないため1分ぐらい待ってスタータを引くと始動できるため、他の管理機を出すのも面倒なため5~6回繰り返してもみ殻エリアを終了。

 

 

< 点火系確認 >

点検は翌日としました。

 

その前に1号機のインジェクションコイル確認として抵抗値は 12kΩ となっており多分正常かな。

でも熱により不安定になるだろうと思っています。

 

 

2号機は再現確認するとやはり数分後にエンジン停止。

すぐに抵抗値を確認すると 16kΩ あり極端に悪い感じではないかな。

 

まずコイル交換前に簡単なので点火プラグ(NGK B-4H)を1号機より外して交換。

 

エンジン始動後昨日の耕作した所を再び行いました。

数分後には停止するだろうと思いましたが何時になっても停止しないで最後まで完了。

 

インジェクションコイルの不具合と思ったのが何だったのか。

古いDENSOUプラグの不具合が時々あるのでそれだったのかも。

 

 

洗車後、暖かい状態でオイル交換を行いましたがドロドロの状態からサラサラの真っ黒状態に変化して汚れ酷く付着していたオイル通過各部を多少良くした感じ。

今回のオイル量は120ccでレベル中間になり、整備メモでの210ccは上限レベルようです。

 

後は2回程度使用したら再びオイル交換すれば良いだろうと判断。

 

ミッションオイル汚れはなく劣化していますが0.95Lも使用するためそのまま。

 

オイルシールからの漏れも確認できませんので多分大丈夫でしょう。

 

 

最終的にニコイチとして、1号機より

・スタータ一式

・抵抗棒のピン

・タンクカバー

・点火プラグ

・移動輪       でした。

   

その後落花生の場所を耕作しましたが一度も停止しませんでしたので今後は様子見となります。

 


2022/08 草刈機等 オイル交換時の水平状態

2022-08-14 16:47:09 | 農業機械

今回は気にしていた機械の「水平」に対して再確認。

 

4輪タイヤ、クローラのものは基本的にほぼ水平状態のため除きます。

 

水平は車体を平坦な所となりますがオイル点検・交換時に以下のように行いました。

 

 

< 自走式草刈機 OREC HR400W >

2013年から9年目になり、来年HR532X後継機がハンドル左右可能ならば購入予定。

左右にならない時は少し無理して中古も含めHR662~HR665後継機にするかも。

 

HR400Wは法面草刈機SP850Bがあり、その他4台刈払機で使用頻度は下がりますが特にトラブルもなく使用しており点検は暇な時にやっています。

 

但しオイル量は規定の0.6Lキッチリと入れていますが点検時オイル量の確認が曖昧でケージのH~Lの範囲に入っていますがスッキリしません。

 

オーレック社の他の各機械の説明書をいろいろと見ましたが、「エンジンは水平にして給油栓はねじ込まずに差し込んで点検して下さい。」 とほぼ全て同じ。

 

でも車体先端が上下できるため

・水平にする方法

・何処の何を判断

かハッキリしませんが基本的にエンジン台座を水平としていましたので機械により変化するかどうか。

 

クボタのように「エンジン水平状態」とはエンジンを乗せて固定しているエンジンフレームが水平の状態と明記。

 

オイルゲージが差し込まれている角度が問題になります。

ほぼ垂直ならば多少上下しても変化は少ないですがゲージ角度が寝ていると変化します。

 

ロビンEX130DエンジンはEX130D70220 と後期になりエンジン真後ろ右側の白いオイルキャップがあり極端に寝ているためゲージの測定範囲がゲージいっぱいになっておりこのケージで測定時エンジンの水平度に極端に影響しますが現状では前側の傾斜しているオイルゲージCPで何とか対応している感じです。

 

なお、説明書にもなく裏側のゲージは何のためにあるか分かりませんがHONDA GX系エンジンのように前後にオイルキャップが汎用エンジンに使われていたのでしょうね。

 

今まではエンジンフレームの水平を目測で少し曖昧に判断していましたがキッチリ水平にしても大きな影響はないと思いますがスッキリしません。

 

写真のように水平儀で確認しながらエンジンフレームとずれないように刈高調整レバーを上げていきました。

 

丁度65mm付近になると水平になりました。

次回からマークした刈高調整レバーを65mmにすれば良いことになりました。

   

 

最初赤い燃料タンク上部でも水平になるかも知れないと思っていましたが確認した所ピッタリ一致。

   

 

前側のオイルキャップCPで計測するとピッタリ L~H中間で昨年オイル交換からオイル減りなどなかったことが確認。

 

 

・ミッション部の点検・確認

走行チェンジ軸付近にオイル指ししているためかオイルが付着しておりオイルシールから滲んでいるかも。

1回/年確認していますが他の部分からオイル漏れは発生していないにも関わらず検油口を開けてもオイルが出ません。

 

注油口から#80を約10ml ? ぐらい入れると検油口の口元からオイルが出ますがなぜ減少しているか未だに謎です。

 

ミッションケースそのものは上下にありたっぷりとオイルが入っているので本当はそれ程シビアにならなくても良いのか知れません。

 

 

< 小型管理機 HONDA FF300H >

エンジンオイル量が0.26Lと少ないため直ぐに汚れます。

刈払機 UMK425Hはさらに少なく 0.08Lしかなく2回/年交換しています。

 

特にHONDA汎用機はオイル量が少なくドロドロに汚れるまで使用している例があり中古機のエンジンスタート時の白煙が酷い。

 

FF300Hでも点検・交換時は、

平坦な場所で本機を耕運爪(ロータリ)と後車輪が設置した状態で行うことになっていますが先端が少し上がっており完全な水平ではありません。

 

でもオイル給油口は垂直になっておりこの状態でも上限レベル0.26L、突起のある下限レベル0.16Lの範囲にあればOK。

 

但し、クラッチケースオイルの点検はキチンと水平にしなければならず、

「平坦な場所で水平(耕運爪を接地させて後車輪を60mm浮かせた状態)にしてエンジン締付け座面を水平確認にします。」

オイル量0.2Lと少ないため検油ボルトを抜いて口元までの確認のため車体が傾いていると正確に判断できません。

 

やり方が何か間違っていたかも知れませんが実際に確認すると後車輪60mm浮かせると後部が上がり過ぎて少しずつ調整すると写真のように後車輪約48mm浮かせると水平儀で平行になりました。

   

 

少し面倒ですね。

 

なお、クラッチケースオイルと変速機オイルのドレンボルトがありません。

説明書にはオイル抜く方法が無く何かあるはずと各部いろいろと見ましたがありません。

仕方がないため「お客様相談センター」に確認するとサービスマニュアルにはありFAXを貰いました。

 

単に注油口から車体を傾けるか先端を上向きにして抜くだけでした。

溝切機のように他の農機具メーターでもそのような検油/廃油/注油口を兼務しています。

 

 

 

< 小型管理機 KUBOTA TR-6 >

エンジンオイル量は0.6Lとなっておりエンジンを水平にして給油口元まで入れます。

 

「エンジン水平状態」とはエンジンを乗せて固定しているエンジンフレームが水平の状態と明記しています。

 

TR-6ではエンジンフレーム前下にジャッキアップして先端部約4cm

またはタイヤ下に約2cm厚の板を入れれば水平になります


2022/06 刈払機の機種追加 共立 SRE2720UT

2022-06-02 21:21:28 | 農業機械

田植え終了後、多少暇が出たので各刈払機のギヤケースにグリース注入など簡単な再点検・整備を行いました。

 

気にしていた共立 AT221Gは小枝等も含む少し硬い草用のナイロンコード専用機でしたがいろいろと点検・確認しましたがアイドリングが安定しません。

3~4年ぐらい前に一時始動不可で放置していたのを無理やり直しましたが不安定のため始動時の回転数を上げていましたがギヤヘッドが回転してキケンな状態で使用していました。

一端使用すると21.2ccでもトルク感があり小枝や少し太い草切りで活躍していました。

 

10年以上前の前期型でチョークレバーが後方にあり、後期型は前方に移動されて修理する場合に部品のネット入手が面倒になっています。

 

 

草刈りは平坦な場所用と傾斜地用は自走式草刈機があるため広い所専用として少し暑い時も可能でいつでもできて時間が以前より約半分がメリット。

従来のように刈払機ですべて対応するのは無理がありここ数年自走式草刈機が増加しています。

さらに草刈りと除草剤作業を交互に行っており自走式も含め各機械の使用頻度は低いです。

 

今回エンジン刈払機は4台あるため廃止にするか、または少し贅沢に排気量の少し大きいものにするか検討。

AT221Gは2~3回/年、荒地専用機と位置付け気持ちは欲しい気持ちが優先となってしまいました。

 

 

いろいろと検討の結果、

・排気量は現行の21.2ccから25.4ccモデルへ

既にホンダUMK425Hの4サイクル25.4ccがありますが柔らかい草用と徹底しているので傾斜地や荒地では絶対に使用しません。

そのためAT221Gはぴったりの役割をしていました。

 

・AT221Gは農家用にモデルだったと思いますので整備性は良く21.2ccでもトルク感があり個人的にお気に入りでした。

他メーカーも良いですが共立は近くの量販店でも各部品が揃っています。

 

・最初は量販店の3~4万円の少し良いものを検討しましたが中途半端でした。

2万円以下は整備性が悪く価格相当なもので環境対策のためマフラーに触媒が付いているモデルは論外。

共立も約130g重い触媒を付け、少し無理に使用した場合エンジンが壊れやすいことが一時話題になっていました。

 

・腰に当たる部分のシャフトクッションが必須となり機種は絞られます。

ゼノアBC2310を両手からループに変更時に付いていたクッションをホンダUMK425Hに付け替えましたので腰の部分が良い感じで作業しています。

 

結果として、

ネット上で部品数が多く、JA推奨品の同じ「やまびこ」系の共立にしました。

新品ならば6~7万円ですがそこまで必要性が無く整備の楽しさを考慮して中古となり共立SRE2720UTをネットで落札。

本当はSRE2730UTが欲しかったのですが3万円近く出すのはもったいない。

   

 

< 点検・整備前 >

前使用者は年数の割にキレイであまり使用していなかった感じで各部は製造時のままの状態でネジ部は開けた形跡がなくさらに点検した様子もないようでした。

 

キャブレタ周辺は汚れが結構酷い状態で強力パーツクリーナーとブラシで数回清掃しましたがこのように汚れて黒ずんでいる方は近所でも多いです。

今回はキャブレタを外して分解して確認はひとまずエンジンが掛かるため行いません。

 

< 点火プラグ >

NGK BPMR8Yで焼け具合は丁度良いぐらいでしたが中心電極の真横は何これ ?

というぐらいに片側に付着物が固まっており、ガスケット空間(碍子の下廻り、又はふところ)内はカーボンがたっぷりと入っていましたので清掃。

プラグギャップは0.6~0.7mmと規定通りで多分農機具屋さんが交換したままでその後使用者は無関心だったと予想。

 

プラグ穴からピストン上部をライトで照らして見るとカーボンが付着しておりどうしようかと思いましたがひとまずこのまま後で対応すれば良いと判断。

 

ホンダ TLR200 で交換したエンジンの整備で使用した呉工業の「エンジンコンディショナー」がたっぷり残っておりそれでカーボン除去してみるかも。

用途は4サイクル系のため2サイクルはしても良いか考えましたがキャブレタ側から注入はダメのためプラグを抜いてからある程度注入後20~30分ぐらい後エンジン始動をしてみるかどうか検討。

さらにクランク室内部への影響があるかどうかで判断。

 

 

 

< マフラー >

開けたことが無く固いためネジ穴をなめないように 4mmT型ヘキサゴンレンチ を手で強く押しながら回しました。

マフラーは当然触媒の無いものです。

 

内部にライトを照らして確認して特にカーボンは付着していなくマイナスドライバーで差し込みガリガリと擦りましたが特に付着はありません。

 

マフラー付根の窓からピストンの状態を見てキズは付いていませんでしたが多少変色していた程度。

但し出口側全体にカーボンが1mmぐらい均等に付着していたのでマイナスドライバーで削り取り。

 

ピストンは上死点で削りカスは先に落ちないようにして最後に内部キレイにしてエアーで更に吹き飛ばししてからオイルをピストン横に少し塗りました。

 

 

< エアークリーナ >

汚れており灯油で洗浄しているとドロドロ状態で購入時のままだったかも、年数判断して交換はなかったようだ。

このボロボロとオイル汚れで通過した、または隙間や下側4ヶ所がポッカリと穴がありホコリを含んだ空気を吸い込んだ機械に負担が掛かったようです。

 

そのためプラグの付着物とピストン上部がカーボン付着していたのかも。

洗浄後天日乾燥したものは触るとポロッポロッと細かくなり再利用は無理と判断。

 

部品は多分800円ぐらいで近くのお店に買いに行こうと思いましたが止めました。

 

厚み21mmで内部45mm、外部60mmなのでホンダ モンキーバハ用に使用したエレメント残で作製し、10W-30オイルを全体に少し染み込みさせました。

スポンジの厚みが純正より少し厚いため空気通過が気持ち少ないかも。

   

 

 

 

< ギヤケース >

ギヤケースを外してシャフトの状態を確認後、末端近くまで引き抜いてガタなど状態確認。

グリース切れが途中にある感じのためモリブデングリースを均等に付けて回しながら差し込み。

 

ギヤケース内のベアリングは普通3個(AT221Gも3個)だと思いましたがこれは4個あります。

ベアリング、ベベルギヤなどガタが無いか回して確認してガタがあれば面倒でも交換するだけです。

 

シャフト固定部のネジも初めてで開けたことが無くグリースもキレイにありそのまま。

駆動軸廻りは普通のグリースが少し固まった状態のままで数年は見なかった感じのためキレイに取り去り新たにグリースをぐるりと軸周り補充。

 

ギヤ内部は左側のネジ(グリース出口)は何度か使用した形跡ありグリースを右から入れた時に古いグリースが押し出てくればいっぱいになったことが確認できるもので他メーカーや安いものはなぜ無いのでしょうか。

 

刈払機整備のお決まりとしてギヤケースにグリースは半分ぐらい入っていましたのでそれだけは守っていたようです。

 

 

< クラッチ >

ここも初めて開けた感じ。

クラッチはシューの埃クズはエアーでキレイにしましたが埃が噴き出しました。

ネジの緩みの確認、シューは残4.6mmあり、片減りもなく当分問題なし。

スプリング防振のあるクラッチドラム付近のガタを確認して問題無し、内側の減りも問題無し。

   

 

 

< リコイルスタータ >

iスタートでロープの負担が少ないと思いましたが一応確認。

長さは普通の長さ80cm近いものから50cmと短く汚れているだけで当分は問題なし。

 

なお良く見るとリコイルスタータの左下側のボルトが無いためほぼ一致するものを代用

 

 

 

< 始動/停止(STOP) >

・共立        AT221G      始動=上側、停止=下側へ

・ゼノア    BC2310      始動なし、停止=赤いボタンを押下

・日立工機 TCG22       始動= I押下、停止=O押下

・ホンダ       UMK425H 始動=下側、停止=上側へ

・共立          SRE2720    始動=上側、停止=下側へ

といろいろと異なり共立とホンダの使用頻度が多いですが使用開始時よく間違えるため緊急停止時は少し不安です。

 

 

< その他 >

・クラッチ部の下側はSRE2730のようにケーブルカバーが無くスロットルケーブル、配線は結束バンドで雑に止まっていましたので水道ホースでカバーして結束バンド2本で固定。

   

 

他の機種ではケーブルと配線が作業者の腰とお尻横付近に当たる構造は余りお勧めしませんが改造したSRE2720UTは整備時は少し面倒。

 

・混合油は 40:1をタンクへ入れましたが新品でないため各部をオイル潤滑するために 1回目だけの 25:1のものは使用しませんでした。

 

 

< 操作編 >

ナイロンコード用に変更後実際に草刈りをしました。

 

ツインスロットルの操作グリップはホンダ UMK425HのWトリガーと異なりこちらが良いです。

低速~高速回転数の調整はUMK425Hのスロットルレバー上部のネジ調整ですがSRE2720は親指でコントロールレバーを上下にスライドできるので作業中に刈取り場所毎に簡単に設定できるためこれは良いと思います。

丸山のプロ用も同じようにあり見た感じでは古いゼノアのスロットルと似ています。

 

今回、引き取り時この設定が一番下の高速にしてあり前使用者はそんなにも高速で使用したのか少し疑問でした。

そんな設定ならばスロットルレバーを握った指先だけで前後コントロールしなければならず安全のためいっぱいに握った状態ではなかったのでは…

 

私は回転数の調整は高速にはする必要ないと中間に設定。

中速レベルにして1回でダメならば2回切れば良いのですが作業面積が広いとそんなことできないかも。

 

それでも回転と共にトルクが出ます。

操作は左回転する時にいっぱいにスロットルレバーを握り、右に戻す時は気持ち戻してリズムカルに動作しているのでエンジンは多少回転が上がったり下がったりしており他の方が見たら踊っているようなものかも。

 

なお、個人的見解ですがスロットル部はランク分けされています。

 

2万円以下、3~5万円、6万円以上と3段階となり車の価格と比例する感じ。

・2万円以下の主にホームセンター向けは昔の軽自動車かな

・3~5万円のものは高級機のパクリで見た目の材質など安っぽい

・6万円以上になると材質も含め高級っぽい。

 

3~5万円代のUMK425Hから今回のSRE2720UTを操作すると見た目だけでなく操作性が良く、慣れの問題かも知れませんが使用頻度が多い方にはやはりこの程度ある方が良いですね。

 

 

 

< 3軸合成値 >

作業時に振動が腕などに影響を与える値で前後、左右、上下の3方向振動の合成値。

 

回転数、環境、メンテナンスにより変わりますが以下はメーカーが公表しているもので合成値順として、ゼノア BC2310 DWは見つからないためBC2320両手ハンドルからループDLへ改造したので変更。

     

 

実際に作業しているとこの数値は少し違う感じで勝手な判断で BC2310と同じぐらいなので後継機SRE2730UTと同等かな。

AT221Gも7.5m/s2は本当なのかなと思いますがUMK425Hより少し振動する感じです。

 

刈払機全般は10m/s2以下のため、1回の連続作業は30分以内、1日の作業時間は2時間以内となっていますのでほぼ私の作業と一致して、作業時は振動軽減グローブは必ず使っています。

 

ナイロンコードで下側を叩いてコード延長するのを以前使用していた時は30分毎休憩など取らず連続した作業だったため終了後は疲れました。

コード確認、延長のため時計を見て30分ぐらい経過すると手動で長さ調整をしながら日陰で休憩しています。

 

なお、このSRE2720UTは非対称ハンドルのため左側が少し手前になり刈り取る範囲が広くなるだけでなく左手をチョンとグリップ先端を持つだけで振動はほとんど伝わりませんので過去にあった手のしびれはありません。

 

 

< 結果として >

・今まで回転数を上げていた場合は低速~中速の範囲となりやはりトルクアップがはっきりと分かります。

低速でもクラッチが滑らないように気持ち回転を上げますので中速領域が一番使用することになりました。

 

・燃費はタンク0.7Lにいっぱい入れて約1時間で半分消費の約0.35L/hとなりAT221G とあまり変わらないかな。

 

・排気音は耳栓を付けているので判断が少し難しいのですがAT221Gと変わらないかも、但しUMK425Hと比べて明らかにうるさいため市街地では使用制限が必要です。

 

・各ネジを見ると六角穴付きセムスボルトが3mmと4mmとなっていますが付属品のレンチはなぜか4mmしかありませんので3mmボルトの所は個人では開けないで修理は販売店などで行うことが前提になっているのかも。

ホンダの場合はバイクも含め5mmに統一されており整備性は少し負けています。

 

・2回目の作業後、点火プラグの状態を確認した所キレイに焼けていました。

ピストン上部をライト確認すると付着されたカーボンはほとんど無くなっておりプラグとエアークリーナの交換で標準に戻ったようです。

検討した「エンジンコンディショナー」は使用することはありませんでした。

 

・重量は26ccクラスのため4.8kgと少し重くUMK425Hより500gぐらい軽い感じですが長時間はやはり疲れるでしょう。

 

・引き取り時「AIR DRIVE 180」とシスライザーの四角3.0ナイロンコード残21本(計3千円ぐらい) 付属されてある程度使用したようですが自走式草刈機があるため使うことはありません。

使用する場所は凸凹の無い所限定のようなので前使用者も途中で止めたかも。