先日、都内のホテルで開催されたJAXA(宇宙航空研究開発機構)主催のシンポジウムに参加した際、日本発の公認宇宙食の試食をする機会がありました
JAXAが発足してから年に一回開催されているこのシンポジウムは、JAXAの公式サイトで申し込めば誰でも無料で参加可能です(1000名まで先着順)
今年で3回目となるシンポジウムのテーマは、「探る宇宙 食べる宇宙」と題しまして、いよいよ来月に打ち上げられる日本の月探査衛星「かぐや」についてと、日本製の宇宙食の最新情報がトークイベント形式で紹介されました(パーソナリティー役は楠田枝理子)
オレ個人としてはアポロ計画以来、最大級の月探査計画を日本が実施するということで、前半もかなり面白かったんですが、ほとんどの参加者たちはイベント後半の宇宙食の試食会に興味が完全に向いちゃっている状態でしたね(まあ、オレも楽しみにしていたのは間違い無いですがw)
見えますでしょうか?
現在、日本製の宇宙食として認定されている29種類の品目の一覧です…現在、公認宇宙食はアメリカ製が200種、ロシア製が100種あるそうですが、日本製も近いうちに100種類が認定されるのを目標としているそうです
…変り種としては、フグ鍋やら握り寿司やらも開発中なのだとかw
で、トークイベントの後はお待ちかねの試食会です…29種の品目のほぼ全てを試食することが出来たんですが、それらを全て紹介するのは大変なので、オレの独断のベスト3のみをば
第3位:羊かん(山崎製パン)(+日本茶)
日本人にはお馴染みの和菓子である羊かんです…こちらは特に宇宙用に味や製法をアレンジすることもなく、そのまま宇宙食として認定されたのだそうです
宇宙食の条件として、
”粘性を高くする”(→液状や粉末状の食べ物だと、無重量状態の宇宙船内では機械に入り込んでしまう危険性があるため)
”味付けを濃い目にする”(→無重量状態だと人は若干の味覚障害に陥ってしまうため)
というのがあるんですが、羊かんは元々この条件をクリアしているわけですな
…ちなみに正確には、羊かんだけでなくて、その隣にブースが配置されていた日本茶とセットでこの順位です(JAXAの人わかりすぎw)
オレもアメリカに長期出張した際に日本茶のありがたみを心底味わったものですから、今度、3ヶ月もの長期に渡って宇宙ステーションに滞在することになる若田光一さんも、この”羊かん+日本茶”のコンボは凄く嬉しいんじゃないかなと感じ入ってしまいましたw
第2位:野菜ゼリー(カゴメ)
トマトやニンジンをベースにした野菜ジュースを、食べやすいようにゼリー状にしたものです…非常に上品な味で美味しかったです
カゴメは他にもケチャップやソースなんかも立派に宇宙食として認定されているようです(こちらは特に宇宙用にはアレンジしていないとのこと)
第1位:ラーメン(日清食品)
そしていよいよ一位は、どうしても食べてみたかった日清の宇宙仕様カップラーメン!
…実はラーメンとカレーは、人気のためか、抽選でしか食べられないことになってまして、オレはたまたまラーメンを食べることが出来ました…ラッキー!w
上で書いた宇宙食の条件にあてはめ、味付けはちょっと濃い目、スープにはトロみがつけられ、麺は一口で食べられるサイズに形が固定されています(食感が固いワケではないです)
いやー、非常に美味しかったです!
コレこのまま商品化したら絶対に売れますよッ!w