坐花酔月 徒然日記

 「花咲く処に腰を下ろし 月を眺めて酒を楽しむ」 この一年、どんな年になるのか。

楽知六講座『なぜ庄内に即身仏がうまれたか』

2019-11-09 20:30:00 | 古文書、郷土史他

3週間ぶりに受講した第4回楽知六講座で、今回は「なぜ庄内に即身仏がうまれたか?」。
是非聴きたかった講座である。「その原因の一つに、別当天宥が羽黒山を真言宗から天台宗に改宗することによって起こった、真言宗4ヶ寺との諍いがあったことは見逃せない」と、初回の講義で春山先生が指摘したことを覚えている。
今日の午前中の『羽黒山歴史探訪』に続き、ここでも別当天宥が出てきた。これは面白い‼

庄内地方に即身仏が生まれた要因として、①庶民救済と信仰、②羽黒と湯殿との抗争、③縄文時代からの死生観 が考えられるという。
その中で、荒廃した羽黒を再興するため、寛永寺の末寺として天台宗に改宗してまで権力と財力を求めた羽黒山別当天宥。それに対抗する真言4ヶ寺(大日寺・本道寺・注連寺・大日坊)は、弘法大師信仰への傾斜を強め、鉄門海上人のように加茂坂を改修したり、万人の病苦を救わんとするなど信仰の高揚につとめた。その傾向の中で弘法大師の精神である即身成仏を実践するものとして意義づけられたのだという。

この庄内の、ほんの150年から400年ほど前の話である。
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