拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  風邪と共に去りぬ・・・

2024年03月07日 | 娑婆惰罵駄(シャバ・ダバダ)

  あれは相方の緊急入院の、2週間ほど前の事であったろうか・・・

  長年、旅行というと『パリ』しか思い浮かばない、相方の保守的というか、いつも『同じ行き先』ばかり選択する人間が、どういう風の吹き回しか

  今年は奇跡的に、私が長年夢に描いていた『ロンドン行』に賛成して、3月中旬に4泊5日の旅程を組み航空券を手に入れたところであった。

 

  相方は早速、ホテルはもちろんミュージカルの切符を手配、私は連日Googlemapをにらんで、大英博物館やら近くの公園やらの散歩道

  そして、日本人友人等(スイス在)の間で評判の、安くて美味い日本食レストランなどを重点的にチェックしては、英語で話せる国の旅を

  夢見るのであった・・・。

  (しかし実際、言葉に関して言えば、30年以上英語を使ってなく、今ではフランス語のほうがまだ聞き慣れている。『英語ならばまだ大丈夫…』と

  思っていた時期はとっくの大昔に過ぎ去っているのに、その認識を忘れ、『英語ならば・・・』という幻想を未だ抱いている私・・・)

 

  フランス語圏スイスに在住した当初、たいして出来るわけでもないのに『英語』を耳にするとホッとしたもので、そういった理由から

  比較的近い、英国のロンドンにはだいぶ前から私は憧れていたのだ・・・。

 

  それが、今回の相方の救急入院の一件で・・・『風邪と共に・・・』去ってしまったというわけ。 諸行無常は無情・・・であった。

  実際私の風邪の具合もいまだもう一つであるし、相方の腰痛もまだまだ本調子でなく、本来であれば来週の木曜の『ロンドン行』は所詮無理であった。

  『5月には行きましょう』とは、言っているが、私はこの相方の言葉に疑心暗鬼で、何がおこるか解らない昨今、極力期待しないことにした。

 

                     

  『風邪』といえば、今回の入院、相方は自らの『風邪』のおかげ(?)で、本来ならば相部屋であるはずが隔離部屋ということで、個室をあたえられ

  10日間の入院生活を(比較的)快適に過ごすことができたが、どこまでもそれなりにシブトイ相方である。

  (相方の友人が先日、ローザンヌの州立病院に救急車で行ったが、空き室がなく帰宅した・・・という話を聞くにつけ)

 

  今回の件で改めて思ったことは、相方の辞書に『忍耐』はなく、『即他力』を頼るところは、それなりにアッパレともいえる。

  病院から帰宅してからも体調不良であれば電話活用は120%で(医者への相談など)、なんらかの着地点を見出すまで諦めない・・・その点は『自力』か?、

  とにかく私とは正反対の質であることは間違いなく、勉強になると言うか・・・。

 

            



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