Toshichanの独り言

海外、国内旅行の旅日記。私の俳句手帳、などなど筆の進むままに書き連ねてまいります。

ロマネスク修道院(教会)を訪ねて4 (サンセルナンバジリカ聖堂、ジャコバン修道院;ツールーズ)

2015年11月20日 | 芸術

1、サンセルナンバジリカ聖堂
本聖堂は前でも述べたがサンチアゴデコンポステーラに至る巡礼路の一つツールーズの道の要所であり、修道院付属ではなく、フランスロマネスクで最大の教会であると言われている。

後陣、周歩廊、鐘楼の外観であるが、なかなか配置が良く素晴らしい景観を醸し出している。
また建物の色がバラ色で美しいが、レンガと赤い石材を多用している。これらのものはツールーズ地方を産地としている。

またこれも前に書いたが、下のように、広い側廊、周歩廊を持っておりミサを邪魔することなく、参拝者、巡礼者が教会堂を巡れるようになっている。

この聖堂の入り口であるミエジュビルの門のタンパンであるが、「キリストの昇天」を描いていて、中央のキリストの昇天を天使が支えるとともに、左右から天使が祝福している様子が描かれている。

 

2、ジャコバン修道院
上述のサンセルナンバジリカ聖堂から10分位のところにこの修道院がある。修道院なので聖堂と比べてこじんまりとしているがなかなか素晴らしい修道院である。ちょうど入り口の付近で修復工事をしていて、入り口に気付かず、ぐるりと一周してしまった。ここの入り口はタンパンなどはなくシンプルな門であった。

聖堂の所でも述べたが、この修道院もレンガで出来ている。後で出てくる回廊の構造部材もレンガである。

この付属教会の内部の後陣の天井は写真のように、椰子の樹が枝を広げたような22本のリブが広がっており、独特の景観を見せている。
なお、内陣と言うか、祭壇は中央北側にありこれも独特の配置である。

祭壇の左側から回廊に入る。先ほど述べた様に回廊及びこれを取り巻く建物も全て主要部材はレンガであり、独特の景観を醸し出している。また奥の聳える鐘楼も綺麗だ。

回廊の支柱の柱頭彫刻も植物文様で面白かった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。