みなさんこんばんは!
今日も就職活動だった私です。
さて…山手線や大阪近郊の列車で、
「言葉の意味講座」
が小さな画面に表示されています。
例えば…「情けは人のためならず」
これは、「情けを他人にかけると回りまわって自分に益する」
という意味ですが、
これを「情けは人のためにならない」
と、同時に表示して、「どちらが正しい意味でしょうか?」
…というクイズがありました。
よく考えてみれば、
「君子豹変す」とは、
「君子のような立派な人物は、あるとき美しい豹の毛皮のように変身する」
…という意味が本来ですが、いわゆる「節操のない人物」
…と間違った意味に捉えている人が多いようです。
次の諺も、原義からすると、現代の意味と異なるかもしれませんね。
昔、春秋時代(BC770~BC403)の中国の、
楚の国に「荘王」という王様が即位した。
この王様、即位後、音楽や酒、女性遊びばかりして、政治を摂らなかった。
さらには、「いさめた者は死刑にする」という命令さえ下した。
そうして、3年間が過ぎた。
ある時、とある大臣がさりげなく王様の心中を問いただした。
「王様、ある時、丘の上に鳥がおります。
3年間鳴きもしなければ飛びもしません。
これはいかなる鳥でありましょうか?」
荘王曰く
「3年鳴かずとも、ひとたび飛べば、天の極みに達するであろう。
3年鳴かずとも、ひとたび鳴けば世を驚かすであろう。
お前の言いたいことはわかっている。
もう下がるがよい。」
そうしているうちに、荘王はぴたりと遊蕩を止めた。
そして、直ちに今までの遊びの取り巻きや、奸臣を処罰した!
3年間の遊蕩は、周囲の目を欺き、
誰が不正をしていて、信頼できないか、
誰が誠実で、有能で信頼できるかを見定めている期間だったのだ!
楚の国は貴族の力が強く、世襲の官職もあるので、
解任、刷新には、強力な大義名分も必要だったこともあった。
こうして荘王は、楚の国を中華一の強国に育て上げた。
史記、十八史略より。
ちなみにこれが「鳴かず飛ばず」の由来である。
…現代の日本における「鳴かず飛ばず」の概念とは程遠い人物ですね。
今日も就職活動だった私です。
さて…山手線や大阪近郊の列車で、
「言葉の意味講座」
が小さな画面に表示されています。
例えば…「情けは人のためならず」
これは、「情けを他人にかけると回りまわって自分に益する」
という意味ですが、
これを「情けは人のためにならない」
と、同時に表示して、「どちらが正しい意味でしょうか?」
…というクイズがありました。
よく考えてみれば、
「君子豹変す」とは、
「君子のような立派な人物は、あるとき美しい豹の毛皮のように変身する」
…という意味が本来ですが、いわゆる「節操のない人物」
…と間違った意味に捉えている人が多いようです。
次の諺も、原義からすると、現代の意味と異なるかもしれませんね。
昔、春秋時代(BC770~BC403)の中国の、
楚の国に「荘王」という王様が即位した。
この王様、即位後、音楽や酒、女性遊びばかりして、政治を摂らなかった。
さらには、「いさめた者は死刑にする」という命令さえ下した。
そうして、3年間が過ぎた。
ある時、とある大臣がさりげなく王様の心中を問いただした。
「王様、ある時、丘の上に鳥がおります。
3年間鳴きもしなければ飛びもしません。
これはいかなる鳥でありましょうか?」
荘王曰く
「3年鳴かずとも、ひとたび飛べば、天の極みに達するであろう。
3年鳴かずとも、ひとたび鳴けば世を驚かすであろう。
お前の言いたいことはわかっている。
もう下がるがよい。」
そうしているうちに、荘王はぴたりと遊蕩を止めた。
そして、直ちに今までの遊びの取り巻きや、奸臣を処罰した!
3年間の遊蕩は、周囲の目を欺き、
誰が不正をしていて、信頼できないか、
誰が誠実で、有能で信頼できるかを見定めている期間だったのだ!
楚の国は貴族の力が強く、世襲の官職もあるので、
解任、刷新には、強力な大義名分も必要だったこともあった。
こうして荘王は、楚の国を中華一の強国に育て上げた。
史記、十八史略より。
ちなみにこれが「鳴かず飛ばず」の由来である。
…現代の日本における「鳴かず飛ばず」の概念とは程遠い人物ですね。