今日は第52期王冠戦が岐阜県高山市奥飛騨温泉郷の「ホテル穂高」で行われました。
黒番:羽根直樹 碁聖
白番:山城宏 王冠
結果:299手まで黒番羽根直樹碁聖の5目半勝ち
やってくれました、羽根碁聖!
これで計8期目の王冠位を獲得、去年の雪辱を果たしました。
それでは対局を振り返ってみたいと思います。
羽根碁聖は相手が2連星の時は黒5で右上にしまる事が多いですが、白2のように小目の時はかかることが多いですね。
白6の3間高バサミは久しぶりに見た気がします。最近また流行し始めているのでしょうか。
黒23まで、黒は気持ちよく攻めているように見えますが、だからといって黒が良いとは限らないところが碁の難しいところ^^;
いつものしのぐことが多い羽根碁聖とは立場が逆ですね
これは黒がうまくやったと思いました。局後の感想戦でも白が失敗したとコメントがありました。
白5のキリがやり過ぎだったようです。
黒8のツケコシが厳しい手段。
出るのは以下黒4まで黒好調。
しかし黒1と継いでは黒ますます好調。
黒7のブツカリに控え室では驚きの声が起こりました。
黒10までとなっては、元々白石が多かったところなので黒不満無しとの評。
上辺に打ち込んだ白石を生かして、黒28が厳しい。
左下と下辺の白石の絡み攻めを狙っています。
ただし局後の羽根碁聖の感想では、上辺で白をあっさり生かしては黒良くなかったとのこと。
黒20と封鎖して中央の黒模様が大きくなってきました。
白17と抜いて白が良くなったかもしれない、と局後の山城王冠の感想がありました。
ちなみに右下隅は以下のように手残りです。
中央の黒模様は味が悪かったのですが、軽症ですんだようです。
局後の感想では白に決定的な決め手があったようですね。
こうなってははっきり黒良しの判定が出ました。
以下寄せて右上のコウ争いとなりましたが、大勢に影響なく、最後は黒の盤面12目勝ちとなりました。
途中で危ない場面もあったようですが、序盤から羽根碁聖がずっと押し気味だったようにみえました。
これを弾みにして、他の棋戦も頑張ってほしいですね。
それでは今日はこの辺で。