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スピナーベイト攻略編 3 【適合タックル】 2

2012-10-16 22:34:31 | 釣り文庫

STRATEGY-3:タックル適合性を考える 2


さて、前回に引き続きスピナーベイト攻略に於ける、タックル適合性を考えていきたいと思います...



前回ではスピナーベイティングに最適なロッド特性を、その初期段階のバイトに於けるフッキング性能と、ラインテンション維持の重要性に重点を置いて解析しました


今回はそれに続くファイティング時の適合性を分析していきたいと思います


ACT-3:バットパワーの重要性

さて、前回では「ラインテンション維持」による「掛かりの良さ」を解析しました

前回でも述べたように、柔軟なロッドは確かに掛かりが良いのですが、※バットパワーがないと使いづらい

(※バットパワー=ロッドの根元の強さ及び反発力)

スピナーベイトは先述の通り、柔軟なロッドのストレートリトリーブであれば、特殊な状況を除き、ほぼ向こう合わせで掛かってしまいます

しかし、その掛かった後はバットパワーがモノをいいます


では何故そうなるのでしょうか...?


以前ベロンベロンのトラウトロッドも試したのですが、フッキングパワーが足りなくてバレてしまう事もありました

そして、釣り上げた時のパターンを見てみると、※バーブ部分まで掛かってない事もしばしば

(※バーブ=フックの「かえし」の部分)


つまり、巨大なシングルフックにフッキングパワーを伝達するには、柔軟なティップだけではダメで、強力なバットパワーによる「掛け」が不可欠なワケですね

結果的にこの「柔軟さ」と「バットパワー」さえあれば、「乗せ」から「貫き」まで完璧にこなせるワケです


因みにバスロッドでは、「莫大なルアーカテゴリー」を操れる汎用性と、飛び上がる魚をねじ伏せたり抵抗の大きいルアーも投げつつかつ操りきれる「操作性」...

及び、巨大なシングルフックも貫ける「フッキングパワー」等の様々な要素から、このバットパワーがあるロッドが多いので、柔軟かつ十分なバットパワーのモノを選べば間違いないと思います...






ACT-4:ファイティング時の有利性

ここでは、前回の「掛かりの良さ」に引き続き、柔軟なロッドのファイティング時の有利性を考えていきたいと思います


さて、前回でも解析したように、柔軟なロッドのラインテンション維持は、スピナーベイティングに於いて非常に重要です



そして、これは「掛かり」だけでなく、その後のファイティングに於いても非常に重要になってきます


スピナーベイトはその構造上、バラシやすいルアーの一つと言えます

これは、予備的保険の無いシングルフック一本勝負というだけでなく、ヘッドシェイクした時などに重いヘッドによるブレが生じやすいからですね

しかし、コレさえも柔軟なロッドなら解消出来ます

つまり、フッキングと同様に柔軟なロッドの曲がりの大きさにより、ここでも「ロッド自体が」コレらを「吸収」して、ラインテンションを「維持」してくれるワケですね


コレらの物理的要因により、ファイティング時に於いても柔軟なロッドはミスを最小限に抑えてくれ、使い手の負担を最小限に抑えてくれます...



ACT-5:釣り味

ここでは最後に、スピナーベイト最大の醍醐味である引きの楽しみ...

「釣り味」について書きたいと思います



スピナーベイトは先述でも少し触れたように、「何が起こったんだ」ってくらいの引きが魅力です

コレによりスピナーベイトにのめり込んでしまった方などは、よく疑問系で書いたりしてますね

トップウォーターが視覚的楽しみであるとするならば、スピナーベイトは感覚的楽しみと言うワケですね

そこで、トップウォーターと同じくらいスピナーベイトでも蘊蓄を言うマニアがいるワケです

あっ、ボクも含めてですね...(笑)


スピナーベイトが何故引きを楽しめるかをカンタンに言うと、フックからワイヤー、ライン及びロッドに至るまで全てラグが無く繋がっていて、引きがダイレクトに伝わる点

あと、基本的に掛かった時の合わせが必要無いので、掛かった瞬間の暴れをモロに体感出来るからです

コレが実に気持ちいいんですよね!(笑)

あと諸々考えられますが仮定及び長くなるので、機会あったらまた別件で書きます


そこでここでは、よりこの釣り味を楽しむ方向でタックルを考えたいと思います

以前、使いやすい高弾性の柔軟なトップウォーターロッドでスピナーベイトを楽しんでました

(因みに、ジョージ・コクランモデルの661-3RB...ミディアムライト・レギュラー)

そこで、バスを連発!

面白いくらい引いて楽しめました♪


しかし、そこそこのバスを掛けてもかなりの引きだったので不安に思い、ミディアムクラスのラリー・モデルを導入

そして、これで大丈夫だろうと試釣

確かにパワーでは余裕が出ましたが、引きが死んでしまった

特有の「グングングン」ではなく、「ゴンゴン」といった感じで、ロッドもあまり曲がらず楽しくない

更にはやっぱり、硬いロッド特有の「弾き」もある


結果的に、柔軟な高弾性ロッドの方が掛かりやバラシにくさという「性能面」だけでなく、「釣り味」に於いても非常に有効だったと言うワケでした...


コレはグラスでも再現できますが如何せん、魚の引きがスポイルされてしまうきらいがあります

低弾性故に引きの伝達が弱まってしまう...

つまり、いくらロッドが曲がっても、藻や地球を釣っても面白くないと言う理論


そこから更に逆を言うと、より曲がってより魚の引きが伝わるほうが面白い...


そこで、よく曲がって魚の引きもバネのように伝達する、「柔軟」な「高弾性」ロッドの未来的とも言える「異質感的」な引きの「楽しみ」...

この快感を一度でも「体感連発」してしまったら、もう戻れない...?(笑)


と言うワケで、前回から引き続き以上の点から、この相反するファクターを持った「柔軟かつ高弾性なバスロッド」が、現時点で、ボクがオススメする汎用スピナーベイト・ロッドとなります...




さて、今回まではロッドの適合性を徹底的に追求してきました

今回ここにラインも絡めたかったんですが、もはやボク的にも行数オーバーなので(笑)、次回以降リール編と併せてもっと纏めてお伝え出来ればと思います...





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