お正月に家電量販店の福袋で7インチのタブレット端末を入手したんですが、オレにとっては初のタブレット端末の使い道としてイロイロといじってみた結果、主に電子書籍リーダーとして活用しています(スマホもタブレット端末の一種と考えれば、”初”というとちょっと語弊があるのかもしれませんが)
かつては数千冊のマンガや小説に埋もれて生活していた頃もあったんですが、オレが現在住んでる部屋には資料的な書籍類を含めてもおそらく百冊くらいしかありません……大量の本を処分した理由としては、ほとんどの本を読み返す機会がそんなに無いこと(時間の捻出が物理的に無理)、内心でコレクター的な所有欲を満たす割合が高かったこと(勿論買った本は全て一度は読んでます)、そしてやはり置き場所に非常に難儀したという事が挙げられます(アパートの底が抜けたとか、地震で崩れてきた大量の本に埋もれて死亡してしまったニュースとかホントにありましたしね…(-_-;))
そんなオレですが、”紙”の本というモノに対する馴染みというか、思い入れみたいなのがそれなりに強かったと自負していまして、パソコン上でマンガやら小説やらを読む行為に違和感というものが常につきまとっていました……特に電子書籍なる、紙の本とほとんど変わらない価格で購入しても手元には実物が無い、あやふやな電子データの閲覧権だけをハイどうぞ~と渡されるシステムには激しい嫌悪感があったと言ってもいいかもしれません
その辺の感覚が徐々に変わって来たのは、ネットでしか読めないブログ記事やWebマンガ、そしてスマホにて新聞の紙面そのものを画像化したアプリなんかにこの十年くらいの間に慣れ親しんで来たからだと思われます
電子書籍のメリットとして、とてもキレイ(劣化もしない)、かさばらない(どんなにページ数が多くても重くならない)、一旦電子化されてしまえば絶版の心配が無い(入手しやすい)、等があると思いますが(出版側としては印刷、流通、小売のコストがほぼゼロに)、タブレット端末でamazonのkindleアプリ用に何冊か本を買ってみて、クラウド的に”オレ専用の本棚”がネット上に保存される ”ラクさ” をオレは知ってしまいました(・∀・)
何を今さらと云われるかもしれませんが、7インチサイズで重量もせいぜい400g前後のタブレット端末でそれこそ何千冊でも何万冊でも本を持ち歩けてしまうっていうのはホントに凄いことです
この感覚はテレビ番組を録画するのがビデオデッキからHDDレコーダーへと移行した際に、巻き戻しも要らないし編集も簡単だし追っかけ再生は素晴らしいしと、あまりの便利さに ”とてもビデオには戻れない!” と人生においてそう何度もないであろうパラダイムシフトを実感した時の感覚にとてもよく似ています
後は読み捨てが基本となる雑誌類が早く電子書籍化してくれれば言うこと無いのに……と言いたい所ですが、電子書籍にも大きな問題があります
見やすさとかページをめくる快適性などのシステム面は、機能性の追求ということでこれからもどんどん進化し続けていくでしょうからさておくとして、やはり一番の問題はその配信フォーマット(形式)にあります
大元の出版社が自ら手がけていたり、amazonのkindleみたいな大手なら将来的に配信サイトが突然(閲覧する権利ごと)消失するような危険性は低いのかもしれませんが、手元に実際に本がある安心感に比較するとどうしても不安感が拭えません
そしてパソコン上だけで閲覧するのならそんなに大した問題ではないのかもしれませんが、オレのタブレット端末(android)を使ってみて実感したのが、”対応してないフォーマット”が結構多いということです……ウェブマンガのビューワーだけでなくて、huluなんかの動画サイトもそうなんですけど、iPadやNexusなどの一部のメジャー端末のみで閲覧可能~という状況がやるせないです
このカンジはかつての家庭用ゲームの勢力争いを彷彿とさせるというか、
任天堂のゲームがやりたければ任天堂ハードを買うしか無い、
セガのゲームがやりたければセガハードを、
ソニーのゲームがやりたければ…
みたいな哀しい過去を思い出さざるをえません(T_T)
ハードが変わって同じゲームを買い直す~なんてことや、紙の本でも出版社が変わった新装版を買い直したりした経験がオレにも無いではないですが(苦笑)、”負けハードに振り回される”トラウマは出来ればもう味わいたくないものです(^_^;)
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