Tくんありがとうございました

2019-09-30 16:05:05 | メッセージ

昨日,T君,Iさん,KK君と一緒に焼肉屋(T君が修士までバイトをしていたところ)へ行き,皆にご馳走していただきました.その後はボウリング場へも寄り,思う存分投げさせてもらいました.

後輩の皆さん,本当にありがとね.

ちなみにアキラは,研究室へ負の遺産正の遺産として寄付することに.愛情を込めて可愛がってあげて下さい笑.

 

そして,肝心のT君へのメッセージ.

T君は彼のブログで自分のことを“指導者”と言ってくれましたが,実は自分もT君のことを後輩ながらも一番身近な指導者だと思っていました.それも“研究”と“人格”の両方においてです.

 

博士課程へ進学した当初,ある方から“後輩への指導や手伝いをして皆から慕われるのも大事だが,博士課程であれば周囲から嫌われてもいいから,そのようなことに時間は極力割かず,自分自身の結果を出すことに時間を費やしなさい“といった内容のアドバイスを頂きました.

正直,B4の頃はこの方のアドバイスの通り,あまり周囲への協力には積極的ではなく,手伝う時間があれば,自分の研究に取り組んでいました.今思うと,非常に冷酷な性格ですね.研究内容にもよりますが,やはりこのスタンスだと研究結果は出易いように思えます.その反面,この時期に自分の周囲から人が居なくなっていくことを,身をもって経験しました.

このような考え方で一年ほど研究に取り組んでいた私ですが,その後,様々な方と出会うに従い,魅力的な人だなと感じる人ほど,研究や仕事はあくまで手段で,一番の目的は当の本人が人として成長すること,またその仕事の先に待っている人が少しでも幸せになればいいなという心を持って日々努力されていることを知り,「研究」と「指導や周囲への協力」の双方をどうにか両立できないかという考えに至りました.

上記の思いを抱きながら修士と社会人を経験し,目標であった博士課程へ進学.そんな私にとって,冒頭で述べたアドバイスは自分の考えとは異なるものでありました.しかし,博士課程は結果が求められる.郷に入っては郷に従えということで,まずは1年程このスタンスで研究に取り組むことに.振り返ってみると,博士論文の3つのテーマの内の2つのテーマは最初の半年で大方の結果が出ていたように思います.そういった意味で,この時期に研究に没頭したのは非常に意義のあることでした.しかし,気が付くと精神的にも体力的にも衰弱している自分がそこには居ました.

精神的に落ち込み研究室へ行けなくなってから3か月.意を決して研究室へ向かった日.正直このまま研究室を去ることも考えていたのですが,実験棟で偶然会ったT君から「ずっと待っていましたよ」との言葉をかけて貰え,この研究室に待ってくれている人が一人でも居ることを実感できたことが,研究室へ復帰できた一番の要因です.

その他にも,昼食時の後輩たちと交流やコーヒータイム,ジムでの筋トレ話,普段の何気ない会話,研究に関する真剣な議論,T君自身が掲げた目標にもある,後輩への指導に自分の時間を惜しみなく割きつつも研究に貪欲に励む姿勢(自分がかつて考えていた理想を体現したもの),そして何より,T君の存在そのものが博士課程の研究に日々向き合う中でこの上ない支えとなりました.

何度言えば気が済むのか,と言われるかもしれませんがT君へは言葉にできないほど感謝しています.この言葉が適切過ぎて,他に表現が見当たりません.

本当にありがとうございました.

 

最後に,Ph.Dはやはり周囲から認められる十分な知見や結果,論文を出すことが重要かと思います.しかし,それと同様にPhilosophiae Doctorと読んで字の如く,研究や教育に関して今後自分の軸となる思想を持つことも大切だと思います.T君には是非,これまで以上に研究や教育,人格などあらゆる面で成長し続けるとともに,自分の能力を他の人の幸せのために使える人であり続けて欲しいと願っています.

 

将来,異なる環境でお互い成長して再会できることを,自分も楽しみにしています!

 

そしてそして,学振おめでとう!!焼肉また行かなきゃですね!笑

お世話になった後輩たちと楽しんで来てください!!!


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