坐花酔月 徒然日記

 「花咲く処に腰を下ろし 月を眺めて酒を楽しむ」 この一年、どんな年になるのか。

寛政十三酉年 人足継立道中心得方

2016-09-11 10:00:00 | 古文書、郷土史他

古文書サークルの例会。

 酒井石見守様御小姓頭小華和亦四郎道中
 御奉行所伺書写
一、道中往来之節宿々人馬指閊(さしつかえ)無之様兼馬触差
  出置往来仕候得共農業之時節者(は)山野罷越候間
  … … … 

今回は、松山藩四代藩主酒井石見守忠崇(ただたか)[宝歴元(1751)5.10〜文政7(1824)4.6]の小姓頭だった小華和亦四郎(こばなわまたしろう)[宝暦10(1760)〜寛政12(1800)8.6]が、江戸までの道中、宿駅間で荷物を運ぶ人夫や馬方との間で起こる様々な困った問題などを「如何相心得可申哉」と、奉行所の判断を仰いだ記録の読解でした。
難し〜いけど面白い!! しかい亦四郎さん、武士とはいえ道中なかなか大変だったんだねぇ。

ただ、日付が「七月廿日 寛政十三酉年也」となっているが、小姓頭から松山藩家老までへとエリート出世した亦四郎さんは、その前年の寛政12年に41歳の若さで在職中亡くなっている。冒頭「…伺書写」とあるように後年に清書されたものなんだね。
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