テレピアホールで開催されている「東海テレビ開局55周年 アートアクアリウム展 〜名古屋・金魚の雅〜」(会期8月9日(金)~10月1日(火)) に行ってきました。
この展覧会は、江戸時代に日本の生活に根差した文化として花開き、日本人に親しまれてきた“金魚”にスポットを当て、和をモチーフにデザインされた水槽と光・映像など、最新の演出技術が融合した水中アートの展覧会だそうです。動画撮影やフラッシュ撮影さえしなければ写真撮影可ということなので、少し撮ってみました。
江戸の遊郭を表現した「巨大金魚鉢 花魁 Oiran」。解説によれば、乱舞する金魚は花魁とそれを目指す女たちを、金魚鉢はその中でしか生きられない世界を意味し、金魚鉢を七色に変化するライティングは、江戸花街の艶やかさを表現したものだそうです。
アクアリウムで屏風を作った「屏風水槽 Byoburium」。映像というバーチャルと金魚というリアルが融合する作品。屏風の絵として投影した水墨画風の映像の上を金魚が上下に舞うことで、水墨画の絵に泳ぐ金魚とその影が加わり、絵が完成するそうです。幻想的でなかなか面白い。
透明な多面体でプリズム効果をもたらす12面体のアクアリウム「プリズリウム Prisrium No.12」。
金魚鉢でぼんぼりを表現した新作「ボンボリウム Bonborium」。
生きた金魚を使ったアイデアはなかなか面白いと思います。幻想的で不思議な雰囲気のする、「和」のテイストがたくさんつまった展覧会でした。ただ、残念なのは、展示されている作品の数が少なく、すぐに観終ってしまいます。もう少したくさんの作品が展示されていたらよいかもしれません。ただ、生きている金魚をたくさん使うので、単純に作品を増やすというのは難しいのかもしれませんね。