札幌市豊平川さけ科学館のグッズコーナーには、なかなか魅力的な物がある。
残念ながら写真は無いのだが、鮭の形をしたリアルなバッグがあった。大きめで色鮮やかで、もし私が若かったら、買って腰にぶら下げてたかも。
鮭の日本手ぬぐいも、小さな鮭が規則正しくプリントされていてかわいい。
ガラスケースの中には、鮭の皮で出来た本のしおりもある。切り出された鮭のシェイプも優れているし、美しいオレンジや青に色付けされて、とてもきれいだ。
私の目を最も惹きつけたのは、「サケ皮靴作りキット」。本物の鮭の皮から靴を作るという、何とも私にとっては魅力的な商品。価格は800円。
ガチャポンでアニサキスストラップを苦労の末(?)ゲットした息子は、上機嫌。
私が熱心にグッズコーナーを見ている姿を見て察したらしく、「買ってあげようか」と声をかけてくれた。
昔とすっかり立場が逆転した。息子にはよくミニカーを買ってあげたから、心置きなく買ってもらおう。
私が欲しいのは…日本手ぬぐいも良いなあ。本物の鮭皮で出来たカラフルなしおりも魅力的だ。
買ってもらった物は、この袋の中に入っている。
ジャ~ン。
サケ皮靴作りキットー。本物の鮭の皮!
お子ちゃまにも作れる簡単な仕様。
これは冊子の裏面。アイヌと鮭にまつわる豆知識が書かれている。
乾燥した鮭の皮は、ほとんど匂わない。鼻の良い息子がよーく嗅いで、「かすかに干物の匂いがする」程度だそうだ。
鮭皮には、丁寧にウラ面を教えてくれる印が付けられていた。親切。
まずは水につけて、「10分間待つのだぞ、大五郎」(同世代には分かるネタ)。
鮭皮に映る白い○2つは、洗面台の電球が水面に映ったもの。写真を見た時、こんなトコに穴が開いていたっけ?とビックリした。
10分後、水から引き上げて水分をタオルで拭く。鮭の皮は、しなやかになって扱いやすい。
ぷ~んと香る鮭の香りの中、作り始めますぞー。
先ずはつま先部分から。
より靴らしい形にする為、新聞紙を丸めてつま先部に当てながら形作る。
作り方の説明に、作業中に乾いたら、水につけるように、と書いてあったので焦ったけれど、大人には簡単な行程だから、乾燥の心配は無用だった。
踵をかがる。踵がおさまることを考えて、丸くなる様にちょっと工夫した。こだわりの部分。
出来た!簡単。
形を整えるために、新聞紙を詰めて、乾燥の行程へ。
翌日。
すっかり乾いて「チェプケリ」完成!
鮭の皮で作った靴はアイヌ語で「チェプケリ」と言うそうだ。チェプは魚、ケリは靴の意。
普通の大人用のチェプケリ一足は、鮭4匹分の皮で作られている。アイヌの人たちは、靴の中に乾いた植物を詰めて使っていたそうだ。
ベビーシューズみたいでかわいい💞。
鮭の皮のキーホルダーとツーショット。
楽しい作業だったなー。
満足満足。
小学生低学年の冬休みの自由研究なんかに良さそうだ。
小学生低学年の冬休みの自由研究なんかに良さそうだ。
アイヌの人々の生活の一端を疑似体験するのは、子供にとってはきっと貴重な体験になるだろうと思う。