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ポジティブな私 ポジ人

スーパーから与えられたもの

昨年の10月、郵便受けにいつも買い物をするスーパーからの封書が入っていた。
私は即座に「あれだ!2,000円の商品券に違いない」と、ウキウキしながら封書を手に部屋へ向かった。

そのスーパーでは、少し前に2,000円以上の買い物をすると、抽選で野球の入場券や商品券など様々な物が当たる応募券を一枚配布していた。期間中、何度か2,000円を超える買い物をしていた私は、その都度応募をしていた。応募の景品は、そのスーパーで使える2,000円の商品券の一点狙いだった。

私は封書を開封する前から
「当たるもんだねぇ、やっぱり。いっぱい応募したからなあ」なんて、心のなかで呟いていた。

ところが開封してみると、出てきたのは2枚のちっちゃな紙切れだった。2,000円の商品券だとばかり思い込んでいた私は良く見もせず、がっかりした。
「なーんだ。商品券じゃなかった」思わず声も出た。さんざんガッカリしてから、何が当たったのか良く見てみると、


それは、一年間有効のユニバーサルスタジオジャパンのペアチケットだった。
価値的には2,000円の商品券を軽く超える物であるのに、ガッカリが影響して少しも嬉しくない。
それに、そもそも応募した覚えがなかった。もしかしたら、何かの間違いで送られてきたのではないか、そのくらい記憶がなかった。しかし考えているうちに、ふと遠い記憶の中にかすかながら蘇ってきた。
半年ほど前、そのスーパーのアプリから、「絶対当たりっこない」と思いながら、USJのペアチケットに応募していたものだった。それが当たった。

当たってしまったこのチケットをどうしようかと思ったが、関東圏にいる娘にあげようと決めた。
早速娘に「USJのペアチケットが当たったから、送るね」とラインした。すると娘から思いがけず「一緒に行こうよ」とお誘いの返信が来た。

全く頭になかった。私が大阪のユニバーサルスタジオジャパンへ行く。そう考えた途端、突然大きな喜びが湧き上がってきた。
大阪へは駅に立ち寄ったことはあるものの、旅したことのない都市だ。おまけに巨大な遊園地であるUSJ。考えただけでワクワクした。
私が娘と大阪へ行く、そんな話が持ち上がって、結局「家族で大阪旅行をしよう」という話に発展した。

子供達の都合に合わせて、6月の上旬に出発することになった。

結局旅行には交通費、宿泊費と少なからずお金は当然かかる。旅先では更にこまごまと出費がかさむだろう。
2,000円の商品券だと思っていたものが、開けてみたら、金額的には2万円近いチケットが当たった。それで得をした様な気になったけれど、結果的には多額な出費に繋がった。

それでも、“家族旅行”という名目の旅行が出来るのも、恐らくこれが最後かも知れない。子供達の年齢は、もういつ家族を持ってもおかしくない年齢だ。

初めての大阪、初めてのUSJ。最後の家族旅行になるかも知れない、北海道から大阪まで1400キロを超える旅。
若い頃と違い、少し不安もあるけれど、安全に気を付け、この大旅行を家族と一緒に存分に楽しみたいと思っている。

全ては、スーパーの懸賞応募から始まった。良いきっかけを与えてもらったスーパーに感謝!

出発まであと一週間。
USJのチケット、忘れたら一大事。早速財布へと収めて、旅の準備のスタートを切ったのだった。




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